相知遺跡
あいちいせき
所在地
徳島県三好市井川町西井川
遺跡の概要
相知遺跡は吉野川南岸の標高125mを測る河岸段丘上に立地する。1996(平成8)年に高速道路建設に伴い発掘調査が行われた。
相知遺跡(弥生時代)
キーワード
弥生時代後期の遺跡
概要
調査地の西寄りでは、弥生時代後期前半の土坑や溝が確認された。出土遺物には壺や甕、鉢、高杯などの土器の他に石鏃、石庖丁、敲石などの石器があり、近隣に弥生時代後期前半の集落があったことをうかがわせる。


問い合わせ先
徳島県立埋蔵文化財総合センター
参考文献
徳島県埋蔵文化財センター調査報告書第59集「相知遺跡」2005年
相知遺跡(古代)
キーワード
古代の掘立柱建物跡群と石製巡方
概要
調査地の中央よりやや西寄りでは、平安時代を主とした掘立柱建物跡群が確認されている。この掘立柱建物跡群の内でも8棟の建物には多少の時期差があるが、建物の主な方向を同じくするかまたは直交させる配置であり、さらに東側を溝により区画させている。これら建物群の配置とあわせて石製巡方の出土から、相知遺跡は古代の役所の可能性のある建物群として注目される。



問い合わせ先
徳島県立埋蔵文化財総合センター
参考文献
徳島県埋蔵文化財センター調査報告第59集「相知遺跡」2005年