井出上遺跡
いでのうえいせき
所在地
徳島県三好市井川町西井川
キーワード
弥生時代後期終末~古墳時代前期初頭の集落 翡翠製勾玉
概要
井出上遺跡は吉野川の南岸、標高125m前後の河岸段丘上に立地する。1996年(平成8年)高速道路建設に伴う発掘調査により、段丘の北側に向かって緩やかに下る傾斜部分に13棟の弥生時代後期終末~古墳時代前期初頭の竪穴住居跡が確認された。竪穴住居跡は平面形が円形、隅丸方形、方形と3種類があり、時代とともに円形から方形に変化していくことがわかった。
出土した遺物のなかに、吉野川下流域(徳島市付近)や讃岐(香川県)のほか、吉備(岡山県)からの搬入土器が含まれる。加えて壺の頸部に弧帯文が描かれているものが1点確認されており、搬入土器とともに祭祀のあり方など注目される。また3号竪穴住居跡から出土した翡翠(ひすい)製の勾玉は、新潟県糸魚川で産出する翡翠を使用し北陸周辺で加工されたものであることがわかっている。このことから当時の交易の範囲を知る上で貴重な発見となっている。




問い合わせ先
徳島県立埋蔵文化財総合センター
参考文献
徳島県埋蔵文化財センター調査報告書第52集「井出上遺跡」2004年