桧はちまき山遺跡
ひのきはちまきやまいせき
所在地
徳島県鳴門市大麻町桧字西谷山
キーワード
弥生高地性集落
概要
阿讃山脈南麓、カネガ谷遺跡の西方約2.4kmの標高50~100mの尾根上に位置する。麓の平地部とは約40mの比高差がある。2000年(平成12年)に高速道路建設に伴って発掘調査が行われ、カネガ谷遺跡とともに弥生時代の高地性集落であることが確認された。
竪穴住居跡11棟の他、斜面上において、数基の段状遺構を確認した。これらの段状遺構は、カネガ谷遺跡のような防御的な役割は考えづらいが、今のところ性格は不明。
桧はちまき山遺跡は、軍事的防御性をもつ遺構や石鏃などの武器が少ないことなどから、日常生活が営まれた高地性集落であったと思われる。
当地域は、カネガ谷遺跡を主として、東尾根に延谷東遺跡、麓に光勝院寺内遺跡、西方に桧はちまき山遺跡と、ほぼ同時期の弥生遺跡が展開しており、集落間の密接な関係を知る上で重要な遺跡。
問い合わせ先
徳島県立埋蔵文化財総合センター
参考文献
徳島県埋蔵文化財センター調査報告書第62集 2005年