鮎喰遺跡
あくいいせき
所在地
徳島県徳島市鮎喰町
キーワード
弥生時代の集落遺跡
概要
庄遺跡からさらに約1km西へ国道192号線を進むと、緩やかに右へカーブしながら鮎喰川の橋にたどり着く。このカーブの南側一帯が鮎喰遺跡である。遺跡は鮎喰川によって形成された扇状地の右岸に位置し、古い河道にはさまれた微高地上に集落が形成されている。
1984年(昭和59年)の国道拡幅に伴う発掘調査で、弥生時代後期後半~古墳時代前期初頭の遺構・遺物が出土した。中でも弧帯文(こたいもん)が刻まれた土製模造鏡がとくに注目される。
1986年(昭和61年)~1987年(昭和62年)に徳島市教育委員会による発掘調査では、弥生時代前期の土坑や、後期後半の竪穴住居跡も発見されており、庄遺跡と並んで鮎喰川下流域の拠点的な集落であったことが推定される。
徳島県立埋蔵文化財総合センターに、出土遺物の一部が展示されている。
問い合わせ先
徳島県立埋蔵文化財総合センター
参考文献
徳島県教育委員会「庄・鮎喰遺跡」1985年
徳島県埋蔵文化財センター調査報告書第26集「鮎喰遺跡」2000年