山田遺跡(1)*1
やまだいせきいち
所在地
徳島県三好市池田町ヤマダ
キーワード
縄文時代の岩陰遺跡
概要
山田遺跡(1)は四国山地から延びる北西に突き出た尾根の標高120m前後の南西斜面に位置する。岩盤である結晶片岩が庇(ひさし)状に飛び出し、高さ5m余り・奥行き1.8mの大きさの岩陰遺跡である。
1996年(平成8年)高速道路建設に伴う調査により、岩陰A・B・Cの3基が確認された。岩陰Aからは縄文土器のほかサヌカイト製の石鏃や剥片、結晶片岩製の叩石・磨石・石皿などが出土している。これらの出土遺物から縄文時代早期末~前期初頭の年代が考えられる。
このような岩陰遺跡は県内では加茂谷川岩陰遺跡群、古屋岩陰遺跡に続いて3例目の発見であり、縄文時代の生活の様子について研究するで貴重な発見である。
問い合わせ先
徳島県立埋蔵文化財総合センター

参考文献
徳島県埋蔵文化財センター調査報告書第58集「山田遺跡(1)」ほか2005年
*1 山田遺跡1:正式な遺跡名では「1」はローマ数字