宮ノ本遺跡
みやのもといせき
所在地
徳島県阿南市長生町宮ノ本
キーワード
縄文時代晩期から弥生時代前期の集落遺跡 概要 桑野川北岸の標高約4mの谷底平野に位置する。平成16年(2004年)から発掘調査が行われ、主に縄文時代晩期から弥生時代前期と、鎌倉時代を中 心 とする中世の二つの時期の遺構が見つかっている。弥生時代前期~縄文時代晩期の遺構面では、両者の時期に属する竪穴住居跡が確認された。縄文時代晩期の住居内からはサヌカイト製の石器、弥生時代では磨製石斧や打製石庖丁など農耕に関連した遺物やミニチュア土器などが出土している。
水田農耕に適した低地に立地する、縄文時代晩期と弥生時代前期の竪穴住居跡の確認は県内でも初めてであり、縄文時代から弥生時代への移り変わりを考える上で重要な遺跡である。
問い合わせ先
徳島県立埋蔵文化財総合センター
参考文献
徳島県埋蔵文化財センター年報Vol.15 2005年