おもしろ古代体験『銭をつくろう!』が開催されました
現在開催中の速報展「発掘とくしま」。(~12月20日まで)
そこで展示している小松島市の新居見遺跡の出土品に中世の銭があることから、今回の古代体験イベントは銭の鋳造をしました。
シリコン製の鋳型(いがた)や、200度という低温で融ける特殊合金など現代の素材を使用しているのですが、鋳型に金属を流し込んで作る方法は古代からの技術そのままです。
金属を流し込んで15分、鋳型をパッカ~ンと開けると…
型どおりに固まってます。(でもまだ熱いので手袋が必要!)
金属の通り道から枝分かれしてその先に銭があります。
この状態を枝銭(えだせん・えだぜに)といいます。
ニッパなどを使って一枚一枚切り離します。
周囲のバリを削り取って、表面を磨くと銭のできあがり~!
画像の左側はできあがった銭。
左から「大泉五十」(中国の新、7年)、「貨泉」(中国の新、14年)、「富本銭」(日本、7世紀末)、「和同開珎」(日本、708年)、「萬年通寶」(日本、760年)、「神功開寶」(日本、765年)、「大平通寶」(中国の北宋、976年)、「洪武通寶」(中国の明、1368年)、「寛永通寶」(日本、1636年)。(年代はその銭が作られ始めた年、西暦で表記)
画像の右は本物の銭です。見比べてみてくださいね。
「銭を作ろう!」のイベントは、夏休みなどの長期の休みなどに開催される「おもしろ古代体験」や、古代体験まつりなどの体験イベントで実施します。ホームページやチラシ・ポスターなどを、こまめにチェックして下さーい!