平成26年度第1回随時監察（モニタリング調査）の結果について

平成26年2月1日から同年4月30日まで

平成26年6月10日から同年7月3日まで

　制度所管課との重層的チェックを行うため,これまでの不祥事において不適切な事務手続が見受けられた「物品購入手続」，「公用車使用手続」,「私有車の公務使用手続」,「出張時における服務管理」及び「情報セキュリティ対策」について監察を行うこととした。

(1)物品購入手続

　入札案件の審査等を行う「物品購入業者選定委員会」は，全ての監察対象所属で開催され，物品購入に係る事前審査及び事後審査が適正に行われていた。また，昨年度の随時監察の結果を受け，改定された「物品購入改善マニュアル」に基づく事務処理手続についても適正に行われていた。

(2)公用車使用手続

「県有車両使用簿」の記載は，全ての監察対象所属において概ね適正に行われていたが，わずかではあるが行程欄に具体的な施設名が記載されていないものや，使用実績による所要時間等の修正が行われていないものなどの記載不備が見られたことから，決裁権者等においては，決裁時に記載内容の確認を徹底し，不備がある場合には，その都度指導し，修正させる必要がある。

(3)私有車の公務使用手続

全ての監察対象所属において，私有車の公務使用に係る登録申請，「私有車運転者登録名簿」の作成及び職員の運転免許証の有効期限の確認については適正に行われていた。

　また，全ての監察対象所属において,県の「私有車の公務使用に関する要綱」等に定められた私有車運転許可の基準や，自宅発着に係る出張許可の基準は満たしており，用務先における具体的な業務内容の確認，業務終了時の報告についても適切に行われていた。

(4)出張時における服務管理

　全ての監察対象所属において，出張命令前における業務内容等の確認や旅行命令の手続，復命時における用務の遂行状況等の報告については適正に行われていた。

　なお，出張時の業務終了後における休暇取得について，口頭による申告はしていたものの，システム入力を当該職員が失念していた事例が1件見受けられたことから，適正な服務管理が行われるよう，徹底する必要がある。

(5)情報セキュリティ対策

　各所属で保有する業務上の個人情報の取扱い，ＵＳＢメモリ等の外部記録媒体の管理については，全ての監察対象所属において適正に行われていた。

また，クリアデスク・クリアスクリーンの実施については，概ね適正に行われていたが，行政事務用パソコンにセキュリティワイヤーの設置ができていない所属が見受けられたことから，全庁的に再確認を行う必要がある。

なお，詳細につきましては，ＰＤＦ版をご覧ください。