〒770-8570
徳島県徳島市万代町1丁目1番地
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少子高齢化や若年層流出による労働者不足、過疎化などが進む中、県では徳島の次代を担う若者たちが郷土への愛や誇りを持ち、夢と希望を持って未来に挑戦するための仕組みづくりを進めています。今年9月には、文部科学省が主導する「トビタテ!留学JAPAN 新・日本代表プログラム 拠点形成支援事業」の拠点地域の一つに、徳島モデルが採択されました。これにより、県内の高校生等を対象とした留学制度が新たにスタートします。
この留学制度の目的は、「徳島の未来を拓くグローカルリーダー」を育てることです。産学官等が連携し、構想に賛同した県内14の企業・団体が、寄付金などを通じて高校生の海外留学を支援します。国際社会の中で地域の方向性を考える視座を養い、国内外の人々と協働して課題解決に挑み続ける強い意志を培い、地域発展に貢献するグローカル人材を育むために──。徳島の国際化へとつながる一歩に、ぜひご注目ください。
徳島県立城ノ内中等教育学校 4年 波磨 和奏(はま わかな)さん
フィリピン・セブ島での医療ボランティアでは、医療体験や手術室見学など日本ではなかなか得られない貴重な経験ができました。フィリピンの人々は常に楽しそうに暮らしており、物質的な豊かさだけでなく幸福度や心の豊かさも重要だと考えるようになりました。
徳島県立城ノ内中等教育学校 5年 山本 大貴(やまもと はるき)さん
「サッカーで日本を盛り上げたい!」という夢に近づくため、イングランドに留学しました。現地では、歴史と伝統のある素晴らしいサッカー文化に感動! 自分から積極的に行動することでいろんな方々とのご縁がつながり、次の道が開けることを実感しました。
徳島県立城西高等学校神山校 3年 淺野 絢美(あさの あやみ)さん
先に留学した先輩の姿に影響を受け、農業を学ぶためにアメリカに留学しました。日本を出て初めて自分がマイノリティになった経験や、日本とは違う人柄や生活スタイルと出会えたことで視野が広くなり、これからの自分の選択に大きく関わる経験ができました。
株式会社メディアドゥ代表取締役社長 CEO 藤田 恭嗣(ふじた やすし)さん
未来を担う高校生に、県と企業が連携して返済不要の奨学金で高校生を海外に留学させる。この制度ができる意義は、単に留学生を増やすことだけではありません。私たち大人が力を合わせて徳島の子どもたちと向き合い、「とにかく世界を見てこい」「将来の徳島を頼んだぞ」とバトンを託す。その意志を示すということ自体に大きな意義があるのです。
彼らが海外で日本や徳島を再定義し、その経験を家族や友人に自分の言葉で語ることで、地域を変えていきます。
これまで私は、企業が社会に貢献する使命は、納税や雇用、事業展開からだと考えていました。しかし県や徳島を代表する企業が力を合わせることで、企業単体ではできない貢献の形があると気付きました。今後も行政やたくさんの企業と連携し、徳島の未来に貢献していきたいと考えています。
県内では、さまざまな場面で国際化に向けた取組が広がっています。
令和7年1月25日に締結した韓国・済州特別自治道とのMOUに基づき、交流が進む中、11月1日と4日に、徳島阿波おどり空港と済州国際空港を結ぶチャーター便が運航されます。チャーター便の運航を契機に、両県道の絆をさらに深めてまいります。
令和7年5月29日、徳島少年少女合唱団が済州フォーラム開幕式で現地合唱団との合同公演を実施。「小さな外交団」として、世界各国の首脳や主要国際機関の代表者などが集まった会場を感動の渦に巻き込み、その様子は全世界に向けて発信されました。