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特集1:新次元の政策で、未来に加速する。【令和7年4月号】

未来に引き継げる徳島を実現するために

サステナブルな県勢の発展を目指し、令和7年度当初予算を策定しました

激化の一途をたどる「地方創生戦国時代」を勝ち抜くためには、
スピード感をもって「新次元の政策」を実行することが不可欠です。
そこで、県では令和7年度当初予算において、
生産性向上や県民所得の増加を通じた地域経済の好循環を図り、
サステナブルな県勢の発展につながる施策に重点的に予算を配分しました。
一般会計総額は5,160億円、前年度比159億円増という積極的な予算とし、
さらなる「新次元の施策展開」に向け、一層の加速を図ってまいります。

地方創生戦国時代への挑戦を、チーム徳島で 徳島県知事 後藤田正純

積極的な予算編成とスピード感で 「徳島新時代」への新たな一歩を

徳島県知事 後藤田正純

積極的な予算編成で革新的な施策を立案

 激動の「地方創生戦国時代」を勝ち抜くためには、ここ2、3年が勝負との認識を持ち、スピード感をもって「新次元の政策」を実行に移す必要があります。

 そこで県では、令和7年度当初予算について一般会計総額で5160億円、前年度比で159億円の増となる積極予算を組みました。

 予算の全体概要ですが、まず「徳島・国際化元年関連予算」として、前年度比で54億円増となる総額111億円を確保しました。県政史上初となる通年の国際定期便就航という環境を活かし、「新たな人流の創出」や「国際交流・関係人口の拡大」を進めるとともに、昨年12月に業務を開始した地域商社「徳島県産業国際化支援機構」と連携した海外プロモーションを展開します。

 次に「人材確保対策関連予算」として、前年度比で14億円増となる総額61億円を確保しました。さまざまな業種で人材不足が深刻化する中、生産性向上や人材育成、ワークライフバランスの実現を図り、これを各種産業の成長とさらなる労働力確保の好循環へとつなげることで都市部との人材獲得競争に打ち勝ち、持続的な県勢の発展を目指していきます。

持続的な県勢発展につながる施策を重視

 「こども・子育て関連予算」については、前年度比で74億円増となる245億円を確保しました。「こども」や「子育て当事者」が幸せを実感できるよう、結婚、妊娠・出産から子育てまで、ライフステージに応じた切れ目のない支援を進めていきます。

 「公共事業予算」についても前年度比で20億円増となる771億円を確保し、「緊急輸送道路の整備」や地域との協働による「流域治水の推進」など、「防災・減災対策」の充実を図ります。

 さらに「アクセス道路・港湾の整備」など、地域の魅力度を高め、にぎわいを創出する施策を重点的に推進。生命・財産・暮らしを守り、持続的な成長を実現する「県土づくり」に取り組んでまいります。

 なお「令和6年度2月補正予算」では、集中的かつ計画的な道路の舗装修繕や草木の除去を実施する「道路3か年リフレッシュ対策」の2年目の計上に加え、発災時に初動対応を担う道路で致命的な盛土損傷を防ぐ「道路路肩緊急対策事業」を創設しました。今後も県民の生活に密着した安心・安全対策を、いっそう加速してまいります。

目指すのは未来に引き継げる徳島

 分野別の取組として、「安心度アップ」、「魅力度アップ」、「透明度アップ」の3つの柱を掲げ、それぞれに向けた施策を展開しています。

 まず「安心度アップ」では、約48億円規模の「子育て応援パッケージ」をはじめとしたこども・子育て政策を総合的に推進し、「こどもまんなかとくしまの実現」を目指します。

 また「徳島新未来創生に向けた教育再生」に加え、南海トラフ巨大地震などの大規模災害に備える「危機管理体制の充実」、空き家を地域に眠る宝として戦略的に活用する「空き家対策」、全国屈指の移住支援金制度を活用した「医療人材の確保・養成」といった取組を進めます。

 次に2つ目の柱である「魅力度アップ」では、「企業の成長と新産業の創生」を目指し、県内中小・小規模事業者の持続的な成長や賃上げの促進とともに、「徳島バッテリーバレイ構想」を推進し、世界に誇る蓄電池関連産業の集積地を目指します。

 そのほか「攻めの農林水産業」により、つくる力、働く力、売る力のそれぞれを強化するとともに、大阪・関西万博を契機とした観光振興を通じ、人の流れを徳島に呼び込む「観光立県の推進」、緊密な県市協調をベースとした「魅力ある県都のまちづくり」に取り組み、本県の魅力度を高めます。

県民参加を広げる開かれた県庁として

 最後に「透明度アップ」では県民の参画を促進し「開かれた県庁」を目指します。その一環として、これまでにも県庁1階の県民ホールや11階食堂、展望ロビーのリニューアルを進めてきました。

 また、「新次元の政策」を支えるため、県職員の「働き方改革」のさらなる改善を目指した条例改正を行い、改革を加速させています。

 これらの分野別の取組を迅速かつ着実に推進することで「地方創生戦国時代」を勝ち抜き、徳島の新時代への扉を開いてまいります。

「未来に引き継げる徳島」の 実現に向けた重点施策

安心度UP 1,533億円
  • こども・子育てへの支援
  • 新未来創生に向けた教育再生
  • 強靱化・レジリエンスの確保
  • 物価高対策
魅力度UP 1,050億円
  • 人材確保策の強化
  • 生産性の向上
  • 海外市場への展開
  • 観光振興・まちづくり
  • 全国規模のイベント開催
  • スタートアップ支援とM&Aの促進
  • バッテリーバレイ構想の推進
透明度UP 17億円
  • DX・働き方改革の推進
  • 持続可能な財政運営の推進

令和7年度当初予算の概要

予算の編成方針・規模

総額 5,160億円
令和6年度当初予算比 +3.2% 159億円増

  • 「地方創生戦国時代」を勝ち抜くため、「新次元の政策」をスピード感を持って実行することが重要であり、革新的な「徳島モデル」の施策を立案
  • 生産性や県民所得の向上に向け、地域経済の好循環を生み出しつつ、「サステナブル」な県勢発展に繋がる施策に予算を重点配分!
  • スピード感をもって対応すべき、国の「総合経済対策」に呼応する施策等については、令和6年度11月補正予算(追加分)に引き続き、「令和6年度2月補正予算」として、当初予算と一体的に編成

予算の使い道

歳出総額 円グラフ
  • 教育費…教育や文化の振興に使うお金
  • 民生費…福祉の充実のためのお金
  • 商工費…産業の振興と創出のためのお金
  • 公債費…県の借入金返済のためのお金
  • 土木費…道路整備など県土づくりに使うお金
  • 諸支出金…市町村への税交付金などのお金
  • 総務費…地域振興や防災対策に使うお金
  • 農林水産業費…農林水産業の振興のためのお金
  • 衛生費…健康づくりや環境保全のためのお金
  • 警察費…県民の安全を守るためのお金
歳入総額 円グラフ
  • 県税…県民税、事業税、自動車税など、県民の皆さんや企業から納めていただくお金
  • 諸収入…貸付金の償還金や利子など
  • 繰入金…県の基金や特別会計などから繰り入れるお金
  • 地方交付税…財政力の弱い自治体に、使い道を定めず交付されるお金
  • 国庫支出金…国が使い道を指定して交付するお金
  • 県債…公共施設等の整備のために県が借り入れるお金

当初予算の特色

徳島・国際化元年関連予算 111億円

令和6年度当初予算比 +95.3% 54億円増

  • 「国際定期便就航」の環境を活かした「新たな人流の創出」「国際交流・関係人口の拡大」
  • 地域商社「徳島県産業国際化支援機構」と連携した「海外プロモーション」
  • 「大阪・関西万博」や「食育推進全国大会」など、大規模イベントを捉えた本県の「魅力発信」「観光振興・まちづくり」
人材確保対策関連予算 61億円

令和6年度当初予算比 +30.3% 14億円増

  • 「人材確保に向けた基本戦略方針」に位置づけた、「県内就職支援」「企業等での定着支援」「潜在労働力の活用」「外国人材の受入れ」について、全庁を挙げて部局横断で新次元の施策を展開!
こども・子育て関連予算 245億円

令和6年度当初予算比 +43.3% 74億円増

  • 結婚、妊娠・出産から子育てまで、切れ目のない支援を展開するため、「子育て応援パッケージ」を構築
  • 「こども計画」を着実に推進し、すべてのこどもが笑顔になれる「こどもまんなか とくしま」の実現に向け、新次元の施策を展開!
公共事業予算 711億円

令和6年度当初予算比 +2.9% 20億円増

  • 生命・財産・暮らしを守り、地域の持続的な成長を実現する県土づくりを推進!
  • さらに、令和6年度2月補正予算において、道路の快適性・安全性を高めるための「道路3か年リフレッシュ対策」に加え「路肩緊急対策」を新たに創設し、「5億円」増の総額「21億円」を確保
  • 当初予算と合計し、総額「732億円」

紙面に記載の事業は主なものです。
詳しい情報は次のリンク先へアクセスしてください。

令和7年度当初予算等の概要|徳島県ホームページ(別ウインドウで表示)