〒770-8570
徳島県徳島市万代町1丁目1番地
- 電話番号:
- 088-621-2500(代表)
- 法人番号:
- 4000020360007
県内4大学(四国大学・徳島大学・徳島文理大学・鳴門教育大学)の学生特派員の皆さんから、自分が感じた徳島の魅力や県政に関する出来事などについて、月1回レポートしてもらいます。
今回は四国大学の学生特派員の方から「阿波和紙伝統産業会館」についてのレポートが届きました。
四国大学メディア情報学科の真杉です。
今回は、吉野川市山川町にある「阿波和紙伝統産業会館」を紹介します。阿波和紙伝統産業会館は大人500円、小・中学生300円で入場できる、阿波和紙の歴史を知ることのできる施設です。皆さんは阿波和紙をご存じでしょうか?
阿波和紙会館のパンフレットによると、阿波和紙の始まりは、今から1300年ほど前のころ。忌部族という朝廷に仕えていた人達が、徳島県麻植郡山川町(現在の徳島県吉野川市)の地に入り、麻やを植えて髪や布の製造を盛んにしたとの記録以降、忌部族の始祖天野日鷲命(あまのひわしのみこと)を紙の始祖神として崇め祭ることにより、その技術が伝承され現在に至っているそうです。すごく昔から伝承されていることにびっくりします。
入館したらまず、数枚の中から好きなデザインの和紙でできた入館券を選べました。さらに、入館したらお手紙やカード、アート作品などに使える和紙ももらえました。すごーくお得感もありました。この和紙の原材料は、楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)の繊維が主に使われています。この三つの原料は繊維が長く強く、光沢がある特徴を持つため、うすくて強い紙を漉くことができます。これ以外にも原料として麻や桑、竹なども使われ、最近では美術用や工芸用の和紙として野菜や野草、土などを入れることもあるそうです。原材料である楮・三椏・雁皮、藍や竹炭などの実物が展示されていて、説明と共に見ることができるので非常に面白かったです。
一階には、ミュージアムショップと研修室があります。ミュージアムショップでは、工場直営店でほぼ全種のアワガミファクトリーの商品が揃っています。様々な種類の和紙、うちわ、名刺、アートパネル、折り紙、藍染便箋、藍染和紙を使ったアクセサリーなどを購入することができます。自分で紙漉ができるキットや和紙で作るはりこの手作りキットなどもあり、子供向けの物もあり、小学生の頃に学校で同じはりこを作ったのを思い出しました。研修室では原料の処理、紙漉き、乾燥、仕上げの紙の製造工程を一覧して体験学習できます。紙漉き(はがき3枚)800円から体験できます。できれば事前に予約をおすすめします!二階には、作品展、講師や生徒の作品展など和紙をテーマにした展覧会を常時開催しているギャラリーや、和紙に関する文献や資料などがある多目的ルームがあります。
夏休みの子供向けのイベント(配信後のもの)は「川田和紙の歴史展」(予約の必要なし):和紙について学べる展覧会(2024年7月20?9月1日)と、和紙会館親子教室(要予約):「和紙手形アートを作ろう」(9/22:定員:各親子10組参加費:1,000円(材料費込、入館料別途)※定員になり次第締め切り)があります。
私のおススメは体験実習!!友人と一緒に体験するのもすごく楽しそう!!私は地元の小学校に通っていたため、何回も訪れたことがあります。はがき作り体験もしたことがあったので昔を思い出しました。特に印象に残っているのは濡れている和紙を重ねてもくっつかない理由です。和紙についての映像の中で、漉き終り、濡れている状態の和紙を重ねても漉く作業で細かい繊維同士が絡み合っているため、くっつかないというのを見てとても驚きました。和紙ができる工夫を感じ、また、二階の展示では和紙の歴史、作り方、阿波藍についてなど実物もあるので「和紙」というものについて深く知ることができてとても興味深かったです。阿波和紙のブランドであるアワガミファクトリーの商品はオンラインストアでも購入できます。
皆さんもぜひ阿波和紙に触れることができることが体験をお勧めします。あと少しの夏休みを満喫してください。
阿波和紙伝統産業会館:http://www.awagami.or.jp/hall/about/index.html