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徳島県徳島市万代町1丁目1番地
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近年、結核罹患率の地域格差が問題となっており、平成24年では徳島県は21.1と全国平均16.7と比較すると高水準で推移し、全国上位(全国ワースト4位)である。このような状況において、本県の結核対策をより推進していく必要がある。結核対策は、感染源の究明が重要であるが、患者調査を主体とした疫学調査に加えて、近年は結核菌の遺伝子型別を行うことにより、さらに正確な感染の実像を明らかにすることが求められており、行政からのニーズも高まっている。
結核菌の遺伝子型別検査(VNTR法)を効率的に実施できる体制を整備する。さらに、結核患者から分離された結核菌株間の違いを遺伝子型別検査により解析する。得られた結果からVNTR法による菌株の分解能、クラスター株の出現傾向について基礎資料を得る。
これらを通じて、結核菌分子疫学調査体制の構築と本県の結核対策推進により県民の健康維持に貢献することを最終目標とする。
遺伝子型別検査(VNTR法)について効率的に行える方法を検討する。また、県内医療機関より提供を受けた結核菌株の遺伝子型別を集積・解析し、VNTR法による菌株の分解能やクラスター形成状況についての基礎資料を得る。
県内医療機関より提供を受けた結核患者から分離された菌株を対象とし、1)~3)について実施する。
1)液体培地(NGIT、バクテアラート3D)で搬入された検体について、VNTR法の効率化について検討
2)VNTR法による遺伝子型別検査
3)2)で得られた結核菌の遺伝子型別情報を集積し基礎資料を作成
平成23年に「結核に関する特定感染症予防指針」が改正され、県でも結核対策推進のため独自に策定している「結核対策とくしま21」「徳島県結核マニュアル」を改訂したが、この中でも分子疫学的手法を用いた研究の推進が記載された。また、平成25年より「結核菌DNA解析調査モデル事業」が、平成26年4月より「結核菌DNA解析調査事業」が開始されている。