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試験研究評価シート(事後評価:大腸菌群からみた県内河川の水質に関する研究)

〈課題名〉大腸菌群からみた県内河川の水質に関する研究-潤いのある水環境の保全に関する研究-

  1. 評価の種類:事後評価
  2. 担 当:水質環境担当
  3. 研究期間:平成24年度~ 平成25年度
  4. 予算種類:県単独
  5. 予算額:(総額)832千円
必要性

 県内河川の、BODをはじめとした生活環境項目については、環境基準達成率は90%以上と良好な状況である一方、ふん便汚染の指標である大腸菌群については、40%程度と低い状況である。理由としては、大腸菌群のふん便汚染に対する指標性の低さが指摘されている。これまでふん便汚染についての水質の状況が的確に把握できていなかったと考えられることから、正確な状況を把握する必要がある。

目標

 県内河川のふん便汚染の状況を的確に把握することにより、県民の安全・安心に資する。

研究内容

 大腸菌群以外の指標を用いて、ふん便汚染の評価を行う。測定項目は、大腸菌、ふん便性大腸菌群及び大腸菌群とする。また、化学物質(コプロスタノール)も指標物質として測定を行う。

手法

平成24年度

1.河川AA類型における大腸菌数等に関する調査を行う。

平成25年度

1.県内全域を対象として、ふん便汚染の状況の評価を行う。

2.化学物質を指標として、ふん便汚染の評価を行う。

成果

 大腸菌数による評価を行った結果、県内のAA類型地点の水質は良好と考えてよいことがわかった。類型A、類型Bの河川については、ある程度、ふん便汚染の影響が見られるが、概ね良好である。しかし、環境基準のない中小河川については、ふん便汚染の影響が大きい地点がある。

 大腸菌数による水質評価は妥当性が高いと考えられる。また、コプロスタノールによる評価も、大腸菌数による評価と同程度の検出感度、妥当性があると考えられる。

その他