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徳島県とドイツ・ニーダーザクセン州の友好交流について

 第一次世界大戦時、青島で日本軍の捕虜となったドイツ兵のうち約1000名が、当時の板野郡板東町(現在の鳴門市大麻町)にあった「板東俘虜収容所」に収容されていました。収容所所長の松江豊寿はドイツ俘虜に対し寛大で人道的な措置をとったことで知られており、その結果、ドイツ人俘虜と地元住民との間に立場を越えた友好の絆が芽生えました。

 1974年、鳴門市はこの交流の歴史を受け継ぎ、ニーダーザクセン州内のリューネブルク市と姉妹都市提携を結びました。以降、現在に至るまで隔年で親善使節団を派遣するなど長年の交流を続けています。このように徳島県はドイツと古くから結びつきがあり、これらを背景として、鳴門市・リューネブルク市の属する県・州である徳島県とニーダーザクセン州が2007年9月に「交流に関する共同宣言」に調印しました。

「交流に関する共同宣言」の締結

2007(平成19)年9月13日、クリスティアン・ヴルフ・ニーダーザクセン州首相(当時)と飯泉嘉門徳島県知事(当時)は「交流に関する共同宣言」に調印。経済、文化、教育、スポーツ等の幅広い分野における交流を推進すると共に、地球環境問題と少子高齢化問題について情報交換や協力を検討することを宣言しました。
 

「交流に関する共同宣言」の締結以降、現在に至るまで、様々な分野で交流の輪が広がっています。

新たな「交流推進に関する共同宣言」の締結

新たな「交流推進に関する共同宣言」を締結しました

徳島県とドイツ・ニーダーザクセン州が友好交流を締結してから17年が経過した2024(令和6年)、時代の流れに沿った新たな関係の構築を目指して、両県州の連携を再確認するとともに、交流の深化を目的とした新たな「交流推進に関する共同宣言」を締結しました。

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友好交流の歩み

各分野の交流の歩みは、クリックすると該当箇所にジャンプします。

経済交流

経済交流

経済交流

・世界最大規模の産業技術総合見本市「ハノーバー・メッセ」に徳島県ブースを出展し、徳島県の産業技術をPR(2008(平成20)年、2017(平成29)年)

・ニーダーザクセン州公式訪問団が県内企業を視察(2009(平成21)年)

・友好交流締結5周年を記念して公式訪問団を派遣し、日独セミナーなどを実施(2012(平成24)年)

人材育成交流

人材育成交流

・徳島大学とハノーバー医科大学が学術協定に調印(2009(平成21)年)

・看護関係者の人材育成を目的として、看護管理職等の訪問団を相互派遣し、視察や意見交換等を実施(2023(令和5)年、2024(令和6)年)

・徳島科学技術高校の生徒が製作した「スターリングエンジンシステム」をハノーバー市で開催された「IdeenExpo(アイデア博)2013」に阿南工業高等専門学校とともに出展(2013(平成25)年)

・友好交流締結15周年を記念して、ビジネスリーダーを目指す県内の女性を、ニーダーザクセン州に派遣し、ワークショップや視察を実施(2022(令和4)年)

・徳島県立中央テクノスクールがニーダーザクセン州リューネブルクテクノロジーセンターと「産業人材育成交流に関する協定」を締結、指導者や生徒の相互交流を実施(2015(平成27)年~)

スポーツ交流

スポーツ交流

・徳島県柔道連盟がニーダーザクセン州柔道連盟と合同練習や試合を通じた青少年交流を実施(2008(平成20)年~)

・全ドイツ自転車協会ニーダーザクセン会長が来県し、自転車政策についての講演を行うと共に、サイクルイベント「自転車王国とくしまライド in NARUTO」へ参加(2010(平成22)年)

・徳島主催の「とくしまマラソン」、ニーダーザクセン州主催の「ハノーバーマラソン」にそれぞれランナーを派遣し、相互交流を実施(2012(平成24)年~2024(令和6)年)

・ニーダーザクセン州剣道連盟と徳島県剣道連盟が徳島県の指導者による「剣道セミナー」開催や試合を通じた交流を実施(2013(平成25)年~)

・ハンドボールブンデスリーガ女子1部「Buxtehuder SV」が来県し、「2017とくしま国際ハンドボール大会」開催(2017(平成29)年)

・ニーダーザクセン州カヌー連盟と合同練習や大会を通じた青少年交流を実施(2016(平成28)年~)

・徳島ヴォルティスが、ニーダーザクセン州州都のハノーファーを本拠地とするドイツ・プロサッカーチーム「ハノーファー96」との交流を実施(2023(令和5)年~)

環境交流

環境交流

環境交流

・ニーダーザクセン州環境省関係者が来県し、環境関連施設を視察。それ以降、オンラインでの情報交換を実施(2017(平成29)年~)。

学校交流

学校交流

学校交流

・ニーダーザクセン州文部省と科学文化省の訪問団が来県、県内学校などを訪れ、今後の教育・文化分野の交流について意見交換を実施(2011(平成23)年)

・徳島県教育委員会とニーダーザクセン州文部省が「教育交流に関する協定」を締結(2015(平成27)年)

・県立高校生とニーダーザクセン州の学校の生徒が交流を実施

文化交流

文化交流

文化交流

・ニーダーザクセン州から藍染技能士等が来県し、ドイツの藍染に関する講演や、学生、県内藍染関係者と意見交換等を実施(2016(平成28)年)

・徳島少年少女合唱団が、ハノーバー少女合唱団と交流し、ニーダーザクセン州他で公演を実施(2009(平成21)年)

・徳島県で開催された国民文化祭の「世界の踊りフェスティバル」に、ニーダーザクセン州アマーランダー舞踏団が出演(2012(平成24)年)

・両県・州の「友好の礎」である「板東俘虜収容所」における「奇跡の交流」の歴史について、ニーダーザクセン州と徳島県、リューネブルク市、鳴門市の4者そろって、「ユネスコ世界の記憶共同申請協定・調印式」を実施(2017(平成29)年)

・第九アジア初演100周年を記念して、日本・ドイツ両国から数多くの方が集い、ベートーヴェン「第九」記念演奏会を開催(2018(平成30)年)

・友好交流締結15周年を記念して、阿波人形浄瑠璃をニーダーザクセン州に派遣(2022(令和4)年)

農林水産交流

農林水産交流

・「とくしま三大香酸かんきつ」等の欧州市場定着 に向け、ドイツ国内で開催されたANUGA2019見本市に出展し、「とくしま食材サロン会」を開催(2019(令和元)年)