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地域フォーミュラリについて

「地域フォーミュラリ」とは?

 地域の医師、薬剤師などの医療従事者とその関係団体の協働により、有効性、安全性に加えて、経済性なども含めて総合的な観点から最適であると判断された医薬品が収載されている地域における医薬品集及びその使用方針のことです。(令和5年7月7日付け厚生労働省保険局医療課長等通知より)

 注;これにより医薬品の使用(処方)が制限されるものではありません。

導入の目的は?

  • 「有効性」「安全性」に「経済性」の観点を加えた標準的な薬物療法の実施を目的としています。
  • 診療ガイドラインを参照しつつ、フォーミュラリも適宜活用することで、最適な薬物療法を提供することが可能となります。

実施主体は?

実施又は実施準備中の地域では、以下の三つのタイプに大別することができます。

  1. 地域医療連携推進法人による実施<例:日本海ヘルスケアネット(山形県)、備北メディカルネットワーク(広島県)>
  2. 地域の三師会(医師会、歯科医師会及び薬剤師会)が連携して主導して実施<例:大阪府八尾市、茨城県つくば市>
  3. 地域の中核病院が主導し、地域の医師会及び薬剤師会と連携して実施<例:埼玉県朝霞市(新座病院)>

※出典「地域フォーミュラリの実施ガイドライン」より

導入された具体例は?

導入された例として、以下の薬効群で「推奨薬(商品名)」が定められ、運用がされています。

  1. 高脂血症;HMGーCoA還元酵素阻害薬
  2. 2型糖尿病;αーグルコシダーゼ阻害薬
  3. 高血圧;アンジオテンシン2受容体拮抗薬

参考資料

  • 「地域フォーミュラリの実施ガイドライン」((一社)日本フォーミュラリ学会)
  • 「地域フォーミュラリ」について」(令和6年3月13日徳島県薬務課作成資料)