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新型コロナウイルスに対する高濃度エタノールの使用について

新型コロナウイルス感染症に関連して、 現在、除菌、消毒をうたった様々な商品が出ています。 正しく知っていただくため、高濃度エタノールについて紹介します。

手指消毒用エタノールの流通不足により、本来、人体への使用が認められていない高濃度エタノール製品を、やむを得ない場合に限り手指消毒用エタノールの代用として使用することが、現在特例(※1)として認められております。

様々なエタノールを含む製品が流通しているため、新型コロナウイルス感染症対策に有効で安全な製品を選択できるよう、高濃度エタノールの種類について紹介します。

A.手指消毒用エタノール製品

手指消毒剤として国に承認されているため、品質及び安全性が高い製品(医薬品又は医薬部外品として承認)
※手指消毒剤のうち、エタノールを含む製品について紹介する
「A」製品の購入時のポイント
1.「日本薬局方」、「第3類医薬品」、「指定医薬部外品」等の表示を、製品ラベルで確認
2.「効能・効果」欄に、「手指(皮膚)の消毒」等の記載があることを確認
3.新型コロナウイルス感染症対策に推奨されているエタノール濃度の製品は次のとおり
〇有効成分がエタノール(76.9~81.4vol%)の手指消毒剤
〇溶剤等としてエタノール(70~83vol%)を含む手指消毒剤(有効成分がエタノール以外のもの)
※エタノール濃度が60vol%台の製品も、一定の効果はあるとされる
※溶剤や添加剤の配合量の記載は任意のため、濃度不明な製品も多い

※エタノール濃度に関わらず、各有効成分に効果のある菌やウイルス等への手指消毒には使用いただけます

手指消毒剤ラベル例

B.高濃度エタノール(60~83vol%)を含む製品

現在、特例(※1)により手指消毒に使用できる製品
「B」製品の購入時のポイント
1.エタノール濃度が、70~83vol%の範囲内であることを、製品ラベル等で確認
※エタノール濃度が60vol%台の製品も、一定の効果はあるとされる
※濃度不明な製品を手指消毒に用いることは、特例でも認められていない
2.成分に、メタノールが含まれていないことを確認
高濃度エタノールラベル例

●注意点

・「B」の製品は本来、手指への使用が認められていない製品のため(※2)、やむを得ない場合に限り使用者の責任において使用することとされています。仮に健康被害(皮膚障害等)が起こっても原則自己責任となるため、適切な製品を選択しましょう。(※2:手指洗浄等の手指への用途の記載がある化粧品を除く)

・「アルコール」とは、メタノール・エタノール・イソプロパノール等の総称です。「アルコール」の名称だけでは、どの成分が含まれているか判別できないので注意しましょう。

・エタノール以外の成分で、新型コロナウイルスへの効果をうたう製品も流通しています。別添資料(※3)を参考に、目的に合った製品を購入するようにしましょう。