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牛ふん堆肥中のクロピラリドが原因と疑われる園芸作物等の生育障害の発生への対応について

1.牛ふん堆肥中のクロピラリドが原因と疑われる園芸作物等の生育障害の発生への対応について

日本では登録のない除草剤(成分名:クロピラリド)が残留した輸入粗飼料を給与された家畜のふん尿堆肥の施用が原因と疑われる園芸作物等の生育障害の事例が複数の県で発生しています。

県内で牛ふん堆肥中のクロピラリドが原因と確認された障害は発生していませんが、今般、農林水産省から通知が発出されたことを受け、園芸農家・育苗業者、畜産農家、堆肥及び培土製造・販売業者等の皆様へお知らせします。

2.クロピラリドとは

○クロピラリドとは、主にクローバー等の広葉雑草を枯らす除草剤の成分名称で、アメリカ、カナダ、オーストラリア等で麦類、牧草、トウモロコシ等に農薬登録があります。

○国内では農薬登録がなく、使用されていません。

○堆肥化しても分解されにくく、残留した堆肥を使用すると、クロピラリドに敏感な一部の品目(ナス科、マメ科等)に対しては、数ppb(10億分の1の単位)で生育異常を引き起こすことが知られています。

○家畜の健康や畜産物(肉・乳等)の品質・安全性、人の健康に影響を及ぼす心配はありません。

3.クロピラリドによる作物への生育障害について

○特に被害を受けやすい作物

ナス科:トマト類

マメ科:大豆、えだまめ、さやえんどう、そらまめ、スイートピー、クリムゾンクローバー

キク科:キク、ヒマワリ、マリーゴールド、コスモス、アスター、ダリア

セリ科:にんじん

ヒユ科:ケイトウ

○被害を受けやすい作物

ナス科:ナス、ピーマン、シシトウ、ペチュニア

マメ科:さやいんげん

キク科:エンダイブ、ガーペラ、トレビス、しゅんぎく、レタス類、ふき、ヒャクニチソウ

セリ科;セロリ

4.被害を未然に防止するために皆様へのお願い

園芸農家・育苗業者、畜産農家、堆肥及び培土製造・販売業者等の皆様には、輸入飼料を給与した牛に由来した堆肥の使用・販売・譲渡等において以下のとおり、ご留意をお願いいたします。

5.被害が発生した場合の対応について

クロピラリドが原因と疑われる生育障害が確認された場合には、下記連絡先もしくは最寄りの農業支援センターへお知らせください。

<連絡先>

 農林水産部 みどり戦略推進課グリーン農業担当

 〒770-8570徳島県万代町1丁目1番地

 電話088-621-2423ファクシミリ088-621-2856

<農業支援センター>

 徳島農業支援センター088-626-8771

 鳴門藍住農業支援センター088-692-2515

 吉野川農業支援センター0883-26-3971

 阿南農業支援センター0884-24-4182

 美波農業支援センター0884-74-7491

 美馬農業支援センター0883-53-2309

 三好農業支援センター0883-76-0691