徳島県の教員を目指す皆さんへ

　徳島県の教員を目指す皆さんへ

徳島県教育委員会教育長 ※榊 浩 一

徳島県では、平成27年12月に「徳島教育大綱」を策定し、基本方針として「とくしまの未来を切り拓く、夢あふれる『人財』の育成」を掲げて、平成30年までの4年間を推進期間として取り組んできました。しかしながら、その後、国内外の社会環境は劇的に変化し、これまでの常識が通用しない「未知の世界」が眼前に広がる時代を迎えています。
そこで、これまでの取組をもう一段高い次元へと進化させるべく、本県が目指す教員像として「未知の世界に果敢に挑戦する、夢あふれる『人財』の育成を目指し、主体的に学び続け自己を高める教員」を掲げた新たな「徳島教育大綱」を令和元年に策定しました。
徳島県教育委員会として、この「人財」の育成に向け、これからの未来を切り拓いていく児童生徒に「確かな学力」「豊かな心」「健やかな体」をはぐくみ、その個性、可能性を伸ばすための教育を推進しています。
教育の充実を図るには、その実践者として学校現場の最前線で、子どもたちと真っ正面から向き合う教員の果たす役割が何よりも重要です。
本県では、子どもたちに対する愛情はもちろん、教員に求められる資質・能力として次の4つを挙げています。

1. 「教員としての使命感と情熱を持ち、高い倫理観と人権尊重の精神にあふれ、積極的に地域や他者と関わりながら、生涯をとおして学び続けるたくましい教員」
2. 「高い専門性を有し、児童生徒の未来を切り拓き、個性・能力を最大限に伸ばす授業を構想・実践しながら、改善していく教員」
3. 「キャリア教育の視点を踏まえ、一人ひとりが輝き、新たな価値を創造していく児童生徒の育成を目指し、課題を解決しながら前進する教員」
4. 「組織の一員として、目標と自分の役割を理解し、責任を果たし、家庭や地域とのつながりの中で、学校・地域の活性化に貢献する教員」

徳島県の教員を目指す皆さんには、こうした資質・能力を培っていただくとともに、本県の目指す教育への理解と意欲を持った方が、一人でも多く受審してくださることを期待しています。

※「榊」は「木」へんに「神」

過去3年間の専門問題と正答を、県庁1階「県庁ふれあいセンター（すだちくんテラス）」で一般閲覧できます。