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令和6年度第1回試験研究評価委員会評価結果(事前評価3)

令和6年度第1回徳島県立保健製薬環境センター試験研究評価委員会

事前評価結果3

〈課題名〉公共用水域における植物プランクトンの分布状況について

評価結果1
総合評価
採点結果(出席全委員の総合評価点の平均点)
4.1点(5点満点)
評価結果2
評価項目ごとの採点結果。点数は、出席全委員の平均点。
評価項目 必要性 目標 研究内容 手法
採点結果(5点満点) 4.5点 4.2点 4.0点 3.8点
試験研究評価シート
主なコメント

○・徳島県内沿岸海域における植物プランクトンの分布状況を調査し、水質データ等との相関や変動傾向を評価することは、きれいで豊かな里海を実現するための施策の策定に必要不可欠であり、ニーズを踏まえた研究内容である。
・過去の調査資料も含め、わかりやすい情報提供をお願いしたい。

○海洋環境の保全に向けた貴重なデータが得られることを期待しています。昨年?一昨年?に発表されていた窒素化合物の同定などの研究と併せて評価されると面白いかと思いました。
ちなみに植物プランクトンには「旬」みたいなのはありますか?

○植物プランクトンの分布や水質データとの相関をとるとのことで、とても興味深い検討だと思います。
分析方法など、もう少し工夫されると良いかなと思いました。

○近年の海水温の上昇などによる海藻類の生産量の減少は非常に大きな問題です。海水中の植物プランクトンや栄養塩類の調査を行う本研究は意義のあるものと考えます。採水場所や水深による影響も多いと思われるので、可能であれば採水場所を増やすなどすれば、より良いデータとなると考えます。

○いずれの項目も問題なく、必要性の高い研究テーマであると考えます。
海水のサンプリング方法について詳細な説明があれば、なお良かったかと思います。

○社会的な情勢について、よく理解できました。一次生産の「量」を定量化できる研究フレームとなっているのか確認してください。また、紀淡海峡では、すでに磯焼けが顕在化しており、貧栄養化との関わりという視点で考察していくと良いです。(以前との比較や細胞の大きさも気になります。)調査では、採水する水深帯、塩分、光量子束密度(or透明度)、調査時刻、N/P比について、対象とするよう検討してください。相関解析は多変量解析でお願いします。