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試験研究評価シート(潤いのある水環境の保全に関する研究)

課題名 「潤いのある水環境の保全に関する研究 -大腸菌群からみた県内河川の水質に関する研究-」

1.評価の種類:事前評価

2.担当課:水質環境課

3.研究期間:平成24~平成25年度

4.予算額:457(千円)、次年度440(千円)

5.予算の種類:県単

必要性

 県内河川の有機汚濁指標であるBODは、ここ近年、環境基準達成率はほぼ100%で推移している。しかし、BODと同じ生活環境項目である大腸菌群数の環境基準適合率は29%(AA類型)~63%(B類型)と低く推移している。(県内海域の適合率は91~99%)大腸菌群数は、水道飲料水の安全性を確保する目的で環境基準に設定されているが、現在行っている測定方法では、ふん便由来以外の細菌(土壌中の細菌等)も検出し、特にAA類型等の清澄な水域では高い値を示すため、環境基準未適合になっていると考えられている。

 本研究では、(1)清澄水域における大腸菌群数の環境基準未達成の原因を調査すること。(2)モデル河川を選定し、上流から下流間の大腸菌群数及び大腸菌数の状況及び流域周辺の排出源調査

(水濁法等届出事業場排出調査)及び浄化槽設置状況調査等を行うことにより、潤いのある水環境の保全を確保することを目的とする。。

目標

 近年、都市計画づくりの一環として、河川沿いの親水公園や遊歩道が整備され、潤いのある水辺環境が確保されてきている。しかし、そこを流れる肝心の水質が、例えば大腸菌に汚染されていたり、臭いや色が悪かったりすれば、潤いのある水環境とは言い難い。今回の調査研究結果が、安全で快適な水環境づくりの推進に係る普及啓発資料となることを目標とする。

研究内容

平成24年度

(1)環境基準AA設定域における大腸菌群数に関する調査を行う。

平成25年度

(1)モデル河川を選定し、大腸菌数の推移と排出源(事業場)調査を行う。

(2)とりまとめと考察

(3)啓発資料として公表

手法

(1)水濁法、水道法等各種公定法による大腸菌群数、大腸菌数、ふん便性大腸菌数の測定

(2)水濁法等に係る事業場の大腸菌数の排出源調査等

その他

(1)大腸菌に関する他府県の調査状況

〔1〕東京都環境科学研究所平成18~21年度

〔2〕栃木県保健環境センター平成11、12年度

(2)環境省において、ふん便性汚染を的確に捉える新たな衛生指標や指針値等の検討を河川・湖沼を対象に進めている。