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麻しんについて

麻しんとは

麻しんウィルスによって引き起こされる病気で、感染の約10日後に38℃程度の発熱やかぜ様症状が始まり、2〜3日発熱が続いたあと39℃以上の高熱とともに発しんが出現します。
肺炎や中耳炎、まれに脳炎などを合併することがありますが、合併症のない場合は7〜10日後には回復します。
通常、春から夏にかけて流行し、一般に子どもが多くかかる病気として知られています。平成19、20年に10~20代を中心に大きな流行がみられましたが、平成21年以降、患者発生の中心は0~1歳となった一方で、20歳以上の成人例の割合も増加しています。
症状
一般に、10~12日間の潜伏期間を経て、38℃程度の発熱及びかぜ様症状が2~4日間続き、その後39℃以上の高熱と発しんが出現します。
多くの場合は7~10日程度で回復しますが、肺炎や脳炎などの合併症を引き起こすことがあります。
感染経路
麻しんウイルスは空気感染・飛沫感染・接触感染などさまざまな経路で感染します。
感染力が非常に強いため、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症します。
治療方法
特別な治療方法はなく、症状を軽減するための処置(対症療法)が行われます。

麻しんの発生状況

徳島県での麻しんの発生は平成15年には88件ありましたが、平成17年には2件と大幅に減少していました。
しかし、平成19年に関東地方を中心とした流行の影響を受け、25件に急増しました。
このような状況の中、感染症法施行規則が改正され、これまでの定点把握疾患から全数把握疾患に変更されました。
徳島県内においては、平成27年、4年ぶりに報告がありました。国外にて感染したと推定されます。
徳島県麻しん報告数

麻しんにかからないために

麻しんは治療法がなく、ワクチンで予防するしかありません。定期の予防接種の対象者の方は、必ず予防接種を受けるようにしてください。
※定期予防接種対象者
  第1期
 1歳児(生後12か月以上24か月未満の者)
  第2期
 5歳以上、7歳未満の者であって、小学校入学前の1年間
ワクチン未接種でかつ過去に麻しんに罹患したことがない方は、ワクチン接種について検討してください。
なお、麻しんの疑いがある場合は早めに医療機関を受診してください。その際には、事前に医療機関に電話し、麻しんの疑いがあることを伝え、指示に従ってください。
また、ご本人が、以前麻しんの予防接種を受けたかどうかはっきりしない場合などは、麻しんの抗体があるかどうかを調べる血液検査(抗体価検査)を医療機関で受けることができますので、かかりつけ医またはお近くの医療機関にご相談ください。(抗体検査は自費になります。)