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プレ(Pre)は「~の前の」、コンセプション(Conception)は「妊娠・受胎」という意味で「妊娠前からのケア」を意味します。
つまり、プレコンセプションケアとは、若い世代(女性と夫・パートナー)のためのヘルスケアであり、現在のからだの状態を把握し、将来の妊娠やからだの変化に備えて、自分たちの健康に向き合うことです。
海外では、アメリカ疾病管理予防センター(CDC)や世界保健機関(WHO)が、プレコンセプションケアを提唱しています。
妊娠・出産には適切な時期があり、また、健康であることも大切です。若いうちから正しい知識を得て、自分のライフプランに適した健康管理を意識し、より質の高い生活を送ることで、望む人には将来の健やかな妊娠・出産につながり、次世代の子どもの健康の可能性を広げます。
「女性の年齢の変化による卵子の数の変化」平成25年版厚生労働白書を加工して作成
卵子は、女性が生まれる前から持っています。胎生期が最も多く、胎生20週まで急増し、その数は700万個になります。しかし、その後は新たに作られることなく、年齢を重ねるとともに卵子の数は減っていきます。出生時には約200万個まで減少、思春期には20万個から30万個に減少、閉経時には数はゼロに近づきます。
年齢が高くなるにつれて、卵子の老化が起こることが分かっています。特に30代以降は、徐々に老化が進み、妊娠率が下がるとともに、児の染色体異常の発生率も上昇します。
精子は、思春期以降、毎日つくられます。しかし、精子も男性が年齢を重ねるとともに、運動率や質が低下し、遺伝子異常も起こりやすくなるといわれています。
健康診断やがん検診を受診するなど、定期的な健康チェックを習慣にしましょう。口腔ケアも忘れずに。
感染症の原因となる病原体には男女にかかわらず不妊の原因になったり、将来の子どもの健康への影響を及ぼす場合があります。下の表を参考に、正しい知識や予防法を身につけましょう。
項目 | 行動 | 備考 |
---|---|---|
風しん | ・母子健康手帳でワクチン接種歴を確認し、未接種であればワクチンを受ける(2回摂取が必要) | ・胎児への先天性風しん症候群を予防する |
梅毒 | ・性行為ではコンドームを使用 ・気になる場合は、検査や治療をパートナーとともに受ける | ・2013年以降男女とも梅毒の感染者が増加 ・初期症状がわかりにくいので注意が必要 |
性器クラミジア感染症 | ・性行為ではコンドームを使用 ・気になる場合は、検査や治療をパートナーとともに受ける | ・性感染症の中で最も感染者が多い ・感染が続くと不妊の原因になることがある |
ヒトパピローマウイルス(HPV) | ・女性は検診を受診し、HPV感染の有無を確認する ・性行為ではコンドームを使用 | ・子宮頸がんの主原因は性感染症 ・女性だけではなく男性も感染する |
たばこは女性ホルモンの分泌が抑えられ、月経不順や不妊の原因になったり、胎児の発育にも悪影響を及ぼします。パートナーからの副流煙も同様です。
また、お酒は赤ちゃんの発達に影響します。
妊娠前から緑黄色野菜や栄養補助食品(サプリメント)等で葉酸を積極的にとりましょう。胎児の神経管閉鎖障がいの発生を予防します。
生活習慣の予防だけでなく、ストレス解消や女性に多い「冷え」の改善につながります。
過度なダイエットによる「やせ」は、ホルモンバランスを崩し、不妊の原因になるといわれています。また、妊娠中の女性が栄養不足の場合、生まれる子どもの体重が小さくなる傾向があります。
睡眠は心身の回復を図る働きがあり、毎日の健康を保つための大切な時間です。早寝早起きとともに、質の良い睡眠をとりましょう。
ストレスはなくすことができません。自分に合ったコントロール法を見つけましょう。
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徳島県の産科や小児科、周産期医療の有識者が委員として構成される周産期医療協議会の部会に母子保健専門部会があります。
母子保健専門部会にて、若い世代の人にプレコンセプションケアを啓発することを目的に、リーフレットを作成しました。
下記よりダウンロードしてご活用ください。
また、まとまった部数が必要な場合はお問合せ先までご相談ください。
性と生殖、妊娠・出産に関する正しい知識を身に付け、自分が希望するライフプランを叶えるため、プレコンセプションケアに取り組みましょう!