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プレコンセプションケアという言葉を知っていますか?
あまり聞いたことがないかもしれませんが、プレコンセプションケア(略してプレコン)とは、
「性別を問わず、適切な時期に、性や健康に関する正しい知識を持ち、妊娠・出産を含めたライフデザイン(将来設計)や将来の健康を考えて健康管理を行う取り組み」 のことです。
そもそも、妊娠とは、女性の「卵子」と、男性の「精子」が出会うことから始まります。
卵子が成熟すると、卵巣から「卵子」が「排卵」します。排卵した卵子は、卵管の中で「精子」と出会い受精します。
受精した卵子と精子(受精卵)は、子宮に向かって移動し、子宮の内膜に着床できれば「妊娠」します。
| 精子や卵子、いつどこでつくられる? | 年齢の影響はある? | 他に影響するものはある? | |
|---|---|---|---|
| 男性 | 男性の精子は精巣の中で、日々新しいものがつくられている。※1 | 年齢を重ねると、精子の数や運動率が徐々に低下し、精子のDNAの損傷率も高くなるといわれており、35歳を過ぎると精子の質が徐々に低下する。※2 | 喫煙や肥満、過度な飲酒、睡眠不足のような生活習慣の乱れは、精子の質を低下させる可能性がある。 また、心身のストレスが続くと、精子の数や運動率の低下につながる。※2 |
| 女性 | 女性の卵巣には、胎児期につくられた一生分の卵子が貯蔵されている。出生時には約200万個あった卵子は、初潮を迎えるころには約30万個まで減る。そのうち、生涯に排卵できる数はわずか400~500個ほど。※3 | 卵子は年齢とともに数と質が低下する。30歳を過ぎると妊娠する力が低下し始め、35歳を過ぎるとその低下が加速する。※2 | 肥満や極端なやせ、心身のストレスなどがあると、排卵がうまく起こらない原因になる可能性がある。※2 また、妊娠前の「やせ」は、早産や低出生体重児が生まれるリスクも高くなる。※3 |
<参考>
※1一般社団法人日本生殖医学会http://www.jsrm.or.jp/index.html
※2こども家庭庁『はじめようプレコンセプションケア スマート保健相談室』https://precon.cfa.go.jp/
※3こども家庭庁『妊娠・不妊のポータルサイトISSHO』https://funin-fuiku.cfa.go.jp/
上の表のように、妊娠には男女ともに年齢や生活習慣、ストレスなど、様々な要因が関わっています。
プレコンセプションケアは、
「性別を問わず、適切な時期に、性や健康に関する正しい知識を持ち、妊娠・出産を含めたライフデザイン(将来設計)や将来の健康を考えて健康管理を行う取り組み」
のことであり、妊娠を望む人に限られた取り組みではありません。
「妊娠前に限らず、日頃から性や健康について正しい知識を持ち、自分の身体を大切にすることが、生涯にわたる健康づくりにもつながる」という考えから、
性別やライフステージを問わず、全ての人にとって自分の健康と未来のために大切な取り組みとしています。
妊娠や出産、子育ては、それぞれの選択が大切にされるべきものです。
自分が将来的に妊娠や出産を望んだ時のために、
正しい知識を適切な時期に持ち、望ましい生活習慣を取っておくことが大切です。
健康診断やがん検診を受診するなど、定期的な健康チェックを習慣にしましょう。口腔ケアも忘れずに。
感染症の原因となる病原体には男女にかかわらず不妊の原因になったり、将来の子どもの健康への影響を及ぼす場合があります。下の表を参考に、正しい知識や予防法を身につけましょう。
| 項目 | 行動 | 備考 |
|---|---|---|
| 風しん | ・母子健康手帳でワクチン接種歴を確認し、未接種であればワクチンを受ける(2回接種が必要) | ・胎児への先天性風しん症候群を予防する |
| 梅毒 | ・性行為ではコンドームを使用 ・気になる場合は、検査や治療をパートナーとともに受ける | ・2013年以降男女とも梅毒の感染者が増加 ・初期症状がわかりにくいので注意が必要 |
| 性器クラミジア感染症 | ・性行為ではコンドームを使用 ・気になる場合は、検査や治療をパートナーとともに受ける | ・性感染症の中で最も感染者が多い ・感染が続くと不妊の原因になることがある |
| ヒトパピローマウイルス(HPV) | ・女性は検診を受診し、HPV感染の有無を確認する ・性行為ではコンドームを使用 | ・子宮頸がんの主原因は性感染症 ・女性だけではなく男性も感染する |
たばこはがんをはじめ、脳卒中や虚血性心疾患などの循環器疾患、歯周病など、多くの病気と関係していることがわかっています。
また、女性ホルモンの分泌が抑えられ、月経不順や不妊の原因になったり、胎児の発育にも悪影響を及ぼします。
男性の喫煙は、精子のコンディションにも影響を与えることもあります。
また、お酒は赤ちゃんの発達に影響します。
妊娠前から緑黄色野菜や栄養補助食品(サプリメント)等で葉酸を積極的にとりましょう。胎児の神経管閉鎖障がいの発生を予防します。
生活習慣の予防だけでなく、ストレス解消や女性に多い「冷え」の改善につながります。
過度なダイエットによる「やせ」は、ホルモンバランスを崩し、不妊の原因になるといわれています。また、妊娠中の女性が栄養不足の場合、生まれる子どもの体重が小さくなる傾向があります。
睡眠は心身の回復を図る働きがあり、毎日の健康を保つための大切な時間です。早寝早起きとともに、質の良い睡眠をとりましょう。
ストレスはなくすことができません。自分に合ったコントロール法を見つけましょう。
産婦人科医や助産師などの専門家に、自分の身体のことを相談してみませんか。
(性別や年齢を問わず、ご相談いただけます)
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