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不正な大麻・けしの撲滅運動について

 「大麻」及び麻薬の原料となる「けし」は、「大麻取締法」、「あへん法」等により厳しい規制の対象とされています。

 このため、県では、大麻・けしに関する正しい知識の普及及び不正大麻・けしの発見、除去を図るため例年4月1日から6月30日の間「不正大麻・けし撲滅運動」を四国厚生支局麻薬取締部等の関係機関の協力を得て実施しています。

 薬物乱用を未然に防止するためにも不正大麻・けしの発見、通報等に御協力ください。

発見した場合の連絡先

不正栽培又は自生している大麻やけし(植えてはいけない「けし」)を発見した場合は、最寄りの保健所、警察署又は薬務課等に連絡してください。

保健所の管轄区域
名称 所在地 電話番号 管轄区域
徳島保健所医療企画担当 徳島市新蔵町3丁目80 088-652-5151 徳島市、鳴門市、小松島市、勝浦郡、名東郡、名西郡、板野郡
吉野川保健所生活衛生担当 吉野川市鴨島町鴨島106-2 0883-24-1114 吉野川市、阿波市
阿南保健所生活衛生担当 阿南市領家町野神319 0884-22-0072 阿南市、那賀郡
美波保健所生活衛生担当 海部郡美波町奥河内字弁才天17-1 0884-74-7343 海部郡
美馬保健所生活衛生担当 美馬市穴吹町穴吹字明連23 0883-52-1017 美馬市、美馬郡
三好保健所生活衛生担当 三好市池田町マチ2542-4 0883-72-1122 三好市、三好郡

大麻(アサ)の見分け方

大麻(アサ)

  1. アサは、成長が早く、大きいものは草丈が3mにもなりますが、種子をつけた後は枯れてしまいます。
  2. 良く成長した茎は、太く緑色で、浅いすじが通っていて、真直ぐに立ちます。
  3. 葉は、細長い柄の先に、3~9枚(奇数)の小葉が集まって手のひらのような形になっています。
  4. 雄花と雌花が別々の株につき、花は夏に咲きます。雌株は、葉のつけ根に穂状の雌花を多数つけます。雌花を摘むと、樹液でねばねばします。
  5. 「麻」と名のつく植物は、大麻以外にも亜麻(リネン)、苧麻(ラミー)、黄麻(ジュート)など多数あります。このうち、葉の形が似ていることから大麻と間違われやすい植物として洋麻(ケナフ)があります。ケナフはオクラやトロロアオイのような黄色又は薄い黄色の大きな美しい花を咲かせます。
大麻
大麻(葉)
大麻(雄花)
大麻(雌花)

けしの見分け方

×植えてはいけない「けし」:ケシ(ソムニフェルム種)、アツミゲシ(セティゲルム種)、ハカマオニゲシ(ブラクテアツム種)

○植えてもよい「けし」:オニゲシ、アイスランドポピー、ヒナゲシ(虞美人草)、ブルーポピー

✕ ケシ(ソムニフェルム種)

  1. 秋に種子をまくと翌年の春に、春先に種子をまくと初夏に、10cmくらいの大きな花が咲きます。
  2. 一重咲きの花は、花びら4枚で、色は赤、桃、紫、白などがあります。また、多数の花びらがついた八重咲きの花もあります。
  3. 開花期の草丈は、100~160cmくらいです。
  4. 葉、茎、つぼみなどの外観は、キャベツの葉のような白味を帯びた緑色をしています。
  5. 葉、茎、つぼみの表面には、ほとんど毛がありませんが、つぼみの下の茎(花梗)や葉の裏の主脈(葉の中心にある一番太い葉脈)には、まばらに毛がつくことがあります。
  6. 葉は互いに違いに茎につき、上部の葉は柄がなく、茎のつけ根で茎を巻き込むような形でついています。葉の長さは10~50cm、幅は5~20cmくらいです。
  7. 花が終わると雌しべが発達してふくらみ、だ円形又は球形で、上部が平たい皿のような形をした大きな果実(径3~6cm、長さ3~7cm)になります。
ケシ(ソムニフェルム種)
八重咲(ソムニフェルム種)
一重咲(ソムニフェルム種)

✕ アツミゲシ(セティゲルム種)

  1. 花が終わり植物が枯れた後も根が残り、翌年も同じところから芽を出します。
  2. 初夏に、径10cmくらいの橙~朱色の大きな花を咲かせます。花びらは4~6枚で、基部に黒紫色の斑点があるものとないものがあります。
  3. 花びらのすぐ真下に1~4枚のハカマ(苞葉)がつくものがあります。このハカマは、ハカマオニゲシのものに比べて大きい傾向にあります。
  4. 草丈は50~100cmで、葉や茎全体が白く硬い毛で覆われています。
  5. 葉は濃緑色で、鳥の羽のような形に深く切れ込んでいます。ハカマオニゲシに似ていますが、ハカマオニゲシに比べ、葉色は黄色みがかり、葉の幅は広い傾向があります。
  6. つぼみを覆う2枚のがく片の表面には直立した毛が多数ついています。
  7. 果実は、表面に毛がなく、青緑色です。
アツミゲシ

✕ ハカマオニゲシ(ブラクテアツム種)

  1. 花が終わり植物が枯れた後も根が残り、翌年も同じところから芽を出します。
  2. 初夏に、径10cmくらいの鮮やかな深紅の大きな花を咲かせます。花びらは4~6枚で、基部に黒紫の鮮明な斑点があります。
  3. 花びらのすぐ真下に4〜6枚のハカマ(苞葉)があります。これは、果実ができて、果実の下に茎(花梗)が枯れるまで残り、ハカマのように見えるので、「ハカマオニゲシ」の名前の由来となりました。
  4. 草丈は60~100cmで、葉や茎全体が白く硬い毛で覆われています。
  5. 葉は濃緑色で、鳥の羽のような形に深く切れ込んでいます。地面に近い部分の葉(根出葉)は、長い柄(葉柄)があり、長さは茎を含め20~25cmで密についています。
  6. つぼみを覆う2枚のがく片の表面には、硬く伏した(寝た)毛が多数ついています。
  7. 果実は、表面に毛がなく、青緑色です。
ハカマオニゲシ

〇 オニゲシ

  1. 花が終わり植物が枯れた後も根が残り、翌年も同じところから芽を出します。
  2. 初夏に、径10cmくらいの橙~朱色の大きな花を咲かせます。花びらは4~6枚で、基部に黒紫色の斑点があるものとないものがあります。
  3. 花びらのすぐ真下に1~4枚のハカマ(苞葉)がつくものがあります。このハカマは、ハカマオニゲシのものに比べて大きい傾向にあります。
  4. 草丈は50~100cmで、葉や茎全体が白く硬い毛で覆われています。
  5. 葉は濃緑色で、鳥の羽のような形に深く切れ込んでいます。ハカマオニゲシに似ていますが、ハカマオニゲシに比べ、葉色は黄色みがかり、葉の幅は広い傾向があります。
  6. つぼみを覆う2枚のがく片の表面には直立した毛が多数ついています。
  7. 果実は、表面に毛がなく、青緑色です。
オニゲシ

〇 ヒナゲシ(虞美人草)

  1. 秋に種子をまき、翌年初夏に、または春先に種子をまいて初夏に花が咲きます。
  2. 花は、ケシ、ハカマオニゲシに比べて小さく可憐で、径6~8cm、色は紅、橙、桃色などで、花びら4枚の一重咲きと八重咲きのものがあります。
  3. 草丈は50~80cmくらいです。
  4. 葉、茎、つぼみは緑色で表面は細かい多数の毛で覆われています。
  5. 葉には深い切れ込みがあります。
  6. 果実は、長さ1~2cmで小さく、表面に毛がありません。
ヒナゲシ(虞美人草)

〇 ブルーポピー

  1. ヒマラヤ、チベット及び中国南西部の山岳地帯原産の青い花をつけるケシの仲間で、「ヒマラヤの青いケシ」と呼ばれています。花が終わると枯れてしまうものや、再び同じところから芽を出すものがあります。暑さに弱く気温30℃以上では枯れます。日本では北海道や長野県など涼しい気候の場所で栽培されており、開花期は5月~7月です。
  2. 花の付き方や大きさは植物の種類によって異なりますが、径5~15cmの青~青紫の花が横向きに咲き、花びらは4~9枚です。また、同じ植物でも白、紫、紅紫の花が咲くものもあります。
  3. 草丈は植物の種類によって異なりますが、50~120cmくらいです。
  4. 葉、茎は粗い多数の毛で覆われていますが、毛が少ないものもあります。茎を切ると黄橙色の液が出ます。
  5. 葉は、植物の種類によって切れ込みがあるものとないものがあります。
  6. 果実は細長く表面が毛で覆われています。
ブルーポピー

〇 アイスランドポピー

  1. 原産地(シベリア・モンゴル)では、花が終わった後、翌年も同じところから芽を出しますが、日本では、秋に種子をまき、翌年の春先から初夏にかけて花が咲き、夏に枯れます。
  2. 花はケシ、ハカマオニゲシに比べて小さく可憐で、径は7~8cmくらいです。
  3. 草丈は、70~80cmくらいです。
  4. 葉、茎、つぼみの表面には、長く粗い毛があります。
  5. 葉は茎(葉柄)があり、長さは柄を含めて3~15cm、色は緑色で、深い切れ込みがあり、菊の葉に似ています。地面に近い部分の葉(根出葉)の中心から長く伸びた花梗(花の下の茎)には葉がありません。
  6. 果実は、長さ1~2cmで表面が毛で覆われています。
アイスランドポピー