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小中学生向けの土砂災害に関する防災学習教材及びカリキュラム案を作成しました

地域の次代を担う子供たちの防災力向上のため、土砂災害リスクや防災情報、自分の命は自分で守る行動(避難)を実践的に学べるよう、小中学生向けの土砂災害に関する防災学習教材及びカリキュラム案を作成しました。

本「土砂災害に関する防災学習カリキュラム指導要領書(案)」は、文部科学省の学習指導要領等に基づき、本県の各学校で定める「学校安全計画」の「道徳」、「社会」、「理科」等の項目に関連づけて、授業内においても学べる内容となるよう作成しています。

また、作成した教材及びカリキュラム案により、土砂災害警戒区域内にあるモデル校において出前授業(実証実験)を実施し、学校や教育委員会、生徒、徳島大学環境防災研究センター等からの意見もいただき、参考にしています。

これらから、本県の防災力の強化を図り、土砂災害による犠牲者ゼロを目指すため、各家庭においてもオンライン教材として使用するなど、今後様々な場面における防災学習の取組に御活用いただければ幸いです。

土砂災害防災学習教材及びカリキュラム案

カリキュラムの構成や用いる教材については、お住いの地域の特性や学習時間等の状況に応じた内容として下さい。

1.防災学習用冊子

小学校低学年、小学校高学年、中学生を対象とした土砂災害に関する防災学習用の冊子3種類を作成していますので、防災学習を行う学校・生徒に応じた冊子を選択して活用して下さい。

この防災学習用冊子は、小中学生が自己学習することが可能な内容としています。

2.語り部による講話動画

徳島県内で土砂災害に実際に遭われた方に被災体験を話してもらい、講話動画を作成しています。小中学生にも理解してもらえるよう、5分、7分、10 分程度で作成しています。

平成16年(2004年)8月台風10号による土砂災害・那賀町白石地区[5分18秒](外部サイト,別ウィンドウで開く)
台風10号による大雨のため、白石地区では土石流などが発生し、民家20数戸などが土砂に埋まるなどの被害を受けました。
平成11年(1999年)6月梅雨前線豪雨による土砂災害・三好市西祖谷山村善徳地区[10分32秒](外部サイト,別ウィンドウで開く)
梅雨前線による豪雨のため、善徳地区では多くの土石流が発生し、ホテルなどが壊れされたり、道路約50箇所が土砂で埋まるなど大きな被害を受けました。
昭和50年(1975年)8月台風6号による土砂災害・美馬市木屋平川井地区[7分34秒](外部サイト,別ウィンドウで開く)
台風6号による大雨のため、川井地区では土石流が発生し、中学生が生き埋めとなりました。この時、助けようとした消防団員ら4人も再び発生した土石流に巻き込まれ、被害にあいました。
平成30年(2018年)7月に発生した大雨による土砂災害・三好市山城町粟山地区[5分46秒](外部サイト,別ウィンドウで開く)
台風7号や梅雨前線の影響で記録的な大雨となり、県西部を中心に35件の土砂災害が発生しました。三好市山城町粟山集落では、地すべりにより道路が分断され、多くの住民の方々が集団避難生活を余儀なくされました。
昭和50年(1975年)8月台風6号による土砂災害・美馬市穴吹町古宮地区[6分26秒](外部サイト,別ウィンドウで開く)
台風6号による大雨のためがけ崩れが発生し、大西孝司さんの一家8人が一時的に生き埋めになってしまいました。しかし、家に伝わる言い伝えを守り奇跡的に犠牲者はありませんでした。

3.土砂災害の種類とメカニズム

土砂災害の種類やそのメカニズム等について、出前授業では模型実験(土石流・急傾斜地)等により、実際に体験していただきますが、次のホームページ等でイメージをつかむこともできます。

4.VR動画

土砂災害について、より直感的かつ柔軟に学習できるようにVR(Virtual Reality:仮想現実)で映像制作した「土砂防災学習VR ツアー」のカリキュラムを作成しています。土石流、がけ崩れ、地すべりの3種について、徳島県内の土砂災害のおそれのある地域をドローンで空撮したVR 映像です。

なお、出前授業では「VRゴーグル」による体感もできます。

5.意見交換等

各カリキュラムを学習後、クラスや家庭で振り返りを行うことで、自主性や土砂災害への理解が一層高まることが期待されます。

オンライン学習用小中学生向け土砂災害に関する防災学習

オンライン学習用の教材として、「小中学生向けの土砂災害に関する防災学習ページ」を作成しました。

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