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徳島県徳島市万代町1丁目1番地
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(企画総務部長)
おはようございます。企画総務部長の佐藤でございます。それでは、私の方から令和7年度11月補正予算案につきまして発表させていただきます。まず、令和7年度11月補正予算案の編成方針についてでございます。今回の補正予算編成に当たりましては、新たなにぎわいと活力の創出に向けたアリーナ基本計画の策定をはじめ、生産性向上の促進など、喫緊の課題に即応し、「未来に引き継げる徳島」の実現を加速するため、編成を行ったところでございます。補正予算額は、総額で9億円でございまして、過去10年間における当初提案分の予算額といたしましては、単純比較ですと7番目の規模、基金積立金と災害関連公共を除くと、4番目の規模となっております。なお、国の総合経済対策は、今日にも閣議決定され、今後、その裏付けとなる国の補正予算が国会に提出され、早期成立に向けた議論が行われていくものと認識しているところでございます。県におきましても、補正予算の具体的な施策について、情報収集に努め、早期に対応できるよう進めて参りたいと考えております。それでは、令和7年度11月補正予算案の主な事業につきまして、説明を申し上げます。まず、「魅力度UP」の新たなにぎわいと活力の創出についてでございます。アリーナの整備候補地につきましては、県議会6月定例会において、「徳島東工業高校跡地を候補地として、その多くを所有する徳島市との具体的な協議に入る」と知事から答弁をさせていただき、徳島市に対して市有地の活用について公文書で依頼を行ったところでございます。去る、10月6日付けで、「できる限りの協力をする」との回答があったことから、アリーナの早期実現を目指すため、基本計画の策定に向けた予算を計上するものでございます。次に、生産性向上の促進です。県内の中小企業者等におきましては、資材やエネルギー価格の高騰や人手不足、来年1月の最低賃金の引き上げ等、依然として、厳しい経営環境にあると認識しております。そこで、これまでの賃上げ環境整備促進事業費補助金につきまして、補助上限額の引き上げ、補助下限額の引き下げなどの再編・拡充を行い、新たな補助制度として、県内事業者の生産性向上に資する設備投資等を支援し、成長力・経営体力の強化に繋げて参るものでございます。次に、大相撲パリ公演にあわせた魅力発信についてです。令和8年6月、フランス・パリにおきまして、大相撲のパリ公演をはじめ、日本の食や伝統文化を紹介する「ジャパン・ビレッジ」の開催が予定されております。国際的にも注目度が高いイベントへの参加は、徳島の観光や文化を世界に発信する絶好の機会でありますことから、本県が誇る伝統芸能である阿波おどりと阿波人形浄瑠璃をジャパン・ビレッジにおいて披露いたします。あわせて、この機会を最大限に活用すべく、相撲と阿波おどりのコラボ商品の開発・販売に取り組み、本県の認知度向上と観光誘客に繋げて参ります。次に、「安心度UP」の地域で暮らせる社会づくりについてです。本県では、出生数の減少等に伴い、分娩を取り扱う医療機関が過去約20年間で大きく減少しており、特に県南部や県西部にお住まいの方など、自宅や里帰り先から分娩取扱施設までの移動に時間を要する妊婦の方への支援が喫緊の課題となっておりますことから、県が指定する医療機関における出産に向けた事前宿泊を支援することにより、安全・安心に出産できる環境を構築して参るところでございます。次に、危機管理体制の充実についてです。切迫する南海トラフ巨大地震や激甚化・頻発化する豪雨災害など、大規模災害に的確に対応できるよう、災害時に避難情報の伝達や災害情報の共有等を行う県の「災害時情報共有システム」につきまして、現場の声や実災害での経験を取り入れた現場志向のシステムを新たに構築することにより、国、市町村、関係機関との迅速かつ円滑な情報共有体制の確立に繋げて参ります。次に、「透明度UP」、時代のニーズに応じた県政運営体制の確立です。県の合同庁舎につきましては、それぞれ、建築後55年以上が経過し、建物の躯体や設備の老朽化が著しい状況にあり、特に、美波・美馬・三好の各庁舎につきましては、その立地や県全体の防災機能面の位置付け等から、早急に整備の検討を進める必要があることから、この3庁舎について、新庁舎整備を実現するための基本的な方向性を定める「基本方針」を策定するものでございます。そのほか、各事業の詳細につきましては、事前に財政課から説明させていただいたところでありまして、ご質問等がありましたら、担当課からご回答させていただきます。今後とも、「未来に引き継げる徳島」の実現に向け、県民目線・現場主義を徹底し、施策の推進に努めて参ります。私からは以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
(幹事社・NHK)
幹事社から質問します。NHKです。お願いします。概要のところの頭の方に、アリーナの基本計画の策定ということが具体的に書かれていますけれども、こちらに絞って、改めてこの予算での狙い、これから公募なども始まってくると思いますが、県として、どのようなスケジュール感でやっていきたいなど、展望なども含めてございましたら教えていただけますでしょうか。
(企画総務部長)
アリーナについては、市との協議で、できる限りの協力をすると回答をいただいたところですので、今回基本計画の策定をさせていただいて、それをベースにしっかりと具体化させていただくということで、できるだけ早期にということで、考えているところでございます。
(幹事社・NHK)
それが、この「新たなにぎわいと活力を創出」と「未来に引き継げる徳島」に繋がっていくと思いますというところで、県として予算計上していると思いますけれども、このアリーナが徳島にとって、どんな存在になればいいかという期待感も込めて。
(企画総務部長)
アリーナ整備につきましては、全国的にも検討・整備が進められているところでございますので、アリーナにおいて様々なイベントやスポーツの利用が展開されているところでして、現に、にぎわいの創出にも繋がっているという事例も多数ございますので、アリーナ整備によりまして、徳島県のにぎわい創出に繋がっていくという風に考えております。
(幹事社・朝日新聞社)
同じく幹事社の朝日新聞です。よろしくお願いします。冒頭で国の経済対策の補正予算のお話に触れられておりましたけれども、国会での審議次第かと思うんですが、11月議会中に県として改めて追加提案をするという準備を進めていらっしゃるというようなイメージでよろしいですか。
(企画総務部長)
先ほども申し上げましたように、本日、国の方で閣議決定ということでございますので、まずはそれに基づいて、県としては迅速に情報収集を可能な限り進めたいと考えております。そして、補正の趣旨が総合経済対策ということでございますので、スピード感をもって対応できるように検討を進めて参りたいと考えております。
(幹事社・NHK)
幹事社からは以上です。ほかにご質問ありますでしょうか。よろしいでしょうか。では、こちらで臨時の記者会見を終了いたします。ありがとうございました。