〒770-8570
徳島県徳島市万代町1丁目1番地
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(司会)
大変お待たせいたしました。ただいまより、映画「道草キッチン」徳島先行上映記者会見を始めさせていただきます。本作は、本日より徳島県内で先行上映がスタートいたしました。その上映初日にあたる本日、徳島先行上映記者会見のご案内を差し上げましたところ、このように多くの報道関係者の皆様にお集まりいただき、誠にありがとうございます。私は本日の司会を務めさせていただきます、板野町の山本でございます。どうぞよろしくお願いいたします。なお、会見中の写真撮影は問題ございませんので、ご自由にお願いいたします。それではまず本日のご登壇者をご紹介いたします。徳島県知事後藤田正純様。原井敬吉野川市長。東根弘幸板野町長。映画「道草キッチン」監督白羽弥仁様。映画「道草キッチン」主演中江有里様。以上の皆様にご登壇いただいております。ご登壇皆様、本日はどうぞよろしくお願いいたします。続きまして、本日の進行についてご説明いたします。まず、後藤田知事にご挨拶をいただき、続いて白羽監督と中井様より、映画に込めた思いや撮影時のエピソードをお話しいただきます。その後、原井市長、東根町長より、撮影地の視点から映画への思いを伺います。登壇者全てのご発言の後、映画「道草キッチン」予告編を上映し、続いて質疑応答を行います。最後に登壇者の皆様による集合写真撮影を行う予定でございます。本日の終了は、11時55分後を予定しております。それではまず、徳島県知事の後藤田様よりご挨拶を頂戴いたします。
(知事)
改めまして、今日はわざわざ、白羽監督、そして中江さん、我が県にこうして記者会見のお時間をいただいてありがとうございます。そしてまた、素晴らしい作品をお作りいただき、また演じていただいて大変感謝を申し上げたいと思います。内容はあんまり言うといけないと思いますが、やはり徳島県という地方。都会にいろんな形で行かれた方がふるさとというか、自分の原点、こういったものに回帰する。そしてまた、誰しもが通る身体等、人生におけるいろんな意味での変化、こういったものにしっかり向き合うという、本当にリアルな、全ての人が通る道、いろんな葛藤を演じていただいた。また、我が県の様々な文化、お遍路さんも含めて。そして、外国の方々。我々は多文化共生ということで、ベトナムの方をはじめ、多くの方々をインクルーシブに、「渦潮戦略」と私は呼んでいますが、全ての人を巻き込んでいくという方針のもと、そういった点においても素晴らしく描写されているという内容でございます。さらには、我が県の石井琢磨さんのエンディング曲。こういった形で、今ドイツや世界で活躍されている石井さん、こういった方々も登場させていただいているといったことに改めて感謝を申し上げたいと思います。一昨日、済州から帰ってきましたが、済洲や韓国、世界は、やはりこういった映画を中心に、Netflixもそうですけれども、いろんな地方や日本を発信するということをやっておられます。それによって観光客が増え、聖地に行きたいと。ぜひ中江さんの聖地に、この「道草キッチン」を通じて、ベトナムのタオさんもそうですけれども、そういった方々に徳島に来ていただくと大変嬉しいと思っておりますので、改めて感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございます。
(司会)
ありがとうございました。続きまして、本作の監督であります白羽様より、映画「道草キッチン」に込めた思いをお聞かせください。
(白羽監督)
私がこの作品の企画を請け負って、最初に徳島吉野川市と板野町に来たのがちょうど2年くらい前になります。2023年の6月ぐらい。この作品はオリジナルの脚本で原作があるわけじゃないので、一から作り上げるということで、私はひたすらいろんな所を見て周り、歩き回り、いろんな人、本当に普通の住んでいらっしゃる方々と話し合い、取材をさせていただき、そこから脚本を作っていったので、ファンタジー的要素の強い作品ではあるんですけれども、今の徳島、今の吉野川市、板野町、今の人たち、今知事がおっしゃたようにベトナムの方もいる、移住された方もいる、空き家の問題もある、いろんなことがあるということを含めて、じゃあこの町で、この土地でどうやって生きていくんだろうか、それもポジティブな気持ちで生きていける作品にしたいという思いに至って脚本を書き、そして映画を作ったつもりです。こうやって今日、徳島の地で公開となって感無量でございます。広くいろんな人に見てもらいたいと同時に、先ほどもお話がありましたが、実は先にベトナムの映画祭で上映いたしまして、大変好評を受けましたので、この作品を世界に発信したいと思っております。本日はありがとうございます。
(司会)
白羽監督、ありがとうございました。それでは、主演の中江様にお話を伺います。撮影を通して感じられた徳島の印象や作品に込めた思いをお聞かせください。
(中江有里さん)
中江有里です。本日はお集まりいただきまして誠にありがとうございます。この「道草キッチン」は、私にとって26年ぶりとなる主演作です。50歳の独身の女性が主人公という映画。最初に企画を聞いた時は、えっ、どんな内容なんですかというふうに正直驚きました。日本でそういった映画というのはなかなか作られないという、私の記憶の中ではそうあります。ただ、今は一人で生きていける時代の中で50歳の独身の女性というのは珍しいものでもないと思いますが、縁があって徳島に移住してきて、そこで縁を繋いでいく。一人でも生きていけるけど、やっぱりいろんな人と繋がっているということが人生の豊かさに繋がっていく、そういう作品だなというふうに思います。個人的にも、ちょうどこの映画の撮影をしていた時が、私自身50歳という年齢で、人生100年と言いますけれども、ちょうどその半分。山でいったら頂上に達して、今度は下りの景色を眺めて降りて行くという時かなと思っています。そういった時に、この素晴らしい徳島、吉野川市、板野町の自然の中で撮影できたこと、そして、下っていく景色の豊かさというものをこの映画の中で感じていただけるのではないかなというふうに思います。
(司会)
中江様、ありがとうございました。続きまして、撮影地を代表して、吉野川市の原井市長様よりお話を頂戴いたします。
(原井市長)
お世話になります。吉野川市長の原井敬です。昨年度、吉野川市は合併してから20周年の節目を迎えまして、そして板野町さんも70周年だったということで、両市町共同の記念事業として、この映画を白羽監督さんに手掛けていただきました。先ほどお二人から話がありましたように、この両市町の豊かな自然や文化であるとか、人々の温かさ、また、豊富な食材など、映画中でも本当に丁寧に描いていただきまして、大変嬉しく思っているところです。私もこの映画を見た感想として、後藤田知事もよくおっしゃるんですけれども、地方に無いものばかりをねだるのではなくて、今あるものを育てていく、そうした映画だなという思いを持ったし、さらに付け加えるとしたら、そうした今あるものを磨いていかなければならないというふうに思っています。そうした中で、この映画を見た人々が、やはりこの地方でも豊かな暮らしというか、幸せは掴めるんだというところをぜひ感じ取っていただければ幸いだなと思っております。改めまして、今回この映画を手がけていただきました白羽監督さんだったり、主演の中江有里さんだったり、そして多くの地元企業の皆様方にご協賛いただいておりますし、地元のさまざまなボランティア、エキストラの方々にも多大なるご協力をいただきました。そうした方々にも、改めまして感謝を申し上げたいと思っております。以上でございます。
(司会者)
原井市長、ありがとうございました。続きまして、共にロケ地として協力しました、板野町の東根町長よりお話を頂戴いたします。
(東根町長)
皆様、おはようございます。ただいまご紹介いただきました板野町長の東根でございます。どうぞよろしくお願いいたします。まずは、この映画の制作にあたりまして、白羽監督はじめ、スタッフの皆様、そして主演の中江有里様はじめ、キャストの皆様の情熱とご尽力には心より感謝を申し上げます。そして、大変ご多忙の中、後藤田知事におかれましては、この記者会見にご同席いただきまして誠にありがとうございます。お礼を申し上げるとともに、先ほど市長さんからもお話がありましたように、共同制作のパートナーとして、吉野川市の原井市長さんとともに、こういうふうな晴れやかな場にご同席させていただけるということで、大変光栄に思っております。この映画につきましては、先ほど吉野川市長さんの方からお話がありましたように、吉野川市様の市政20周年、そして私の町、板野町の町政70周年記念ということで、記念すべき年ということで、手を取り合いながら共同制作をさせていただいた友情の証と思っております。この映画につきましては、私どもの町の心を見事に描き出していただいては、その上、スクリーンに映し出されます穏やかな田園風景、それから、そこに築く人々の温かい暮らしがあります。そして、物語の中心にあるのは、人と人を繋ぐ食であります。特産の春にんじんなどを代表といたしました私どもの農業が機関産業となっております。これは私どもの原点でもあります。そして、板野町の新しいにぎわいの拠点となっております「道の駅いたの」の撮影シーンにつきましては、まさに私たちの町の食文化と人々の温かさを象徴するような物語になったと思います。皆様方にはぜひとも、この「道草キッチン」の世界を体験していただけたらと思っております。以上でございます。ありがとうございます。
(司会)
東根町長、ありがとうございました。続いては、映画「道草キッチン」の予告編をご覧いただきます。本作には、徳島の日常の風景と、食を通じて人と人とが繋がる温かな物語が描かれております。どうぞモニターにご注目ください。ありがとうございました。会見に先立ちご案内申し上げましたとおり、本作「道草キッチン」は本日より、徳島県内2か所の映画館で先行上映がスタートしております。そして明日8日土曜日には、各映画館にて、白羽監督と中江様による舞台挨拶が行われます。舞台挨拶は映画の上映終了後に開催されます。イオンシネマ徳島ではお昼の12時20分頃から、シネマサンシャイン北島では午後3時頃からの予定となっております。報道関係者の皆様も、ぜひご来場ください。それではここで、報道関係者の皆様からのご質問をお受けいたします。ご質問がある方は挙手の上、社名とお名前をお伝えください。まず、幹事社の方、よろしくお願いします。