〒770-8570
徳島県徳島市万代町1丁目1番地
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- 088-621-2500(代表)
- 法人番号:
- 4000020360007
(知事)
皆様、おはようございます。今日はユニークなスタートになりますが、この度11月30日に香港で開催されます、香港政府観光局主催の香港最大のサイクリングイベント「香港サイクロン2025」の大学生部門で、我が県から代表選手4人が生出演させていただいております。話の発端は、先日、在香港日本国総領事の三浦大使にご来県いただきまして、こういったイベントがあるんですけれども、徳島の学生さん興味ないかという話をいただきまして、早速その日のうちに大学側に話をさせていただきましたが、快く参加のご表明をいただきました。ということで、今日は参加学生、まずはそれぞれ自己紹介してください。
(渋川遥人さん)
徳島大学自転車競技部の部長をさせていただいております。3年生の渋川遥大と申します。よろしくお願いします。
(幸田悠希さん)
徳島大学自転車競技で副部長を務めさせていただいています。1年の幸田悠希です。よろしくお願いします。
(舟本陽さん)
徳島大学1年生舟本陽と申します。
(跡岡隼輔さん)
徳島大学1年跡岡隼輔です。よろしくお願いします。
(知事)
ということで、それぞれ抱負を語ってください。
(渋川遥大さん)
まずは、このような機会をいただいて大変ありがとうございます。海外遠征をする機会がなかなか無いので、こういった経験を大切にしていきたいです。また、景色や雰囲気を楽しみながら、各国の方々と交流を深めていけたらなと考えております。頑張ってきます。
(幸田悠希さん)
このような国際的なイベントに参加できることをとても光栄に思っています。海外に行くことが僕は初めてで、不安に思うことは非常に多いんですが、現地の方々と交流を深めて、自転車に乗りながら交流の輪を広げていけたらなと思っています。楽しみにしています。頑張ります。
(舟本陽さん)
まず、香港サイクロソンというイベントに招待していただき、ご支援いただける皆様に感謝申し上げます。レースとは違うサイクリングイベントという雰囲気を楽しみ、香港の街並みや文化を肌で感じながら楽しんできたいと思います。また、このような経験を今後の活動に活かしていけたらいいと思います。ありがとうございます。
(跡岡隼輔さん)
イベントに参加できる機会を与えてくださって感謝しています。競技活動は一番短くて、海外遠征も初めてで不安もあるんですけど、こういう経験をして、今後の競技活動とかいろんな生活に役立てるような学びをしていけたらなと思っています。頑張ります。
(知事)
ありがとうございます。県としましても、若い人たちに極力世界を見ていただきたい。いわゆる「徳島開国元年」ということで掲げております。やはり世界に飛び立っていただいて、そこで世界の素晴らしいところを学び、逆に、客観的に日本の素晴らしさを改めて再認識していただいて、徳島の良さを再認識していただくということで、ぜひ皆様方には学生徳島大使という役割も果たしていただきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。先日、トビタテ!留学JAPANの徳島版、これも全国で9番目でありますが、スタートをさせていただきます。民間の企業、そして我々県、そして文科省。高校生を中心として、毎年50名。50人ですよ。皆さんの時はなかったよね。50人が海外に行けるんだと。どんな分野でも。数週間から。日本のトビタテ!という制度があるんですけれども、その実績はあまり人数的にも多くなかったんですけれども、我々は思いきってそういった制度を立ち上げさせ、これから世界を相手にしていかなければ日本経済が成り立っていかないということで、トビタテ!留学JAPAN徳島版ももちろんですが、若者に世界に飛び立っていただく支援をさせていただくことに大変意義深いものがあると思っています。ということで、皆さんご質問ありましたら学生さんたちにどうぞ。
(幹事社・朝日新聞社)
県政記者クラブの今の幹事社の朝日新聞と申します。渋川さんにお伺いします。普段はどんなトレーニングというか、練習をされているんでしょうか。それと、香港に向けて特別な準備だったり対策というのはされていますでしょうか。
(渋川遥大さん)
まず、普段の練習は大体5時間ほどの時間をかけて長い距離を走るという練習をしています。それをすることによってベースを鍛えることができますので、とにかくベースを鍛えるということに重点を置いて練習しています。また、この香港のサイクソンイベントに向けて特別な練習をしているかと言われれば、それはしてはいないです。普段の練習の積み重ねなので、ひたすら頑張るのみです。ありがとうございます。
(幹事社・朝日新聞社)
5時間をかけて長距離を走るということですから、距離でいうとどのぐらいの距離ですか。
(渋川遥大さん)
大体150kmくらいになります。
(幹事社・朝日新聞社)
それを毎日。
(渋川遥大さん)
毎日ではないです。例えば土曜日であったり、日曜日であったり、部員の時間が合う時に走りに行ったりします。時間が無い時であれば、2~3時間のライドで70kmほど走ったりします。
(幹事社・朝日新聞社)
では、ほかの3人の皆さん、香港のサイクロソンというイベントについての印象をお聞かせいただけますか。
(幸田悠希さん)
香港サイクロソンなんですけど、香港の観光名所を回れるということで、さっきもお話したんですけど海外行くことが初めてで、そういった経験を自分の好きな自転車を通じて、そういう香港の観光名所を回って魅力を感じながら自転車を楽しめるというのは、僕の中ではすごく楽しみにしています。
(舟本陽さん)
日本で自転車に乗る時は競技メインでやっているので、練習のことしか考えていないんですけど、こういうサイクリングイベントに参加することが稀なので、そういうこともありまして、香港という世界有数の都市で、こういうイベントに参加することが楽しみと思っています。
(跡岡隼輔さん)
海外に行くのが自分は初めてで、サイクルイベントに参加するのも初めてなので、いろんな初めてがたくさんあるので、その初めてをいっぱい経験して楽しめたらなと思います。
(幹事社・NHK)
私も幹事社のNHKと申します。よろしくお願いします。皆さん自転車をすごい一生懸命やってるみたいなんですけども、徳島というと、先ほど知事もおっしゃったように、今度大鳴門橋の自転車道が開通したりという動きもありまして、自転車を常に楽しんでいる皆さんだからこそ思う、自転車競技の魅力ってどんなところか教えてもらえますか。
(渋川遥大さん)
私たちがやっている自転車競技というのは、一般的な自転車で走る速度とは異なるんですけれども、とても速い速度を肌身で感じることができるというのが個人的にいいポイントだなと思います。
(幹事社・NHK)
ありがとうございます。いかがですか。
(幸田悠希さん)
この自転車競技というスポーツはもちろん自転車を使うわけで、自転車にはいろんなパーツがついていると思うんですけれども、そこを自分でいじれるとか、こういうパーツを組み込んでみようとか、自分の好きなパーツを使いながら速さを追求していったりとか、もっと楽に速くするにはどうすればいいかというところを追求できる楽しさは、ほかのスポーツにはなかなかない面白いところだなと思っています。
(舟本陽さん)
普段走れないところを走れるというのもありますし、ほかのスポーツと異なり、ほかのチームと協力して走るということもあります。時には競争したり、協力したりすることによって競い合うことがすごく楽しいと思っております。
(跡岡隼輔さん)
自転車競技は、自分がトレーニングすればするほど実力がついてくる競技と思っているので、乗り込んだら乗り込んだだけ力がついてくるなと。自分はトレーニングも好きなので、部員のみんなと能力とかいろいろな技術を高め合っていくのが楽しいです。
(知事)
ちなみに本イベントは32kmのコースで、今もパネルに示しておりますけれども、世界各国から招待された10チームによって競うものであります。このコースは九龍半島の南部の商業地区からスタートいたしまして、高速道路、橋、そしてトンネルを活用して、香港のハーバー・ビューを楽しめるコースになっております。本県は、令和9年度の完成を目指している大鳴門橋の自転車道、これも注目していただきたいと思うし、皆さんにもぜひ走っていただきたい。そういう点でも国際的な香港の競技大会というものを参考にさせていただいて、ぜひ皆さんにもいろいろ感じていただいて、今度の鳴門大橋自転車道のいろいろなご提案もいただきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
(幹事社・朝日新聞社)
それでは、各社から。
(知事)
ありがとうございました。ということで、まず冒頭。香港サイクロソン2025、徳島大学の皆さんが徳島の名前を背中に世界大会に行っていただく、大変ありがたいと思っています。県民の皆様もぜひ応援してあげてください。それではまず報告事項に入ります。大阪・関西万博が先日の13日に閉幕いたしました。184日でございます。まず、関西パビリオンにおける徳島ブースにおいて、事前研修を含めてわが県のさまざまな歴史や文化、自然を学んだ上で徳島ブースを運営していただいたスタッフの皆様方に心から感謝を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。そういった中で、最終的な来場者につきましては、速報値で、一般来場者数は2,557万8,986人、関係者を含みますと2,900万を超えるという状況でございました。徳島県ゾーンにつきましては、当初の目標でありました42万人を大きく上回る約51万6,000人、こういうことになりまして、大変大きな成果があったと思います。先ほど申し上げました運営スタッフやアテンダントの皆様、また1万人阿波踊りということで、県内の阿波おどりの団体の皆様方、またさらには伝統、文化、食材と、いろんなご提案をしていただき、また実際に現場で指導していただいた方々に大変感謝申し上げますし、各祭事につきましては、県内市町村、そして小中高校の児童生徒、大学生、そしてまた教員の皆様にも改めて感謝を申し上げます。とくしま挙県一致協議会にご参画いただき、またご協力をいただいた企業、また個人、団体の皆様方にも改めて全ての関係者の皆様に感謝を申し上げたいと思っています。我々の実績、またレガシーとしましては、ワンコインキャンペーンということで挑戦をさせていただきましたが、その効果につきましても、来県者数は想定を上回る1万3000人以上になって、一定の事業効果があったなと思っています。今後、この万博のレガシー、また、なかなか万博に忙しくて行かれなかった方々に対しましても、県庁万代庁舎におきまして、万博徳島県ゾーンで構成されましたさまざまな取組、また展示につきまして、万代庁舎において展示をさせていただくべく準備をさせていただいております。また、各国とのいろいろな新たな関係、そして今までの関係がさらに進化して行われたことも大変よかったなと思っています。万博は以上でございます。続きまして、ご案内のように、本日から19日までの3日間、徳島市内中心部におきまして、「マチ★アソビ vol.29」が開催されます。運営に関しても、関係者の方々、また学生ボランティアの方々にも感謝を申し上げたいと思います。今回は前夜祭の一環として「マチ★アソビサウナ」というものが始まります。18、19日は、「秋のアニメ祭り2025」と銘打ちました人気アニメ5作品に関連したステージイベントの実施、また、人気声優や業界関係者によるトークイベントなどさまざまな企画が予定されていると聞いています。今年も秋の徳島のさまざまなイベント、にし阿波の花火もそうでありますし、サンリオのパレードをはじめ、国内外から多くの方々が徳島にお越しいただくことを楽しみにしております。続きまして、「食の宝島とくしまフェス」でございます。ご覧のとおり、10月25日、26日と食のイベントをさせていただきます。先日、食育の全国大会が徳島初開催ということで、大変いい大会で成功裏に終わりまして、やはり食に対する県民の関心、大人から子どもまで、またさらには食の重要性、食料安全保障、また食の安心、さらにはフードロスの環境問題、そして健康、そして食の多様性、こういったことを継続的に県民の皆様と共有する大会ということで、これも一つのレガシーにさせていただきたいなと思っています。メインとなるマルシェには、生産者や生産者団体67事業者に参加していただいているということでございます。また、高校生にも参加いただいて、阿波晩茶や我々の伝統である藍のドリンクなどエシカル商品の販売、そしてまた、お米の量り売り、野菜のバラ売りなど、これは食品ロスや包装資材の削減につながる新たな試みということで実践されます。食育といいますか、海外ではガストロノミー、ガストロというのは消化器という意味なんですけれど、食と身体、医食同源ということで、世界的にもイタリアで進んでいるわけですが、やはりそういった地域においては、市場における量り売り、こういった売り方がなされておりまして、日本の場合は形とかそういったものに結構こだわることもあって、それによるフードロスも出てくるであろうと。これについて、県にも消費者庁のサテライトオフィスもあり、エシカル、サステナブルといったことを掲げている限りは、そういった食文化、食生活、こういったものを実践的にすべての県民に取り組んでいただく一つのきっかけになればいいなと思っております。いろんなイベントがございますけれども、県内外のバイヤーやシェフの方々、また生産者約30社との商談会も併せて実施をさせていただいておりまして、イベントのみならず、徳島の食のPR、こういった場所にしていきたいなと思っております。続きまして、「徳島おどりフェスタ2025」の開催でございますが、いよいよ11月1日、2日ということで、迫ってまいりました。株式会社サンリオさんから、11月1日に誕生日を迎えるハローキティやポムポムプリンなど、人気の7キャラクターに出演をしていただくグリーティングやパレードも実施されます。さらに、社会現象にもなりましたアニメ【推しの子】にも参加していただくことになりました。主要6キャラクターの着ぐるみがパレードやグリーティングを行うこととしておりまして、6つのキャラクターの着ぐるみが揃うのは全国で初ということでございまして、県民並びに日本、世界からの多くの方にご来場いただきたいと思います。また、ドローンショーにつきましても、この期間中に実施する予定にしております。また当日は、「ふるさとカーニバル 阿波の狸まつり」をはじめとしたさまざまなイベントが周辺で開催されておりますので、既存のイベントとの相乗効果、こういったことも期待させていただいております。また、スタンプラリーも実施するということでございます。最後に、交通規制につきましてです。皆様方にもご協力をいただきたい。昨年のディズニーパレードの時もそうでありましたが、多くの県民の皆様にご理解、ご協力をいただきました。特に11月2日におきまして、パレードでございます。元町交差点から新町橋二丁目交差点までの区間及び周辺道路につきまして、安全確保のため12時半から14時半にかけて交通規制させていただく予定にしておりますので、周辺住民の皆様にはご迷惑をおかけしますが、子どもたちの笑顔、そしてまた県民の元気、こういったことにご理解をいただき、そしてまた、安心安全なイベントのためにご協力とご理解をお願いしたいと思います。また、当日は昨年同様混雑が予想されます。そういう意味では、ご来場の際にはできるだけ公共交通機関をご利用いただくとありがたいと思っています。詳細につきましては、記者会見後担当課から説明をさせていただくことになっておりますので、よろしくお願いします。
次に、「剣山スーパー林道ミーティング」の開催でございます。皆様もご承知のとおり、徳島のスーパー林道は日本一の長さを誇ります。オフロードの聖地ということで、国内外からオフロードの自動車を走らせる光景がよく見受けられます。私自身も実際に見たことがございまして、山の空気、山から見える景色は本当に何よりも非日常を感じられるものでございます。このスーパー林道におきまして、官民連携のイベントとしまして、11月16日に「剣山スーパー林道ミーティング」を開催することになっております。当日は、指定するチェックポイントを通ります3つのルートから参加いただく形にしておりまして、1つは那賀町の紅葉の名所、奥槍戸にたたずむログハウス風の休憩所「山の家」を経由する、高知方面からのコースがまず1つ。そして大釜の滝やジビエ料理を堪能できる「ファガスの森」を経由する、県南方面からのコースが2つ目。そしてまた、希少な高山植物に出会える岳人の森を経由する徳島市内方面からのコース、これが3つ目でございます。この3つの地域資源を活かしたコースを設定しております。ゴール地点であります那賀町小畠の「風の広場」では、オフロード愛好家同士のミーティングも予定しておりますので、交流を深めていただきたいと思います。参加登録につきましては、10月20日正午から受け付けを開始しております。今、モニターに提示していますチラシのQRコードの「とくしま林道ナビ」Webサイトからの登録をお願いしたいと思います。また、今回は大手タイヤメーカーからの協賛をいただきまして、オリジナルカップラーメンを参加者にお渡しするほか、民間企業の協力も得て、岳人の森での前夜祭、また、四輪駆動車プロショップによるオフ会、サイクルショップによる自転車ツーリングを開催するなど、まさに中山間地域の活性化につなげるイベントとして参りたいと思います。続きまして、スポーツの話題でございますが、バレーボール「ジェイテクトSTINGS愛知」さんが2025-26大同生命SV.LEAGUE MENの徳島ホームゲームを開催することになりました。バレーボールの国内トップチームに所属し、そしてまた、県とも連携協定を結んでおります「ジェイテクトSTINGS愛知」さんが12月6日、7日、アスティとくしまで徳島ホームゲームを開催することになりました。多くの若者にもバレーボール愛好家の大人まで、プロの試合を間近で見られる、こういったイベントでございます。ジェイテクトさんからのご厚意で、両日先着300名様を無料招待ということでございまして、申し込みは10月24日から11月14日まで、「徳島県民無料招待キャンペーン」専用申込サイトにて受付をしております。詳細は県のホームページをご参考にいただきたいと思います。ジェイテクトSTINGS愛知さんは昨シーズンのチャンピオンシップで見事準優勝に輝いている非常に強いチームで、多くの日本選手を輩出しています。注目選手では、キャプテンで日本代表に選出されました高橋和幸選手、同じく日本代表でパリオリンピックに出場されました高橋健太郎選手、ブラジル代表のリカルド・ルカレッリ選手が所属しておりまして、今回の対戦相手であります「ウルフドッグス名古屋」さんは、昨シーズンのチャンピオンシップで第3位ということで、今年の世界選手権で活躍した日本代表の宮浦健人選手が所属をしておりまして、本当に日本屈指のチーム、そして世界と戦う、非常に中心的な日本の選手が所属しているチームということで、又とないスポーツイベントだと思っておりますので、報道の皆様におかれましても、多くの方にご参加いただくべく、ぜひ発信していただければありがたいと思っております。バレーボールの試合以外にも、先日ストリートダンスの世界大会で入賞されました佐竹兄弟、そしてまた徳島市立高校、城南高校、鳴門高校のダンス部、そしてまた、すだちくんとジェイテクトのマスコットであるスティンビーによるダンスパフォーマンス、また、徳島大学・四国大学の大学連の皆様によります阿波おどりなどのイベントが盛りだくさんでございますので、ぜひ、たくさんの方のご来場をお待ちしています。続きまして、「徳島県総合防災訓練」につきましてでございます。パネルをご覧いただいていますが、今年度の総合防災訓練は、三好市の吉野川運動公園を主会場に、来る10月24日金曜日に「にし阿波レスキュー2025」と銘打ちまして、能登半島地震を教訓にした「孤立集落対策」と「避難所QOL確保」を重点項目といたしまして、110機関約800名が参加のもと実施いたします。具体的には、孤立集落対策といたしまして、いわゆる自律航行ドローンによる孤立集落の情報収集、ヘリコプターによりますオフロードバイク部隊の被災地投入など、実戦に即した訓練を実施することとしております。また、作戦立案の起点となる情報収集体制の強化にも資するものであります。また、孤立地域に傷病者がいるとの想定のもと、DMATによるスターリンクを介したオンライン診療から、モバイルファーマシーによる調剤、さらにはドローンによる医薬品搬送までの一連の流れを確認する災害医療訓練も実施いたします。さらには、避難所QOLの確保といたしまして、池田総合体育館におきまして、大型トイレカーをはじめ、避難所の迅速なTKBの実施。TKBはトイレ、キッチン、ベッドです。これを準備する訓練。さらには、ペット同行避難者の円滑な受入れなど、具体的な課題を検証して参りたいと思います。加えまして、南海トラフ巨大地震を見据えました要配慮者対策として、美馬市のうだつアリーナにおきまして、沿岸部から内陸部への空路による広域避難、保健師さんやDWATと連携した避難所の開設・運営など、いわゆる「1.5次避難」の手順も確認する運びとなっております。今後も、前例にとらわれないリアルな訓練を重ねていきたいと思います。いざ発災時の死者ゼロを実現する災害対応力の強化を図る訓練となっています。続きまして、「とくしま防災フェスタ2025」の開催でございます。これも先ほどの実践的な訓練というより、これは防災意識を高めていただき、「自助・共助」の実践的な防災活動につなげていくものでございます。今週末の10月19日の防災センターを主会場といたしまして、「徳島防災フェスタ2025」を開催いたします。今回のフェスタは、県庁職員、そして徳島大学さん、四国大学さんの県内の大学生など、次世代を担う若者たちに企画提案段階から参画いただいたことが特徴でございます。ハッピーダンスおにいさんで有名な三原勇気さんによる「おどってまなぼう!防災ダンス」。三原さんは徳島のご出身で、県庁にも来ていただいたことがございます。また、普段の食事と遜色のない防災食を食べ比べ、防災食No.1決定戦、さらには、現役消防士によります実践さながらのロープレスキューの実演など、斬新な企画を学生たちからご提案いただいた。さまざまな企画が用意されています。また、県におきましても、先月導入いたしました大型トイレカーの体験、さらには災害救助犬のデモンストレーション、また、消防防災ヘリうずしおの救助訓練、または展示、消防車やパトカー、モバイルファーマシー等の特殊車両とのコスプレ撮影会など、子どもから大人まで楽しく学べる防災啓発イベントとなっております。さらには、会場では、案内のチラシに掲載したとおり、合計41団体に工夫を凝らした啓発ブースを出展いただきますとともに、学生はじめ多くの皆様に運営ボランティアとして参加いただくことになっております。改めて、今回の防災フェスタの企画・運営にご協力をいただきました関係各位に心から感謝を申し上げたいと思います。当日は、家族はもとより、ご近所、ご友人をお誘い合わせの上、防災を楽しみながら学んでいただくイベントとなっておりますので、よろしくお願い申し上げます。続きまして、林野火災の防止につきまして、今年の春先の岩手県大船渡市、愛媛県今治市、さらには、8月には我が県板野町の大規模林野火災が相次いで発生したところです。林野火災はひとたび延焼いたしますと、その広がりによって県民の生命・財産に多大な影響を与えます。改めて県民の皆様には、これから秋にかけて空気も乾燥いたします。風が強くなってきます。その中で、野焼きは原則禁止、厳に謹んでいただきたいと思います。また、何よりも大切なのは、県民の皆様方がちょっとでも火元の確認がございましたら、早期発見・早期対応として、ためらわずに119番通報する。そしてまた、近くの市町村並びに消防団の皆様方に通報していただくということでございます。先般の板野町においても、自衛隊の皆様、消防、また県警、多くの方にお世話になったわけでございますが、改めて私も善通寺の旅団長にお礼のご挨拶に伺いました。また、中部方面総監ともお目にかかってお話をいたしましたが、本当に躊躇なく自衛隊の派遣要請もしてほしいと、こういったお話もいただいておりますので、ぜひためらわずに119番通報をお願いしたい。もう一回申し上げます。野焼きは原則禁止でございます。このことも県民全体の命を守るという点でご理解いただきたいと思います。併せて、林野火災が起こりやすい気象条件の時に県内全域に発表する「徳島県林野火災アラート」を創設いたします。秋の全国火災予防運動が始まります11月9日からの運用開始となります。具体的には、乾燥注意報と強風注意報の両方が発表されれば、第1段階の「林野火災警戒アラート」を発表いたします。発表時には、禁止例外となる農業者や林業者は、消防への事前届出を徹底していただきたいと思います。火気の使用中はその場を離れず、使用後は完全に消火をしていただきたいと思います。また、林野火災警戒アラートが3日間継続した場合は、第2段階の「林野火災特別警戒アラート」を発表いたします。発表時には、屋外での火気の使用は、極力控えるようお願いしたいと思います。なお、徳島県林野火災アラートは県公式LINEを通じてお知らせいたしますので、県公式LINEの登録を改めてお願いする次第でございます。県公式LINEも今14万ぐらいになったんですかね。19万人ですね。当初、私就任時は2,000人だったんですけれども、多くの方、また現場の担当部局が頑張ってくれて、19万人と。一つのメディアのような視聴率でございますので、入ってない方がいたら早く入っていただきたいし、既に県公式LINE入っていただいている方がいたら一人、二人とお願いしたいと思います。今まで、情報がちょっと多すぎるよといった指摘もございます。こういったものも、もちろん皆さんの意見を参考にしながら改革、改善につなげていきたいと思っていますので、こういった今回の林野火災アラートを含むさまざまな災害アラートという意味でも、県公式LINEの登録をさらにお願いしたいと思っています。「秋のこどもまんなか月間」につきまして、これはこども家庭庁で、11月は「秋のこどもまんなか月間」と位置づけております。県といたしましても、こども・子育てに優しい社会に向けまして、県内の機運醸成の取組を推進して参りたいと思います。具体的には、県立総合教育センターで「まなびの丘フェスティバル」をはじめ、身近で同じ境遇の家庭が少ない低出生体重児、いわゆる出生体重2,500g未満の児童を養育するご家族の相談や仲間づくりを促進する「リトルベビー交流会」を企画しております。また、居場所づくりの支援の輪を広げます「『こどもの居場所』共創フォーラム」を開催することとしております。また、児童虐待相談対応件数が過去最多、こういう状況でございますので、この月間の取組の一つといたしまして、「オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン」を実施することといたしまして、啓発時期を同じくいたします「パープルリボン・女性に対する暴力をなくす運動」と併せて、期間中はイオンモール徳島様のご協力を得て、県庁とともに、外壁をシンボルカラーのオレンジや紫でライトアップさせていただきたいと思います。ただ、担当部局には、ライトアップすることにとどまらず、具体的な成果の出る対策を併せて指示をしておりますので、その点につきましては、今後さらに強化をして参りたいと思っております。続きまして、小型家電リサイクルの推進イベントの開催でございます。私も国会議員時代に関わっておりましたが、2013年、「小型家電リサイクル法」が制定されましたが、国が掲げる14万トンの回収目標に対しまして、令和5年度の実績では8.6万トン、6割の回収にとどまっております。こうした状況を踏まえて、資源循環の推進に向けて、既存の宅配便ネットワークの活用など、いわゆる制度改革について、私自身、国に要望を重ねておりまして、現在そこでの動きがございまして、実証事業の実施など、環境省、経産省におきましても制度改革に向けた検討が進められていると聞いております。小型家電について、どうやって、いつ、どこにってみんな思うと思うんですよね。ただ、連日のように宅配便がさまざまな業者から届き、その時に小型家電を引き取っていただければ一石二鳥ではないかと、環境にも優しいのではないかと、こういうご提案を国にしてきたんですね。そういったことも、これから県が日本を動かす形で実践していきたいと思っておりますが、小型家電そのもののリサイクルの重要性について、まだ浸透が不十分であるという課題もあることから、今回親子で学んでいただく機会といたしまして、実際に不要になったパソコンを分解して、その中のどこに希少金属があって、その希少金属がどう使われているのか、こういったことを学んでいただく「パソコン分解教室」を企画しております。これは11月15日11時からあすたむらんどにおきまして、環境省さんと一般社団法人家電リサイクル協会と連携して開催することといたしました。また、当日は、会場におきまして、不要になりましたパソコンやスマホなどの小型家電の無償回収も行っておりますので、ご来場と併せて小型家電の回収率を我が県も全国トップクラスにしていくべく、そういった期待をしていただきたいと思います。回収した小型家電は、国が認定する再生工場で適切に再資源化されるため、ご家庭で不要となった小型家電を持ち込みいただいて、資源循環へのご協力をお願いしたいと思っています。希少金属というのはご承知のとおり、なかなか日本では取れない、そして輸入に依存している。そうなった時に、経済安全保障上、こういったものが国内でリサイクル、リユースされるということは大変重要だと思っておりますので、その点のご理解もお願いをしたいと思います。続きまして、「世界脳卒中デー」ライトアップの実施でございます。脳卒中を含む脳血管疾患は、本県におきましては主な死因の第5位でございまして、年間600人以上の方が亡くなっておられます。脳卒中をどう予防をするのかとなった時に、まずは高血圧の予防や改善に向けた適度な運動習慣、バランスのとれた食事、禁煙などが重要でございまして、自らの生活習慣を改めて振り返っていただいて、今すぐ取り組むことができるものでございます。そこで本県では、脳卒中の予防を呼びかけるため、10月29日の「世界脳卒中デー」に合わせ、徳島大学病院脳卒中・心臓病等総合支援センターなどと連携いたしまして、10月23日から29日の17時から22時まで、シンボルカラーであるインディゴブルーにライトアップをいたします。11月23日には、脳と心臓の健康に関する県民向けの公開講座を開催するので、ふるってお申し込みいただきたいと思います。私はいつも言っているんですけれども、ライトアップだけじゃだめですよと。具体的にどうするんだということを担当部局にしっかり結果の出る政策実現を要求しておりますし、その実践をしていくということでございます。県民講座も開催していますよと言ったら、我々県としてはやってますじゃなくて、県民講座があること自体伝わってないじゃないですかと。こういったことも担当部局には「伝わる」ということ、そしてまた、そういった講座をまとめたものを先程申し上げました県公式LINEでしっかり発信してますかと。こういったことも担当部局にはしっかりやるように言っているところでございます。今のお話の中で、具体的には県の「テクとく」。これは楽しく歩ける本県のウォーキングアプリということでございますが、この「テクとく」にも加入していただきたいと思いますし、県庁の県民ふれあいセンターに設置しております野菜摂取量が見える化できる「ベジチェック」などを活用いただいて、先ほども申し上げました、脳卒中の原因となる運動不足、食生活の改善、こういったものに改めて向き合い、健康寿命の延伸につなげていただきたい、このように思っています。ドクターヘリにつきましてですけれども、これは先日緊急要望として、関西広域連合の医療を担当する徳島県といたしまして、厚生労働省医政局長と仁木副大臣に、これは医療提供体制の根源を揺るがす大きな問題であるということで、厚労省医政局長からも、これは大変由々しき問題であり、予算要望も含めて国の財政当局ともしっかり話をしていきたい、こういうお話がございました。さらには、当該民間ヘリ運営会社のガバナンスの問題につきましては、国土交通省の航空局長にも、持続的なドクターヘリ会社の運営、まさに今回は整備士不足ということで、度重なる運休、今後も改善の目処が立っていないということ。あと、自民党の田村元厚生労働大臣が自民党のドクターヘリの議員連盟の会長をされておりまして、田村先生にもご要望したところ、急遽、谷公一さんという国会議員さんはいわゆる兵庫県の山間地、日本で一番ドクターヘリの出動が多いという、ここを選挙区に持つ先生も今回のドクターヘリの運休に大変危惧をしているということでございまして、一緒になってやっていくということ。また、整備士不足というのは、これから日本という国は3割の人口が減るわけです。私どももまさに今、人材確保というものに先手を打たなければいけないということで、いろんなところに投資をさせていただいています。例えば、医療提供体制の維持のために徳島大学の医学部生の臨床研修医として徳島に残っていただくための奨学金制度等々をやらせていただいて、その結果が出ているわけでございますが、やはり地方創生は医療と教育、未来に希望が持てる、安心できる、こういったものは必要最低限のものであると思っています。ただ、今申し上げたように必要最低限の医療提供体制すら医師不足、過疎、こういったことで医療提供体制が弱まっていけばいくほど、ドクターヘリの必要性は増えていくわけでありますので、この点につきまして整備士不足対策については、自衛隊のOBの方々の協力をいただけないかということで、先日は中谷防衛大臣に直接要請をさせていただいたところでございます。引き続き、国においては省庁を横断的にこの問題が大変な問題であることが認識されたのではないかなと思いますので、短期的な対策と中長期的な対策というものを、これは関西広域連合だけの話ではなく全国の問題であるということで、ぜひ皆様方には大きく取り上げていただきたい。読売新聞さんが来ていただいて非常に勉強された記者さんで、問題意識を持っていただいていて大変ありがたかったですね。NHKさんもぜひクローズアップ現代でクローズアップしていただきたいと思っています。これはみんなで解決していくことですので、お互い批判し合うのではなくて、一緒になってみんなでどう解決していくかと、前向きな解決方法をこれから見出していきたいと思っております。私からは以上です。