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令和7年9月5日 臨時記者会見 フルテキスト版

令和7年度9月補正予算案の概要について(説明)

(企画総務部長)
 おはようございます。企画総務部長の佐藤でございます。本日は私の方から令和7年度9月補正予算案につきましてご説明をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。まず、令和7年度9月補正予算案の編成方針についてでございます。今回の補正予算編成に当たりましては、韓国定期便を活用したインバウンド誘客拡大など、世界と繋がる魅力的な地域づくり、不登校児童生徒のための新たな学びの場の整備による教育環境の充実、看護職員の働き方改革支援をはじめとした医療・介護提供体制の確保など、喫緊の課題に即応し、「未来に引き継げる徳島」の実現を推進するため、補正予算額は「63億円」としたところでございます。9月補正の予算額としては、過去10年間におきまして最少となっておりますが、これは昨年度まで9月補正で計上しておりました公共事業予算を6月に前倒し計上したことが主な要因となっております。次に令和7年度9月補正予算案の主な事業について説明を申し上げます。まず、「魅力度アップ」についてです。韓国定期便を活用したインバウンド誘客の拡大といたしまして、韓国定期便を活用し、誘客を拡大するため、二次交通の利便性向上と県内周遊促進を図る交通パスの配布、阿波おどりを活用した現地プロモーションを実施し、旅行満足度と本県認知度の向上を図って参ります。次に、産業国際化支援機構と連携し、海外での新たな販路開拓を支援するため、経済ミッション等の成果を踏まえた「徳島フェア」の実施、相手国政府機関と連携したビジネスセミナーの開催、県産品の認知度向上やニーズ把握などの取組を実施し、アメリカの関税措置や輸出規制など、国・地域ごとの様々なリスクが存在する海外市場におきまして、特定の国や地域に頼らない幅広い販路開拓や商品力強化を促進して参ります。次に農林水産業の生産力の強化についてです。今年度当初予算におきまして4億円を超える予算を計上しておりますが、増産に向けた前向きな投資意欲の高まり等を受けまして、想定を上回る要望をいただいておりますことから、当初予算額を増額し、農林水産業の生産力強化を推進するため、より多くの事業者の経営規模の拡大や経営転換に向けた積極的な設備投資を支援して参ります。次に、「安心度アップ」についてです。まず、教育環境の充実といたしまして、不登校児童生徒が学びたいと思ったときに学べる環境を整えるため、「学びの多様化学校」を鳴門教育大学と連携し、大学の敷地内に県立中学校として新設することが決定されましたことから、学校の建設に向けた設計費を計上し、「誰一人取り残されない学びの保障」の実現に向けて取り組んで参ります。次に、看護職員の働き方改革についてです。入院医療を支える看護職員の安定的な確保と定着促進のため、独自の賃上げや夜勤の負担軽減等の処遇改善に取り組む医療機関に応援金を支給することにより、看護職員の「持続可能な働き方」の実現を後押しして参ります。次に、新たな備蓄モデルの策定についてです。県内全ての避難所におきまして、一定水準の生活環境を確保するため、各市町村における適正な備蓄品の種類や数量を示す「とくしま備蓄モデル」の策定、県の分散備蓄をさらに推進する備蓄先の調査により、避難所のQOLの向上を推進して参ります。次に、警察署の機能強化についてです。阿波吉野川警察署の整備を円滑に進めるため、今後の設計・施工の発注で必要となる募集要項、要求水準書等の作成や事業者選定などにつきまして、専門的知見を有する事業者の支援を受けながら進めることにより、費用対効果の高い施設整備に努めて参ります。続いて、「透明度アップ」についてです。持続可能な財政運営の推進といたしまして、令和6年度の決算剰余金が「約115億4,000万円」で確定したため、地方財政法の規定に基づき、決算剰余金の2分の1以上の額を積み立てるものでございます。そのほか、各事業の詳細につきましては、事前に財政課からご説明をさせていただいたところでありますが、この後、ご質問等があれば担当課からご回答をさせていただきたいと考えております。この9月補正予算案による成果につきましては、今後の補正予算や来年度の予算編成につなげて参りたいと思っております。私からは以上です。どうぞよろしくお願いいたします。

令和7年度9月補正予算案の概要について(質疑)

(NHK)
 NHKです。予算規模が過去10年で最小とおっしゃっていたんですけれども、10年で縛らなければ、これより少ない金額はあるということですか。
 
(企画総務部長)
 正確ではないですけど、先ほど申し上げたように、今回は公共事業予算を6月に前倒し計上をしていますので、過去は9月計上してきておりますから、それから考えると、なかなかないのかなと思います。今手元にございませんので、申し訳ございません。
 
(NHK)
 わかりました。63億円のところを58億は積み立てで、事業費用と言ったら5億円になると思うんですけれども、事業費に5億円というのも過去と比較することってできるんですか。
 
(県担当者)
 そこだけ取りますと、過去10年で9番目です。
 
(NHK)
 9番目。わかりました。過去10年という単位で比較すると、予算計上の時期があるとはいえ、かなり規模が小さい予算ということは否めないと思うんですけれども、去年だと百何十億という年が続いていたと思うので、この極めて小さい予算規模についての受け止めといいますか、県民としては必要な政策をしっかりされているのかという風に思われる方もいるかもしれないので、この予算規模についてのお考えを改めてお願いいたします。
 
(企画総務部長)
 必要な予算につきましては、当初予算でしっかりと計上させていただいたというふうに考えております。公共事業等につきましては、執行を迅速にするという観点から6月に前倒しする状況がございますので、今回の9月補正については本当に必要なものに絞って対応させていただいたということでございます。
 
(NHK)
 では、しっかりと必要な事業をしていただいている結果と。あと、今回の重点の一つが「魅力度アップ事業」ということで、韓国国際便の利用促進事業ですとか、クルーズ船の受入体制とか、インバウンドに注目した予算がいくつか見られたんですけれども、この点、今後のインバウンドの増加に向けた今回の予算の狙いと今後の取組に向けた意気込みを教えてください。
 
(企画総務部)
 担当課において必要性というのを十分伝えていただいたところで、それを受けて、韓国便については利用も伸びてきているという状況もありますし、クルーズ船についても、コロナを明けて非常に好調な状況が見えてきておりますので、そこをしっかりと後押しをしていくための予算でございますので、今回計上させていただいたところでございます。
 
(NHK)
 県としてインバウンドを強化する目的を改めて、どんなところにあるのか教えてください。
 
(企画総務部長)
 海外から国際定期便やクルーズ船を活用して徳島に来ていただくことで、徳島の魅力の発信につながるということと、あと、徳島県内における経済波及効果も十分期待できると思いますので、そうした両面から重要な事業だと考えております。
 
(朝日新聞社)
 朝日新聞です。確認ですが、過去10年で最小というのは、年度でいうと平成28年以降ということでよろしいですかね。先ほどご説明の中で、昨年度まで公共事業予算は9月補正で組んでいたとおっしゃっていましたが、6月に前倒しした理由を教えていただけますか。
 
(企画総務部長)
 国の内示というのがあって、すぐに対応することによって事業の執行を少しでも早くすることで、事業効果の発現も早くするという趣旨から前倒しをさせていただいたところでございます。
 
(朝日新聞社)
 公共事業というのはかなり幅広い分野かと思うんですが、全ての分野で国の内示が早めにあったということですか。
 
(企画総務部長)
 内示については例年ベースなんですけれども、少しでも予算計上のタイミングを早くということで前倒しをさせていただいた。
 
(朝日新聞社)
 それはつまり、県として、国の内示がでたのであれば早めにやってしまおうということでうか。
 
(企画総務部長)
 そうですね。
 
(朝日新聞社)
 来年度以降はどうなるかまだ決まっていないと思いますが、基本的に今後は前倒ししていこうという方針になったということでしょうか。
 
(企画総務部長)
 そうですね。年によってタイミングもあるかもしれませんが、基本的には、可能な限りそういった姿勢で臨んでいけたらというふうに考えております。
 
(朝日新聞社)
 わかりました。ありがとうございます。
 
(幹事社・毎日新聞社)
 一点教えてください。先日の財政課さんからの説明で、前倒しした6月分と合わせると、それでも過去10年で8番目くらいということで、そんなに大規模補正ということではないと思うんですが、やはり過去10年というと、やはりコロナ関係でだいぶ積んでいたことがあったということでしょうか。
 
(企画総務部長)
 コロナ対応が求められていた時期には、やはりそちらの分で国費も含めて大変事業が多かったと思いますので、やはり予算規模としては膨らんでいたという状況はあったと思います。
 
(幹事社・毎日新聞社)
 ほか、いかがでしょうか。どうもありがとうございます。
 
(企画総務部長)
 ありがとうございました。どうぞよろしくお願いいたします。

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