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令和6年12月20日 定例記者会見 フルテキスト版

発表事項

(知事)
 ただいまから記者会見を始めさせていただきたいと思います。まず私からは、インフルエンザとコロナがいささか上振れして参りました。県民の皆様、改めて注意いただきたいと思います。毎年同じようなことを申し上げておりますが、まだコロナはなくなっておりません。先般も医師会の方々とも現場のお話、また福祉、介護をやられている方々も非常に警戒されておりまして、本当にありがたいことであります。数字的に申し上げますと、昨日の定点観測で言いますと、まずインフルエンザは「13.35人」、国が定める注意報レベルは10人ですけれども、それを大幅に超えました。いわゆる「流行期」が、一番下のランクで「1を超えた週」ですが2段階目、3段階目で「流行期」、「注意報」、「警報」と、インフルエンザは真ん中の「注意報」のレベルでございます。もっと言えば、先週が「5.03人」だったのが「13.35人」ということでございます。県民の皆さん、約3倍弱のインフルエンザの流行の端緒が確認されておりますので、ぜひインフルエンザの注射をはじめ、対策を注意深くお願いしたいと思います。そうでなければ、ご家族との年末年始、帰省にも影響してきますので、改めて県民の皆様に注意喚起をしたいと思います。コロナにつきましては、数字で言いますと、昨日公表の定点観測は「3.27人」となっております。現在のところは、おなじみの黄色「注意」、オレンジ「警戒」、赤「厳重警戒」、紫「警報」、この4段階でいきますと、注意喚起メッセージの一番下のランクの基準にまだ達してはいませんが、今「3.27人」。注意喚起のメッセージの基準に達していませんが、5週連続の増加が見られております。ですので、我々県独自で、これは非常に危険な兆候ではないかということで、備えあれば憂いなしということで、改めてインフルエンザ同様、コロナにつきましてもマスクの着用、さらには65歳以上の方は定期接種の対象者となっており、ワクチンの接種の検討につきましてもご配慮いただきたいと思います。年末年始はご承知のとおり、医療機関もお休みがございますから早めの受診、早めの対策を、この場を借りて県民の皆様に注意喚起させていただきたいと思います。報道の皆様方からもぜひその点を強く発信していただきたいと思います。続きまして、交通安全のテーマでございます。まず報告したいのは、先月の11月1日から道路交通法が改正されました。これはご承知のとおりでございます。改めて県民の皆様方にもこの法律が改正された中身がまだわからない方、認識していない方がおられると思うので、もう一度申し上げます。新たに自転車の「ながらスマホ」や「酒気帯び運転」などに新たな罰則が設けられております。もう一度申し上げます。「ながらスマホ」、「酒気帯び運転」は罰則が強化されています。この点について、ご覧になっているご家族の皆様は、まだ見ていない、また知らない方にこのことを教えていただいて、特に年末年始は人が集まり賑やかな形でお酒も入るでしょう。だけどお酒が入ればもちろん車はだめです。同時に、自転車もしくは車でスマホを見ながらで痛ましい事故、人命を失う場合もございます。そのような事故で年末年始を迎えることは大変悲しいことであります。特に気が緩む時期で、家族とリラックスすることは当然でありますが、交通マナー、交通規則はしっかりメリハリをつけて守っていただきたいということを併せて県民の皆様にお願いするところであります。続きまして、いよいよ来週でありますけれども12月26日。ソウル仁川と徳島を結ぶイースター航空の定期便。徳島初のLCCが就航することとなりました。香港は、LCCよりちょっと上で、普通のよりちょっと下ぐらいのイメージです。県民の皆様にも改めて申し上げますが、「LCC」は「ローコストキャリア」という意味で、一般的に言えば格安航空でございます。簡単に一つの事例で言えば、韓国まで片道2時間で料金は往復3万円ぐらいで行けると。国内でも、羽田まで片道3万円以上4万円近くかかりますから、いかに安いかということが認識されると思います。加えて仁川空港は世界のハブ空港です。すなわち、仁川まで行けば100カ国近くの国にそのままトランジットして行けるということでございます。先に就航した香港便で、私見ててすごいなと思ったんですけれども、徳島から香港、香港からバリ島の近くの空港まで片道3万円台。徳島からバリまで片道3万円台ですよ。これからは次々そういう旅行商品が出てくるということで、仁川や香港とつながっただけではなくて、その先の世界が広がったということでございます。これは週3便でございまして、お手元にもお配りしておりますが、今そういう方向で記念式典も予定していただいています。大使のご出席はどうだったかな。

(県担当者)
 大使は欠席です。

(知事)
 じゃあ総領事ね。神戸の総領事にご参加いただくと。関西の大使のようなものでございますから、ご参加をいただくということでございます。続きまして、今日の議会でも最終追加提案としてご報告申し上げました。改めて申し上げますが、去る12月17日に国の補正予算が成立しました。それを受けて私どもも対応させていただきました。特に公共事業費、いわゆる防災・減災を加速させる国土強靱化予算。そして、物価高対策に対する重点支援地方交付金、こういったものが計上されました。その内訳につきましては、前年度比69億円増加した公共事業、直轄を含む事業費ベースで「約377億円」となりました。また、さらにその内訳を言いますと、徳島南部自動車道及び阿南安芸自動車道の整備について、前年度比10億円増の「約34億円」。そして、前年度にはなかった早明浦ダムの再生事業が新たに「25億円」が計上されたということです。これも今年議会の皆様、市町村、経済界と度重なる強い要望をさせていただいた成果だと思ってまして、ワンチームで今後も進めて参りたいと思います。このような国の補正予算を活用して、本日、議会で大多数で可決をいただきました経済対策の補正予算では、防災・減災対策として「255億円」でございまして、道路のネットワーク構築、また流域治水の推進、そして岸壁の延伸とか、農業でいうほ場整備、農業土木ですけれども、地域産業の基盤となるインフラ構築に活用させていただきたいと思います。また、物価高対策は、短期的にさまざまな業界、県議会の皆様のご提案にもございましたが、「14.1億円」を計上しまして、特に県民生活支援「4.9億円」は、LPガス料金の軽減策、またこども食堂や生活困窮者支援団体の強化に使わせていただきます。また中小企業支援としては、特別高圧電力の料金の支援もさせていただきたい。また農林水産業の支援としては、飼料や燃油価格高騰の影響に対する支援策で「9.1億円」を準備させていただいております。また、そのほかのさまざまな業界からも物価高対策、短期・中期のご要望をいただいておりますので、これは次の2月議会で補正予算と来年度当初予算の一体的な編成の検討を進めて参りたいと考えております。最後に、県民の皆様もご覧いただいておりますが、この1年をプレイバックということで、皆さんお手元にありますかね。皆さんは記者さんなので細かい資料を提供させていただきましたが、大まかに言えば、私どもが進めて参りました「ずっと居りたい県、いつも帰りたい県、みんな行きたい県、徳島県」こういうビジョンのもと、我々のミッションは、魅力度を上げる、安心度を上げる、透明度を上げる、3つのミッションに基づいてさまざまやって参りました。大谷翔平さんでも、あれだけの選手がバットを振って3割しか打てませんので、我々は常に新次元で新しい施策に挑戦をする、そういう癖がだんだんついてきて、いい意味での挑戦をしてくれた結果、まず、子ども食堂の増加率が全国ナンバーワンとなりました。同時に、復興準備の進捗も全国一位。ただ、これからやるべきことはまだまだたくさんあるということは申し上げておきたいと思います。その点についても不断の努力をして参りたいと思います。また子どもの教育、そして我々の安心のための医療人材の確保という点で、こどもメディカルラリーをやらせていただいて、人を救うことの大切さ、そして興味を持っていただくことによって、先般もAED協会からご評価をいただきました。さらに、来年以降速やかに学区制について教育委員会さんとともに見直しをする方向を定め、そして具体的な学校の在り方、また学科の在り方も同時に検討し、改革をしながら。例えば、これは教育委員会の皆様が主体的にやるべきことではありますが、町村長さんともいろいろ議論する中で、ある高校には漫画学科作ったらどうだと、アニメ学科作ったらどうだと、そしてゲーム学科作ったらどうだと、そういったところも我が県の専門学校と連携するやり方、もしくはufotableさんにしても、スクウェア・エニックスの宮本さんにしても徳島出身の方です。この前の東京県人会にもご参画いただいた柴門ふみさんも漫画家でありますし、ご主人の弘兼憲史さん、そういった方々にもいろいろご協力をいただいて、時代に合った、現場に合った学科プログラムにもこれから新たに挑戦していきたいなと思います。これは、まるごと高専さんがいい刺激を与えてくださったと思います。そういったところもそうですし、あと、学校になかなか行けない、行く気になれない方々のためにも義務教育というのは学校だけではありません。私もそう思います。通信とかeスポーツといった関係で、民間の学校の開設も予定をしているということで、子どもさんはもちろんのこと、保護者の方にも安心していただきたいと思っています。消費者につきましても、引き続き我々は国の消費者庁の一つの外局として、我々が任されているのはインターナショナルコミュニケーションとポリシーメイキング、政策の提言と国際関係をちゃんとやってくれということでございますので、来年も食育推進全国大会に併せて消費者国際会議、インターナショナルコンシューマーシンポジウムをさせていただきたいと思っております。続きまして、魅力アップであります。これも先ほど来申し上げました、いよいよ世界と徳島がつながったということであります。同時にドイツのニーダーザクセンとは2007年に姉妹都市の協定を締結しましたが、埃がちょっとかぶっていたので、埃を取り除きに、そして新たな新次元の連携協定を結びにニーダーザクセンのヴァイル首相と面談をして調印して参りました。ご承知のとおり、ニーダーザクセンは鳴門の捕虜収容所の人道的な扱いから、ドイツと徳島の一つの架け橋としてその話が話題となり友好関係を結んだということです。ドイツは8,500万人ぐらいの人口ですが、16の州です。つまり、一つの州が平均500万人ぐらい。ニーダーザクセンは800万人の人口でありまして、我が県の10倍。そういう中でも、環境対策から若者の交流、またバッテリー、EV、また農業関係やフードテクノロジーについても連携できるのではないかということで、いい議論をさせていただきました。またタイ政府とも、いわゆる日本でいう経済産業省ですが、タイの工業省にあるDIPROMというデパートメントブープロモーション、いわゆるインダストリアルプロモーション、DIPROM、産業振興局とMOU、いわゆる覚書、連携協定を交わさせていただきました。あとBOIというボードオブインベストメントといって投資委員会、徳島への投資、タイへの投資、これもお互い情報共有していこうと、お互い成長しようという協定をタイの工業大臣立ち会いのもと結ばせていただきました。さらに、これは安心度アップにも関係しますが魅力度として、最低賃金引き上げ全国一位ということで、NHKのクローズアップ現代さんにもお世話になったり、四国放送さんにもドキュメンタリー的に放映していただいて大変ありがたいと思っています。おかげさまで評判が、私ども徳島県は労働者に優しい、そして最低賃金に関連する障がい者の賃金、そして学生アルバイトの賃金、そして外国人労働の賃金、高齢者シルバーの賃金、そういった人たちに優しい県であり、アグレッシブに労働条件を良くしていこうということが全国に広まったのではないかなと思っています。それに対する今、県議会の大多数の方にもご賛同いただいて、いわゆる激変緩和、経営者サイドの皆様にも、正規では1人5万円、非正規では1人3万円の支援策を9月予算で提示させていただき、今現在、国や県、さまざまな支援策を今一度、事業者の方にもご理解いただいて、生産性向上をしていただきながら賃金をアップしていただくという好循環を目指して安心度を上げようと思っています。さらには、産業政策として「徳島バッテリーバレイ」、いよいよ来年からまた一つの形が見えてくるのではないかなと思っております。いろんなところにこういった我々の野心的な考え方、そして実質予算化もしています。バッテリーバレイのサプライチェーンの産業集積に支援するという具体的な予算も計上しておりますので、まさに植えた種の芽が出てくる来年ではなかろうか。今年は種を植えましたけれども、来年は芽が出てくるのではないかと思っています。また民間企業と地方創生、そして民間企業と学生さんとのいろんなコラボレーション。ローソンさんとは包括的な連携協定もさることながら、阿波高校の学生さんと新たな商品開発、そして販売、こういった子どもたちへのインターン的な教育にもご貢献いただき、今年はローソンの社長には3回も徳島に来ていただいて、そしてローソンにおける蓄電に対して災害時の無償解放、こういった連携もさせていただいております。続きまして透明度アップにつきましてですが、特に「開かれた県庁」という大きなビジョンの中で、皆さんご承知のとおり、まずは県庁の1階のスペースを開放的な空間にする。これはまだ途中でありますので、ここからさらに進化した広場になります。街角ピアノもございますが、真ん中にグランドピアノを置いてもいいんじゃないかと私は思ってますが、これは職員の方の働き方に資するものなので、主体的に若い人たち中心に決めてくださればいいと思いますが、私はその環境を提供するということでございます。食堂も来年からリニューアルされます、今工事中でありますが。また、県庁こども参観日等、小さい子どもさんにも徳島(県庁)に頻繁に来ていただき、いろんなイベントも徳島(県庁)で開催していきたいと思います。公約のとおり、知事公舎を売却することの方針を表明しましたが、これから公平、公正、透明性の中で然るべき買い手が見つかればいいなと思っております。また職員の採用試験の見直しをさせていただきます。今までの公務員の在り方、また試験の在り方というのは、もう時代が変わりましたので、そういう意味で、よく現場を知っていて専門性が高い方々がそれなりに入ってきやすい環境、オールラウンドプレイヤーとして知識を持っているとかそういうことではなくて、専門性のある人はその分野においてしっかり採用していきたいと思っております。そしてまた、県外からの新たな発想や経験、こういった外部人材もどんどん登用していきたいと思っております。私からは、この1年こういったことでやって参りましたということでございまして、来年に向けては年頭の記者会見で私自身の考え方なり方針をご説明したいと思います。改めて、この1年皆さんありがとうございました。これから質問を受け付けたいと思います。

質疑

(幹事社・四国放送)
 幹事社からまず質問させていただきます。今日議会が終わった後のぶら下がりがなかったので、まず議会のことについてお尋ねします。本議会で、まちづくり基金の20億を含めた予算案が可決されました。徳島市議会の方も話がまだ進めないような中ではあるのですが、県都のまちづくりについて、この基金を活用してどのように進めていきたいとお考えでしょうか。

(知事)
 まず、この度の補正予算の中のまちづくりに資する県市協調の象徴的なものである基金、これも大多数の県議会の皆様にご賛同をいただいた、この事実を改めて報告したいと思います。民主主義でありますから、県民を代表する県議会の皆様方にご賛同いただいたことに感謝を申し上げたいと思います。やはり皆さん、県民の利益、市民の利益を最優先にするということが、私ども行政側と大多数の賛同をいただいた県議会の一丁目一番地だと思います。我々は遠藤市長とともに揺るがぬ県市協調のもと、これも県民の利益、市民の利益があるからこそ、私と遠藤市長はひたすら前に進んでいくということです。しかも我々には新しい案があり、大きなビジョンがあり、まちづくりがある。これは県民、市民の皆様が一番求めてきたものであって、はっきり言って、県市協調って言葉をわざわざ使わなきゃいけないこと自体私はおかしいと思ってます。しかし、今までがそういうことでなく、数々のまちづくりがなし得なかったわけですが、今回は私や遠藤市長が直近の公の選挙で、民意で選ばれたわけでありますので、スピード感を持って、新次元の県市協調、そしてラストチャンスだと思ってひたすらに前に進めていきたい。県議会においては大多数の賛成をいただいたし、市町村長からも早くホールを作ってくれ、まちづくりを早く前に進めてくれというお話をいただいておりますので、あとは徳島市がどうされるのか、市議会がどうされるのか、こういうことで注目されているのではないでしょうか。まさか白紙化という政策は、私は首をかしげますし、白紙化というのは政策ではないと思っています。そして県市を対立させるような扇動も、県民目線、市民目線ではないと思っております。あくまでも私どもは新ホールのアイデア、そしてまちづくり、そして県都徳島のにぎわいのために前向きに基金を創設して、それを遠藤市長とともに、都市計画の主役は徳島市でありますから。今回のグランドデザインについて県がやりすぎだって言ってみたり、今度はグランドデザインがよくわからないって言ってみたり、言ってることが反対される方は、180度いつも変わられるんで、私どもは冷静に対応させていただいております。やはり良い政策に基づいて新ホールやまちづくりをやっていくという、これが大前提。そして最も大事なのは、県民・市民の利益であります。このことをぜひ徳島市においても迅速に前向きな具体的な議論を前に進めていただければありがたい。我々は県議会において大多数の賛同のもと、まさに一歩一歩前に進めさせていただくことができております。

(幹事社・四国放送)
 議会に関して各社質問ありますか。そしたら、議会の件を終わりまして、先ほど今年を振り返っていただいたんですけれども、今年一年振り返って、さまざまな施策があると思いますけれども、もっとも知事が印象に残った、これがやれてよかったなと思う施策というのはどの部分でしょうか。

(知事)
 多くのスタッフがそれぞれ、私の就任以来1年半ちょっとで、よく千本ノックとか豪速球とか、私は褒め言葉と思ってますが、そういったものを受け止めて、ちゃんと見極められるようになって、打ち返せるようになったということでありますので、私の立場からすれば全ての県庁のスタッフが頑張ってくれたので、ここで何かを挙げるというのはちょっと不公平になりますので申し上げられませんが、今申し上げたように、ようやく新次元、そして前例踏襲の打破の意味がわかってくれたんじゃないかなと思います。ただ、当初から私は地方創生戦国時代ですよ、県内で足の引っ張り合いや喧嘩しても始まりませんよと申し上げた。我々は全国や世界に出ていくんだと。徳島に留まってたらどんどん縮小してしまうのが目に見えてましたけど、それだと他県や世界との戦いは避けられるんですよ。だけど縮小する一方ですよね。だけど、これからの地域商社もそうだし、海外、インバウンド、アウトバウンドで、こうなるといよいよ全国大会に出場します。世界大会やアジア大会に出場します。今までは県大会で終わってた。全国大会はそんなに簡単じゃないですよ。世界大会もそんなに簡単ではありません。本当の戦いがこれから始まります。動線や組織は作りました。これからは本当の戦いが始まるんだという意識ですね。今までは戦いを避けてきた。戦いすらしてなかったということです。しかし、いざ戦うということになると、どれだけ厳しいかということも私は想定内であります。それについて、もっと徳島県の発信とか、徳島県の認知度とか、特に広報、こういったものを最大限強化していく必要がある。そして、足で稼ぐ。ほかの県や国の成功事例を謙虚に学んで、まずは、世界や全国と戦っているほかの県とようやく同じスタートラインに立ったんですね。ここからが戦いだと私は思っておりますので、マインドチェンジをしたけれども、今度はもう一歩前に進化していただきたいなと思っています。

(NHK)
 NHKです。今年の一年を振り返って漢字一字を挙げていただきたいんですけれどもよろしいでしょうか。

(知事)
 昨日も言ってしまったんですけど、「飛」という字ですね。飛躍の「飛」ということであります。一つの事例として、世界につながっていく、世界に飛び立とうということだと思います。前回は「動」という字だったと思うんですね。だから私よく飛行機に例えるんだけれども、県民を乗せた徳島県という飛行機がまず滑走路に向けて動き出したのが前回。そして今年はいよいよ離陸する、テイクオフするというイメージですね。さっき言ったように、今度は本当の戦いが待ってます。これから乱気流もあるかもしれない。それを、支えてくださっている大多数の県議会の皆さんと、片方の翼、片方の翼、エンジン、同じコックピットに乗って、まずは安全運行すること、安心度アップですね。そして、より高く、より遠くに、素晴らしい景色を県民の皆様に見ていただき、魅力を感じていただくというところに次の段階は行くんだろうなと、行かなければいけないんだなというのが私のビジョンであります。

(NHK)
 飛躍の「飛」という文字に今年一年で当てはまる出来事はどういったものがあったでしょうか。

(知事)
 先ほどの四国放送さんの話と一緒になりますので一つ一つ挙げることはありませんが、やはりみんな新次元の政策に挑戦していただいた。私が先ほどこの1年のファクトとしての事例を示したので、そこから引用していただければありがたいと思いますので、私がその優先順位をつけるのは県庁のスタッフに申し訳ないので、これはフェアにしていただきたいと思います。全ての部署が頑張ってくれたと思っています。

(読売新聞社)
 読売新聞です。12月1日に徳島おどりフェスタが開催されまして、8万人というかなりの人手が見込まれまして、ディズニーへの期待も大きく、ただ、議会の委員会の中では、来年度はディズニーの方が難しいんじゃないかという話もありましたけれども、今何かご検討のところがありましたら教えていただけますでしょうか。

(知事)
 これは一般的な、すぐ入手できる情報でありますが、毎年やっている県、町はどこにもありません。まずそれは申し上げておきたい。あのイベントをした後、いろんな知事や市長が、うちもやりたい、うちもやりたいと言っていた。これはミッキーマウスさん、ディズニーさんにしたってもう大変ですよね。ミッキーマウスは世界に一つしかいませんから。じゃあ東京ディズニーランドを空けるわけにいかないという話になると、それがおのずと難しいことは誰でもわかりますよね。47都道府県がやりたいって言ったら47年間待たなきゃいけませんよね、単純に言えば。ただ、その期間をいかに短くするか。来週私はオリエンタルランドさんにご挨拶に伺う予定でありますけれども、ディズニーパレードは単独の企画でありますが、やはりその前後にいろんな催し物があるということは大事だと思います。ただ私どもは、あれで8万人の方々に来ていただいた。そして田宮街道、つまり駅の北側でやらせていただいたということに実は意味があって、今ホールの問題、また駅の高架の問題、まちづくりの問題を議論してますが、その駅の北がいかに閉鎖的であったかということを知っていただきたかったんですね。そういう議論はあまりなかったようであります。一部ご評価いただいた方もおりますが、それだけあのイベントがまちづくりに示した意味というのを皆さんにはしっかり報道していただきたいと思います。駅の北側が、例えばセントラルパークのような公園になっていたり、アリーナがあって近くにカフェがあったりしたら皆さんがどれだけ楽しめただろうかとか、そういうことに僕はイベントで頭をめぐらせておりました。ですから、あのイベントのもう一つの意味は、駅北の可能性が無限大であるということ、そして行政が早くジャッジするという、早く決断を下さなければいけないということでありまして、私はその準備をしっかり進める、それによってミッキーマウスに限らずポケモンから始まってさまざまなイベントに挑戦していきたいと思っております。ただあそこで8万人というのは、多分過去最高だと思います。やはりコンテンツがいかに大事か、動線がいかに大事か、まちづくりがいかに大事かということが今回わかってくれたと思います。ですから商店街にしましても、コンテンツに対してもっと努力をしてもらいたい。そして動線についても、まちづくりで努力してもらいたい。だからこそ私は藍場浜西に音楽ホールを移そうと思ったんです。なぜなら、駅北から眉山まで線を引いたらちょうど中核になるわけです、私が考えている新ホールの位置は。それによってにぎわいが掛け算になっていくという深い意味があるということも、再三議会の方では理事者側から説明をしていまして、大多数の方には賛同していただいてますが、聞く耳を持ってくださらない、反対する県議会の方もおられますが、これはこれで仕方ありません。以上です。

(幹事社・四国放送)
 知事は年末年始はどのように過ごされるんでしょうか。

(知事)
 私のプライベート。私も無知です。自分が知らないことはまだまだたくさんあると思っていて、最近ではピアノを夜に勉強したり、芸術的な素養も身につけなきゃいけないなと、人生常に勉強だと思っています。休みを利用して海外の先進的な事例を見に行こうかな、それこそLCC使ってと思ったんですが、今年の能登半島の地震を受けて、やはり危機管理というのがいかに大事かというのを考えて、そんなに長期では行けないなという認識でおります。仕事で何日か決まっているような海外出張なんかは来年に向けて決まっているものもありますが、いざとなった時の司令塔という立場を自覚しながら、できるだけ徳島にいようと思っています。

(幹事社・四国放送)
 ありがとうございました。

(知事)
 ありがとうございました。年内終わりですよね。一年ありがとうございました。

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