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令和6年11月25日 臨時記者会見 フルテキスト版

令和6年度11月補正予算案の概要について(説明)

(上田企画総務部長)
 よろしくお願いいたします。企画総務部長の上田でございます。本日は知事が、東京で全国知事会、そして官邸の方で石破総理と関係閣僚とともに全国知事会の知事たちと意見交換をするということでございますので、私の方から説明させていただければと思います。では、令和6年度11月補正予算案でございますけれども、今回の補正予算の編成にあたりましては、「未来に引き継げる徳島」の実現に向け、「魅力的な地域づくり」や「観光誘客」、そして「防災・減災対策」のさらなる推進など、喫緊の課題に迅速に対応するために編成を行うところでございます。補正予算額でございますけれども、一般会計および病院事業会計合わせて「23.6億円」でございます。過去10年間、平成27年度から今年度までにおける11月補正における当初提案分の予算額としましては、4番目の規模となります。これが、令和2年から令和4年のコロナ禍を除きますと、2番目の規模でございます。では、主要な事業でございますけれども、まず「魅力度アップ」といたしまして、「県都のまちづくり」ですね。県市が協調して県都のまちづくりを強力に推進することが、魅力ある「県都徳島市」を創造し、ひいては、本県の魅力度向上、そしてにぎわい創出はもとより、その効果が県全体に波及する、そしてそれが広く県民の利益につながると考えています。こうしたことから、11月定例会におきまして、「県都のまちづくりによる徳島の未来創生基金」の設置に関する条例案を提出するとともに、徳島市が今後実施する「県都のまちづくり事業」を支援するため、総額20億円の基金積立金を計上するというものでございます。続いて、「国際定期便の安定的な就航」でございます。国際定期便の就航を見据えまして、継続的にインバウンド誘客に取り組んできました結果、既にご案内のとおりでございますけれども、11月16日から香港定期便、そして12月26日から韓国定期便、この2路線の就航が実現をし、本県初のこととなります。海外から本県へダイレクトに訪問いただける過去に例のない好機を迎えていることから、影響力のあるインフルエンサーや現地旅行会社を招いた「観光プロモーション」や「ファムツアー」の実施、そして、本県に訪れる外国人旅行者の方が、より快適に観光できる環境整備を進めるための「受入環境調査」、そして国際定期便を利用した旅行商品造成に対する支援によりまして、本県への誘客の流れをつくり、定期便の安定的就航と宿泊数の増加を図ってまいります。続きまして、「公園施設の魅力創出」でございます。令和11年に開設40周年を迎えます「神山森林公園イルローザの森」の安全性の確保と魅力の向上、そして観光誘客につなげるため、「あり方検討会」を設置しまして、公園遊具等の「魅力創出計画」の策定、そして、老朽化した遊具の撤去等を行うことにより、公園施設のリフレッシュ対策を進め、こどもからお年寄りまで幅広く、より楽しく、安全・快適に利用いただけるような施設の魅力向上を図ってまいります。続いて、「バッテリーバレイ構想の推進」でございます。世界的な成長産業であります蓄電池関連産業の誘致・集積をさらに加速するため、最新の企業ニーズに対応した産業団地の造成に向け、産業用地適地の選定に必要となる県内全域での候補地調査、そして開発スケジュールの検討・作成によりまして、蓄電池関連事業者が集積する産業構造の構築を目指して、雇用創出、そして、県民所得の向上を図ってまいりたいと考えております。続きまして、「県産農林水産物等の需要拡大」に向けた取組でございます。MOU締結や産業交流により、県内事業者の機運が高まっております「タイ」をターゲットとしまして、県産農林水産物等の輸出拡大を図るため、タイ最大級の複合施設、「ワンバンコク」といいますけれども、このグランドオープンに合わせた「徳島フェア」の開催、そして、現地飲食店で「メニューフェア」の実施、アジア最大級の日本イベント「JAPAN EXPO THAILAND」におけます、食、文化、観光の一体的プロモーションにより、県産品のさらなる需要開拓を図ってまいります。続きまして、「県産牛肉の輸出拡大」でございます。インドネシアやマレーシア、UAEなどハラール圏における、さらなる牛肉の販路拡大に向けまして、インポーターを招聘した生産現場やハラール専用食肉処理施設の視察、そして、現地シェフやバイヤーを対象とした商談会の実施、また、販売促進活動の展開など、「にし阿波ビーフ輸出コンソーシアム」の活動を支援し、海外における県産牛肉の認知度向上及び輸出量の増加につなげてまいりたいと考えております。続いて、「県内就職・人材確保の促進」でございます。若者や求職者の県内就職、企業の人材確保及び採用時のミスマッチ防止を図るため、県内企業の魅力やインターンシップ情報の発信、そして、アクセス強化に向けた、ユーザー目線に立った機能改修、また、デザインやサイト構造、表示速度の改善など、ユーザビリティ向上に関する改修に取り組みまして、年齢やステージに合わせた就職支援情報の訴求や県内企業との接点形成を図り、県内就職、そして人材確保を促進してまいります。続きまして、「安心度アップ」でございます。「地域の実情に応じた防災対策の飛躍的な推進」としまして、地域の実情に応じた防災対策を推進するため、市町村が緊急防災・減災事業債などの地方債や国の補助制度を活用し、津波避難タワーや津波避難経路、津波避難場所の整備など、「津波避難困難者ゼロ」の実現を目的とする事業、そして、防災資機材等の備蓄施設、指定避難所の空調や非常用電源の整備など、「避難所QOL向上」を目的とする事業を緊急的に実施する場合に、実質的な地方負担分に対する財政的な支援を行うことによりまして、市町村の防災・減災対策の飛躍的な推進を図ってまいります。続いて、「防災情報の発信強化」でございます。大雨や洪水など、異常気象に伴います災害が頻発化・激甚化しているところでございますが、県民の皆様の避難行動を、より適切に支援をするため、ダム放流情報の自動発信機能の構築、土砂災害警戒情報の発表基準見直しに向けました分析と検討に取り組み、防災情報をより迅速かつ確実に県民に伝えるとともに、適切な避難行動を支援してまいります。続いて、「保健・医療連携体制の構築」でございますけれども、三好保健所の老朽化対策をはじめ、保健所機能を強化するため、県立三好病院との一体整備に向けて、三好保健所が担うべき役割や機能等を具現化する基本計画の策定に取り組むこととしております。保健所と県立病院の一体整備によりまして、県民サービスの維持・向上、そして、災害・感染症対応力の強化、整備費用の縮減など、機能面・費用面ともに、効果的・効率的な整備を図ってまいります。続いて、「透明度アップ」でございます。「県庁DXのさらなる推進」としまして、単純業務から職員を解放し、県民目線で政策立案に専念できる環境を整えるため、公用車の予約や走行実績等を一元的に管理するシステムを構築し、データ入力のワンスオンリー化の実現に向けて取り組み、職員の負担軽減を図るとともに、生産性の向上を図ってまいります。その他、各事業の詳細につきましては、事前に財政課から説明させていただいたところでありまして、この後ご質問がありましたら、担当課から回答させていただければと思います。今後とも、「未来に引き継げる徳島」の実現に向けまして、県民目線・現場主義を徹底し、施策の推進に努めてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

令和6年度11月補正予算案の概要について(質疑)

(幹事社・徳島新聞社)
 では、幹事社・徳島新聞から質問させていただきます。今回いろいろな事業を説明していただきましたけれども、知事の思いを一番表したものってどれなんでしょうか。

(上田企画総務部長)
 今年度いろんなことを知事もご発言されていますけれども、一つ大きいのは、やはり「防災・減災の復旧支援事業」ということで、9月本会議においても県議さんの方からご質問があって、ご答弁させていただいたところであります。やはり今年度もそうですけれども、これまでも緊急防災・減災事業債等をしっかりと活用するようにということは、我々の危機管理部局、そして市町村においても、企画立案事業をしっかりやるようにということは、再々発言されてきたということで、皆様もご承知のところが多いのかなと思っております。それがまずは大きく一つと、もう一つは、やはり「県都のまちづくり」ということで、20億の基金の条例提案と予算計上ということ。こちらについては、県都のまちづくり、未来へ引き継げる徳島のまちづくりに向けてやっていくことが必要ということで、知事としては思い入れが強いのではないかなと思っております。そのほかも全てこのタイミングで計上をして成果を上げていきたいということでございまして、バッテリーバレイ構想もそうですし、近々で言いますと国際定期便2つ、これは県政史上初ということでございますので、ここについては単にこの便を飛ばすことが目標ではありません。あくまでこれはスタートであると、知事からもよく発言をされていると思いますけれども、こうしたところをしっかりと、インバウンドのみならずアウトバウンドも含めてしっかり取り組んでいくということが求められているのかなと思っております。すみません、いっぱいになっちゃいましたけれども。

(NHK)
 改めて、基金積立金として20億円を今回計上されるということなんですけれども、これから徳島市とどのように事業を進めていきたいのかというところをお願いいたします。

(上田企画総務部長)
 先日も、県都魅力度アップ推進ワーキンググループというものを開催させていただいたところでございます。また、金曜日には地元の説明会も実施をさせていただいたところでございます。県としましては、県市協調の協定に基づいてしっかりと取り組むということ。これは、9月14日に知事と市長が会談をして、一定の方向性について、ワーディングはともかくとして同じ方向を向いていると、県としては合意をしていると認識しておりますところでございます。一方で、徳島市においては、執行機関であります市長と議事機関である市議会との間で、今も議論がなされているという状況でございます。私ども県といたしましては、9月議会におきまして早期整備プランの補正予算のお認めもいただいたという中で、県としてはしっかりと市に対して説明を尽くしていきたいと思っております。私ども知事という執行機関の補助機関でありますので、まずは執行機関同士で徳島市長さん執行機関としっかりと歩調を合わせて、必要な説明を尽くしてまいりたいと思っております。

(幹事社・徳島新聞社)
 では、各社から質問をお願いします。

(上田企画総務部長)
 知事がいないので、なかなかあれですけど。私も人から借りた言葉しか言えないので恐縮ですけど。よろしいでしょうか。どうもありがとうございました。

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