〒770-8570
徳島県徳島市万代町1丁目1番地
- 電話番号:
- 088-621-2500(代表)
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- 4000020360007
(知事)
お疲れ様です。徳島県知事の後藤田です。県民の皆様、報道の皆様よろしくお願いいたします。今日まず嬉しいニュースですよね、ドラフト会議。非常に多くの選手がNPBのドラフトで素晴らしい結果を出されたということで、アイランドリーグさん、そしてまた大学生、高校生9人がNPBに行かれたということで、本当に嬉しく思います。私自身お会いした選手、また少年野球連盟の会長をしていた時もあり、当時はいろんな立場で少年野球を見に行かせていただいて、その時にお会いした小学生の一人から早速報告に行きたいというお申し出もいただいて、我がことのように大変嬉しく思います。アイランドリーグ自体も手前味噌ですが、私自身国会議員の時に、当時の本県の知事、また国会議員さんに協力をお願いして設立にも関わったこともあって、その関係者で当時は石毛さんが先頭に立って、株式会社セイアさんが中心になってやられて、いろいろ紆余曲折あったんですけどね。また地域の方々のお支えもあって、こういう素晴らしい状況であります。その関係の方とお会いしたら2005年にアイランドリーグが設立されたけれども、20シーズンで94人の選手がNPBに行かれたと。ぜひ、こういうことを報道していただくとありがたい。そもそもアイランドリーグは、夢を諦めず貪欲に挑戦する人を支えましょうと。やっぱり人間の成長って、身体的にも精神的にも差があるんですよ。差はあっていいし、それは悪いことではない。それを長い目で見て育てるというのが、アイランドリーグの趣旨であったわけです。ですから改めて、これを見ているスポーツをしている子どもさんたちや親御さん、おじいちゃん、おばあちゃんに申し上げたいのは、今はなかなか活躍できなくても、人間みんな違ってみんないいわけですよ。ですからそれぞれの瞬間、最大限の努力をすれば、こういう形で成就することを、今回選手たちが教えてくれたんだなと思っておりますので、選手の皆様の今後の活躍をお祈り申し上げております。続きまして、昨日関西広域連合、そして近畿知事会を淡路島でやらせていただきました。今回特徴的なことは、来年の1月に「南海レスキュー」という防災の本格的なといいますか、より高度な訓練をさせていただくことになっています。その中で、中部方面総監さんに防衛装備品を使ったレスキュー訓練をしていただくことになっております。72時間の人命救助、そしてまた避難所支援、そしてまた人的・物的資源の輸送をはじめ、さまざまな局面での訓練を関西広域連合の中でしていただくという話でございます。ご承知のとおり中部方面総監は2府19県を統括しておりまして、先般の能登もそうでありますし、我々関西圏についても中部方面総監。兵庫県に本部があるわけでございますが、これからそこが中心になっていくということで、顔の見える関係をしっかり築いていけるということになります。協議で議論になって、なるほどなと思ったのは、自衛隊の皆様が最初の72時間の人命救助、まさに国土防衛のこととして現場に行っていただく、孤立集落とかそういったところで活躍していただくわけでございますが、その際に今ある我々自衛隊以外の防災部隊、いわゆる消防関係者、そしてまた警察、また医療部隊、こういった方も一緒に初動で行動できないかというような話が何人かの知事さんから出てきました。これは、なるほどなと思いました。今までは自衛隊さんだけで行っていただいていたんですが、よくあるケースは、現場に消防関係や警察関係が行っても結局現地までたどり着けなかったことが多いんですね。これについて、これから何か改善できる点がないかという議論もできたことは非常に良かったと思います。私からも被災後いつも申し上げていますが、避難場所のQOL、通信遮断や断水や停電対策を、今必死に体制整備をしておりますが、自衛隊の皆様方にお風呂の運営とかそういったものをさせていいのか。これは我々自治体、もしくはその自治体における専門部隊、さらには民間の皆さん。先般台湾の花蓮県に我が県からは岩原さん飯田さん、今日も岩原さん来ておりますので詳しい話は後で聞いていただきたいと思いますが、やはり台湾の花蓮県はそういった意味で民間の慈善団体が「TKB48」すなわちトイレ、キッチン、そしてベッドを48時間どころか3時間で整備するということでございますので、こういった訓練を通じて国と地方、またさまざまな専門組織、そしてさらには民間団体の方々との連携を今後深めるという意味では非常にいい訓練だと思っています。それに先駆けて今日報告したいのは、「徳島県総合防災訓練」をやらせていただきます。これは日時が11月7日。11月7日は我が県が主体的にやるものであって、先ほど申し上げました「南海レスキュー」については広域的にやるという訓練でございます。年末年始と我々の臨時情報を受けて防災意識を、喉元過ぎて熱さを忘れるということがないように、県民の皆様にこれでもかというくらい訓練を実施していきたいと思います。さっき申し上げた台湾が、なんでそういうことができているかって言ったら、やっぱり訓練を頻繁にやっていますよ。今までの我々は、年に1回とりあえずやっとくかみたいな、そんなレベルでやっていたらだめだっていうことを台湾へ出張に行った危機管理の専門家の方の報告を受けて改めてそう思いました。ですので、皆さん本当に自分事として訓練に参加いただきたいし、関心を持っていただきたいし、そして常に最高レベルの防災体制を貪欲に追求していきたいと思っております。もう一つは、先般も申し上げましたが、この月末は私が東南アジア戦略の一つの要であるタイ政府との調印式に行きます。タイ政府と調印をするというのは、日本の自治体でも3つ目か4つ目ぐらいですかね、そういった状況でございます。阿波銀行会長の長岡さんが団長の経済ミッション団とともにあらゆる分野の産業で連携をしていく。何か農林水産物を売るとか、そういうことだけじゃなくて中小企業さんの技術や匠の技を、タイを中心に5億人マーケットと言われる東南アジアに発信していく。そこで徳島の企業さん、そして社員さんが収益を上げていただく。こういうお手伝いをするプラットフォームがいよいよスタートするということでございます。そして私どもヨーロッパとも、パリにブースを出させていただいています。これは長野県さんやほかの自治体と協力したものでありますが、オリンピック中にも効果的に発信をさせていただきました。加えて、私どもが県として姉妹都市を結んでいるのは、ドイツのニーダーザクセン州と、ブラジルのサンパウロと、もう一つは中国の湖南省ですが、姉妹都市を結んでいながら結局何もやれてないんですね、この20年間。私は、それはだめだと。ちゃんと結んでいる限りはさまざまな技術的な相互交流とか、文化的な交流とか、若者の交流とか、そういったもの。もちろんSDGsはじめ人権、いわゆる普遍的価値もしっかり共有していくということ。実は去年ニーダーザクセン州の知事をやり、大統領もやられていたヴルフ元首相が鳴門に来られています。私と大塚製薬の樋口社長、鳴門の泉市長とも一緒にお目にかかっております。この11月には、ニーダーザクセン州の現職の知事とお会いして、協定の中身をアップデートしていく作業をさせていただくということでございます。加えてフランスでは、先ほどのアンテナショップをはじめフランスで人気のある「ゆず」のさらなる拡散、拡大の可能性も探りながら。また時間も多分午前中の数時間ぐらいしかないと思うんですけどイタリアに行って、今イタリアとは来年の食育推進全国大会に向けて発酵食育という、これは実は世界でもイタリアが非常に進んでおりまして、こういったものも一緒に学びながら。イタリアの関係者からもぜひお会いしたいという申し出もいただいておりますので、関係を深めてまいりたいと思っております。続きまして「スマート農業フェスタ」を開催させていただきます。「第58回農大祭」と同時開催でございます。先ほどの食育大会に向けての準備的な会にもなろうと思いますが、やっぱり何よりも担い手ですよね。農業従事者は65歳以上が7割という状況でございます。「自給率」の議論がよくされますが、私は「自給力」だと言っています。これは担い手、労働者、農業者と同時に土地、また窒素、リン酸、カリのリン鉱石の世界的な不足も含めて、ものを作る供給力というものが、日本はこれから10年、20年先大変な危機的状況になると思います。そういう意味でも若い人たち、また他産業の方々に農業に関心を持っていただく。今まで以上に生産性の高い、そして付加価値の高い、そして儲かる農業を展開していくために私どもも環境整備を行いますが、やはり我々食がなければ生きていけませんから、そういう意味では農業、漁業、林業、そういった農林水産業をもう一度見直す大きな機会として開催させていただくことになっております。続きまして、先の記者会見でも注意喚起を呼びかけましたが、あの後もさまざまな交通事故が起こっております。先般10月中を集中啓発強化期間に設定しましたが、県警本部長さんとも協議をした結果、危険水域を遥かに超えているという中で、まずは11月までこれを延期する。緊急啓発強化期間を11月まで全県下で延長する方向でやりたいと思います。また11月中は、それぞれ事故が起こった地域、例えば吉野川市鴨島町や三好市池田町でそれぞれ11月1日、11月8日に「交通安全の日」と銘打って各自治体の首長さんの参加のもと交通安全を呼びかけるキャンペーンを実施する。いわば県警、県、そして市町村、県民総ぐるみで事故防止に向けて集中啓発強化をしてまいりたいと思っております。改めてご本人の命、そしてまた家族、組織関係者、こういった方々にこれ以上悲しい思いをさせないように。車は便利でありますが、一方では凶器に変わります。ですので、改めて県民の皆様には自動車運転について、本当に注意をお願いしたいと思います。また同時に自転車のヘルメット着用率も非常に低い数字が徳島県出ております。先般つるぎ町で子どもたちの新しい取組を見て、すごく素晴らしいなと思いました。ぜひ大人から子どもまで、自分の身を守るということにも改めて最高レベルの関心を持っていただきたいと思います。続きまして、今私もバッジを付けさせていただいておりますし、またこちらの方にも商品群が並んでおりますが「ISTS」、いわゆる国内最大の宇宙の国際学術会議でありますが、来年7月に我が県で国際会議が開催されることになっております。JAXAの理事長さんとも既にお会いをしていますし、近々宇宙飛行士の若田さんともご面談をすることになっておりますが、それに先駆けて徳島で開催のプレイベントとして11月2日から10日まで「Tokushima SPACE WEEK」を開催させていただきたいと思います。あすたむらんど徳島では、その間「SPACE STEAM FESTIVAL」として、VR月面散策など体験型のイベントを多数用意しておりますので、ぜひご覧になっている皆様方、また報道の皆様には、多くの子どもさんが駆けつけてくれるように宣伝発信もお願いできたらと思います。ご覧になっている皆さんも、お子さんやお孫さんを連れて行っていただきたいと思います。「STEAM」と書いてあるとおり、これは子どもさんの教育、「STEAM 教育」ですね。SはScience、TはTechnology、EはEngineering、AはArt、そしてMはMathematicsですね。いわゆる「STEAM教育」というものも、こういった形で子どもに関心を持っていただくということです。徳島初となりますが、10分の1スケールのガンダム像の展示もさせていただくということでございます。後半戦ですが、11月7日から9日はアスティとくしまで「宇宙ビジネスメッセ」としてさまざまな企画、そして若田光一さんの特別講演も開催をする予定になっております。そしてこれも徳島初です。1分の1スケールのガンプラヘッドの展示。また吉本興業のガンダム芸人・若井おさむ氏のトークセッションなどもあって非常に楽しい企画になっておりますので、県民の皆様ふるってご参加いただきたいと思います。続きましてもう一つは、オリンピック後も興奮冷め止みませんが、柔道で五輪三冠の野村忠宏さんに徳島県に来ていただくことになりました。これは私どもの「目指せ!トップアスリート・夢はぐくみ事業」という県の事業でございまして、昨年は卓球の石川佳純さんをお招きしたわけでございますが、今回は野村忠宏さん、そしてまたYouTuberのドンマイ川端さん。私も野村さんとはご縁があるので、お電話して話したら「ドンマイ川端さんは子どもたちにめちゃくちゃ人気あるんですよ」って話でございまして、そういう意味ではすごい方が徳島に来ていただけるということなので、11月30日に柔道教室とトークショーを開催します。鳴門・大塚スポーツパーク内のソイジョイ武道館で開催しますので、ぜひ奮ってご参加いただきたいと思います。それともう一つは、「剣山スーパー林道フェスタ」の開催でございます。これは私自身、観光立県ということで、イベントや阿波おどりのみならず、歴史とか、文化とか、自然とか、食とか、こういったものを発信していかなければ持続可能な観光立県はできないという中で、例えば邪馬台国の「スピリチュアルツーリズム」とか、釣りをもっと発信していこうという釣りの「釣~リズム」とか。その一つに、徳島県の自然、その中でも日本一長いスーパー林道が徳島にございます。このスーパー林道はオフロードの聖地と言われておりまして、県外、また海外から多くのお客様が来られている。実は私も行ったことがあります。そういったことで、その地で新たな観光資源、そしてまた森林に対しての関係人口を増やせていければいいなと。それでまたカーボンニュートラル、またSDGs、そういった環境教育につながっていくと思っています。そこでは「カップラーメンミーティング」という、支援していただく企業さんから協賛いただいて、イベントをさせていただきたいと思います。また同時に、キャンプ場で前夜祭も開催をさせていただくということ。このスーパー林道は87.7kmなんですね。上勝を起点として神山町、木屋平、木沢を経由して木頭北川に至るルートなんでございます。記者さん行ったことある人いますか。ない。じゃあ、あっちで記者会見でもやりましょうか。そうしたらみんな来ていただけるかなと思っていますので、よろしくお願いしたいと思います。これでまた徳島の観光コンテンツの一つになるということで、非常に期待をしております。続きまして、5番目に「徳島県外国人雇用サポートセンター」。これにつきましても、徳島県内企業さん、この度の最低賃金引上げも含めて我々の大きな課題、日本全体もそうです、人口減少、少子高齢化、労働力人口の減少。そういった中で、人がいなければ会社は成り立たない時代になります。そういう点においても、外国人労働を円滑にフレンドリーに活用するということが重要になってくると思いますが、そのことにつきまして、「徳島県外国人雇用サポートセンター」を行政書士会の皆さんにもご協力をいただいて、11月1日に徳島県行政書士会内に開設するという運びになりました。そこでは相談窓口を設置しまして、例えば在留資格の説明、また採用手続きの留意点とか、雇用にあたっての入管手続きの具体的相談など、企業のご事情に応じた個別相談に専門的知識を持つ行政書士の皆様方が対応をしていただくということで、行政書士会の皆様のご協力にも改めて感謝を申し上げたいと思います。まさに持続可能な経済、さらには医療福祉、そういった点で人材確保というのは急務になっておりますので、支援体制を整えたということでございます。続きまして、「秋のこどもまんなか月間」と命じまして、これはこども家庭庁が11月を「秋のこどもまんなか月間」と位置付けております。本県におきましても、この時期にさまざまな取組をさせていただきたいと思っています。11月に先駆けて、今月末の日曜日には県立総合教育センターにおきまして「まなびの丘フェスティバル」を開催して蔦・哲一朗さん、蔦監督のお孫さんですが、映画監督です。いろいろ講演もしていただくということであります。また、本県初の取組として、10月から「多胎児家庭交流会」、いわゆる双子ちゃん、三つ子ちゃんに大集合してもらって、いろんな意見交換をしていきたいと思っています。また11月29日には、とくぎんトモニプラザで「ヤングケアラー支援フォーラム」も開催することにしております。ヤングケアラーは、国も行政も市町村も支援策があってもそこに届かない。子どもたちはそういうのわからないんですよね。ですから、私どもはやってますって伝えるだけじゃなくて伝わるように。いかに子どもたちの現場に我々行政、市町村も含めていくかということが課題でございますが、こういう研究会を通じて実行に移していく会にさせていただきたいと思っています。そして同時に「児童虐待防止推進キャンペーン」。これも期間中はイオンモール徳島さんにご協力いただいて、外壁をシンボルカラーのオレンジ色でライトアップしていただく。ということで、スポーツの秋、読書の秋、いろいろ言われますが、「こどもまんなかの秋」ということを県民の皆様方には改めてご認識いただきたいと思っております。私からは以上です。
(幹事社・徳島新聞社)
では、幹事社徳島新聞からご質問させていただきます。まず、「県総合防災訓練」についてですが、この度新しい取組がたくさんあると思うんですが、例えば民間団体さんとの連携または慈善団体さんの新しい避難所の在り方。そういったものを通じて、県民の方々に一番伝えたいこと。例えば、意識をアップデートしてほしいことというのはどんなことがありますでしょうか。
(知事)
これは全てに言えるんですが、やはり「自助・共助・公助」という考え方。自分で守れることは何か、自分で準備できることは何か、そしてまた共に助け合う共助はどこにあるのか、何を活用すればいいのか。公助につきましては私ども国、県、市町村、行政が徹底して、例えば避難所の整備とか、通信遮断の時にどうするか、停電の時にどうするか、断水の時にどうするか、こういったものの整備。そして何よりも人命が尊いわけであります。人命救助の72時間において、自衛隊の皆様方に大変お世話になるわけであります。そういった方々との連携を皆様が身近に間近に感じていただいて、防災意識を高めていただくことが一番大きな狙いです。
(幹事社・NHK)
ありがとうございます。発表項目について各社何かございますでしょうか。
(四国放送)
四国放送です。「外国人雇用サポートセンター」の開設ですけども、私は県内の技能実習生の労働環境をよく取材をすると、数年前まで非常にひどい状況でありました。これからは当然外国人の方を受け入れていかないと、徳島の労働人口はなかなか確保できないという中で、そういった方々に対して徳島の経営者の皆さんにはどのように対応してほしいとお考えですか。
(知事)
私も国会議員時代、労働調査会というものを初めて党内に作ったりということで、労働問題は非常に関心が高かったものですから、そういう中で、今おっしゃったように当時は外国人に対する人権、その点において問題のある企業もたくさんありましたよ。徳島に来た瞬間パスポートを全部回収するとか、それで法務省が処分したケースも散々見てきました。そういったところはもうなくなってきていると思います。そういったところはもう即刻、一発アウトですから、そういったところはなくなってきていると思います。私はそもそも論として技能実習制度で入れること、ただ実際は人材確保、労働力不足で入れている。じゃあ他の国は何してるかと言うと、移民とか難民とかいろいろあるんですけれども、そこの点について、やっぱり国とともに、そういった考え方の整理っていうのはこれから必要になっていくんじゃないかなと思っています。国の技能実習制度も相当大きく弾力的に変わってきていますよね。私は、やっぱり一番大事なことは、徳島や日本に来ていただく外国人の方々がすごく幸せな顔をして働き、生活をし、そして母国に帰っても「徳島良かったよ」「日本良かったよ」、こう感じて帰っていただけるような徳島県にしたいと思っております。
(朝日新聞社)
朝日新聞です。知事さんのところと関係ないかもしれませんが、重大交通事故。県庁の担当になって1年ぐらいになるんですけども、毎回一生懸命言ってらっしゃるのがわかるんですけども、県警の方って今日来ていらっしゃるんですか。
(知事)
県警さんは改めてそういう場があろうかと思います。私どもが何か言う立場にはありませんが、私がこうやって言う以上に県警さんとして緊張感を持って発信していただくことも大事だし、お互い連携していこうということでございます。現に他県の事例も調べて共有させていただきましたが、やっぱり取締りの強化、そして啓発をやり続けるしかないということ。私の方から言ったのは、県警さんだけのせいというか押し付けるんじゃなくて、やっぱり市町村、県もしっかり、基礎自治体、広域行政もちゃんと。例えば高齢者の方々、また教育委員会も含めてもっと強くメッセージを発信していこうという話を最近させていただいております。
(朝日新聞社)
批判というよりは、あまり伝わってないのかなという感じを受けただけ。あとビラ配り、それはそれでいいんですけども。なんとなく見てて、起こったらわーとなって、知事も一生懸命言われてますけど、どうなのかなとちょっと今回感じたので。
(知事)
それは各都道府県、全国そうですけど、我が県にしても人数的に本当に十分かといったらそれはそうじゃない中で、大変残業もしていただきながら県警の皆さん本当頑張っていただいていると思いますので、それでなおかつ啓発を県民、市町村民全てということになったら、それは大変ですよ。ですからやはり我々が、今おっしゃったように伝えるだけじゃなくて伝わるということ。こういったものをやるのは我々行政の責任だと思っておりますので、連携してしっかりやっていきたいと思います。
(幹事社・NHK)
ほか発表項目で質問はありますでしょうか。無ければ自由質問にまいりたいと思います。
(幹事社・徳島新聞社)
では早速ですが、発表項目以外で質問させていただきます。徳島新聞です。先般、衆議院議員選に関連して自民党が、非公認候補が代表を務める党支部に対しても活動資金2,000万円を支給していたという話がございましたが、それに対する受け止めを一言。
(知事)
総理がおっしゃっているとおり、個人ではなく支部、そしてまた党政拡大の活動にお使いになるという、それ以上でも以下でもないんじゃないかなと思っております。ただ私どもからすると、ここ数年で、私はいつも言っているように地方創生戦国時代で、日本全体も地方もこの数年が勝負ですよ。同時に、北朝鮮とロシアが今までにかつてないほど接近している。そしてウクライナ、中東情勢を考えた時に、もちろん政治とお金の話は大事かもしれませんが、私ども現場を預かる者としては、もっと政策議論を聞きたい。メディアも含めて、そういう政治と金、どっちが綺麗なんですかっていう争いになっているってこと自体が不幸だなと思いますね。ですから、メディアもそうですし、候補者、また各政党ももっと政策の話をしていただきたいと思います。その中で私は国益や権益を考えた時に、やはり外交防衛の人脈も含めてしっかりと交渉ができる人でないと本当に大変なことになりますよね。国民の皆様、そこの点をぜひ真剣に考えていただいた方がいいと思います。結局、政治と金でぐちゃぐちゃになって、お互い悪口言い合って、それで国の方向性が決まって、とんでもないことになったら国民の皆さんのせいですよ。県民の皆さんのせいですよ。私は極めて冷静に、先般来知事会でも知事さんとも話していますが、やはり国の安全保障、そして地方創生、そしてまた大きな有事である防災・災害のことを考えた時に、不安定な国政は望みません。これだけは申し上げておきたい。あらゆる知事さんともその意識は共有しています。もう一度言います。不安定な国政は、我々現場を預かる者としては望まない。これは強く申し上げたいと思います。
(朝日新聞社)
朝日新聞です。11月1日から最低賃金いよいよスタートです。現状で言うと、当然法的拘束が入るわけですからやるってことなんですけども、一時金っていう形ですよね。それがある程度取れた時には、そこでまた見直して考えていく、息の長いという意味で言うと。支援というのはどういったことを。
(知事)
ご承知のとおり最低賃金は各地方で決まるということで、だんだん全国一律になる、百歩譲って、例えばブロックごとで一致するっていうことが望ましいんじゃないかなと思ってます。今回は他県に比べると急激な上昇ということでございますので、いわゆる激変緩和ということで支援を議会にお認めいただいたわけでございます。ただ、現状はまだ全国平均以下でございますので、来年は他の県も大きくバットを振ってくるんではなかろうかと思います。今国の方には、今回選挙後、もちろん先ほど申し上げました安定した国政の中でいわゆる補正予算、そしてまた来年度においては、現在石破内閣では地方創生の交付金を倍増させるということでございますので、いわゆる賃上げに支援するという項目をしっかり入れていただきたいなというお願いを個別にも、また先般の中四国サミットでも関西広域連合でも近畿ブロック知事会でもこういったことは発信していこうということでございます。11月末、総理官邸で全国知事会が予定されていますが、その時にもそういったことをしっかり申し述べたいと思っております。
(幹事社・徳島新聞社)
徳島新聞です。先ほど外国人の雇用の話が出ましたけれども、来月には香港からの定期便が来たりとか、先ほどタイとの交流もこれから活発になるということで徳島県内でもいろんな国との交流が活発になってくると思います。その受入れとして、言葉の問題であったり、文化を理解するというような問題があると思うんですけど、県内でこれからやっていかないといけないと思うこと、これからやりたいと思うことを伺いたい。
(知事)
大事な指摘だと思います。外国人の観光客なのか、労働者なのか、大きく分けるとそういうことになると思います。労働者においては、先ほども申し上げた最低賃金というのは、実は外国人労働は最低賃金と準拠するんです。そういう意味では、我々は選ばれる徳島にならなきゃいけない。あと2年後ぐらいには外国人労働の方が移動できるようになるんですよ、全国を。そうすると、大阪兵庫が高かったら、すぐ引っ越しちゃいますよ。そういう意味でも中小企業さんは心してやらないといけない。ですから、最低賃金引上げにも理解していただきたいと思っているわけです。加えて、先ほど申し上げました地域商社通じて、またこれからタイを拠点にして東南アジアでいろいろ国際化を目指すという中でも、高度人材も同時に交流したいと思っています。若い子の留学、ホームステイ、そして高校・大学の交流もやっていきたいと思っております。そうなった時に、おっしゃるように国際化した街になった時に、そういった方々に優しいフレンドリーな体制、これも拡充しなきゃいけないなと思っております。それはボランティアさん、民間でそういった団体が結構ございます。例えば、インドネシアの方をたくさん雇われている方は、やっぱりそういった方々の会を作っていらっしゃるし、ベトナムもそうであります。そういったところと包括的に連携して、先般も徳島市さんが多言語表示をされた看板ありました。そういったことでいよいよこれから外国人にフレンドリーな、また災害があった時も多言語対応ができる体制が整っているのかとか、国際都市は外国人に優しい体制ができているのかというのは問われますから標識も含めてどんどん進化していきたいと思っております。
(幹事社・NHK)
ほか、みなさんございませんでしょうか。それでは無いようですので本日はここまでにします。どうもありがとうございました。
(知事)
ありがとうございました。