〒770-8570
徳島県徳島市万代町1丁目1番地
- 電話番号:
- 088-621-2500(代表)
- 法人番号:
- 4000020360007
(知事)
皆さんこんにちは。県民の皆様お疲れ様です。お世話になります。報道の皆様よろしくお願いします。今日はまず、最近本当おかげさまで、県民の皆様のいろんな先進的な取組、挑戦ということで、よく徳島の名前がニュース等々全国で取り上げてくださっているということを本当に嬉しく思います。直近では三好市長の高井市長をはじめとした地元の方々が頑張られて「三好ジオパーク」。これは日本ジオパークにまず認定されたということで、ユネスコが認定する世界ジオパークの第一歩であるということでございまして、まずはそのニュースに非常に嬉しく思いました。もう一つは、ノーベル賞の候補者の一人に徳島県出身の方がおられるということでございます。例えば世界ジオパークの話で言うと、例えば日本で言うと、世界ジオパークは213あって、日本はそのうちの10が世界ジオパークなんですね。例えば室戸だとか、隠岐とか、島原とか、阿蘇とか、こういうところでございますので、引き続き、三好市さん先頭に私ども県も一緒になってユネスコ、世界に向けて頑張っていきたい。今我々も観光立県ということで、「にし阿波」から、「みなみ阿波」から、「阿波おどり空港」から、そして我々の「阿波おどり」から、みんな「阿波」がつきますけれども、一部報道に私が強引に「四国の右下」を変えたとかいう誤報が流れておりますが、県民の皆さんそうじゃありません。私どもからすれば、県南の人からも「下」という言葉はやめてほしいという話だとか、観光業界からもいろんな名前があるとわかりにくいだとかいうお話、そして専門家のデービッド・アトキンソン、政府の観光のアドバイザーからも、英語にすると「bottom right」だ、「bottom」という言葉を使うことは信じられない、やめた方がいいと、こんなお話もあった。今言ったように、にし阿波さんの活躍、阿波おどり空港、また県南は「南阿波サンライン」とか「南阿波丼」とかいうベースもございますので、ワン(チーム)徳島で行くという時に、やはり効果的な、そしてわかりやすい表現ということで、しっかり地道な意見を聞きながらやらせていただいたということでございますので、県民の皆様はわかっていただいていると思いますが、そのことも申し上げさせていただきたいと思います。もう一つは、明るい話として、いよいよ徳島県初の定期便がスタートいたしました。先般グレーターベイのリザ社長様とも仮調印を結びましたが、いよいよ11月16日から徳島有史始まって以来、私も公約で観光立県ということで申し上げさせていただきましたが、そのまず第一歩がわずか1年半の間でできたということは、現場の担当部局の皆様の頑張り、香港に何度も訪問して、北川さん、佐藤さん中心のメンバーが頑張ってくれたおかげだと思っております。こういうことで県庁のスタッフもいろんな部局でどんどん成果を上げてくれる徳島新時代になるなと思っております。先ほどのジオパークも含めて、いろんな観光コンテンツが今後もどんどん増えていくということが今後とも相乗効果になろうかと思います。これも一つの情報として、「知られざる秘境が多い!」と思う都道府県ランキング、こういうのもあるサイト記事で全国へ発信されておりますが、実は徳島県が第1位ということでございまして、日本三大秘境も含めた意味でも徳島が注目されております。我々来年の春に向けて、これも地道に今交渉を進めているところでありますが、韓国便の定期便につきましても今鋭意交渉を進めております。加えて今後担当部局がソウル、そしてまたインチョン、あとチェジュですね。チェジュ国際フォーラムというのに私も招かれてお邪魔しましたが、実はチェジュの知事とも姉妹都市に向けていろいろ協議を始めようということを、この前もお話しさせていただいたところです。実はチェジュというところは、世界自然遺産を有する素晴らしいところでございまして、そういう点もこれから学んでいきたい。チェジュで有名なのは「ハルラ山」なんですけども、これが1947メートルだったかな。私ども「剣山」が1955メートルということで、そのお話もさせていただいたら、すごくいろんな共通点あるねって。また自然とか、柑橘系とかもたくさん取れるところです。何よりも日本における関西地域の在日韓国の方々は、チェジュから戦前日本に来られた方が多いという歴史もあって、そういったものを大事にしながら関西圏の一つの入り口として、これから韓国ともしっかり草の根の活動とか、また行政同士のお互いのいいものを高め合っていこうということもさせていただいておりまして、こんなことも徳島新時代に向けて素晴らしい成果が出ております。それと先般日テレ系の番組で「カズレーザーと学ぶ」っていう番組で、体にいいスーパーフードとして、なんと「すだちの皮」。今までほとんどの人が捨てていたということでございます。今画像に出ていますが、私の写真はなくても県民の皆様こんなのが出ていまして、カズレーザーさんの番組で、いろんな形で第8位まで出ていたわけでございますが、第1位に「スダチチン」という「すだちの皮」がいかに体にいいかということ。これも発信させてもらいましたら、徳島大学の教授の方からも、学会でも証明されていますとアドバイスもいただいたので、「すだち」に対する注目も。今ただでさえ「ゆず」がいろんな形で注目されておりますが、「すだち」も大変なことになる。私ども県としてしなきゃいけないことは、これから農業関係、林業、漁業の担い手が本当に減少している。ただ、農林水産業でもいろんな価値を生めると、多くの収益が見込めると、こんなことの一つ夢のあるお話なんじゃないかとかなと思っておりまして、これまたいいニュースでございます。そんなこんなで先般福岡県の方で九州県人会もさせていただきました。そして東京県人会も会長、副会長、理事長が新たに選出されまして、まさに徳島新時代。今までの形式を変えて生まれが徳島だけじゃなくて、徳島にゆかりのある方、例えば徳島でお勤めになった役人の方々、徳島と取引をされている方々、こういった方をもっと巻き込んでいこうという私の渦潮戦略。いろんな人を巻き込んでいく。広島県さんは1,000人近い県人会を東京でやっていたり、ほかの県はすごく多いんですよ。我が県は百数十人でやっていたんですけれども、いろんな人を巻き込んでいく。嬉しかったのは、初めて「私出る」って言ってくれたのが、柴門ふみさんです。「東京ラブストーリー」の有名な作家さんであって、漫画家さんである。旦那さんは「課長島耕作」を作った弘兼憲史さんでありますが、旧姓細井さんですけれども、そういうことで出席いただいた。その後LINEでも「私は徳島出てから50年ずっと徳島のことが気になっていた、今後は何かできることがあったらやらせてほしい」というお申出もいただきました。また、会長には「日立製作所」という世界の日立の会長さん。小松島のご出身で阿南高専、そして徳島大学を卒業した生粋の徳島人でありまして、私もたまにお会いすると阿波弁がいまだに出るぐらいすごく素晴らしい方で、ただ一方で、世界の10兆円企業の日立のトップでございます。経団連の副会長もやられている。副会長には「日本生命」の社長の清水さん。この方も徳島出身で城南高校出身。また理事長には岩井さんという元特許庁長官、いわゆるイノベーション産業の核である特許ですよね。これのトップをやられていた方が理事長になって、岩井理事長からも、「今後はぜひ一緒に経済界ともいろんな形で別の定期的な交流会をやろう」とこんなお話もいただいた。本当に周りみんなが徳島を思ってくれている、徳島に期待してくれているということで、県民の皆様、また報道の皆様にお願いしたいのは、やはり県を出た人、私のビジョンである「ずっと居りたい県、いつも帰りたい県、みんな行きたい県、徳島県」ではありますが、県を出て頑張っている人たちが、徳島の活躍がいろんな形でいい意味で報道されることで、「俺は徳島出身だ」ってそう言っていただける県にしていこうじゃありませんか。先ほども申し上げましたが、いろんな意味で、徳島初の定期便ができたり、ジオパークができたり、自然に対する評価がさらに高まったり、今度12月1日は秋の阿波おどりとミッキーマウス、いろんなことが前に進んでおりますので、今後ともアクセルをどんどん踏んでいきたいと思っています。もう一つは「アナザー・ジャパン」といって、「中川政七商店」さんって皆さん知っているとおり、奈良県でいろんな物産をさらに付加価値を高く上げていろんな形で発信している方が、東京の方で三菱地所さん中川政七商店さんが全国のいいもの、今まで売ってきたものじゃなくて「アナザー」、もう一つの魅力、もう一つの地方を学生中心に再発掘しようと、そしてそれをみんなで売っていこうっていう、こんなことを企画してくださっている。中四国だったかな、今(までに)あるのは。これを今度「徳島」と限定して、あの東京の方で10月15日から10月27日まで開催を朝から夜までしていただく運びとなりました。こんなことも県人会の方にもどんどん発信していきたいと思います。もう一つ県人会の話題として、福岡県人会といいますか、九州県人会をやらせていただきまして、特に福岡県を中心にして大分県と熊本県、長崎県。翌日は服部福岡県知事、当日の夜は高島福岡市長ともお会いしまして、いろいろお話しました。特に私が伝えたかったのは、福岡県の博多のど真ん中の「福岡漁港」というのは、実は徳島県の日和佐、由岐、そして阿南の椿泊のいわゆる出漁団が、まず長崎に行って、それから福岡市に頼まれてそこを開拓したっていう歴史。これ、記者さん知ってた人いますか。ゼロ。ゼロなんですよ。服部知事、高島市長も知らなかった。その博多漁港に「かもめ広場」っていうのがございまして、私行ってきました。そこに大きなスクリューがありました。漁船の。飾っていました。そのスクリューの碑を見ますと、まさに約90年前に徳島の出漁団に来ていただいて、この博多の地で福岡漁港を開発してくださったという碑があるんですね。そしてその近くの丘に「光雲神社」という、光る雲と書くんですが、光雲。これは黒田官兵衛を祀った神社でございますが、そこにも徳島から来た出漁団の大きな慰霊碑がございました。これがまさに、最初に徳島から来られた「徳島さん」という方と「富永さん」という方。「徳島」という名字なんですよ。これが今「トクスイコーポレーション」という名前になっている。富永さんにしても、増田さんにしても、また広田さんにしても、それぞれ徳島の出身で今4代目かな、こういった人たちが今経営している福岡の中心的な経済。そしてまた前会長の松畑さんに至りましては、海を全く知らない上勝町から出てこられて、トクスイさんと一緒に漁業、そしてまた水産加工会社を今流々とやられている方ともお目にかかって、本当に涙が出るぐらい嬉しかったです。そういった外に出ていく開拓精神っていうのを昔の徳島県人は持っていたんだなと、今一度、我々徳島県民もフロンティア精神を学ばせていただきたいと思いました。現福岡県人会長は吉積さんですけども、今後もいろんな形で交流していこうという約束もさせていただきました。それで次、今度はフランスパリで「全国知事会海外プロモーション」というものをやることになっておりまして、毎年26万人以上が来場します「SIAL Paris 2024」は食品の見本市であります。これに全国知事会が、国やジェトロと協力して日本の輸出(促進)をやっているわけでございます。これにつきましても、我々も「徳島県ブース」を設けさせていただきまして、まさに先ほど申し上げましたが、ヨーロッパでも人気の高い「ゆず」。特にブランド化している木頭ゆず、醤油、味噌、発酵関係ですね。体に優しいもの。さっきのスダチチンも持っていけたらいいなと思っておりまして。今日本でもすごく有名になっている化粧品、私も持っているんですけど「SHIRO」さんの化粧品で木頭ゆずが使われているというぐらいでございますので、さらにこういったものを外に加速させていきたいと思っていますので、それもお伝えしたいと思っております。まずはこういった明るい話をどんどん皆様に発信していきたいというふうに思います。もう一つはちょっと話が変わります。今のは魅力度アップ的な話でございますが、安心度アップという意味においても、私がしておりますピンクリボン。この10月から皆さんもご承知のとおり、乳がんの早期発見・早期治療というものの重要性を訴えるべくライトアップもさせていただきます。また臓器移植の医療に関する普及啓発。こういった月間にもなっているということでございます。いずれも私は本当に重要なことだと思っています。特に検診の比率が、昔から徳島は低いんですよ。ぜひ乳がんのみならず、これを機会に検診の比率を高めていく。早期発見・早期治療しかありません。本当にご自分たちの努力。自然災害とは違います。自分の努力で自分も家族も守れるということをぜひ改めて県民の皆様にお願いしたいと思います。臓器につきましてもそうです。私の父は人工透析で亡くなりました。私がまだ10代前半、臓器移植というものもいろいろ考えたと思います。ただ、それはそれとして、色んなことで命を助ける、そして健康を守るということが大事だと思っておりますので、その点についてもぜひ、今一度セルフチェック、検診を強く県民の皆様にはお勧め、お願いさせていただきたいと思います。続きまして5番目には、先般の記者会見でも県民の皆様にお伝えいたしました。「南海トラフの地震・臨時情報」が先般初めて発出されました。その臨時情報について、やはり県民の意識を今一度確認しようではないかということで、市町村の皆様にもご協力いただいて、防災意識、そして実践的な備えについて確認いたしました。これは8月27日から9月16日までの間、全県民を対象に実施して約3,000件の回答をいただきました。これは既にホームページで公表させていただいているところではありますが、例えば水や食料については約9割の皆様が備蓄されているということでございました。実際、能登でも今本当に大変なことになっておりますが、私どもも引き続き県の職員の派遣もさせていただき、この前の水害対応もさせていただいているところでありますが、断水、停電、通信遮断の先に何があるかということを想像していただきたい。つまり、トイレが使えなくなるということ。じゃあ携帯トイレはどこまで備蓄されているんですかとのご質問に対しては5割にとどまっておりました。ですので携帯トイレにつきましても備蓄5割ではなく、今一度防災意識を高めて備蓄の徹底をしていただきたいということを県民の皆様にはお願いしたいと思います。その備蓄のみならず、改めて避難場所の確認、避難経路の確認、そしてまた声がけですよね。高齢者の方々に声をかけていただく段取り。そしてその高齢者の方々がすぐ家から出られるような普段からの訓練。そしてまた家族、会社、組織との連絡体制の確認。そしてまた住宅の耐震化。そしてまた家具の固定。こういったものの安全対策。実践的な備えを、この場を借りてぜひお願いしたいと思います。先般NHKさんでしたかね、南海トラフのドラマ。非常によくできた作品で、あれは高知県の確か黒潮町の避難タワーにいかに登っていくかとか、先ほど申し上げましたが、お年寄りの方々にどう地域の人がお声掛けするかとか、お年寄りの方もどう外に出るかとか、非常に危機迫るドラマでありました。ああいうものは本当にいい意味で、もちろん恐怖を煽るだけではいけませんが、あれは適切な防災意識の啓発という意味で素晴らしい番組だったと思います。地元の四国放送さんも随所にいろんな番組、そして啓発もしていただいておりますが、ぜひ今日集まりのメディアの皆様にも、そういったことをご協力いただければありがたいと思っております。もう一つ発表事項として万博関連でありますが、徳島県ブースのアテンダント、いわゆる案内をしていただく方をこの度募集させていただくことになりました。もちろん海外の方とかいろんな方がおられますし、先般も吉野川市の20周年にお邪魔したら、徳島在住のパキスタンの方で5か国語を喋る方がおられて素晴らしいなと思いました。今徳島県にお住まいの方、外国の方も含めてやってみたいという方がおられましたら、ぜひ手を挙げていただくとありがたい。学生の方々も学校がある期間もありますが、シフトのローテーションを組みながら、こういう経験をされたらいいのではないかなと思っています。私の友人も先般のパリオリンピックで、フランスに住んでいる友人の娘さんが、学生さんですが、フランス語をしゃべれるということで、日本選手団のまさにアテンダントの責任者の学生、20歳ぐらいの子ですけれどもされていたり、本当にいい経験になろうかと思いますので、ご覧になっていただいている方々、ぜひお子さんやお孫さんにもこんなのあるよと。もちろん全ての年代の方、また国際的にご活躍いただいている方、もちろん国内外問わずではありますが、お手伝いいただける方がいたら、万博をやることはこれから先あまりないと思いますので、いい機会だと思いますので、ぜひ手を挙げていただければありがたいなと思っております。あとホットな話題としては、小野寺政調会長のところにも邪魔させていただきました。就任以来、東京出張の機会を捉えてさまざまな政党幹部の方にお会いさせていただき、小野寺さんとは古い付き合いもあるし、いろんな意味でお世話になっております。私からは防災対策につきまして、改めて防災省というものの実践的な形として防災装備品、防衛装備品のみならず防災装備品を全国に配備してほしいと。これは石破さんにしろ、議運委員長の浜田さんにしろ、小野寺さんにしろ、防衛大臣を経験されている方であります。まさに国を守るということ、そして地方を守るということを主張してくださっていて、非常に心強く思っております。そういう中で我が県における地震、そしてまた水害に対する備えに対して国がもっと関与していただきたいというお願いもさせていただきました。また私が再三岸田(前)総理にもお話ししたとおり、パスポート取得率が日本はもう激減、17%切ってる。韓国と台湾は6割。韓国、台湾の3分の1しかパスポートを持っている日本人がいないということ。これについてどう思われますかと。これは本当に国力として大変な事態ですよという話も非常に納得して聞いていただきました。そしてまた賃上げについては、徳島の大きく上がった最低賃金についてご評価いただき、その中で私の方からは、やはり中小企業、小規模事業者への支援。これも丁寧にさせていただく中で、地方交付税をはじめとしたさまざまな賃上げ原資を、ぜひ地方に自由な資金財源としていただけないかというお話もさせていただきました。その後、福岡新厚生労働大臣にも医師不足対策でお願いしましたが、その点についても小野寺政調会長のお耳に入れさせていただきました。小野寺政調会長の後に、福岡厚生労働大臣に13の知事からなる、外形的には人口あたりの医師が多いとされるけれども将来的には医師不足が想定される13の県、ちょっと長くなりましたがそういう意味なんですね、簡単に言うと。そういった13の県を代表して鳥取の平井知事と、我が徳島県知事と、沖縄の玉城デニー知事と行かせていただきました。その中には福岡厚生労働大臣のご地元である佐賀県も入っておりまして、よくご認識いただいているところでございます。我が県も人口あたりの医師の数が多いっていうことなんですけど、やはり地域偏在というものもあるし、実は60歳以上のお医者さんが4割ということ。そしてまた35歳未満の若手の医師の減少率が全国最大なんですね。こう考えた時に、医療提供体制について私は早めに手を打ちたい。徳島大学医学部の臨時定員の数も今現在、もっと言うと令和2年のデータをもとに、医師が多いと。だから少ない県にその定員を譲りなさいということを今までやってきたんだけど、ちょっと待ったと言って、そんなことはないんだと、これからうちは減っていくんだと、しかもお医者さんというのは1年や2年で作れないんですよと。最低6年かかる、卒業するには。そして、それから2~3年研修があるんだと。そうしたら10年先のことも考えてやらなきゃいけないんだから、こんなことは間違っているという相当強いメッセージを昨日はさせていただいたところでございます。ですから県民の皆様のイメージも、私もこの前も徳島大学さんに行って感じましたが、診察後の待ち時間、診療代をお支払いする待ち時間45分ですよ。その後薬もらうにもまた20~30分ですよ。体の弱い方とか高齢の方とかしんどいと思う。ただ、大学の方もアプリを使って決済できるシステムがあるんで、こんなことも、今日ご覧になっている県民の皆様、アプリをしっかり取得して待ち時間がない仕組みはできているということで、これもなかなか発信できていないので、ぜひ報道の皆さん、こういうことを報道していただくと、県民に寄り添った、県民とともにという言葉どおりになろうかと思います。そういう意味で我が中央病院も含めて、また県立病院、公的病院も同じことだと思います。しっかりそこも対応したいと思いますが、やはり勤務医の数が、うちの県で言うと本当に少ない、また今後少なくなっていくであろう。もちろん開業医の皆様が頑張っていただいていますが、それはそれで高齢化も進んでいると。こういう状況に今のうちに手を打たなきゃいけないということで訪問させていただいたということでございますので、よろしくお願いしたいと思います。私からは以上です。
(幹事社・徳島新聞社)
ありがとうございます。では発表項目について幹事社から質問させていただきます。まず「アナザー・トクシマ」のことについてなんですが、こちらはどんな物産を展示、あるいは販売される見込みでしょうか。
(知事)
これにつきましては、学生さんが新鮮な感覚で、いいなと思うものを選んで置いていただくというのが、そもそもの「アナザー・ジャパン」、「アナザー・チュウゴクシコク」、「アナザー・トクシマ」の基本でございますので、そこは若者に任せたいと思っています。例えば規格外のニンジンから作られた36食堂の「春にんじんジャム」とか、徳島県産のいちごを使った株式会社川添フルーツさんの「苺シロップ」とか、にし阿波の雑穀を使用した株式会社C Landmarkさんの「雑穀クランチチョコ」とか、こういったものも選定されているようです。また大谷焼の食器、また出羽島のいろんなバッグ、また徳島ならではの工芸品、こういったものが予定されているということでございます。また追加で、協賛サポーターさんとしてJTBさん、ニッポン放送さん、伊藤園さんなどの大手企業も賛同いただいているというところでございます。また昨日、羽田空港の方で「ANAあきんど」さんというANAの関係会社と、あと「HUB」っていう飲食っていうのかな、レストランっていうのかな、そこが今提携していろんな県の食材を発信していただいています。今月は徳島月間ということで徳島のいろんな物産、そしてテレビ画面が10個ぐらいあるんですけれども、そこにも徳島の観光地の発信もしていただいていて、昨日お礼のご挨拶に行ってまいりました。以上です。
(幹事社・徳島新聞社)
ありがとうございます。もう一つ万博関連で、関西パビリオン「徳島県ブース」のアテンダント募集について知りたいんですが、今回交通費の上限額が2万5千円ということで、想定として募集対象は関西にお住まいの方にということでしょうか。
(知事)
募集対象ですかね。
(幹事社・徳島新聞社)
もちろん徳島からも行ってもいいと思います。交通費支給月額上限が2万5千円ということで。
(知事)
ここらはちょっと細かい話なので担当答えられますか。
(県担当者)
県内の方も関西の方も特に限定していません。
(幹事社・徳島新聞社)
わかりました。ありがとうございます。では、発表事項に関して質問ございますでしょうか。では、発表事項以外で質問させていただこうと思います。まず最初に幹事社から質問させていただきます。先般石破首相が誕生されたということで、その受け止めをぜひ一言お願いいたします。
(知事)
私自身、個人としては、皆さんご承知のとおり私も20年以上国会議員をやり、その中では、3回ほど石破総理誕生に向けて総裁選も戦いという意味では、石破総理誕生というのは本当に夢のようというか、万感、胸に迫る思いはございます。加えまして一知事として、県民の皆様の安心・安全、そしてこれからの未来に引き継げる徳島、そして地方創生戦国時代を戦う責任ある立場としても石破総理の掲げている地方創生、そしてまた国を守る県民・国民を守る防災省、そしてこれから地方の持続可能性に対するさまざまな支援、特には地方交付税といいますか、地方創生の交付金の増額とかいろんな政策を見るにつき非常に心強い限りでございます。昨日お伺いした小野寺政調会長しかり、私にとっても、私ども徳島県にとっても、非常に今の政府、与党のど真ん中にある方々と私自身非常に長いお付き合いで、かつ深いお付き合いをしている方々なんで大変心強く思っております。必ずそういったものを徳島県民のみならず地方創生の模範的な施策、そして結果をこれから出していけると非常にワクワクしております。
(幹事社・徳島新聞社)
ありがとうございます。続きまして新首相誕生に伴い解散総選挙となっていくわけなんですが、本籍自民党と知事もよくおっしゃっておりますが、どんなスタンスでありたい、例えば誰を応援したいなんていうお話ありますでしょうか。
(知事)
もちろん県民党であり本籍自民党ということでございます。やはり私も県知事という立場、そしてまた一国民という立場で行動させていただきたいと思っております。一番大事なのは県民の利益が最大化する政治体制は何かといったことが大切だと思っておりますので、その一丁目一番地に沿った形で私自身は考えていきたいと思います。
(幹事社・徳島新聞社)
ありがとうございます。各社よろしくお願いします。では改めて徳島新聞が質問させていただきます。新ホール問題に関して、徳島市議会の県市の基本協定に関して市長が何らかの県市協定の変更を解消する場合には議会の議決が必要だというふうな条例を可決しました。このことに対する受け止めを一言お願いいたします。
(知事)
私からすると、ホールについて県民の皆様ぜひ聞いていただきたい。そもそも論、何かということです。そもそもは今の遠藤市長が前に市長をやられた時に、そもそも徳島市民ホールだったんです。徳島市文化ホールですかね。これを建て替えようということがあったんですが、なぜかこれも政治的にぐちゃぐちゃしてしまって、なぜか徳島県が作ることになったんです。今鳴門市さんは自分で作っているんですよ、1200人のホール。私どもいつも言っているように、県って何のためにあるのですかと。再三言っていますが、一部おかしな報道もされますが、県というのは広域行政・総合調整・補完、これが地方自治法第2条で明確に書かれています。そしてもう一つ地方自治法第2条で重要なのは、最小コストで最大の効果を出す、こういうことが書かれております。私ども法治国家であります。私は法律にもとづいて、総合調整・補完・広域、つまりホールについても、いろんな市町村、8市16町村ございます。本来そういったところに補完、いわゆる支援していく。これは当然のことでありますが、やはり主体は市なんですね。市町村です。ただ今回、前市長さんと前知事さん、もう今はおられませんが、その方々が、県で作ってくださいということで、はい、わかりましたというこの県市の協定というのは、そこが一丁目一番地で一番の肝だと思っています。それについて私は、今はもう2人、市長、知事がいない協定だけれども、それは守りましょうということで、県が作らせていただくという決断をいたしました。それはほかの市町村長の方からすると、なんで徳島市さんだけなんだという意見も多々ありました。ただ、やはり県民全体に資する場所、また適切な規模、そして早く、そしてまたさっき言ったように最小コストで最大効果を出すという法律にもとづいた中身にさせていただくという極めて法律に則って順序立てて、昨年の11月から、また私の公約から、そこは皆様方には丁寧に説明してきたところです。一部報道に「分断」という我々からするとちょっと首をかしげる報道がございますが、全くそれには当たらないと思っております。現に民主主義の常道である我々は選挙で選ばれた知事であり、市長であり、また選挙で選ばれた県議会の皆様が、先般3分の2の議決、約7割の方の賛成をいただいたのに、なぜそれが分断なのか。これも県民の皆様にぜひ私の考えと一部の報道を比較していただきたい。私はそういう手続を踏んで民主主義の常道のもとに順序立てて決めさせていただいたということを、この場を借りて県民の皆様に改めて申し上げさせていただきたいと思います。今後は県議会の皆様からも後押しいただいた新ホール整備を着実に進めていくこと。もう一つはまさに県市協調の県立ホールということで、徳島市さんともしっかりと連携して進めてまいりたいということであります。県民・市民不在にならないように前に進めていくことが大事だと思っております。
(朝日新聞社)
グレーターベイが就航で素晴らしいと思うんですけども、韓国の方は来年の春までに、万博ぐらいには間に合わせるということですか。
(知事)
これもやっぱり民間企業、相手のいることでございますので、詳しいコメントはちょっと差し控えます。ただ、ご承知いただきたいのは、今回のグレーターベイさんもそうですし、今韓国のイースターさんとは先般も前に進めていくという、まだ最終決定ではないですけど、協定を結んだとおりです。やはり相当な投資ですよ。いわゆるジェット機を買う、もしくはジェット機を違うところで飛んでいるものをうちに移す。そういう判断なんですね。我が県に新しいものが生まれるということは。ですから、それに対しては我々も相応な対応、相応な準備、こういったものが大事だということはご承知のとおりです。大事なのは、できたはいいけど全然使われなかったら徳島はもうほかの国は相手にしてくれなくなりますので、そういった意味ではインバウンドもアウトバウンドも含めて、さっき言ったパスポートの取得率というのは、今後徳島のみならず全国でも課題になってくると思います。お互い行き来することが大事です。ですので、例えば香港は香港ディズニーランドがあったり。今回12月も東京ディズニーランドさん来ていただきますが、世界のミッキー、ディズニーという意味でも子どもたち、若者がそういったコンテンツも含めて海外が近くなる、海外と徳島がより近いものになるということにおいては、国際性のある子どもを育てるということで修学旅行とかも含めて考えていきたいなと思っておりますので、引き続き頑張っていきたいと思います。
(朝日新聞社)
この意味では香港の週3便というのは、ちょっと僕は多いなというか驚いたんですけども、そんなもんなんですかね。
(知事)
それはせっかくなんで北川さんからも。
(県担当者)
ご利用いただく方の利便性を考えると、週3くらいがあったほうが徳島発、そして徳島着、往復でご利用いただくことを想定いたしますと、そのくらいは便数が欲しいということもあります。また、先方からも週3便でご検討いただきまして実現いたしました。
(朝日新聞社)
維持していくっていうのが大事なんで。
(知事)
あとやっぱり人を運ぶのみならず貨物って言いますかね、お腹に物を運ぶっていう。ここも私どもは狙いがございまして、まさに地域商社の一つの大きな役割として、香港のみならず、まさにその後背地としてのメインランドチャイナも実は目指しているというのは、これはグレーターベイの会長ともそういう話を先般香港でさせていただきましたら、それはいい考えだという話でございました。そういう意味ではコールドチェーン含めて、観光部局と農林水産部局で一緒になって、縦割りなく前に進めていってくれるものと思っています。
(幹事社・徳島新聞社)
ほかの質問はありますか。では徳島新聞です。同じくグレーターベイのことで質問なんですが、往復で一番安い便で3万5千円から3万8千円ということで、東京を往復するとそんなに変わらないぐらいの価格で海外に行けるのかなということで、関空に行かなくても海外に簡単に行けるということですごくメリットのある便ができると思うんです。それについて県内の方々にどうやって周知、アピールしていくかというのが大切かなと思うんですが、いかがでしょうか。
(知事)
まずは地元新聞の徳島新聞さんに一面で報道していただく。今は徳島新聞さんが質問してくださいましたが、ぜひそういう前向きな明るい話題を県民は求めていると思いますので、お願いしたいなと。NHKさんしっかり報道していただいています。ありがとう。また全国紙さんも全国版でしていますので、ぜひそれはこちらからお願いをしたいなと思っています。また同時に、我が県における観光関係、また全国の観光会社の徳島支店、並びに今オンラインのツーリズムが結構主流になっていますね。いわゆる「オンライントラベル」ですよね。そういったところにおいても、国内外のオンラインツーリズムの方々にも引き続き観光部局が、どんどん一緒になって営業活動していきたいと思っています。同時に徳島のみならず淡路から、また香川県の東部から、そしてまた垂水をはじめとした兵庫県から、徳島空港近いですから、そういう意味でも関西エリア、中国エリアでどんどん我が県からの便が周知していくことが一番大事だと思っています。
(幹事社・徳島新聞社)
ありがとうございます。ほかにいかがでしょうか。では無いようなのでこれで定例会見終わりたいと思います。ありがとうございました。
(知事)
ありがとうございました。