〒770-8570
徳島県徳島市万代町1丁目1番地
- 電話番号:
- 088-621-2500(代表)
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- 4000020360007
(知事)
最初に、「南海トラフ地震臨時情報・巨大地震注意」の対応について、ご報告させていただきたいと思います。我が県におきましては、連休、そしてお盆の阿波おどりの間に、こういった「臨時情報・巨大地震注意」が発令された中で、私どもとしては、すぐに「災害対策本部」を設置させていただいたわけでございます。そして、県としましては24時間体制で職員の皆様には大変頑張っていただいて、また市町村との連携等させていただいてまいりました。そして昨日もご報告させていただきましたが、本日の午前0時をもちまして「災害対策本部体制」から「情報収集体制」へ移行させていただきました。また一方、臨時情報の発表を受けまして、県民の皆様の防災意識がこれまで以上に高まっているという状況の中で、いわゆる「防災の日」、9月2日までを啓発強化期間と位置づけまして、まず県立防災センターにおける、臨時情報に関する「啓発パネル展」、これは9月1日までです。また、県民向けの「防災講座」。これは8月21日の開催を予定しております。また市町村との連携による、地域の寄り合い等に県職員が出向く「防災出前講座」の開催。これは随時させていただきたいと思います。そして、さらには南海トラフ巨大地震を想定しました「防災図上訓練」。これは9月2日に予定をしております。集中的に県民の皆様への啓発や訓練を実施して、さらに皆様方に防災意識の高揚はもとより、より実践的な災害の備えにつなげてまいりたいと思っております。私自身も、これ皆さん、ガスコンロ、そしてカセットガス。皆さん意外に備蓄をされていたり、レトルトがあったりするんだけれども、断水、停電、今オール電化も最近多い。ガスも出ない、電気も止まりました、水も止まりました。こういったことを想定した時には、備蓄があっても、それが食べられないってことになったら本当に本末転倒。いわゆるAEDの使い方知っていても、AEDの場所を知らないみたいな話になってしまいますので、改めて、いわゆる防災グッズの総点検をしていただきたいと思います。また、家の中の家具等の転倒につきましても、ちゃんと対策ができているか。先般も申し上げましたが、いざという時に、家族また会社組織と連絡が取れる体制ができているか。避難経路、避難場所についての再確認を、この機に、9月2日まで。阿波おどり、お盆が終わりました。西の方では、まだ阿波おどり続きますが、8月後半は改めて、徳島県民が防災意識、防災体制についてアップグレードする2週間にしていただきたいと思います。重ねて、県の公式LINEにつきましても、何度も、何度も、何度も、この場で県民の皆さん言っていますが、もうこれ本当に入っていただかないと情報が入りません。もちろん、高齢者の方はSNSが苦手だったりということもあります。これは市町村がしっかり、現場に一番近い行政の責任として情報収集する、そして、伝えるというこの体制。そしてまた各種避難場所が、環境的に、QOLも含めてできているか、冷暖房が効くのか、そしてまた断水対策ができているのか、トイレがどうなっているのか。その避難場所の再確認も、市町村には再度点検をお願いしているところでございます。そういうことも含めて、この度の臨時情報を、県民の皆様がどう受け止めて、どういう対応をしたのか、そして市町村としてどういう対応をしたのか、我々県としましても、どういう課題が出てきたのかということを、この期間に、いわゆる「防災の日」までの期間に、我々行政も再点検、再検証をするべく指示をしたところでございます。県民の生命、財産を守るのみならず、この度の阿波おどり、お盆、観光という面では、県外の方、そしてまた海外の方、多言語対応ができているのか、そしてまた県内におきましても高齢者、そして体が不自由な方に対する対応が、市町村を含め、県全体としてできているのか、こういったところの再検証をするためにも、市町村の皆さんにご協力をいただいて、アンケート調査を速やかに実施したいと思います。この度の臨時情報を受けて、県民の皆さんがどう感じて、どういうことをしたのかとか、現に県公式LINEに入っているのか、入っていないのか、これを機会に徹底して県民の皆様の防災意識を確認すると同時に、そのアンケートをすることによって防災意識をさらに高めていただきたいと、こういったことをやらせていただきたいと思っております。お盆期間中に地震が起こらなかったというのは、本当に幸運だったと思いますが、起こっていてもおかしくないと思います。そういう意味でも、明日起こるかもしれません。まだまだ本当に予断を許さない状況であるという認識を県民の皆様には改めて持っていただきたい。もちろん必要以上に、今の時代というか、いつどこで起きてもおかしくないんです。ですから、それはいかに最小限に抑えるかということを、ちゃんと準備しているかということだと思います。常に地震に怯えて何もできない、経済活動もお祭りもできないって、これは私は違うと思っております。ただ、適切に怯えてもらいたい。そしてやるべきことはちゃんとやっていただきたい。このことに尽きると思っておりますので、県民の皆様、市町村の皆様、改めてご協力をお願いしたいと思います。続きまして、今申し上げました「南海トラフ地震臨時情報・巨大地震注意」発表中の中での阿波おどりということでございますが、今前段に申し上げたとおりだと思いますが、我々「エマージェンシーアクションプラン」、いわゆる緊急的な行動計画と言うんですかね。こういったものを昨年来、しっかりと大型イベントについてはやっていただくと。その視点から、阿波おどりについても同様に、チェックを事前にさせていただいた中でやらせていただきました。この臨時情報が出た後にも速やかに、県の宿泊先の予約状況がどうなっているのか、そしてホテルと宿泊施設の備蓄がどうなっているのか、そういった確認もさせていただきました。さらには量販店の皆様方にも協力をいただいて、例えば1週間避難を余儀なくされるという前提のもと、食物を含めた物資が確保されているのか、こういったことも実際に確認作業をさせていただいたところでございます。今申し上げました、あらかじめ策定したEAPに基づいた避難誘導計画。そしてまた、今回初めて県として「デジタルサイネージ」というものを駅前、また藍場浜に置かせていただいて、そこでも情報発信をできる体制を整えたところでございます。私自身も各演舞場を自分の目で、自分の足で見に行きました。まだちょっと課題がある場所も散見されましたし、しっかりと整った場所も散見されました。これにつきましては先ほども申し上げましたが、防災の日、9月2日までのさまざまな検証の中の一つのテーマとして挙げられると思います。消防法を含めた文書、机上の上での話と、実際に逃げられるのかということと、防災のみならず観客目線も含めて、改めてEAPを、ガイドラインの改定も踏まえて、しっかり検証をするように指示をさせていただきました。続きまして、ちょっと話が変わりますが、「高規格道路の整備促進決起大会」の開催について報告させていただきます。この度の「巨大地震注意」という中でも、私どもの道路整備、県南部においては国道55号という単線であるということ、また西部の方に行きますと、いわゆる4車線化が進んでいないという状況。これは災害時の避難、もしくは道路啓開さらには安心、安全、そして早期の復旧に多大な問題、影響を与えるということから、改めて、初めてですが、県単独で「道路の整備促進決起大会」を8月20日に東京都内で開催をさせていただくこととなりました。もちろん県内の先生、そして市町村の関係者並びに経済団体の皆様方にもご参加をいただいて、政府与党の道路調査会長をはじめ、また道路局長、そして西日本高速道路の社長をはじめ、皆様方にご参加をいただいた。やはり、国土強靭化というものに地域差があってはならない。そもそも国土強靭化に地域差があること自体が、僕は国の不作為だと思っております。その点につきましても、国土交通省、そして財政当局へ、その点については、強く申し入れをさせていただきたいと考えております。続きまして、徳島ヴォルティス、徳島インディゴソックス「県民応援デー」。ヴォルティスはサッカーの試合、そしてインディゴソックスは野球ですが、それぞれ頑張っておられることに敬意を表したいと思います。ヴォルティスについては、8月17日を県民デーとして、県内の小中高生を無料招待させていただきたいと思っております。私自身も参加させていただきます。インディゴソックスにつきましても、県内在住、在学の方を無料招待、県民デーということで。インディゴさんにつきましても、今グランド等では不便をかけております。鳴門(球場)の工事等でございますが、早くそっちの方も前に進めていきたいと思っております。どちらも設立20周年の記念すべきシーズンということでございますので、県民の皆様にはサッカー、野球、そしてまたバスケット、プロの3種目のスポーツを皆さんと一緒に盛り上げていきたいと思っております。続きまして、もう一つが報告事項。先般も夏休み後の子どもたちの精神的な安定といったところで、8月19日から9月3日の集中開催期間において、「こどもの居場所」開催の協力を呼びかけさせていただきました。結果、参加申し込みは、大変ありがたいことに、前年度51件からプラス28件増えまして、79件の取組参加表明団体に手を挙げていただきました。改めて感謝を申し上げたいと思います。この表示でありますとおり、民間事業者の方々には物資の提供、また運送、そしてまた「生活支援ネットワークサポート事業者」として登録をお願いさせていただいています。こんなにたくさんの企業が参加をいただいています。34の事業者が、今回の居場所の集中開催をはじめ、平時での各地域の団体の活動をご支援いただいている、これからいただけるといったことで、この場を借りてご紹介をさせていただきたいと思っております。続きまして、首都圏の阿波おどり開催についてでございます。我々徳島の阿波おどりに続いて、来週末8月24、25は「高円寺阿波おどり」。これは第65回。65年も続いているんですね。「南越谷阿波踊り」が第38回ということでございます。それぞれ私自身が参加をさせていただいて、同じ日に高円寺、そして南越谷では大野埼玉県知事とも面会させていただくということになっております。それぞれ歴史のある阿波おどりを全国で盛り上げていただいていることに対して感謝を申し上げますとともに、今回は「すだちビール」だとか「すだちフェア」というものを開催をさせていただきまして、例えば高円寺周辺の飲食店約50店舗に、そういったPRもさせていただいたところでございます。また南越谷におきましては、県のPRトラックが出動いたしまして「阿波尾鶏」と「徳島すだち」を使用した料理を無料で提供するということで、今まで以上に、県外の阿波おどりイベントをいろんな意味で活用させていただきたいと思っております。また実は、渋谷をはじめさまざまな地域でも阿波おどりを、ぜひ商店街活性化のために呼びたいと、こんなお話もいただいていまして、水面下でいろんな形で観光当局がやっているところでございますので、そのことについてもご報告を申し上げておきたいと思います。ということで、私からは以上であります。
(幹事社・時事通信社)
ありがとうございました。幹事社から何点か質問させていただきます。まずは阿波おどりイベントの県産品のPRについてなんですけれども、こちらのいただいた資料では「すだちビール」というふうに書かれているんですけど、これは神山町のクラフトビールなんですか。それとも、すだちを絞ったビールになるんですか。どっちになりますか。
(知事)
これは両方ですかね。神山の人たちというか、昔からビールにすだちをというのは、ずっと運動としてやってきたんですよね。どこ行ってもすだち持って、何にでもということですが、クラフトビールも売るんですかね。
(県担当者)
両方。
(幹事社・時事通信社)
両方ですね。わかりました、ありがとうございます。あとは、県のPRトラックが出動ということですけど、県に確か2台トラックがありますが、両方出動されるという理解でお間違いないですか。
(県担当者)
1台。阿波ふうど号。
(幹事社・時事通信社)
阿波ふうどですね。ありがとうございます。ほかの質問で、高規格道路の決起大会についてなのですが、こちら県単独で初めてっていうことなんですけども、あえて県単独で開かれる理由とか狙いがあれば教えていただきたいです。
(知事)
先ほども申し上げましたが、徳島県に関して言えば、国土強靱化という国の大きな政策の中でも未着工区間があるとか、そういった状況はもう看過できない状況であるとこう判断いたしました。私自身、同期で親しくしています道路調査会長の金子議員からも、熊本も含め、ほかの県もそういったことに取り組み始めているから徳島県もどうだと、こういう話もあるんですね。それはぜひお願いしたいということで、道路調査会長出席の下、私たちの切実な思いをしっかり伝える。こういう流れで決まりました。
(幹事社・時事通信社)
ありがとうございます。あとはアンケート調査を地震に関して実施されるということなんですけれども、こちらはどのような方式を考えられているのか。例えばデジタルで行うのか、紙の媒体で行うのかなど、より広く声を集めるためにはどんな方策を考えられるのか。
(知事)
それは、より広く集められるよう、現場が知恵を出してくれると思います。
(幹事社・時事通信社)
わかりました。ありがとうございました。
(幹事社・読売新聞社)
アンケート調査は事務方への質問になると思うんですが、もうちょっと具体的なことが、今知事がおっしゃった以上のことが決まっていれば知りたいんですけれども
(知事)
これにつきましては、私自身が指示を出して間もないので、それについてはしっかり現場から皆さんに報告をさせていただくのが一番いいのかなと思います。方針としてはそういうことであります。
(共同通信社)
共同通信です。先ほど、阿波おどりをご自身で見られて、課題のある場所が散見されたということなんですけど、具体的に、例えばどの演舞場でとか、どういう部分が課題を感じたか教えていただけないでしょうか。
(知事)
あえて言うならば、私もこの4日間、お客様を連れて演舞場で改めて阿波おどりを見るという。私っていうのは、お客さんというよりも、やっぱり観客目線。そしてこの度は臨時情報が出ている、そして巨大地震注意が発表されている中だったので、ピリピリしながら周りをずっと見ていました。例えば、避難誘導をする係が一体誰なんだろうだとか、この人たちは本当に訓練されているんだろうかとか、そして、例えば藍場浜の場合は客席からすぐに地面に降りられる状況であったり、横動線が、客席の動線以外に移動する動線が、ちゃんと真ん中にございました。ですから、これは素晴らしいなと思いましたが、他の場所では非常に狭い、観客席も狭い、そして、10mぐらいのところに縦の移動通路があるんだけれども、横通路がない。これは皆さん、新聞記者さん、放送さんが、まさに現場を見て放送すべき話だと思いますが、その点についてちょっと心配になりました。今起こったらどうしようって感覚で私はずっといましたから。一階の方でも広告の看板が邪魔して、それで下に降りられないということになれば、本末転倒な話になりますので。そういったところも含めて、あえて場所は申し上げませんが、もうSNSで発信していますからあれですが。あえて申し上げませんが、しっかり県としても徳島市の消防担当も含めて、前向きに検証していただきたいと思っています。
(徳島新聞社)
徳島新聞です。南海トラフの臨時情報に関して、市町村や県などで、いろいろな課題とか再検証するということだったんですけれども、これいつまでにまとめて、どういった形で県民の方に、どんな課題があって、こうしていくというお知らせがあるんでしょうか。
(知事)
先ほど申し上げましたが、ずっと年がら年中、常に地震に怯えているということじゃないんですよ。だから私が言ったように9月2日、「防災の日」が1日だよね。1日が「防災の日」なんですが、その後9月2日までは集中的な、県民の皆さんも防災意識を高めていただく、防災対策の再点検、これを毎日、毎日やってくださいとは言いませんよ。少なくとも、これだけの国からの発信を受けた限りは、県民の皆さん、そこはもう一回しっかりと再点検してくださいということであります。そしてまた、アンケートをすることによって市町村、いわゆる現場に一番近い行政、一番大変なところですよ。そこは市町村が担っておられるので、そこは私どもも最大限支援をしていく。これは行政組織のあり方として、そういった状況でありますから。ですので、市町村の皆様方も、これを機会にアンケートを通じて意識の調査もできる。そしてアンケートすることによって、さらにまた、それを受けた県民が意識を高めていただくという効果にもつながるのかなと。やっぱりまず現状を把握しなければ、対策というのは打てませんから。それは各市町村において、どういう状況になっているのかというのを広域的に把握する。国からも内閣府からも、今回徳島県のいろんな対応について、いい意味で注目していただいているように聞いておりますので、今回やれやれということじゃなくて、これを機会にさらに防災意識を高めていく。防災対策を充実させていく機会にしたいと思っています。
(徳島新聞社)
随時更新していく、アップデートしていくというお考え。
(知事)
もちろんです。これやったからもう終わりだとじゃなくて、常に進化していく。僕はまだまだだと思っています。県の公式LINEだって70万人県民のうちの4万数千人しか入ってないんですよ。県民の皆さん、本当に真剣に考えていただきたいと思います。もちろん高齢者の方には、SNSが苦手で使えない人には、市町村からしっかりと情報が伝わる体制が整っているかということも、改めて再検証していただきたい。この機に、よろしくお願いします。
(幹事社・時事通信社)
一応確認なんですけども、高規格道路の決起大会について、知事は参加される方針ですか。
(知事)
参加しますよ。
(幹事社・時事通信社)
ありがとうございます。では会見外の質問に移りたいと思います。各社自由にお願いします。
(NHK)
NHKです。まず8日から県職員の方の対応ありがとうございました。1点、知事としての見解を伺いたいのですけども、昨日県職員の方が香川県内で逮捕されたという情報が入ってきております。今の入っている情報、詳細はまだ入っていないと思うんですけれども、知事として、県のトップとしてのご見解を県民の方に対してお願いいたします。
(知事)
その事実関係については、私は承知をしておりまして、事実関係を申し上げますと、国土交通省の四国整備局からの交流人事で来ておられる、今は県の職員でございますが、8月16日に逮捕されたとこういうことでございます。県のトップとしては非常に遺憾であり、お詫びを申し上げたいと思います。またその事実関係等につきましては、今、担当部局の県土整備部が状況を改めて把握しているところでございますので、担当部局から今日中に皆様方にさらなる情報提供をさせていただきたいと考えております。
(幹事社・時事通信社)
ほかいかがでしょうか。では、これで終わりたいと思います。どうもありがとうございました。
(知事)
どうもありがとうございました。