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令和6年3月29日 定例記者会見 フルテキスト版

発表事項

(知事)
 どうも、皆様、お疲れ様です。年度末、今年度最後の記者会見ということになりましたが、4月1日を来週に迎えますが、春というのは別れと出会いがそれぞれあって、本日は退職、公務員、県庁の皆様方と懇親、そしてまた感謝の意をお伝えさせていただいたところでございます。長年、県庁で県民の最大幸福、福祉、さまざまな点で活躍された方々に、この場を借りて改めて御礼、感謝を申し上げたいと思います。お疲れ様でございました。ありがとうございました。来年度は新たな部局再編に基づいた、それぞれ司、司で適材適所の人事をできるだけさせていただいたところでございます。いよいよ知事就任後、初めての本格的な人事、組織再編をさせていただきました。骨太の方針に基づき、そして「徳島(新)未来創生政策集」、そしてまた、その計画をこれから一つ一つ実行あるのみと、こういうふうに思っておりまして、来る新年度が待ち遠しく、そしてまたわくわくしているところでございます。そういう中で、徳島県に明るいニュースとして阿南光高校の躍進、こういったことについては県民全てを元気にしてくれたと思いますし、未来、そしてまた子どもたちのすばらしい模範になってくれたと、このように思っております。また、全てのスポーツ、文化、学業を頑張っている子どもたち、学生の皆様方にも、いろんな意味でのいい影響を与えてくださったと思っておりまして、改めてその点につきましても、阿南光(高校)の皆様、お疲れ様でした。感動をありがとうございましたと、このようにお伝えをさせていただきたいと思います。
 私の方からはあと一つ、行政改革の一環、「DX」の推進ということで、国政においてもハンコは要らないじゃないかとか、収入印紙、証紙が、これはもう時代に即していないんではないかと、こういう議論をしてきた中で、私も去年、就任以来、本来、収入証紙というものが、今後、「DX」時代において必要なのかと、こういう疑問を現場に呈しまして、それを現場主義に基づいて県民の皆様にヒアリングをさせていただいたところ。(収入)証紙での支払いについての、これが当たり前になってたので、誰も不満は顕在化していなかったと思いますが、改めて(収入)証紙での支払いだとか、(収入)証紙制度につきましてのご質問をさせていただいたところ、新たな方法を検討すべきということ、また、利便性についての課題、こういった意見を多数いただいたところでございます。令和5年の11月、また今年の2月にかけて「収入証紙のあり方検討会」というものを、専門家の皆様で議論いただいた中で、将来的には申請、支払いともに電子化に移行すべきだと。そしてまた一方では高齢者の方々などの配慮、現金収納を残すべきという意見。そしてまた、まずはテストケースで廃止して課題を洗い出してはどうかと、こんなご意見もいただいたところでございます。結論としましては、やはり中途半端に残しておくということは、これは成果主義という私の考え方からすれば逆行しますので、これはやはり、しっかりとチャレンジしていきたいと、このように思っていまして、県民の皆様のメリットをまず第一にして、そして行政手続きをはじめとした行政側のメリットを勘案したうえで収入証紙を廃止すると、こういう方向を打ち出させていただきたいと思います。関係する条例の廃止だとか改正、また代替収納体制の整備、こういったものは今後、周知、移行期間等を用意しながら、令和8年の秋頃に、(収入)証紙に代わる新たな納入方法の導入を目指して参りたいと思います。参考までに、既に(収入)証紙を廃止した県は7都道府県ございます。東京都、広島県、大阪府、鳥取県、京都府、岡山県、埼玉県。資料をお渡ししているはずでありますので、それをご参考いただければありがたいと思います。こういったものを一つの契機として、さらなる徳島県における「DX」の推進。行政はもちろんのこと、民間の皆様方にもプラスになる「DX」をして参りたいと、このように思っております。また、来年度から着任します企画総務部長の上田さんは今まで北九州市で、私どもの徳島より人口が多い100万都市でございますが、「DX」の情報幹をされて、最終的には局長でおられましたけれども、そういった方々、そういった方のいろんな知見も借りながら、さらに来年度は「DX」をスピードアップさせて参りたいと、このように思っております。あと、こんなところでございます。私からは以上です。

質疑

(幹事社・時事通信社)
 では、発表項目について何点か確認させていただきます。まず1点目、徳島県の収入証紙のあり方についてなんですが、今いただいてる資料で、県民のアンケートで、不便とかやや不便に思われているからこそ、行政側から利便性を高めていくような改革をしていくという必要があると、お話の中でも分かったんですが、逆にその行政マンからした、いわゆる手続きの簡略化だとか働き方改革なども含めて、どういうそのメリットがキャッシュレス化によって得られるかっていったところを、もう少し具体的にご説明いただけますか。

(知事)
 やっぱりこの紙ベースのお仕事というのは、これはやはり環境問題も含めて、もうやはり世界的な時代の潮流に逆行しているというようなことは、もう皆さんもご承知のとおりだと思います。もちろんそれによるデータのいろんな流出等々、これは、できない理由を言い出せばきりがありませんが、そういうことをしていたら全く、一向に改革は進みませんので、そういったことに挑戦をしていくということでございます。また、県民の皆様方にもデジタルデバイドも含めた、こういった点につきましては市町村の皆さんとも連携して、いかに「DX」化によって利便性が高まるか、手続きが簡素化するかと、こういったこともお伝えさせていただきたい。先般、いわゆるデジタル田園都市の交付金事業で総理大臣賞を取られた会社が神山町と一緒にやられた、オンデマンドバスを含めた新しい取組みがご紹介されておりますけれども、あれにつきましてもお年寄りの方にデジタルデバイド、いわゆる情報格差、こういった点について、神山町さんと一緒になってお年寄りに丁寧に教えておられると、こういうことで。これはもう時代の流れで、それをやらない方が遅れていくというふうに思ってますし。行政側についてもそれによる、もちろん働き方がどうなるかということも、それは今後、検証していきたいと思いますし、より、ここについては「DX」の専門家、先ほど申し上げた方々とも協議しながらシステム構築。もちろんシステムを作るとなると、これはまたそれに対するコスト、ハードもソフトも含めたコストがかかるということは、報告は受けておりますが、それについても、いわゆる全体の「DX」の流れの中で吸収できるように、そこも検討できればなと思います。やっぱり我々行政の役割は、県民主役でありますから、県民の利便性というものを最優先して参りたいと、このように思っております。

(幹事社・時事通信社)
 もう1点なのですが、廃止に向けたスケジュールのところで、先ほど知事がおっしゃったように令和8年秋頃に新たな納入方法の導入を目指すというふうにあるんですが、同じ資料の(2)のところに、まずは1、2か所で廃止し課題を洗い出しという「収入証紙のあり方検討会」でのコメント、意見などが掲載されているんですけれども、まずは何か、いわゆる令和8年秋までに、何か実証実験的な感じで試験的に運用を開始されるというような考えがあるという理解でよろしいでしょうか。

(知事)
 去年からこういう問題を投げかけて、現場の皆さんがいわゆる先進的な、先ほど申し上げました7都道府県の取組みを勉強していただきました。その中で、やはりどのぐらいの周知期間が必要かだとか、そういったテストマーケティングをする手法だとか、こういうのを学んでいただいたうえで、また専門家の意見も含めて時間を、あえてしっかり取らせていただきました。「もっと早くできないんでしょうか」ということは私からも申し上げておりましたけれども、それでもさらに前倒しをさせて(令和)8年度秋ということになっておりますが、もちろん今後、もしスピードアップできる、可能であればしていきたいと思ってます。

(共同通信社)
 共同通信(社)と申します。ちょっと細かいことになってしまうかもしれないんですけれども、廃止した7都道府県のほかに、今、廃止方針で、今後廃止される道府県みたいなのってあったりするんでしょうか。

(知事)
 そこは、ちょっと担当から細かい話は聞いていただければありがたいと思います。

(県担当者)
 直近では、2月に島根県の方で廃止の方針が出されたということは報道で把握しております。ほかにも廃止に向けて検討中の都道府県は数県あるというお話はお伺いしておりますが、まだ具体的にその方針を表明しているかどうかというところまでは、まだ十分には把握できておりません。

(毎日新聞社)
 毎日ですけど。今回の話なんですけど、今、現行で、徳島県の収入証紙というのは額面いくら、いくら、いくらのが何種類あるんでしょうか。

(県担当者)
 1円から、一番大きいものまでが、大きいものが1万円の収入証紙になっておりまして、10円とか50円とか100円とか、ちょっと数種類、貨幣単位での収入証紙の種類がございます。

(毎日新聞社)
 何種類。

(県担当者)
 ちょっと今、申し訳ございません。また。

(知事)
 細かな話はちょっと公開の、こういう記者会見ではふさわしくないので、また個別に聞いていただければありがたいと思ってます。とにかく、何か申請する書類に手数料は納付するんですが、普通、皆さん、さまざまな手数料というのはもうキャッシュレスっていうか、払ってますけど、わざわざ切手みたいなのを貼って、わざわざ貼るっていうのは、これはちょっと時代に逆行してますよねっていう、こういう根本的な話でございますので、そのことを皆様方にご理解いただければありがたいと思うし、県民の皆様の意見もそういう声が多かったので、ということでございますので、よろしくお願いします。

(幹事社・時事通信社)
 では、会見外の質問に移りたいと思います。まず幹事社の時事通信(社)から質問させていただきます。冒頭、知事がおっしゃっていた話と若干被るかもしれませんが、今年度を終えられて、知事は「種まきを今、しているんだ」というような話をいろんなところでされていると思うんですけれども、来年度は種まきからどのように県政を発展させていくのかといったところを聞かせていただけますか。

(知事)
 就任してまだ10か月かな、もう2年ぐらいたったような気がしますが、これから来年度、さらにギアを上げていきたいなと、このように思っております。なぜならば、やはりあらゆる政策において各都道府県、そしてまた世界のローカルガバメントが本当にいろんな挑戦をしてますよね。こういったことに常にアンテナを張って、そのベストプラクティスを学びながら、そしてまた我々もオリジナルなよい事例を世界に発信していくうえでのスタートだと、このように思っております。例えば食育の全国大会が来年の「大阪(・関西)万博」で徳島県が誘致することができましたが、実はイタリアというところが非常に、食育については大変先進的な国であり、まちであるということが、やはり学べば学ぶほど分かってきまして、先日もその関係者の方にもお会いして、そういう方にもこれから食育全国大会の準備委員会のメンバーにもなっていただいて、今までの大会とはまたちょっと違った形で、国際的な視点も取り入れさせていただきたいなと思いました。また一方で、我々の消費者教育、エシカル教育、こういったものをこの前もタイの方に招かれましたので、そこで40分ぐらい英語でスピーチをして参りましたけれども、さまざまな教育、エシカル甲子園はじめ、そういったいい事例を世界に発信していくと、こういったこともやっております。やはり特徴的に申し上げたいのは、やはり外交というのは得てして国がやるもんだと思ってますが、もうこれからは、もう地方が外交をやる、こういうメッセージを今月か、上川外務大臣と私で共同開催をいたしました徳島県のプロモーション、約80か国の大使関係者をお招きして徳島の発信をさせていただきました。全国はもとより海外に徳島を発信していく。そしてまた子どもたち、若い人も含めてこれから海外との交流をさらに、今まで以上に加速をしていきたいと思います。やっぱり全国の事例、世界を見ることによって、改めて徳島のよさを再発見し、また徳島の足りない部分も再発見することによって、それが向上、成長につながっていくと、このように思っておりますので、来年度は外に出て行くんだということをさらに強化をさせていただきたいと、このように思っております。私のビジョンである「魅力度アップ」、「安心度アップ」、「透明度アップ」というものについて、これを種まきをして参りましたが、まだまだ種をまく、そして育てる、水をやる。さまざまな分野でスピード感も違いますが、いずれにしろ来年度はスピードアンドチャージということ。そして何よりも結果を出すという、こういうことですね。得てして行政というのは、今まで「やってます」、「頑張ってます」っていうところで終わってしまっていたのかなと。ご承知のとおり、徳島新未来創生も今まで1,000を超えた目標があって、それを私は100以内、九十いくつだったかな、に抑え込みました。これは確実にやるんだと、こういう意識の表れ、メッセージでございますので。そこにも書かれていたとおり「KPI」、工程表に基づいて、各部局には「結果重視だよ」と、こういうことは申し上げておりますし、この度、知事(戦略)公室を作った中で、これは企画総務部とも兼任をしていただきますが、その総合調整、各部局の進捗を常にチェックする、常にフォローする。そして、それに対してスピードを促す。こういった人間を置くことに、もういたしておりますし、同時に我々知事室も、それについてはお手伝いはしっかり、もうしっかりさせていただきたいと、このように思っております。先ほど申し上げた外交的な話も、今まではある部局のある課の担当が、ダイバーというとこなんですけど、具体的には。ダイバーシティというのは、ジェンダーの話から差別の話から人権の話からやってますが、男女共同参画の話から、そこに外交も入ってたんですけども。それを知事(戦略)公室で一元的に対外的な外交分野について、私どもが窓口になるということで、これも検討して大きく変わっていく一つの組織体だと思っております。いずれにしろ、現場主義に基づいて結果を出していくという年にして参りたいと、このように思います。

(幹事社・時事通信社)
 あともう1点なのですが、海外へのトップセールスは、あとは国際線の誘致などに力を入れてこられて、これは来年度も、先ほどおっしゃったように結果を出していって、これは継続されると思うんですけれども。例えば今年度起こった問題としては、例えばタブレット対応補償の問題や、あとはマチ★アソビの話とかも含めて、来年も引き続き対応しなければいけないことっていうのも恐らくたくさんあると思うんです。そういった課題や問題に対して、知事としてどう対応されていくのか。今後、起こる問題に対してもどういうような対応をされていくのか。そういったところをお聞かせいただけますか。

(知事)
 まず、タブレット問題も然り、先般、和解が成立しましたけれども特別交付税の問題、またマチ★アソビに対するその予算のあり方。こういった問題は前政権、前知事さんのもとで行われてきたこととはいえ、来年度からは行政の継続という観点から私の責任において対応して参りたいと、このように思います。
 タブレット問題については今回、まさに情報教育の専門家であり、また文部科学省のアドバイザーもおやりになっている中川さんに、新たな教育長にご就任をいただいたわけでございます。私は去年の秋頃から、タブレット問題については準備対応、主体は教育長、教育委員会ですから、これは皆さんご承知のとおりです。教育委員会の独立性がありますから。ただ、我々はさまざまな点でこれは看過できないということで、情報教育及び情報教育のハードも含めた知見を、一緒に協力をさせていただくという形で副知事がそれを仕切っていたわけでございますが、残念ながら教育委員会さんの方で、来年、当時の秋から始めていたにもかかわらず、いわゆる新年度からの準備ができていないというのは非常に残念でございます。ですので、もちろんこれは皆さん、情報教育というのと1人1台端末というのは、これは別の議論でありますので。ここを皆さん、混同する人が多いんだけれども。情報教育という点については問題ないんだと、こういう教育委員会の説明でございますので、それは可として。ただ、その1人1台端末という問題についても、これはもう新年度でございますので、新しい教育長さんには、私は任命権と予算権限しかございませんが、改めて今度、任命をするわけでございますが、議会承認もいただいたので任命しますが、その際には、その点については強く要望したいし、しっかりと議論をしていきたいし、また新たな教育委員会の教育長をしっかり支えていきたいなと、このように思っています。
 特別交付税につきましてもやはりいろんな問題があったと。これは公平性、透明性の観点から、今までブラックボックスであって、算定根拠並びにその会話すらなかったっていうのは、これも私も異常なことだなと思っております。公約どおり黒塗り部分は全部オープンにさせていただいて、行政側としての資料は全て出させていただいたと、こういう前提の中で、今回、いわゆる和解条項の中には、今回の裁判によって、新たに今後、県と町村が互いに情報共有をしながら、透明性、公平性、公正性のある決め方をするということが確保されたということで和解ということになりましたので、これも一つ、前政権における課題を一つクリアさせていただいたかなと、このように思っております。
 マチ★アソビについては一つの各論ではありますので、これは皆さん方もご承知のとおり、これからのイベントというもののあり方全般、やはりバランス、それも公平性、透明性。私は「魅力度(アップ)」、「安心度(アップ)」、「透明度(アップ)」、この三つをミッション、ビジョンにしておりますので、やはりより透明であるということ、より公正であるとことということを前提に、マチ★アソビのみならず、あらゆるイベントに対する支援を改めて新年度から見直していきたいと、このように思っております。今回は主催者側といいますか、先般も桶田氏が「準備が間に合わなかった」と、こういうお話でありますが、私どもとしては、予算は計上しておりますので、これを活用することはできますので、その点については「準備をしっかりしたうえで秋に向けて」と、こういうお話も漏れ聞いておりますが、事務方はその点についてはしっかりと支援はさせていただきたいと、このように思っております。

(NHK)
 NHKです。今、お話にあったマチ★アソビについて伺います。一昨日、実行委員会と県の方から発表がありまして、実行委員会が活動を終了すると、新たな体制のうえで今後、再開を目指す。こうした、後藤田知事、先ほどおっしゃったように、負担金のあり方などを課題として挙げていましたが、まずこうした見直しが進んでいることへの、まず知事としての受け止め、それと今後の体制への期待、教えていただけますでしょうか。

(知事)
 まず前提として、私は裁量権を働かせるということは、「透明度アップ」にはやはり矛盾していると思ってますんで、その裁量、もちろんその中でも、その全ての裁量がだめだと言っているわけじゃなくて、それは例えば徳島の経済により効果があるだとか、徳島の発信をよりしていただいてることだとか、例えば徳島で初めてするイベントであるだとか、そういった、私は今後、原則を作っていきたいと思っているんですね。その中で、スタートアップについては例えば手厚く支援をしていくっていうのは、これはやはり当然のことだと思っております。まだまだ徳島でやったことないいろんなイベントがあります。こういったことにもどんどん民の皆様、民間の皆様からご提案もいただきたいし、私もいろんな人脈のもと、そういった方々にも働きかけをしてやっていきたい。結局、ほかの県には来るけど徳島には来ないみたいなことにはなってはいけませんので、そこはやはり競争ですよね。どれだけ県が協力的であるかっていうこと。これは一つの裁量と言ったら裁量かもしれませんが、私はいい裁量は働かさなければいけないと思います。
一方で、やはりもう一つはスタートアップ、最初の取っ掛かりは県が支援していくっていうことも当たり前。ただ、いろんな場面で申し上げてますが、例えば去年のにし阿波花火さんなんかは、もうスタートアップ2回目で本当に民の力で頑張っておりますが、県はびた一文もお金出してませんよね。ただ、それでも確か、もう赤字でやっておられるっていうことですよね。本来、そういうところに支援するっていうのが筋なのかなと思います。阿波おどりにつきましても街中がメインの阿波おどり、皆さんご承知のとおりでございますが徳島市が主催者ですね。それに対して県は1,000万(円)、約1,000万(円)しか出しておりません。そこと比較してマチ★アソビさんがどうなんですかっていうことを私は今回、県民の皆様に問うたわけでございます。14年間で10億(円)以上のお金を使ってきた。毎年8,000万(円)のお金を使ってきた。これは皆様、マスコミの方々から「それはどうなんですか」って質問が出るかと思ったら逆に私が問題を提起してるってすごい面白い状態でありますけれども。そういったことに対してやはりお互いに、別にけんかをするつもりは毛頭ないし、理解を深めていきたいし。そして、桶田さんとは非常に常識的な話も事務方がさせていただいてるっていうふうに聞いておりますし、今は、「今回は、春は間に合わなかったけれども、また秋に向けていろいろ一緒にやっていきましょう」と、こういう話をしているというふうに聞いています。何か、いろいろメディアの方で混乱をしてしまってるような感じがいたしますが、私は常識的に、そして透明度、公平性、公正性のもとに考え方を述べたわけでございます。そしてまた私どもの来年度予算にも、マチ★アソビさんも含めた予算もちゃんと計上しておりますので、それを活用していただければいいという話で。何か、それを粛々とやっていく話だと思います。何もマチ★アソビだけじゃありませんから、徳島は。やっぱりあらゆるイベントを応援していくというのが地元の皆様、県民の総意だと、このように思っております。

(NHK)
 追加で質問していきます。知事、実行委員会の委員と、あと県側で何か溝があるんではないかという報道もありましたけれども、不信感というふうな言葉が出たこともあり、今回、活動が終了した。で、和解して、和解という言い方もあれですけれども、無事に協議が進んでいるということについて、後藤田知事は、これはどのように評価しているのか。現段階でマチ★アソビの体制の移行についてどのように評価しているのか。上手く体制が移行できているように感じているのか。しっかりと協議は進めているとお感じになっているのか。現段階での受け止めを伺いたいんですが。

(知事)
 そもそも実行委員会ができた経緯だとか、また前の事業主体の方々とか、それがどうしてそうなったかっていう経緯を、皆さん、もうちょっと、もう1回ひも解いていただいたら。私がそれを言うと、また前政権の悪口みたいになっちゃいますから私はあえて控えますが、どうしてそうなったのかっていうところから含めて、じゃあ、どうして県が丸抱えになったのかっていうところも含めて。そして、さっき申し上げました裁量ですね。そこの働き方がどうだったのかっていうことが本質的な議論でありまして、そこを私どもは新しい体制、私どもも新年度に向けて、そこはあえて申し上げませんが、新たな体制のもと、さっき言ったようにしっかりとした信頼関係は築けていると、このように聞いておりますし、私も先ほど来、何度も申し上げておりますが、予算も確保しておりますし、できる限り応援をさせていただきたいという姿勢は一切変わっておりません。

(NHK)
 次の質問に移らせていただきます。またすみません、またマチ★アソビなんですけれども。またこれも不安の声、懸念の声っていうのが聞こえます。従来の規模での開催が今後も続くのだろうかというふうに不安に思ってる県民の方の声も聞きます。これについて後藤田知事は、このような声に対してはどのようにお考えなのかお聞かせください。

(知事)
 大前提としてこれは県が主催の会じゃないんですよ。官製イベントはお金を使えば、それはお金、税金を使えば使うほど継続するかもしれませんが、世の中のイベントというのは、さっきから何度も言ってますが、スタートアップは県が、または行政、国が税金を使って応援をいたしますが、いずれはやはり自立していただかなければいけませんね。まさに子どもが自転車に乗る時の補助輪のようなものだと思います。札幌のよさこいソーランも、これ6月、5日間ぐらいで200万人を集めますね。我々の県の最大イベントの阿波おどりの3倍ですよ。ただ、札幌市は200万(円)ほどしか出してませんよね。こう聞いてます。ですから、普通はそうなっていくのですよ、コンテンツがすばらしければ。私はそのコンテンツがすばらしいのであれば、そしてまた、以前から聖地だと、徳島がおっしゃるんであれば、それはそれなりに主催者の方々がその言葉どおり継続してやっていただけると思っております。お金の問題ではないと思ってます。それはほかにお金を出すんであればほかでやりますよというんであれば、これは聖地ではありません。ですから、聖地とおっしゃって徳島を選んでやってこられたのであれば、主催者の方がさらに努力を重ねていただき、そしてそれに私どももでき得る限り公平な、公正な、県民の全ての共感と納得が得られる支援のやり方をさせていただくという、当たり前の話をしているわけであります。

(読売新聞社)
 読売新聞(社)です。マチ★アソビの関連で、追加で伺いたいんですけど、知事が2月に、今、おっしゃったような「8,000万円の負担金は多過ぎる」という、「民間主導で運営を」っていうところでおっしゃって、それは本当にそうだなと思うんですけど。ただ、その方針が実行委員会に事前に伝わってなかったっていうところもあり、なんで、昨年のもっと早い段階から打診をしておけばもう少しスムーズなのかなというのもあるので、なぜ年明けにそういう方針が表明になったのか。つまり事前に打診ができない状況だったのかとか、やり方はどうたったのかというところ。

(知事)
 これ、事前にっていうのは、事実関係はいつですか、伝わったのは。事務方。

(県担当者)
 時期につきましては、議会に上程をするタイミングとしております。

(知事)
 いつですか。何月。

(県担当者)
 2月。

(知事)
 これについては、私はでも、遅いとか早いとかっていう部分においては、別に遅過ぎるというふうには思っておりません。毎年やってる事業ですよね。14年ぐらい続けてやってる事業ですよね。ですから、3か月もあれば、それは準備できると私は思いますよ、それは。ですから、その点については、そうは、私は思っておりません。ですが今回、私自身がこの問題、このお金の使われ方については、県民の皆様に、私が説明ができないということで考え方を述べさせていただいた。しかし、その金額をゼロにするというわけでないんで。先ほど、再々申し上げておりますが、来年度予算にもマチ★アソビの支援の予算を計上させていただいておりますので、その点については、それを工夫するのが主催者のお仕事なんではないかなと、このように思っています。

(徳島新聞社)
 マチ★アソビの関連です。徳島新聞(社)です。実行委員会側に見直し方針について伝えるタイミングが遅過ぎるというふうには思っていないということだったんですけれども、その実行委員会側からしたら準備が間に合わないというタイミングで、実際にこの春の開催を見送りと。秋についても縮小開催の見込みというふうになってます。これまで、例えば2023年の春だと延べ4万人以上の方がいらっしゃってるというデータがあるみたいなんですけれども、それだけの方がこれまでいらっしゃってて、それがなくなるということで、周辺の飲食店ですとかホテルですとか、地域経済の影響っていうのも懸念されると思うんですけど、その辺のことはどう考えてますか。

(知事)
 この度の、先ほど来申し上げているように、主催は民間の方でございます。我々はそれを支援するということで、もう報道でもおありのとおり、桶田氏は「準備が間に合わなかった」ということ、「申し訳ない」ということをおっしゃってますので、それに対して私どもが何か意見を述べる立場にはございません。ですので、また頑張っていろんな形でやっていただけるのであれば、先ほど申し上げたように、計上した予算の中でしっかり支援をしていきたいと思ってますし、主催者側の方々とも、今後の協議についてはしっかりやっているということであります。

(徳島新聞社)
 これからの主催は民間になるという方向かなと思うんですけど、これまでというのは、その実行委員会に県も入っていたわけですよね。実行委員会の委員に県も入っていたし、事務局も県が担っていたということで、主催者の一部には県も入っていたと思うんですけれども、それが、例えば2月とか3月に突然、県が抜けますということでできなくなったというようなところもあるんじゃないかなと思うんですけど。

(知事)
 いや、全くそれは事実誤認で、そういう事実に反する報道がなされてるんですが、別に抜けるとか抜けないじゃなくて、先ほど来、何度も何度も何度も何度も申し上げてますが、予算も計上しておりますし、我々はお手伝いをしてきましたし、今もしております。ですから、突然抜けるとか何とかじゃなくて、やはりその適正な、公平、公正な予算の中で。僕、最初のぶら下がりの時も同じこと申し上げまして、それから全くぶれてませんけれども、本当にいいイベントだと思います。ですから、それをある程度、県民の皆様に説明できる形で、「やりたいという方に対しては予算も含めて県も協力させていただきます」と、「県有地もお貸しします」と、こういうことを最初から徹頭徹尾、今に至って申し上げているだけであります。

(徳島新聞社)
 予算については、今の段階ではマチ★アソビに使う予算っていうのはあるとは思うんですけれども、ただ、その予算案の議会上程時については、マチ★アソビに向けた予算というのは計上されてなかったんじゃないんですか。

(知事)
 そんなことないと思いますよ。いや、それ、何を言っているんですか。来年度予算。

(徳島新聞社)
 来年度予算、当初予算の中に9,000万円、「にぎわい(創出)JUMP UP(事業)」の関連の費用がありますけど、その中、その予算の上程時には、徳島市内でアニメイベントはするということで予算を確保されてたと思うんですけど、それはマチ★アソビになるかどうかは分からないということでしたよね。

(知事)
 マチ★アソビも含めたアニメイベント、JUMP UP事業ということで、来年度予算は計上してます。それは皆さんの憶測のもとで、その前はどうだっていうことを言われてもお答えしかねますけれども、来年度には、JUMP UP事業にはアニメ関連のイベント、eスポーツを中心に。もちろんJUMP UP事業以外も、あらゆるイベントの支援事業も用意をさせていただいております。

(徳島新聞社)
 その議会の議論を踏まえて、今の段階のその予算の使い方としては、そのマチ★アソビを含めた予算ということで確保されているというのは分かるんですけれども、その予算案の議会上程時っていうのは、マチ★アソビをするかどうかっていうのは、そのマチ★アソビ用の予算っていうのは確保されてなかったんでは。

(知事)
 申し訳ないですけど、予算が通ってこういう記者会見してるのに、上程時の話をされてもちょっと困るんですが、今の来年度の予算、以上でも以下でもありません。

(朝日新聞社)
 朝日新聞(社)です。ちょっと今の関連なんですけど。全くそういう、内情とか全く知らない一ファンというか、から見れば、結果として春はなくなっちゃったよねっていうことなんですよね。ないわけでしょ、マチ★アソビ。それで見ると、先ほど面白い発言というか、なるほどなと思ったんですけど、「聖地でと言っているのであれば大丈夫でしょう」、「努力してくれる」、「1年ぐらいなくても大丈夫だ」っていう。

(知事)
 いや、ですから、これは何度も言いますが、民間主体でしっかり、「徳島が聖地だ」とおっしゃる方々でやっていただきたいし、それに対する適正な支援はさせていただきます。そして、主体である方々とも今、まさに議論も、いい、良好な人間関係のもと継続してますということなんですね。だから何ら我々からすると、今回こういうことになって、改めて県民の皆様も「そんなお金使っていたんだ」っていう、こういうことを新たに発見したわけですよね。特別ですよね。阿波おどりが1,000万(円)だけどマチ★アソビは8,000万(円)。阿波おどりは70万人で経済効果がある。だけどマチ★アソビと同じ徳島市でやる、主催する会ですよね。だけど、なぜかマチ★アソビは県がやっている。しかも10年以上やってますと、10億円使ってますと。これについてメディアから批判がその事業にあるのが普通だけど、逆に私はそれが不思議なんだけれども。例えば、じゃあ、いろんなイベントが、なかなか運営や予算で中止してしまったっていうのはたくさんあるわけなんですよね。例えば海部川(風流)マラソンなんてのは、これ、日経さんだったかな。すごく小さいマラソンだけれども、地方だけどすごいいいイベントであるっていうことで名前まで載せていただいた。ただ、人だとか予算だとかの問題で、やむなく中止してるんですよ。こういうものはやっぱりあるんですよ、それは。ですから私は、県っていうのは広域行政なんですね。徳島市さんだけ、私どもは応援するわけにはいかんのですよ。8市16町村に目配りをしなきゃいけない中で、例えばそういったところは、例えば海部川(風流)マラソンをもう1回復活させようじゃないかっていうことで応援をする原資にもなると思います。マチ★アソビは、それだけ人気があるんであれば、例えばTシャツを売って自己資金を稼ぐなり、クラウドファンディングをするなり、それは4万人、9万人、2回の公演で9万人集まるんだったら、それはファンの人がいっぱいいるんであればそれぐらい集まるでしょう。私はそう思います。ですから、聖地だとかファンだとかっていう人たちは、もうそれはありがたい話ですから、それはやはり皆さんで作るイベント、自立したイベントにしていただくと、これからもサステナブル、持続可能性が出てくるんじゃないかなと、このように思います。

(幹事社・時事通信社)
 マチ★アソビの関連とは別になってしまうんですけれども、冒頭でもおっしゃったように、「新たな部局再編に基づいて適材適所の人事をさせていただいた」というような発言があるんですけれども、知事戦略公室の室長や、あとは企画総務部長などの経歴を見ますと、徳島市の経験者の方を採用されていると思うんです。なので、県市協調とか、今後の市長選も含めた徳島市との関係というものを人事という采配でもかなり知事は重視していらっしゃるのかなっていうふうに思うんですけれども、その点に関してどのようなお考えがあってそういった配置にしたのかなっていうところを教えていただけますか。

(知事)
 私は、人事する時は、やっぱりあんまりどこ出身だとか何だとかっていう背景は全く聞いたこともないんです、今までね。ですから、私が会った時の感覚であるとか、打てば響くというか、まずそういう方々を改めて近いところで仕事をしていただくということ。そしてまた、先ほど申し上げたように国際的な、知事(戦略)公室が今後、窓口になるということになると、当然、英語、中国語、新室長は話せますから、そういう部分でも活躍していただけると、こういう考え方でございますんで、ぶっちゃけ、市に至っては最近知ったんですよね。ですので、私はもうそういう政治的だとか、そういった、どこの出身だとかという、そういう背景は全く気にしないで、本当にその人物をできる限り見る。そしてまた、もちろん私だけじゃ分かりませんから、志田副知事はじめ県に長くいた方々の評価。あと、もう一つはやっぱり若い人たちですよね。若手がどう見てるかっていうのはやっぱり大事ですよ。上にばっかりいい顔するような人じゃなくて、ちゃんと現場の若い子たちにも目が行き届く。そして、そういった若い人たちが評価する方っていうのをいろいろ情報収集をして、させていただいた、断行させていただいた人事です。

(幹事社・時事通信社)
 人事評価の点なんですけれども、これから若い人を重視されるということはもう就任時から。

(知事)
 若い人を重視する。

(幹事社・時事通信社)
 若い人の、いわゆる政策とか、そういったいろいろ活躍できる場を作っていくっていう、要は話を、若手の人ですかね、よくお話されていたと思うんですけれども。

(知事)
 若手だけじゃないですよ。

(幹事社・時事通信社)
 もちろん。

(知事)
 ちょっと誤解を与える表現だから、ちょっとそこは。

(幹事社・時事通信社)
 失礼しました。

(知事)
 そうしたら、何か「ベテランだめ」みたいに聞こえちゃうじゃない、だめですよ、それは。

(幹事社・時事通信社)
 いやいや、そんなそんな。すみません。ベテランの方も含めて、これから、先ほど言った、若手の人がどう見ているかっていうところも重視されていくということなんですけど、いわゆる企業とか自治体で流行っている、いわゆる360度評価なんてあるじゃないですか。ああいったこともこれからの人事評価制度として導入されていくのかなっていうふうに思うんですけど、その辺りのところは。

(知事)
 いや、まだそこまで具体的には考えておりませんが、ただ、今までの人事制度についてはちょっと、来年度からやはり現場の声をもっと聞いて。最近でも新卒1年生、また中途1年生の方と昼ご飯食べながら意見交換しました。これは若手とは時間のある時にランチミーティングをしております。やはりいろいろ聞いている中で人事のあり方。例えば2年に1回変わる、3年に1回変わる。じゃあ、どっちがいいのっていうのはこの徳島でも議論があって、昔は3年だったのが今、2年になって。じゃあ、2年ってどうなのって話でいろいろ意見も賜ってるところです、現場からは。そしてまた現場に行って、今度、本庁に行ってっていう、こういう人事ローテーションがありますが、じゃあ、「本庁にいたら現場をなかなか知れないんです」って言うから、じゃあ、現場にもっと行きたいっていう、それは上手に、そこは管理職がやっぱり。管理職っていうのはそういう管理するのが仕事ですからね。若い人の意見をもっと聞いた管理をしていただきたいなというふうに思っておりますんで、来年度1年はそういう新たな人事制度。やっぱり何か物事決めちゃうと全部画一的になっちゃうんですよね。例えば部署によって違うと思うし、県にしたって病院局があれば企業局があれば、いろいろあるんですよね。だから、その職によって専門性を高める。もしくは新卒の方や中途の方でも、新卒の方は学生から社会人になった。じゃあ、3年ぐらいはやっぱりいたいよねとか。中途の人はある程度、社会経験積んでるから2年がいいよねとか、そういう、やっぱり弾力的な運用ってのが必要なのかなっていうふうに私は思ってます。ですから、そういったことも含めて人事の制度改革はしていきたいなと、こう思ってます。

(共同通信社)
 共同通信(社)です。ちょっとこれはもう手元に資料があるか分からないんですけれども、紅麹の問題で、今日の時点で把握されてる、更新された情報が何かあればお伺いできれば。

(知事)
 これにつきましてはもう公になってる情報かと思いますが、我が県につきましては大塚食品さんの「あわ紅豆腐」と、こういったものが対象になっているということで。今のところ健康被害はないと、このように聞いておりますし、私どものふるさと納税の商品としても、その一つとしても活用させていただいておりましたが、今回、いわゆるストップをさせていただいていると、こういう状況でございます。引き続き、また今後、何かあった場合には大塚食品さんのお客様相談室に連絡するようにという、こういうことで情報共有をさせていただいているとこであります。

(幹事社・時事通信社)
 では、これで会見を終わります。どうもありがとうございました。

(知事)
 ありがとうございました。

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