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令和5年11月10日 定例記者会見 フルテキスト版

発表事項

(知事)
 よろしくお願いいたします。県民の皆様、報道の皆様、記者会見を始めさせていただきます。後藤田正純でございます。このとおり、私も、ちょっと風邪の治りかけでございますが、のちほど、また詳しく現状を報告しますが、コロナがちょっと収まってきた一方で、学級閉鎖等で、皆さん、ニュースでご覧のとおり、インフルエンザが大流行しております。是非、その点はまたご注意いただきながら、今日も私、慌てて夕方、インフルエンザのワクチンを受けに行く予定でございますので、皆さん一緒に、また健康管理、しっかりしていきましょう。先日の記者会見でここに絆創膏をつけていて、皆さん、いろんな人に「何だ、あれは」と言われたので、今、説明しますが、あれは髭剃りをたまに、ちょっとせっかちなものですから、しゅってやるとぎゅっと切れちゃって、そんなことでございますので、ご心配いただき本当にありがとうございます。この場を借りて御礼申し上げます。
 それではご報告をさせていただきたいと思います。まず一つ目ですが、「とくしま4K+NEXT」という。この映画祭やっております。これは平成25年の全国4K祭のスタートから数えて何と11回目ということで、今回は「Feel NEXT in Tokushima新トクシマを体感しよう」と、これをテーマにして、神山まるごと高専さんととくぎんトモニプラザさんを会場にして、来たる12月15日金曜日から17日日曜日まで、3日間にわたって開催させていただきます。今回のポイントは、今、全国でも視察の声が殺到しております神山まるごと高専さんでありますが、大変力強いご協力をいただいて、実は映画祭の会場として一般公開していただけると、こういうことでございまして、私どもはこういったものを、やはり、今、やっている旅行割なんかも利用していただきながら観光戦略、観光としてもつなげていきたいし。また修学観光ですね、そういったものにもつなげていきたいなと、このように思っています。いずれは徳島のオスカーみたいな、こんな感じで、いろんな賞もあるんですけれども、主演男優賞、主演女優賞とか、助演賞みたいなのもやっていけたら面白いと思っています。
 続きまして、二つ目のテーマでございますが。フレイル対策、これはもう隗より始めよ、でございまして、今回、ご承知のとおり、10月からフレイルの専門家である理学療法士さんが、徳島県職員として正規にお入りいただいて、介護予防というものを現場の声、そして現場主義に基づいて政策実現していただいているということでございます。我々、県庁におきましても、大きな意味での働き方改革ということを進めております。「ノー残業」という言葉ではなくて、もう残業はそもそもしないんだと、こういうことで働き方改革をしておりますが、やはり同時に、フレイル予防ということは、これは県庁、また民間企業もそうですが、使用者側の一つの責任でもあろうかと思います。皆様方、組合の方とも協力しながら、まずは40歳代以上の県庁の方々を対象として、まずアンケートをしながら、そして、その中で何とかこれは健康になっていただきたいという方々に対して、今、スポーツコミッションのメンバーにもなっているトレーナーの方に一定期間、体力をつけていただく、また健康体になっていただくことで一つ実践を、隗より始めよ、県庁から始めよということでやらせていただきたいと、このように思っております。例えば、よく宣伝でも出ておりますが、トレーニング系の会社が全国でいろんな、そういった試みをもう既にやられておりますけれども、私どもは県独自にそういったものを、そして今、現にある、地元の皆さんが頑張っているトレーナーの方々にも協力いただいて、運動することだとか、食べ物も含めて、そういったことを実践していきたいと思います。
 続きまして、3番目でございますが。これはもう皆さん、ご承知のとおり、先般もスポーツ立県の大きな一つとして、これもスポーツコミッションさんを中心に民間のご寄付も賜りながら、徳島ガンバロウズのプロリーグ参戦に先立ちエキシビションマッチと、そして徳島県鳴門での合宿を実践していただきました三遠ネオフェニックスさんでございます。このチームから実はその後、当時も、チェアマンからも、「いわゆるスポーツというのは人と人をつなげるんだ」と、「地域と地域をつなげるんだ」と、「こういったものなんだ」と、非常に根本的な在り方をご説明いただいた。それで、また有言実行で、実は豊橋をホームにしている三遠ネオフェニックスさんの12月17日のゲーム、これ、Bリーグの、B1ですからね。そのゲームにおいて徳島県の観光、物産のPRを、何とさせていただくことに決まりました。加えて、本県のPRのみならず、特別優待ということで、徳島県在住の方を特別な入場料にしていただいて、優待をしていただけると、こういったお申し出もいただきまして、まさにスポーツ立県から通じる、本当にお互いを称え合い、お互いを高め合いという、一つの実践が前に進んだと、こういうご報告でございます。
 続きまして、これにも関係するんですが。先般、いろいろ、秋田県さんの話題から始まっていろいろなご議論がありましたが、私ども徳島県、また四国はやはり大人の対応といいますか、いろんな意味で口が滑ってしまうということはありますから、それはそれとして。いや、やはり我々も、四国や徳島を東北、秋田さんに理解していただきたいと、こういうことで、そしてお互いを称え合いましょう、お互いを高め合いましょう、そして日本を世界に発信していきましょうと、こういう根本的な考え方でございますので。この11月15日には、まさに四国・秋田合同という、いろんな意味でいろんなことがあったけれども、こういった形で四国が発信されたということは非常にありがたいなと思っていまして、秋田県さんと四国の「合同特産品販売観光PRイベント」、これを開催することになりました。私も含めて4県知事さんも参加する予定と聞いております。そして、奈良県さんとも近々、「大阪・関西万博」の構成県の一つとして、お互いのものを高め合って、お互いコラボし合って発信していきましょうと、こういう企画もしております。お手元の方にお配りしていますが、実は今までのコラボレーションとこれからのコラボレーション、さまざまございまして、この二つだけじゃなくて、今までも、この8月ぐらいからやっていたのは、大分県と、かぼすとすだちのコラボ。これもお互いを称え合い、高め合いといういい企画でした。また、香川県さんとも、徳島すだちと讃岐うどんのコラボ。また、愛媛県さんとはフードテックですね、このイベントを先日、徳島県と愛媛県さんとお互いに発表しあったと、こんなイベントもさせていただいています。そして、福井県さんとも先日、コラボイベントをさせていただきました。福井県さんは恐竜という意味では大先輩でございますが、今後、我々、勝浦も恐竜ということでまちおこしをしていますが、そういったことも一緒にコラボできたらいいなと思っています。そして、最近では、さっき申し上げました三遠ネオフェニックスをはじめ、徳島と、今度、和歌山のコラボもやらせていただきたいと、こう思っていまして。あと、四国と秋田コラボは、実は名古屋市でも開催させていただくということでございまして、叩くより称えましょうと、称え合って高め合いましょうという、こういったことで、皆、仲良くやらせていただいているところでございます。
 あと、こういった画面を使ってのご報告は以上ですが、先ほど、福井県の話が出ましたのでご報告しますが、先日、近畿ブロック知事会を福井県で開催させていただきました。これは10府県でございますが、和歌山県さん以外は全ての府県の知事さんが出席されまして、いろいろ、公式、非公式、いろんな議論もさせていただきました。さまざまな議題、働き方改革。これ、私ども今、「選ばれる徳島」ということを私も申し上げていましたが、まさに偶然なんですが、福井県さんが議題の中心になったテーマで、県庁というか、公務員というか、そこが選ばれるためにはどうするかというのを、お互いにいろいろ発表しまして、いろいろ、本当、いろんな意見がありました。例えば、もう17時以降は会議をやらないとか、17時以降は知事、部長、課長へのレクチャーはしないとか、こういった、結構、やっぱり実践的な、具体的な規律を組んでいるんだなと思って、本当に我々これから行政改革をしていくうえで、働き方改革をしていくうえですごく勉強になりました。改めてさまざまな課題をもう1回徳島に持ち帰って、うちの県がどうなっているか。うちが勝っている点、劣っている点、これをもう、やっぱり直視して、いいところを学んでいくことをしていきたいなと思っています。そして、やはり北陸新幹線が金沢から敦賀に延びたということで、やはりこれはもう、本当にすごく、敦賀市をはじめ福井県は盛り上がっておりますし、次は滋賀、京都から大阪だという、この一体感というか、こういったものも感じさせていただきました。以前、私も関西広域連合で福井県、北陸新幹線の話題ばかりが関西広域連合で話が出ていて、何か四国新幹線や中国地方の新幹線は言っちゃいけない的な慣習があったようですが、私が口火を切りまして、今、一つにまとまろうとしている四国新幹線。そうしたら、当時、発言されなかった鳥取の平井知事が「中国地方の新幹線を忘れずに」という、これはいい影響だなと思いました。いろんな形で地域がつながっていく。先ほど申し上げた、いろんな、そういう動線でつながっていなくても、ああいうコラボレーションでつながる事業、イベントをさせていただいていますが、それがどんどん動線、空、海、陸、陸海空ありますけれども、つながっていくということは、これからの日本の、サステナブルな日本にとって非常に大事なことなんだなと、このように思いました。そして昨日、東京でまさに合区解消の申し入れを、これもまた全国知事会総合戦略特別委員会の委員長が今、岡山県の伊原木知事でございまして、伊原木知事を先頭に4県、今、対象県である中で知事としては私が1人、唯一参加を、一緒に同行いたしまして、衆参の議長さん並びに各党の代表、幹事長に改めて、やはり合区というものの解消を申し入れさせていただいたところでございます。やっぱり今までと違うことは、先般、皆さんもご承知のとおり、最高裁の判決に、いわゆる投票率の低下という問題と政治への関心低下、これがやはり記載されたというか、発信され、言及されたということは、これは非常に大きな話でございまして、この点、世耕幹事長さんもご指摘もされておりまして。我が県も、ご承知のとおり戦後最低の投票率、23.92(パーセント)。高知県さんは候補者を出していたとはいえ、戦後最低の40.75(パーセント)と、こういう数字であったと。島根県さんからも言及があったのは、副知事さんでしたから、今まで、過去最高だった島根県さんの投票率も本当にどんどん下がっているという、こういうこと。やっぱり自分の地元の、おらが村の、地元の候補者がいないということは、地元から選べないということはやはり、これは民主主義の意思表示の在り方としていかがなものかと、こういったものを早く、党派を超えてやっていただきたい。もちろん憲法改正の議論や立法政策の議論、こういったものであろうかと思いますので、早急にその点を、地元の国会議員さんも含めてお願いしたいと思います。今まで、もう一つ言及されたのは、次は我が身だという待機組はもう、福井県、山梨県、佐賀県という、もう明確に現れておりまして、今、私ども、非常に苦汁をなめていますが、隣県であるということは、実はこれは偶然であって、たまたま人口が少ない県だ。これからは福井、山梨、佐賀となると、またがってしまうということも考えられるんですよ。これはもう大変な事態ですよね。こうなってから、「大変だ」という話になる前にしっかりと解消をしていただきたいと思います。やっぱり皆さん、全国、次は我が身だと思って、やっぱりこの在り方、もちろん1票の格差というものが憲法上大事であるかということは、もちろん承知しておりますので。その中で今回の弥縫策ではあったけれども、与党さん、自民党さんで今回、知事選でも1人お辞めになるという、そういった想定されていないこと、それによって特定枠でいた方が違う方になってしまうという、こういうことも想定しない中で作られているということで、早期に、この在り方について改革をしていただきたいなと、このように思っている次第であります。私からは以上であります。

質疑

(幹事社・NHK)
それでは、幹事社のNHKから一つ、ちょっと教えていただけますでしょうか。昨今、全国でも、県内の方も大変心を痛めていると思うんですけど、佐那河内村での保育事情、それについて知事のお考えを述べていただければと思います。

(知事)
これ、保育現場、幼稚園、小中学校、高校、大学と、やはり学校現場での出来事というのは、大人や保護者、また社会がなかなか見えないところがございます。ですから、より、そこは、今もタブレット問題等でも「もう全部オープンにしてください」と申し上げているように、やっぱり私も「安心度(アップ)・魅力度アップ・透明度アップ」を掲げていますが、やっぱり透明にすることというのが大事だというのを改めて思いました。もちろんいろんな意味で、もちろん障がい者施設でもいろんな不適切な事案が出ております。こういった問題も含めて透明にしていくということが大事だし、そして、それを早く、対策を練るという。やっぱり危機管理というのは正直に、オネスティとオープンと、そして次の対策をすぐ講じるということなんですね。私もまだ詳しくは、報道ベースでしかまだ聞いていませんが、いわゆる、そういった事案が実はあったといった時に、その場ですぐにやっていたらどれだけ変わっていたんだろうなという。タブレットもそうですよね。以前に城ノ内中等教育学校ですか、その事案が、報道の方々やいろんな方が指摘したのにそれがすぐ報道されなかったとか、認めなかったとか、こういったことは今後、徳島新時代には絶対許しませんと、私はこの場で申し上げたいと、このように思います。

(読売新聞社)
読売新聞ですけれども、このPRの、他県とのコラボについてなんですけれども、これは毎年、結構、頻度が多いように思うんですけれども、毎年やっているのか、それとも、より後藤田知事になって指示をしてそういうことをやっていこうとしているのか。どういう理解でいいでしょうか。

(知事)
それはどうなんだろうね。私は結構、いろいろやっている方だと思うし。だから、四国、秋田はもう、まさに私自身が、手前味噌ですが発案というか、こっちから。やっぱり向こうから言いにくいですからね。私どもから「一緒にやりましょうよ」ということで申し上げましたし。ただ、あと、やっぱり現場の職員さんが私の方針というか、開かれた徳島なんだということで自分たちで。例えば名古屋なんかは名古屋の所長さんが、秋田さんと近かったみたいなんですね、事務所が。ですから、そういう話を企画されたということですから、やっぱり現場の職員さんにもだんだん、やっぱりそういう開かれた徳島、「俺が、俺がじゃなくて、おかげ、おかげなんだ」って私がいつも言っているように、そういうものが広がっているんじゃないかと、このように思っています。

(朝日新聞社)
朝日新聞です。今の関わりで恐縮なんですが、細かい話、秋田の知事さんから後藤田さんに直接の何か働きかけというか、謝罪というか、言葉とかあったんですか。電話というか。

(知事)
これはあまり、そういうのをあまり表に出すというのはご本人さんのあれがあると思いますが、公式には、報道でも出ていますからあれですが、各県に謝罪のお手紙というのは、それはいただきました。ですが、そうは言ってもお互い理解をしましょうよということで対応させていただいて、私から、県からそういった話を、「私の名前でまず秋田県さんに投げかけてください」と事務方に申し上げて、それで事務方同士でいろいろ企画を練っていただいて、それで今度の11月に一緒にPRイベントでお目にかかると、こういうことでございます。

(朝日新聞社)
だから、そういうのがあってこれが企画されたということでよろしいですね。

(知事)
もちろんです。

(四国放送)
四国放送です。一昨日、教育委員会定例会というものに私、出席したんですけれども、そこでいろいろ発表されていることを、私、聞きましたら、タブレット問題のことももちろん話されていました。ですけど、それは、基本的に言うと、もう既に報道されているような話ばかりでして、新たなことはないんですよね。例えば今、インターネットがつながりにくい学校がたくさんあって、学校によっていろいろ困っているところもあったりとか、アクセスポイントの問題というのは多分、もし不足したタブレットを購入したとしてもネットがつながりにくいというのは元も子もないので、その問題について今、どういう状況になっているのかというのは報告すべきだと思ったんですけれども。ちょっと定例会の在り方も含めて知事のお考えをちょっと教えていただければと思います。

(知事)
皆さんもご承知のとおり、教育委員会さんの教育の自由、教育の自治、そして私ども県行政との関係は皆さん、ご承知だと思います。我々は予算権限、そして人事権並びに、今、総合教育会議という場でお互いの方向性を議論するという、こういう立場でございます。が、今もおっしゃっていただいたように、やはり今回のタブレット問題も含めて、そして先ほどNHKさんからもお話があった保育も含めた、教育現場も含めたもの、要は全てオープンにするという、こういう考え方はしっかり、私ども、県民の皆さんの税金を使うのであれば、しっかり実行していただきたいなと思います。やっぱり税金を使うということの基本は県民の皆様にオープンにするという、この当たり前のことなんですよ。県民の皆様に隠すという時点で税金を使う資格はない。だから、そこの基本に戻っていただきたいなと、このように思っています。聞かれなきゃ答えないわというのも今まであったと思いますけれども、やっぱり何のためにその定例会があるのか。定例会の人たちにそういった情報を伝えない限り、議論にならないわけだよね。ですから、そこもちゃんとやっていただきたいし。実は先般来、私も教育委員会さんにアドバイスを求められるという立場から、やはり最先端の事例、最先端の知識を持って今回の危機管理に当たっていただきたい。つまり、今までも最先端の事例を、というか、知識というか、専門知識のもとにタブレットを選んでいたとは思えませんので。そういった組織が、また今回、故障が出ている台数を対応するとなると、私はやっぱりどこかの、何か人たちに聞くんじゃなくて、本当に今、徳島で実践されていて上手くいっている事例を何で聞かないんですかということで。実はこれ、今まで高志小学校の校長をやられて、今、東みよしの校長をやられている中川さんという方がおられます。この方は、実は文部科学省や総務省、つまり教育問題だとか、今、おっしゃったアクセスポイントも含めた通信、これの実は専門家だったんですよね。何でこの人にそもそも聞いていなかったのというところなんですよ。今、その方にいろんなアドバイスを受けるべく、私もアドバイスをさせていただきまして、その点はいろいろ、あとで教育委員会も必要があれば補足していただきたいと思います。小学校で、もう本当にiPadで何の問題もなく使っているところは、もうタッチタイピングで授業を、黒板を見ながらやるぐらいの、もうそういう子たちまで出てきているということで、本当に教育格差が広がってしまったという。本来、県の教育委員会の在り方というのはいいものを横展開していく。広域行政、総合調整という、我々の県の仕事というのは、いいものを横展開するというのがそもそもの我々の仕事じゃないですか、県の仕事、県教委の仕事。こういったことを今後は、今回、反省に基づいてやっていただきたいと思いますし。やっぱりそういう専門家の方々に聞くと、アクセスポイントにしましても、ただ単に予算を要求されて何とかやりますといったって、いやいや、その前に、地域によって通信の環境って違うわけですよ。そういったものをちゃんと調べてくださいよという話だとか、あと、現にもう子どもたちは、逆に言うと諦めているというか、もう使うのが嫌だみたいな、そういう状態になっていますので。ただ、情報Iという科目においては、今の高校2年生以下の子どもたちが履修しなければいけないわけですよ。そういった子どもたちが、じゃあ、一体どれぐらいの時間履修をして、どういう試験があってということをちゃんと教育委員会に説明をして、そのために、だから、じゃあ、買うのがいいのか、リースするのがいいのか、機能はどうなのかというのも、ちゃんとそこで説明する責任は当然あると思いますし、また、皆さんにも、報道機関にも、県民の皆様にも改めて公表する必要は、私はあると思いますよ。何か昨日、ちょっと東京に行っていろんな知事さんと話していたら、何か週1回の記者会見が多いらしいから、私も月1回でいいのかなと、それはだめですかね。それは冗談ですけど。やはりそれぐらい、やっぱり情報公開というものは必要だし、私は県民参加型、透明度アップということをやってきたので、教育委員会さんにもその点は同じ方向でいっていただけるとありがたいなと、こう思っています。

(四国放送)
インターネットがつながらない環境とか、難しい状況であるということの状況というのは、どこの学校がどうだとか、そういうデータのようなものは、もう知事まで上がっているんでしょうか。

(知事)
これは今、教育委員会さんでお答えになれますか。そこはちゃんと記者会見でお答えするのか、そこら辺は、用意していたら、今。

(県担当者)
先日の教育長の記者会見でもご説明させていただいたんですけれども、各学校、特に大規模校におきましては、変わらず、回線の速度が遅いとか、つながりにくいという状況があります。それで、県教育委員会でもこれまで回線を増強したりしてきておりましたけれども、抜本的な改善になっていないというのが現状となっております。原因といたしましては、回線や機器などに問題があるのではないかということで考えてはおるんですけれども、正直申しまして、専門家の意見を十分にお聞きできていなかったというところがございます。今後、ネットワークの専門家でありましたり、知事部局の方にご相談させていただきながら、その過程においても皆様方にお伝えできるように、教育委員会としてはやっていきたいと考えております。以上です。

(知事)
私ども知事部局としては、今、お話もいただいたように、専門家をご紹介する。やっぱり通信でいえば総務省さん、そして、やっぱり通信事業者さん、そして、先ほど申し上げました、ちゃんと成功している、ちゃんと動いている方々。何なら、それは大学とかの学術機関、そういったものもご紹介させていただきながら、ちゃんとした。それもやっぱり予算がかかるわけですからね。これも県民の皆様にちゃんと説明できる。私が説明しなきゃいけないんですよ、これ、議会にも。だから「そこは教育委員会さん、しっかりやってくださいね」と、こういうお願いをしております。

(四国放送)
これは知事に聞くことではないんですけれども、なぜ、その、先ほどおっしゃられた、大規模校がつながりにくい状況であるということを定例会では言わないのかなというのは、私、不思議でして。この大規模校がつながりにくい状況であるということをただふわっと言われても、じゃあ、どういうふうにつながりにくいのとか、つながっているところもあるのかとか、そういう細かな情報をきちんと発信していただきたいなと、非常に思うんですけど。

(知事)
そうですね。ですから、これはまた教育委員会さんに、本当、サーバーの問題なのか、機器の問題なのか、地域でどういう問題が障害になっているのか。ここらはしっかり説明するべく、今、研究している最中だということですよね。そこはちょっと今。

(県担当者)
各学校でアセスメントの方をさせていただいております。ただ、その項目につきまして不十分でないのかというご意見もいただいておりますので、そこも含めて研究させていただきまして、その地域性でありましたり、学校の規模、そういうふうなことも踏まえまして、専門家のご意見をいただいて、教育委員会の方でしっかりと検証をして、皆様方にお伝えできればと考えております。よろしくお願いします。

(知事)
いつぐらいになるかな。

(県担当者)
それはちょっと今、ここでは、すぐには申し上げられないので申し訳ないです。

(知事)
そんなに時間がかかる話ではないと思うんですよ、そんなのは。これはもう、専門家にすれば、もうすぐに問題点を指摘されましたから、この前も。できるだけ、是非、速やかにお願いしたいと。

(県担当者)
できるだけ早く皆様にお伝えできるようにしたいと思います。

(知事)
私の立場からはお願いをさせていただきたいと思います。

(徳島新聞社)
徳島新聞です。先ほど合区解消のお話がありましたけれども、今回の参院補選で合区の弊害が見えたとお考えでしょうか。今回の参院補選で、やはり合区の弊害といいますか、問題点というのが参院選の結果から見えたというふうに受け取っていらっしゃいますか。

(知事)
いやいや、だから、三権の長である議長さん、衆参の議長さんに昨日、申し入れをしたわけです。

(徳島新聞社)
今まで合区の解消がなかなか進んでいないということもあるかと思いますけれども、これまでなかなか進んでいなかったのが、なぜ、どういう理由で進んでいなかったとお考えで、どういった形で解消すべきとお考えでしょうか。

(知事)
それはやっぱり各党の利害調整というのは、これは私も国会議員をやっていましたから、それは大変なことだと思いますよ。議員の立場というものをどう決めていくかだとか、議員定数の問題だとか。これはまた、国民の皆さんとしっかりと対話をしていっていただきたいと思いますし、まずは政治、信なくば立たずで、政治に対する信頼があればこういった問題も前に進むんじゃないかなと思っておりますし。これは私ども県政もそうでありますが、常にそういったことを意識しながらやっていくということが大事だと思っています。

(徳島新聞社)
国の議論で、憲法改正とか法改正で対応するとか、いろいろ議論があるかと思いますけれども、知事のお考えはありますでしょうか。

(知事)
いや、お考えというよりも、憲法改正と立法政策しかこの問題は解決できないと私は思います。「何か妙案があればいいね」という話を、ちょうど昨日も伊原木知事、私と自民党幹部の方とそう言っていたわけでございます。弥縫策としての特定枠ということは、一瞬「あれ」とは思いましたが、やはり実際、我が県でも起きたように、完璧な制度ではなかったということですから。これはやはり根本的に憲法改正、立法政策の問題だと思っています。

(四国放送)
四国放送です。月曜日でしたか、まちづくりについて有識者と話し合う場所がありました。今、現時点で知事はアリーナであるとか、ホールであるとか、駅前開発であるとか、どのようなお考えがあって、言える範囲で結構なんですけれども、どういう方針で11月議会に臨みたいというお考えでしょうか。

(知事)
それはもう、以前から11月議会でお示しするということでございます。お示しするといっても、これはやはり県庁所在地、そしてまた都市計画を策定する主体である基礎自治体、徳島市さんのお考えも同時に重要だと思いますし、そのために私どもから市の方に県市協調、そして県と徳島市の県都魅力度アップ推進ワーキンググループを作らせていただきまして、今、事務レベルでいろいろな議論もさせていただいているところでございまして。私からは「木を見て森を見ず」じゃなくて、「森を見て木を決めていく」と、こういう姿勢は変わりませんし、そして、同時にやはり持続可能かどうか。そしてまた、にぎわいというものを最大化するためにはどうするか。こういったことを考えたら、他県の事例、そして世界の事例を考えたら自ずとあるべき姿というのは示されていくんだと思っています。

(四国放送)
いろんな公共施設であるものが割と郊外にできていたのが、できるだけまちに寄せていきたいというお考えはあるんでしょうか。

(知事)
そうですね。これはJR四国さんの最近のニュースでも、いわゆる瀬戸大橋の路線のみが黒字で全てが赤字だという。これは本当にJR四国の存続問題にさらに拍車をかけたニュースだったと思います。そして、私がかねてから四国新幹線、そして四国がまとまること。そして岡山ルートというものが非常に現実味があるという、そういった、よくも悪くもニュースだったと思うんですね。やっぱり、その意味でも中四国を、そして関西をつなげていくということが、いかに今後、未来に向けて、中四国関西経済圏というのを私は考えているんですけれども、そのための動線。昔は大阪、伊丹と徳島をYSでつながって、空でつながっていましたけれども、それをどうつないでいくか。そしてまた、これから「2024年問題」が起きています。もちろん、次世代交通としての自動運転を高速で、大鳴門橋で走らせるというのも、もちろん今後、研究していく、私自身、もう既に研究していますが。あと、やっぱり貨物ということも大事になってくるんですよね。そうすると、やはり本州と四国をつなぐ貨物ということになれば、早急に、やはり岡山をルートにするべきだと、このように思いますし。さらには、やはりJR四国の経営改善について、四国がまとまるということが今まで大事だったわけです。それがなかなかまとまっていなかった。これで今回、まとまったことによって、いわゆるJRさんが、やっぱりそうはいったって民間企業ですよ。ですから、彼らの経営方針として、じゃあ、どこかの路線を切るだとか、こういうのを、そりゃあ、やれるといえばやれるんだけれども、いやいや、それはだめだと。四国がまとまって国土交通省の鉄道局と一緒に抑えていく。ただ、そうは言ったって我々、反対ばかりしていてもいけないから、さっき言った、そこでまちづくりが出てくるんですよ。つまり徳島駅前をより価値を高めていく。前にも言ったように、四国4県で唯一徳島の駅周辺の土地の値段は下がっているんですよ、この10年で。それは何かと言ったら、やっぱり前向きな議論、そして都市開発という議論がなされていなかったからなんですよ。やはり私は、やっぱり徳島駅周辺の再開発をすることによって、にぎわいを取り戻すことによって、そしてそこに、価値が高まればそこにホテルが建つだとか。そして、またそれは、JRさんが今、クレメントさんはJRのホテルですよね。そういったことでJRさんにも鉄道外収入を得る、不動産収入を得ることによって経営改善していく。それによって、それに私ども、支援をさせていただくことによって在来線の維持につながっていくとか。これはもう複雑に絡んでいるんですよ。まさに私が言うように森の話なんですね。だから、点の話で議論をすると、今みたいな、実は駅前再開発というのは鉄道にも、交通弱者にも全て関係しているんだということを是非、報道の皆さんにも理解いただいて、前向きな議論を皆さん、後押ししていただきたいと思っています。やっぱり九州新幹線、私も現場を見に行くと、今回の北陸の敦賀もそうですけれども、長崎なんかの西九州新幹線、僕、現場を見に行っています。皆さん、見に行ったことある人いますか。誰もいませんよね。だから、そういう意味で、あそこは今、ジャパネットたかたさんも含めた官民ですごい再開発をやっていて、やはりそれは都市開発という、都市計画というものができたことによってですし、当然、新幹線が、早い時期に九州新幹線が通った。実は九州新幹線、JR九州の収益構造は、やっぱり利益の多くは不動産収入なんですよ、ホテル収入なんですよ。そういうことも私は国会議員時代、学んできたものですから、そういった観点から、広い意味で俯瞰的に都市開発、都市計画というものを考えていく。そうなると今おっしゃったように、できるだけにぎわいを、いわゆる「スマートシティ」、「スマート・べニュー」ということは、これはもう全国、世界の常識なんですね。この前提で是非、皆さんもご議論いただければありがたいなと思います。

(幹事社・NHK)
NHKです。先ほど、タブレットについての予算についてお話がありました。先日もいろいろ教えていただきまして、ありがとうございました。タブレットに関して、県民の税金を使われるというお話も先ほどあったんですけれども、次の議会で、何かこういった形で、補正予算で上げられるとか、今、言える範囲で構わないので、何か今、お考えになっていることがあれば。

(知事)
予算の計上というのは、それは結果の話であって、私どもいつも、今回、タブレット問題で僕が申し上げたのは、第一に一番重要なことは、今ある対象の子どもたちに不便をかけないよう、最大限の努力をするということで、その結果としてそういった予算が必要であれば、それは議会も含めて、もちろん議会の皆様方にも、議会中であること、ないことも含めて理解を求めていきたいと思っています。そのためにも教育委員会さんにはもう早く、もう一刻も早く方針なり、対策を示していただきたいと思います。今、現在も、私の口からは申し上げませんが、いろいろ、リースも含めて、いろんな形であたって下さっているという話は聞いていますが、そこはまたしっかり教育委員会さんの方で、発表を早くしていただくということが、徳島の皆様の安心につながると思います。もちろんそれで、しっかり精査したうえでの対応であれば、私どもはしっかりと予算対応していきたいと思っています。

(幹事社・NHK)
ほか、皆さん、よろしいでしょうか。ありがとうございました。

(知事)
どうもありがとうございました。

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