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令和5年10月13日 定例記者会見 フルテキスト版

発表事項

(知事)
 徳島県知事の後藤田でございます。報道の皆さん、県民の皆様、よろしくお願いいたします。何か久しぶりな感じがしますが、議会があったからかな。改めて直近のご報告と、また質疑を受けつけたいと思います。まず、私の方からの報告でございます。
 議会につきましては、先日のぶらさがり(会見)でもお話ししましたが、9月定例議会が緊張感のもと、また、県を前に進めていこうという県民一丸となった、そういった議論ができたと思いますし、私自身も公約を一つ一つ、丁寧に実現させていただいているということにも、非常にありがたく思っております。まだ、懸案につきましても残っておりますが、その方向性につきましても今回、特に都市計画、県都徳島市の魅力度、木を見るのではなく森を見てからの都市開発と、こういう、未来に残せるという私のビジョン、このもとでワーキングチームが進んでいるように聞いております。先般も議会の最終日に申し上げましたとおり、やはり都市計画があるところはこの10年、地価が上がっているという、やはり如実にその結果が出ておりまして、計画無きところは価値といいますか、それが下がっている。計画を持って、ビジョンを持って、大きくまちづくりを考えているところは地価が上がっている、期待があるということですね。これはやっぱり、ひいては若者も定着しやすいという、こういったところにもつながっているのかなと、このように改めて思っておりまして。都市計画というものの大事さ、聞くところによると47都道府県の県庁所在地で、3年前、数年前にやっと徳島がその都市計画というものをやったという事実もあるようでございますので、今、もう作っているようでございますが、私はやっぱりまだまだ、さらに細かくちゃんとやるべきだと。ふわっとした計画ではなくて、そういったことも一緒になって考えていきたい。我々も、全国の知見、海外の知見。その関連でいきますと、この方は徳島出身なんですけれども、アメリカの都市計画の教授をやられている藍谷先生という方がおられまして、この方にも今後、建築だとか都市交通といった、そういった専門的知見を持たれている方にアドバイスもいただきたいと思いますし。首都圏の大手、誰もが名前を知っているんですが、そういったディベロッパーの方々にも、既にもういろんな意見をいただきながらやっているところでございますので、11月に向けて、この10月も引き続き、絶え間なく情報交換、情報収集をしているということも説明させていただきたいと思います。
 それともう一つは、今、徳島新未来創生という大きなテーマの中でアドバイザーに次々となっていただいておりまして、皮切りにはボクシングの村田諒太さん、そして元ジャイアンツ社長の久保さん。今回、新たに元豊田通商のニュージーランド、タイの社長もやられていて。この方は、実は徳島の出身で、脇町高校ご出身、今、名古屋にお住まいでございますが、大変な海外の知見、また、ビジネス、そういったものの知見がおありになる方でございまして、大場様に近く、県庁で、10月19日、アドバイザーの委嘱をさせていただきたいと思います。10月19日当日は、アスティとくしまで「徳島ビジネスチャレンジメッセ2023」が行われまして、今、私ども、プロモーションの海外の活動の中の一つであるタイの。タイブースなんかも今回、「(徳島)ビジネス(チャレンジ)メッセ」でお作りいただけるようでございまして。先日も、この前、タイのサヤムスクエアかな、大きなデパートでいわゆるヒットフェア、タイの皆様方に徳島物産、そして、また文化を発信するイベント、これも非常に大盛況に終わりまして、現地のメディアに佐藤理事が、結構な尺で、阿波弁でしゃべっていた姿が送られてきました。今日も先ほど、ニュースがきたのが、現地のインフルエンサー、日本人の方がその様子を映してくださって、それをYouTubeで発信していただいたり、いろんな意味で、いろんな方が前に進めていただいているのは本当にありがたいと思います。私自身も、また今月、タイの方へ行って、またいろんな形で、タイの梨田大使にもまた面談する。また、9月中旬まで日本の駐日タイ王国大使をしていたシントンさんにも、現地でもまたお会いして、また今後のいろんなアドバイスをしていただくと。何なら本当、アドバイザーになってもらいたいくらいでありますけれども。でも実質、人間関係は非常に、ご自分のご自宅のチェンマイまで来てくれって話もあったんだけど、なかなか時間が取れないのでバンコクでお会いすることになりましたが。それも前回、阿波おどりにお招きしたり、いろんな形でおもてなしをさせていただいた結果、そういった人間関係が非常に深まっているということであるかと思います。もちろん、それ以外のほかの国だとか、また国内における観光につきましても、JALさん、ANAさんのみならず、フジドリームエア(ラインズ)さんにもいろいろと現場で交渉しながら、国内便の増便、新規開設等々、こんな動きも、実はもうずっとしているところでございます。種を撒いているところでございますので、また一つ、芽が出てきたらご報告ができるかなと、このように思っております。
 それと今回、補正予算でもお認めいただきましたけれども、秋に向けての5,000円クーポン、「ここちいい旅・徳島キャンペーン」と、こういったものをやらせていただいておりまして、これは11月からでございますが、まず皮切りに11月3日、4日、5日、この3連休は「Autumnフェアin徳島」と題しまして、秋の阿波おどりだとか、「亜細亜夜市(アジアンナイトマルシェ)」など、そういった多彩なイベントをさせていただきたいと、このように思っております。中身については9月補正で10億円、想定18万人泊というのかな、そういったものを想定しておりまして、1泊5,000円の電子クーポンを付与すると、こういった中身でございます。クーポン配布期間は、令和5年11月1日から令和6年1月31日までとさせていただきます。ただし、年末年始は除くと。これはもう、何もしなくても年末年始は人が来ますから、そこはまた混雑の原因になってもいけないので、そういうことでございます。そういうことで、是非、県民の皆様には県外、また世界、海外のお友だちに、こういう制度がありますからと。調べると全国でも、秋にまだこういう形で旅行支援をやっている県は、確か20県弱くらいあるのかな。半分ぐらいやっているようでございます。我が県はもう当然、観光客数は非常に低位に停滞していたわけですから、これはもう是が非でもやらなければいけないと。夏の阿波おどりも非常に、これは天候に恵まれなかった点、いろいろあったものですから、秋、いい季節の中で踊っていただく、見ていただくというのも、これは一つの在り方として、また春も含めて考えているところでございます。
 それと直近の、これは私どもが県庁でございますので、政策というものを政府与党と議論していくという立場でございますが、補欠選挙に絡んで、多くの政府与党をはじめ、また野党、与野党の皆様が徳島にご来県されているということは、皆さんご承知のとおりだと思いますが、その中でも、私どもは与党に対して、ここぞとばかりにしっかりと我が県の課題、そして、我が県のみならず全国の課題につきましての予算措置、こういった依頼をさせていただいているところでございます。先般10月5日にも、小渕優子さんが来られた時に、まずはタブレットをはじめとした文教関係、この施策につきましても、学校給食の問題も含めて、政府として、国としてしっかり対応していただきたいと、こういうお願いもさせていただいたところでございます。つい先般も、前の遠藤前総務会長や、山本順三四国自民党ブロック協議会会長さんもそれぞれお見えになって、本当にいろんな意味で、山形も新幹線問題があるようで、新幹線問題をどうやっていくか、一緒になって国に「在来線の維持とかやっていこうね」という話もできましたし、山本順三先生とも、四国は一つということでいろんな政策もお話をさせていただきました。これまた、私の同期で今日も石田真敏さんが、前の総務大臣でありますけれどもお越しになるということで、梶山さん、金子さん、この方々は全て私の同期でございまして、知事になって皆さん、「様子見がてら行くよ」といって来ていただける、そこもありがたいことです。なかなか、与党のそういった大臣経験者に徳島に来ていただくというチャンスはございませんので、私どもは選挙ということではなく、政策をしっかりとそこでお伝えさせていただきたい。そして要望をさせていただきたいと、このように思っています。岸田さんも、武見大臣も来られるようでございますが、そういうチャンスがあれば、しっかりとまた徳島県、地方の現状をお伝えさせていただければと、このように思っております。
 そして最後でございますが、議会最終日にも言及させていただきましたが、今、やはり教育環境、教育現場で、ちょっとさまざま、いろいろ問題が起こり過ぎているなと、こういった懸念といいますか、こういった認識を新たに持っていただいて。今日も教育長が同席させていただいておりますが。
 まず一つには、タブレット問題につきまして、これにつきましては前県政の時に、教育長をはじめ、決定されたこととはいえ、私ども、行政は継続の中で、やはり今、困っている子どもたちに、早急に対策を講じるということは、もう当然のことだと思っております。それは現知事の責任として、やらせていただきたい。何ができるのか、何が必要なのか。これはしっかり対応させていただきたい。しかしながら、やはりそうなった原因、そして、その検証というもの、発注の問題。今日も確認しましたところ、何か入札情報が削除されているというけど、それは事務的なものだったようでございます。もう一度、全て公開させていただくように、今日の朝、指示させていただいたところでございますので、そのことも申し上げたい。私の徳島新時代は透明性ですから。できる限り、県民の皆様に情報を共有すると、こういう考え方は教育委員会もしっかり持っていただくようにさせていただきたいと思います。
 また、数々の、いろいろ事案というものが出てきます。これは徳島だけではないと思いますが、その情報発信の仕方も、今後、またメディアの皆様方にもご意見を賜りながら、やっぱり緊張感を持った形にしないといけない。私の感覚だと、年に1回とか数回、まとめてどんと報道して「こんなことが、この1年ありました」みたいな、そういうことじゃなくて、随時、出していくこと。もちろんプライバシーの問題だとか、生徒さん、またいろんな被害があった場合は被害者の方、そういったプライベートの問題、プライバシーの問題は大事だと思っていますが、しかしながら、やはり学校側といいますか、やっぱり緊張感を持ってやっていただくためにも、こういったものは、まずは白日の下にさらすということも、これは一つの再発防止、緊張感のある教育行政につながるのではないかと思いますし。つい最近、また、小学校1年生でヘアバンドの形がどうのこうのみたいな話で、私も呆れてしまったんだけれども。小学校1年生にも校則があるのかと。これも、私は教育現場の、学校の先生方の関係者に聞くと「いや、自分たちもおかしいと思っているんです」と。「だけど、それは校長さんからルールを守るように子どもを指導してくださいと、そういわれるものですから、ルールどおりにやらざるを得ないんです」ということですよ。だけど、今、校則の問題、高校生を中心に議論をするようにいっていますが、小学校の1年生に議論できるわけがないんですよね、学校側と。これはやっぱり、現場の先生もちゃんと学校設置者、校長先生と意見を交わすというか、「これもうやめませんか」と、こういうようなことも僕は是非いっていただきたいと、こう思っています。
 やっぱり新時代は、いつも私はいっているように異次元、新次元じゃないと生き残れないんですよ。そういう意味で、やっぱり個性だとか、そういったものを大事にしなければだめなんです。ルールを守るということは大事ですよ。しかし、そのルールというものそのものが、じゃあ、どうなんだと。今の時代に合っているのかと。こういったことを今一度、教育行政、教育界の皆様には考え直していただきたい。一方では、いや、学校の先生もすごく大変だってわかりますよ、それは。いろんな学習指導要領が文部(科学)省から降ってきてそれに対応しないといけない、部活動もある。分かっております、その点も。その点についてもしっかり働き方改革をやらないといけないと、私は思います。しかし、不必要な校則を守るようなことを、校長がそれを現場の先生に押しつけている。もうその時点で仕事を増やしていますよ。言っていることが矛盾していると思っています、私は。ですから、是非、学校長にはそこら辺、しっかりとこれを抜本的に見直していただきたいと、このように思っております。いじめ問題につきましても、過去最高ですか、数字的には。もうあり得ないですよ、これは。やっぱり学力を上げるとか何とかということは、これはもちろん大事だけれども、それ以前に人の痛みを分かる、人の心が分かる、こういった教育を改めて学校現場には、もう1回徹底していただきたいと、このように思っています。いくら学校の成績がよくても人の痛みが分からない人はだめですよ、はっきりいって。私は国会議員時代、文部(科学)大臣に、あまり質問をするような立場ではない、当選回数、若い人が質問をするのはあれなんですが、「あえていわせてくれ」といって、予算委員会の分科会で申し上げました。例えば内申書ですよ。これにつきましても、慣例としていいことしか書かないということなんですけれども、私は絶対的におかしいと。これは人権問題も含めておかしなことをされた学生は、高校進学、大学進学にもマイナスになりますよと、そういったことを明確に内申書に書きますよと、こういったことを保護者の皆さんも心していただきたい。こういうことをしないと、学校の先生にも、そういった意味でちゃんと交渉できる力を持っていただくためにも、本当に悪質ないじめ、こういったものはイエローカード、レッドカード、これは内申にしっかり書く。そして、進学もこれから、そこは足かせになりますよと、私はこういうことを、しっかり規律を作っていただきたい。もうなあなあではだめです。私は改めてそれを今回、感じました。もちろん僕は国会議員から知事になる時に、なぜそう思ったかの一つに、我々が国の方でいくら教育改革だとか家庭、子育て、いろいろと施策、予算を出しても、いじめも、引きこもりも、DVも、不登校も減らない。これはどういうことだということで、私は、それを現場に近いところでその原因を突き止めて改革をしたいと、そう思ったから私は知事になりたいと思った、原因の一つなんですね。ただ、今、なってまだ5か月弱でございますが、このような現状を見て、これは徹底的に、改めてさまざまな案を実行に移したいと、このように心に決めたところでございますので、さまざまな課題が山積しておりますが、この教育再生というものをしっかりやっていきたいし、これは議論をして来年出しますとか、そんな悠長な話ではない。もう今日から、明日から、現場の校長先生をはじめ、学校現場にはそれを実行していただきたい。そして、実行されるかどうかをしっかり、私どもは総合教育会議を通じてみていきたいなと、このように思っております。以上です。

発表事項について(質疑)

(幹事社・NHK)
 では、今月はNHKと日経新聞さんの方で幹事社を務めさせていただきます。まず私、NHKから幹事社質問、2点、教えていただきます。先ほどのお話でもありました、県立学校のタブレット端末の問題ですけれども、今現在も聞き取り調査をなさっていると思うんですが、進捗状況ですとか、今後の見通しが今のところ、分かれば簡単に教えていただきたいんですけれども。

(知事)
 これについては、志田副知事をヘッドに先週から立ち上げましたので、その進捗といっても、まだ立ち上がったばかりなので、もし今日、答えられることがあれば、今日、榊教育長も同席していますので、今の進捗について。

(榊教育長)
 今、知事からお話がありましたように、全体の、基本的な入札がどうだったのかと、そういうようなことを、当時のことについては志田副知事の方で検証を、チームを作って、今日もあるんですが、やっていきたいと思っています。学校ですが、学校の方は水、木、金ですかね、今週、全部の学校に行かせていただいています。各学校によりまして、端末の修理の台数とか、授業での使い方がやっぱり違いますので、個別に聞き取りをして、これから対策について細かなところを詰めていくという状況です。

(知事)
 できる限り、その会のあと、しっかりと皆様に報告できることは報告できるように、開かれた形でやっていきたいと思います。

(幹事社・NHK)
 私から、最後、二つ目です。今回、徳島新未来創生アドバイザーに大場さん、元慶應大学のラグビー部でいらっしゃって、どういった理由とかで、結構、海外の経験が豊富な方をアドバイザーとして委嘱された、徳島県の狙い、それを改めて、ちょっと県民の方にご説明していただければと思います。

(知事)
 今、お話があったとおり、まず徳島ご出身であるということもさることながら、アドバイザーは別に県出身に限っているわけではありませんが、今、まさにおっしゃったとおりで、海外の知見、またスポーツ行政、スポーツの産業化にも詳しい、そして、タイを中心としたアジアのみならず、ヨーロッパにも多彩なご人脈がおありになる。そして、さらには、やはり愛知県、名古屋、豊田(通商)、その関係のご人脈もたくさんございまして。そういう意味では、先般も私が名古屋グランパスの試合に行って、地元企業さん、そして100人を超える阿波おどりの皆様方、そして物産のPRに行った際も大場さんから豊田(通商)の、世界、そうそうたる企業の幹部をご紹介いただいたり。また、私の先輩でもある大村知事さんとも一緒に、いろいろコラボレーションできるかなと。ゆくゆくは徳島と愛知県で空の便もしっかりとできればなと、このように思っています。そういう点でも、いろんな人脈も大場さんはお持ちになっているので、大変期待をしております。

(幹事社・NHK)
 大場さんは、豊田通商のタイランドの元社長も務めていらっしゃって、今月、知事もタイの方に出向かれるということなんですけれども、そのタイとの交流を深める意味でも、今回、大場さんを。

(知事)
 そうですね。タイだけじゃなくてアジアの知見を持たれていますから。大体、ああいう会社、商社はもう、どこか一つにヘッドオフィスを置いて、アジア全体を見られるという、こういうパターンですから、それはもうバングラデシュから、ベトナムから、いろんなかたちで、またご指導をいただきたいと思っています。私どもも、貿易協会だとか、産業振興機構だとか、いろいろあるんだけれども、やっぱり今後は、私はそういったところの体制を見直す上でも、本当に動ける人、本当に商売がしたい人、商売ができる人、こういった方々に体制を切り替えていきたいと思っています。今まで何かあるとコンサルに丸投げするとか、ちょっと最近でもそういう事例があって、私がちょっと疑問を呈して。商売をやるのに、旅行会社にそのビジネスを丸投げするというのはどういうことだと、よく分からないような事案もあったりするものですから。これも、やっぱり人ですよね。やはりノウハウとノウフーという。ノウハウはどうやってやるか、だけど、ノウフー、人脈ですよね。誰を知っているんだろう。これはやっぱりすごく大事なんですよね。ですから、こういった人たちに力をいただくということは大事です。ほかを知っているということ。我々はほかを知らないということを自覚しなきゃいけない、謙虚に。ですから、知っている人をアドバイザーに置くということが、いろんな意味で今、徳島に必要なことだと思っています。

(幹事社・NHK)
 僕から、本当に最後ですが、改めて大場さんに一番期待されている、こういったところをちょっとアドバイスしてほしいという。

(知事)
 今、いったようにノウハウ、これはもうビジネスなんだと。県の仕事というのはもう会社と一緒なんだと、結果を出すんだと。そして豊かにすること、会社と一緒で利益を上げるということは県民を豊かにすることなんだと、こういうことだし、ノウフーという意味でも、やはり人脈というものを大事にすること。公務員というのは大体2年に1回人事異動があって、今までの蓄積というのはすぐゼロになってしまうんですよ。こんな失礼な話はないんですよね。商社だってそうですけどね。担当が代わったりする。だけど、やっぱりそういった、その人のつながりの引き継ぎ方というのも、これもやっぱり、しっかり勉強したいと思っています。

(四国放送)
 先ほどのタブレット端末の件ですけれども、今、もう修理が間に合わずに、予算も不足しているという状況なんですけれども、今後、予算的な措置であるとか修理代についてはどのように考えていらっしゃいますか。

(知事)
 これはもう、お金がありませんということはいえません。これは子どもたちに対して、保護者に対して。修理も含めて、またリースも含めて、代替品も含めて、できるだけのことはやりたいと思っています。

(四国放送)
 一方で今、2,800台を超える不具合。聞くところでは、1台の修理費用に4、5万円かかるとなると、かなり膨大な金額に膨れ上がる可能性があるんですけれども、その点について、責任の所在はどのようにお考えでしょうか。

(知事)
 今、我々がやるべきことは、私、これはもう前任の方のご決定とはいえ、今、申し上げたように、子どもたちの教育に不具合が起きないように最善を尽くすということが、まず私ども、今、新しい体制の責任だと思っております。過去の発注の在り方、そしてメンテナンスの在り方。皆さんも物を買ったら必ず保証書というのがつきますよね。そういう、壊れた時にどういう契約をしていたのかとか、ほかができていて、なぜ今回、高校がそうなっているのかとか、こういった、本来の発注の在り方につきましてもしっかりと検証したいし、文部科学省にもいろんな知見をいただきながら精査をしていきたい。これはやはり再発防止ということはもちろんのこと、やっぱり県の発注の在り方、税金の使い方ということは「安かろう悪かろう」みたいなことではなくて、何が大事なのかということをもう1回、考えていただきたいと思いますし、入札のプロセス、ちゃんとしたスペックインがされていたのかとか、こういったことはもう全て、事実関係を明らかにしてもらいたいと思っています。

(読売新聞社)
 読売新聞と申します。私もタブレットのことで、今、子どもたちが、今ある端末を共有しているということで不安に思っている保護者も多いと思いますが、いずれかは、絶対に1人1台端末に戻るという理解でいいんでしょうか。

(知事)
 これは、いずれかというか、いずれはというか、もうそれはできるだけ早く、子どもたちに安全な、そしてしっかりとした機能の端末をご提供するというのが、我々、現在、行政の責任者として私の責任だと思っています。先ほど来の予算の話だとか、今後の在り方については、やはり文科省、また国、先日も、小渕さんにも先んじてそういったお願いをさせていただいたんですね。実は、GIGA(スクール)構想というのは義務教育、すなわち小中学校に対しては国からの支援がございますが、県にはないんですね。県も臨交金(臨時交付金)でこれは対応してきたということでございますので、今後の、やはり買い替え時期にちょうど至っているわけでございますので、この点について、予算面のみならず、やはりスペックの在り方についてもやはり文科省でちゃんと「こういったものは最低マストだよ」と、こういった契約の在り方についても国と連携していくべきだなと、こう思っています。

(徳島新聞社)
 徳島新聞と申します。お世話になります。タブレット端末のことで一つ質問なんですが、いろいろ買い替えや修理などが大変なことになると思いますが、今後もツーウェイ社の端末というのは使うことになりそうでしょうか、そこら辺。

(知事)
 いえ、それはあり得ません。あれだけの問題を起こしているのは、逆に賠償請求も含めて、そこは検討する一つの課題だと思っています。もちろん、それは契約がどうだったかということが重要でありますから、その契約もしっかりと、その入札情報は、これはたまたま事務的に削除されたらしいんですが、そういうものも含めて、しっかりとオープンにやっていきたいと思いますし、私の思いからすれば本当に、非常に憤りを持っております。今のところ発火など、発火したとか、そういったところの情報はまだ聞いていないんですか。こういったことが、まだそうだけど、熱を持って、そしてまた電波障害だとか、これで本当に子どもに身体的な、また精神的なダメージがあったりしたら、これこそ大問題ですから。こういったこともしっかりと精査をしていきたいと思っています。必要があれば、もう法的手段も含めて厳正に対応したいと思っています。

(毎日新聞社)
 毎日(新聞社)です。今、タブレットの関連ですが、知事のお怒りももっともだと思いますが、ただ、現場の対応をどうするか。今、聞き取りをされているという話ですが、そもそも、タブレットというのは県立学校でも、今回のバッテリーの問題とは別に、大量の破損とかで、そもそも今年の4月から、1学期丸々使えていない学校もあって、さらに修理の予算がない、代替機も今年度、難しいというような声も上がっていて。そうすると、例えば、県庁の職員も1年間、パソコンなりタブレットが使えなかったら大変なことだと思うんですけど、県立学校でいうと、3年間しかないうちの1年間が丸々使えない。それだけで済めばいいですが、大学のセンター試験なんかで、もう情報が間もなく必須になるという状況で、じゃあ、徳島の県立学校に通っていたら進学にも差し支えると。徳島の県立学校に通っていたばっかりにそういうハンディキャップを負うかも知れないという状況になって。そうなると、例えばどういう手当てを考えていらっしゃるのか。例えば11月定例会まで待てるのか、その予算的な措置をする場合。買い換えるにしても膨大な額になるし、あるいは、もう急遽、リースか何かを入れるにしても大量発注となると、そもそも調達できるのかというのもありますし、かなり、1日、1日がもう、どんどんなくなっていく。その間にも現場では使えない状況でどんどん。他県の学校だとそれを使ってその情報の授業を受けたり、どんどん徳島の生徒がハンディキャップ、取り残されていくような状況になると思うんですけれども、法的な措置うんぬんとは別に現場の対応という、ここ1週間とか、ここ半月とかでどういう。もちろん原因の調査がまとまらないとなかなか動けないとは思いますが、選択肢としてはどういうことをお考えでしょう。

(知事)
 先ほども申し上げました、いじめ問題のみならず、このタブレット問題はもう、今、この瞬間から、また明日から、もう既に、今、現在の課題でありますので。今のお話は十分、私も承知しております。以前から徳島新聞さんの読者の手紙にも、高校生にだめ出しされていたというような話も含めて、それはもう県民の認識で、私からすると、それがもう1年も2年も前の話ですよね。だから、これが改善されていないことも含めて、今、県教委にはそこをちゃんと検証していただきたいし。義務教育というのは、まさに国民の三大義務ですよ。しかも、教育機会の均等というのは、もう当然のことですから。今のお話のとおり、教育機会が均等でないということで大問題なんですよ、これ。それについても教育委員会をはじめ、学校設置者には本当に緊張感を持って対応、対策をしていただきたい。もちろん予算を出すのは我々ですから。それは議会も含めて、県民の皆様の理解を得られるように頑張りますが、また国の交付金等々、こういったものも、もちろん知恵を出しながらやっていきたい。今の子どもたちだけが、何か不公平、不具合を受けるということがないように対応したいと思っておりますので、その点、教育委員会にも自覚をしていただきながら、早急に対応させたいと、してもらいたいと、こう思っています。もしよければ、今日、せっかく教育長も出席していますが。

(榊教育長)
 今のお話ですが、お話のとおり、子どもたちの学びに今、影響が出ています。各学校を早急に、もう今週中にも回り切れという指示を出しています。子どもたちの学びの中で、各学校、違うと思いますが、どこが肝になるのかと、各学校にとって何を大事にしていきたいのかというのもそれぞれ違うと思っています。そこに手を当てていく方略として、今、お話のように、直ちにタブレットの新しいもの、代替機がありませんので、学校の中でできること、教育委員会の中である程度ケアできることというのをすり合わせて、できるだけ影響が最小限になるように、知事からお話があったように「知恵を絞れ」とお話をしていますので、月曜日から、できることから一歩一歩やっていきたいと考えています。

(幹事社・NHK)
 以上で、本日の定例会を終わります。

(知事)
 ありがとうございました。

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