〒770-8570
徳島県徳島市万代町1丁目1番地
- 電話番号:
- 088-621-2500(代表)
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- 4000020360007
(知事)
では、県民の皆様、よろしくお願いいたします。そして、メディアの皆様、よろしくお願いいたします。本日、私の方からご報告をさせていただくことは3点ございます。1点は、先日もお話させていただきましたけれども、いわゆる新学期の開始を控えた時期に子どもさんが精神的に不安定になる、そんな傾向があるため、先日の7月27日の記者会見でも述べたように、8月25日から9月3日の集中開催期間内に「こどもの居場所」、こういったものを開催いただける団体の募集を呼び掛けさせていただきましたところ、集中開催期間前後の開催も含めまして、趣旨に賛同して取組みに参加いただける団体の申し込みが50件もございました。実際の活動の日数は延べ80日間と、各「こどもの居場所」開催におきまして共同メッセージの提示や、共同ハッシュタグによりますSNS発信等に取組んでいただく予定でございます。共同メッセージにつきましては「ひとりじゃないよ!みんな居るケン!」、共同ハッシュタグにつきましては「#みんな居るケン!」、「#こどもまんなかやってみた」、先程も宣言させていただきましたが、そういったハッシュタグやメッセージによって、子どもの不安定な時期を我々、社会がしっかり守っていくと、こういったことを今、現に取組みさせていただいております。
そして2番目でございます。スターラックス航空によります徳島ー台北間のチャーター便の就航についてご報告をいたします。先月、私共がスターラックス航空をはじめ台湾に出張いたしまして、いわゆるインバウンドの営業活動、プロモーション活動に行って参りました。その成果として、本県と台北とを結ぶチャーター便を、春に続いて秋も実現したいと、こういったお話をいただいていたわけでございますが、改めてご連絡をいただいて、この度、秋のインバウンド連続チャーター便が運航される見込みとなりました。現在、国や関係機関と最終調整を進めているところでございます。ご覧のとおり、スターラックス航空さんは台湾で今、一番人気のある最新鋭の機材、若い方にも大変人気のある飛行機会社でございます。運航期間につきましては、11月13日から12月15日までの間で13往復。春の4往復の便と比べますと3倍強の便数を確保することができそうです。また、運航日や運航ダイヤ等の詳細につきましては、確定後に改めてお知らせをさせていただきたいと思います。まずは公約どおり「魅力度アップ」、開かれた徳島、海外路線の新規就航、また既存ルートの拡大、こういた点において一つ、現場のスタッフの頑張りによって、こういった形に成果を挙げるところまで参りました。つきましては、先日も申し上げましたが、やはり徳島から海外にも行く、こういった数も増やしていかなければいけない。それによって定期便化していくということになります。今、現状、残念ながらパスポートの取得率が、徳島県で言えば10パーセント程度、全国平均では16パーセント、四国の中では香川が12パーセント、徳島が10パーセント程度、愛媛、高知は一桁台と、こういう情報を受けております。これはやっぱり円が安いというか、(新型)コロナ(ウイルス感染症)のいろんな影響はありますが、これは世界的な共通した(新型)コロナ(ウイルス感染症)の影響はございます。そういう意味では我々、経済、またそういったものを元気にしていくことによって外にも出て行く。こういった開かれた徳島を目指していく。その結果が今回、3倍に伸びるチャーター便でありますけれども、定期便化に向けてさらに頑張って参りたいと思っております。
3番目でございます。これにつきましては先般来、ご報告もさせていただいているかと思いますが、「令和5年度徳島県総合防災訓練」につきまして、まずご報告をいたします。これにつきましては、来る9月1日、発災時に孤立が想定されます海陽町の野外交流の郷「まぜのおか」を主会場といたしまして、同じく孤立するとされる高知県東洋町と連携いたしまして、初めて県境をまたぐ広域的な総合防災訓練として実施する予定でございます。パネルでもご承知のとおり、孤立した集落に対して空から、そして、または海から救援物資等の輸送訓練、また、自衛隊や警察、消防、DMAT、この部隊の進出訓練、こういったことをやらせていただいて、今後、南海トラフ巨大地震をはじめ、大規模災害を迎え撃つ災害対応力の強化、県境を越えた災害対策訓練、こういったものをさせていただくことによって、徳島県民、高知並びに四国全域の安全、安心につなげて参りたいと、このように思っております。加えまして、防災関係ではございますが、建設しておりました(県立)東部防災館「おきのすインドアパーク」、これにつきまして、先程の、今回の訓練でも活用するわけでございますけれども、一方、この防災館は、平時はスポーツをはじめとする県民の皆様のにぎわい拠点として、災害とにぎわい、このリバーシブルな活用を合理的にさせていただくということになっておりまして、この度、来る9月17日に、新たに「おきのすインドアパーク」としてオープンさせていただくことになります。今後9月1日に(県立)東部防災館公式ホームページを、防災訓練と同じタイミングで開設するとともに、オープン当日は記念式典、また、皆様方、マスコミの関係者の方々への施設案内等を予定しております。具体的な詳細につきましては後日、資料提供をさせていただきたいと思います。私からは以上です。
(幹事社・朝日新聞社)
それでは幹事社、朝日新聞から、チャーター便の就航について確認したいんですけれども。ちょっと、今、確認できなくてすみません。この倍になったというのは。
(知事)
3倍。
(幹事社・朝日新聞社)
3倍になった。その前はいつ、どの会社でどこ間だったかというのを確認したいんですけれども。
(知事)
春に、これは誰か詳細答えられますか。お答えしてあげてください。
(県担当者)
3月24日から4月9日の間、運航会社は今回と同じスターラックス航空です。
(幹事社・朝日新聞社)
4往復。そうしたら、徳島ー台北間のチャーター便が就航するのは春に続いてのこととなるという。ただ、便数がすごく増えたんだという、ありがとうございます。
(幹事社・読売新聞社)
その時の乗車率みたいなものってわかりますか。
(県担当者)
約9割。
(知事)
今回も、予約も結構、まあまあ順調だと聞いていますが。私もスターラックス航空にお邪魔して、幹部と交渉させていただきまして、スターラックス社のセールス部門トップ、リャンさん、この方ともお話をさせていただいた。
(時事通信社)
時事通信です。国際便の定期運航の今後の取組みについてお聞きしたいんですが、現在、パスポートの取得率が10パーセント程度というお話がありましたが、例えば鹿児島県だと、一部自治体の方では、そういったパスポートの、いわゆる取得を増やすために県が一部、助成金を出したりしているんですよ。ですので、何か徳島県でも今後、その定期運航を増やす、定期運航につなげていく取組みとして、そういった施策を考えられているのか。現時点で考えられていることを教えていただければと思います。
(知事)
いや、これにつきましてはまだ検討中であります。やっぱり県民の皆様も今、例えば「県の公式LINEに入ってくださいね」とか、こういうことを今、組織的にもしっかりやろうということでやっています。もうあれもこれもだと、皆さん、混乱してしまいますから、そこら辺は現場に一番近い基礎自治体の皆様方ともいろいろ相談していきたいと思います。この前のヘルメットもございますし、あれもこれもということになったら大変だし、そこも一度にお伝えするとか、そこら辺はちょっと考えたいなとは思いますし、セットで。昨日なんかもある団体、婦人団体連合会の方々がお越しになったので、いわゆる県の公式LINE、「組織として皆さん、普及させてください」と。加えて、パスポートについてもお話させていただいたところでございますので、いずれにせよ、しっかり進めていきたいと思います。一方で今、台湾の話、増便の話になりましたが、引き続き、私も今月末にタイに訪問して、また別の航空会社に直接、しっかり営業していきたい。また梨田大使とも面談をする予定になっております。これは直行便の話のみならず、10月、または来年の春にそれぞれ、徳島の物産や、また文化、こういったPR、これはもう計画しておりますので、その準備も含めて伺うことになっております。加えて、韓国便につきましても今、現場の担当者に鋭意、努力をしていただいているところでございまして、これにつきましても少しずつ前へ。少しずつといっても、私もまだ3か月しかたっておりませんが、そういう中でも現場がしっかり動いてくれて、少しずつこうやって、台湾便もそうですが、増便もそうですが、結果に結びつくべくやっておりますので、そんなに急かさず、慌てずに、また報告できるようになると思います。
(幹事社・朝日新聞社)
確認ですが、先月、台湾を訪れて、その時にスターラックス社にも訪れ、プロモーション活動をされたということですけれども、当然、航空便就航を含めたプロモーション活動を。
(知事)
もちろんです。その時に、やっぱり定期便までいくというのはこっち側からも行かなければいけない。インバウンドだけじゃなくてアウトバウンドもしなければ、「やっぱりWin-Winの関係でないと定期航路はなかなかだよね」ということで、それで私もなるほどと思って調べたら、ちょっとパスポートが、徳島だけじゃないですけどね。もう日本でそんな、少なかったのか。世界中、(新型)コロナ(ウイルス感染症)、同じ状況ですが、やっぱり何か。これは日本の円の安さだとか、日本の、ちょっと国力なのかな。そういう気もしましたけれども、しかし、そうは言っていられませんので。開かれた徳島として前向きに進めていきたいなと思います。
(幹事社・朝日新聞社)
今後の作業について、最終調整中ということですけれども、もう就航という理解でよろしいわけですか。
(知事)
そうですね。これは、また詳細が担当からもありますけれども、非常に、こうやって発表できるということはそういったところまで来ているということだと思います。どうですか。
(県担当者)
まだ正式な結果はいただいていないところなんですけれども、それに向けてある程度、見込みが立っていると。
(幹事社・朝日新聞社)
定期便の場合は当然ですが、こちらから行ってあちらから帰ってきますが、チャーター便の場合はあっちからこっち、あっちからこっちという理解でよろしいですか。
(県担当者)
今回、インバウンドチャーターになりますので、台湾からのお客様のみのご利用。
(幹事社・朝日新聞社)
了解しました。
(徳島新聞社)
徳島新聞と申します。スターラックス社のことについて、追加で質問なんですが、13往復ということですけれども、便で言うと何便ということになりそうでしょうか。
(県担当者)
正確に申しますと、実は、今回15往復の26便となります。先ほども申しましたが、インバウンドチャーターでございますので、こちらからのお客様が搭乗されない便がございます。回送便がございますので、お客様がご利用になる便ということでカウントいたしますと13往復。
(幹事社・朝日新聞社)
正しくは15往復の26便なんだけど、誰も乗らないことを考えると13往復の26便。
(県担当者)
そうですね。お客様がご利用になる便でカウントいたしますと。
(徳島新聞社)
26便は、そのうち13便が徳島に入って、残りの13便が台湾に帰るという理解でよろしいでしょうか。
(県担当者)
結構です。
(幹事社・朝日新聞社)
発表事項以外の質問をよろしくお願いします。
(徳島新聞社)
県立ホールについてですが、昨日からアンケートが始まりまして、9月議会でもう方針を決定するというご意向でしょうか。
(知事)
そうですね。できるだけこれは速やかにやりたいと、こう思っております。それはやっぱり議会の皆様のご理解、県民の皆様のご理解を丁寧にしていくということでございますので。やっぱり私が申し上げてきたのは、やはり機能性をしっかり確保するということ。そして、より早く造る。これも、今までのやり方でも早くて4年半後なんですね。遅くなるともう5年後。今回の「(大阪・)関西万博」のこのパビリオンが、外国の方のパビリオンができないというこんな状況を見ていますと、やっぱりこれは人手不足、物価高騰、こういったいろんな懸念がございます。また、今までの設計はまだ、いわゆる劇場をやったことがない方の設計ということで、これは非常にやはり、できたはいいが音響がだめだっただとか、そういうこともしっかり我々は配慮しなければいけないし、最終責任は私が取らなければいけないものですから。以前も言ったように、例えばこの前も北島の体育館で、非常におしゃれな体育館だけど、できたはいいけどパオみたいになっていて、夏は冷房が効かないみたいな、ああいうことが起こったらこれは責任問題ですから。私はちゃんと、機能をしっかりとしたものにしなければいけない。そして、より、それは金額的にも、これは税金でございますから、ホールだけじゃなくてスポーツ施設やいろんな要望、サッカーのグラウンドだ、野球のグラウンドだ、体育館の空調だ、いろいろスポーツ関係の方からもご要望をいただいております。医療、公共事業、道路、やはり税金の使い方ということもしっかりと説明していかなければいけないと、このように思っております。加えて、今も申し上げましたが、県と市で、県都という徳島の、やっぱりこれから持続可能な、そして2、30年後に「すごいいいものを造ってくれたね」というこのレガシーですね。皆さんも含めた大人たちが20年後に責任を持てるものなのかと、こういったものを今、県、市で、ホールだけじゃなくて、ホールという1点ではなくて森を見ましょうと。駅の裏の開発、動物公園の問題、また、その中で役割分担ですね。本当に県がやるべきものは何なのか、市がやるべきものは何なのか。こういったものを総合的に考えて、合意をして県民の皆様にもお伝えすると、こういう作業もございますので、そこも含めてできるだけ速やかに。ただ早く、乱暴にやるということであれば、やりっぱなしで造ったらとんでもないものになっていたということは、これはもうあり得ませんので。慎重かつ速やかにやっていきたいと思います。
(徳島新聞社)
9月議会で県としての何らかの方針が示されると考えてよろしいですか。
(知事)
いや、そこはまた議論の中でしっかり説明しながら、それを早く目指すと、できるだけ速やかにできればいいと思っております。
(徳島新聞社)
少なくとも今回、アンケートの結果は示される。
(知事)
それはもちろん、私どもは、情報公開はしっかりとやってきておりますから、それについて何も隠し立てすることではありませんから、随時。やっぱり県民の皆様も一緒になって考えていただく。「県民目線」、これが私の方針ですから。今までは県民の皆様に「あれ」と、「我々、関与してないな」、「何か勝手に決まっていったな」みたいな、そういうことで、ちょっと不信感とか、そういった不満感とかがあったと思うんですけれども。私はできるだけ、さっき言ったように、案を示したという、この時点で大きく違うと思うんですよね。今までは決まったものを出してきたわけですから。我々は選択肢をしっかり、ウイングを広く、そして事前に説明していく、アンケートを取っていく、県民の皆さんを巻き込んでいくと、こういうやり方を取らせていただいています。
(幹事社・朝日新聞社)
関連で。当然のことながら、できるだけ速やかに決断するということでしたけれども、この県民アンケートの意見を踏まえて知事が判断されると理解でよろしいですか。
(知事)
そうですね。
(幹事社・朝日新聞社)
ただ、時期ははっきり、その急がないといったらあれですが。
(知事)
いや、ですから、そこについては皆さん、時期、時期っていうけれども、さっき言ったように慎重にやらなきゃいけないこともあるし。ただ、速やかにやることは当然でありますので、それは何月何日までとか、そういうことは皆さん、あんまり生産的な議論じゃないと思います。
(幹事社・朝日新聞社)
そのアンケートの結果を公表する時期というのはいつ頃に。
(知事)
それは随時やっていきたいと思います。
(NHK)
NHKです。アンケートは実際に県民の方が書くと思うんですけど、実際に県民の方に協力してもらうために、その狙いとか、協力してもらうためには実際にどんな言葉で説明して、どんな言葉で周知していきたいですか。
(知事)
ですから私ども、こういうアンケートもそうだし、電話の調査もさせていただきますし、また、今、目安箱等でもご意見を自然にいただいていたりするんですね、ホールについて。ですから、「やっぱり徳島県は変わったな」と、いわゆる県民民主主義といいますか。かといって、じゃあ、全ての人に意見を聞くというのは、これは世界中、どこもなかなかやりきれないところがありますが、いろんな手段で県民の皆様に参加していただく、政治参加していただく、こういう努力や工夫をしていきたいと思っていますし、その一つの一環だと思っていただければありがたいと思います。
(四国放送)
四国放送です。徳島市の阿波おどりの件でちょっとお聞きさせていただきたいと思います。(8月)14日ですけれども、台風が接近する中で開催されました。これについて知事のご意見、ご見解があれば教えていただきたいと思います。
(知事)
これは皆さんも、現場の方々もいろんなことを悩んで、そういう苦渋の選択をされたのではないかなと、これは、そうは思いますが、ただ、県民や県外の方も含めて納得と共感、これが得られたかどうか、得られてきたのかどうかということをやはり検証していく必要があるのではないかと。もう終わったことについて何か言う、文句を言ったりするとか、そういうことは生産的ではないと思います。ただ、次にどう活かしていくかと、こういう観点から言えば検証することは大事です。やっぱりイベントといっても、これは以前、花火大会で、歩道橋で大きな事故があったり、やっぱりお祭りでの花火大会、その他、安全性というものは、これは本当に大事であります。そこにおいて責任を誰が取るのかと、責任を取れる体制なのかと。じゃあ、その責任を取るうえでの権限なのかとか、こういったものは皆様方も含めて、これはやっぱり検証していく必要があると思うんですね。何かあった時に「いや、もう責任は取れない方々なんです」ということになると、これはもう被害者が泣き寝入りですからね。これは自賠責保険がなぜ強制保険なのかと言えば、それは責任が取れない方でもしっかり保険が求償できる、その財源となるための保険に加入しなきゃいけないということですから。そこの安全性については、私は行政の長としてはすごく心配です。ここについては責任を取れる体制というものを整備していただきたいし、そして同時に徳島市の阿波おどり、鳴門、お盆中、(8月)16日、17日は西の方、いろんなところでやっていただいていますが、徳島市の阿波おどりというのはやはり全国的にも発信力のあるコンテンツでありますし、これは徳島県全体が見られているということでございますので、やはり何がしか、県にもご相談をいただきたかったなと、こういう感想はございますし。以前は雨天というものを、今、天気は非常に予測可能性が高いですから、アスティをご準備したと、こういった過去のいろんな経緯もございますよね。ですから今回、私ども、アリーナにつきましても、先ほど言ったように、森の議論としてアリーナをどこに造るかという話も含めて、やっぱり駅前とアリーナというのは大事だなと今回、思いましたね。やっぱりアスティまでは遠いですよね、なかなか、観光客の方々に対しても。ですから、こういう時も、私だったら、そういうものがあったら、アスティももちろん過去に利用した実績があるようですが、そういった危機管理体制というか、危機対応というのは、これはもう大事だなと、こう思いましたし、もちろん災害がひどければそういうこともやってはいけないとは思いますが。あと、翌日につきましては、これも私ども、ずっと危機管理担当部局と、もう逐一、報告をもらって、私どもも(8月)14日のみならず、15日も備えておりましたが、その時には夕方ぐらいには雨がやむだろうと、こういう情報というものが、果たしてどのように徳島市を中心とした方々に伝わっていたのか、こういったことも、昔は県も一緒に入ってそういった相談をされていたようでございますから、やはり、是非、今後はそういったことも踏まえてやっていったらいいのではないかと、こう思います。あと、やはり阿波おどりというのは一部の方々が、誰かが中止するとか、中止しないとか、これも皆さん、やっぱり県民の皆さんや県外の人も、もう1回、原点を考えるというのかな。誰も制約することはできないと思うんですね。踊りたい人だとか、踊りを見たい人だとか、もちろん、それは天候が不順であると、大変であると、これは伝えることは大事、これは大前提でありますけれども。もう誰が見ても今後、これから悪化しないなといった時に、やはり個々のご判断だって、それは当然あろうと思います。ですから私どもは、私の判断で(8月)15日夕刻以降は大丈夫だろうと、もちろん移動はできませんから。しかし、陸の孤島となって徳島に取り残されてしまった観光客の方々に少しでも徳島を味わってもらいたい、少しでも阿波おどりを味わってもらいたいと、こういうことで、私の判断、私の責任で県が所有する場所、こういったところに場所をご提供させていただいたと、こういう次第であります。
(読売新聞社)
読売新聞です。今、開催について相談をしてほしかったと、そうおっしゃっていましたけれども、中止とか14日の実施とかについて何か、市長とか実行委員会からは一言もなかったという理解でいいですか。
(知事)
私の方にはなかったけど、事務方はあったんですかね。危機管理さん、なかったですかね。特に相談はありましたか。私のところにも、政治的にもないけれども、現場の危機管理の方にも相談はなかったようです。これは事実関係として。
(読売新聞社)
例えば今後、検証していく必要があるということで、市とか実行委員会と思うんですけど、こういう時に県にちょっと相談してほしいとか、ちょっと助けられることもありますよ、みたいに働きかけるとか、何かしていきたいとかはありますか。
(知事)
それはざっくばらんに、やっぱり我々も、国と基礎自治体をつなげる県という立場でありますし、さらには広域行政という立場を担っておりますし、そして県の持っているあらゆる土地や場所、またノウハウ、こういったものもございますので、それはざっくばらんにご相談をいただくような、そういった阿波おどりに、次はしていったらいいのではないかと思います。
(NHK)
NHKです。質問ちょっと恐縮なんですが、今日で就任して3か月ということで、改めてその3か月間を振り返ってみていかがだったでしょうかというところと、あと、今後、注力していきたいとか、抱負があれば教えてください。
(知事)
3か月というのはあっと言う間ではありましたし、もう何か半年ぐらいたったような感覚はございます。私自身、地方創生戦国時代であると、そういう中で、1歩たりとも猶予はない、こう思って走り続けて参りました。引き続き、さらにスピードを上げていきたいなと、私自身、もう肩が温まってきたので、多分、県庁の方々は「またスピードを、さらに上げるのか」と、多分、びっくりするかもしれませんが、言っているんですよね、もう。県の中の仕事というのは大体わかってきました。副知事さんも議会に2人お認めいただいた。また、危機管理の政策監、また政策監補、こういう体制が整って。ただ、最初の1周と言いますか、いろんな関係団体やいろんな方との会合、これは私自身が出なければいけないと思っていましたけれども、やはり戦国時代は他の県との戦いで、やっぱり外に出て行かなければ勝てないし、稼げないし。これは日本もそうですね。観光客をいかに増やすか、外にいかに輸出するかじゃないと、人口減少というこの局面では、我々徳島も同じだと思っていますので、「できるだけ私を外に出してくれ」と言っておりますので。これからはもっと県外、海外に行って、今までのいろんなノウハウ、人脈、こういったものを改めてメンテナンスしながら、そこからまた横に広げていく。そして新たに、本当に徳島に協力したいといういろんな人たちがたくさんいますよ。なかなかそういう人に会いきれていないし、また、東京でも徳島県出身の方が活躍していて、もうすごくもんもんとしていたらしいですよ。「もうこれから後藤田さんに、一緒に協力しますから」と。なかなか声がかかってこなかったような人たちが、もうわんさかおられまして。この前もオキタさんという、非常にブランディングの優れた全国的にも有名な方、徳島の方で、歴史観光についていろんなアドバイスをしていただくことになったり、これから徳島のアドバイザーとして、いろんな方にもっともっと委嘱していきたいなと思って。リスト的にはもう10人ぐらいいますので。もうそういう人にまだ会えていないのが、私としてはもどかしいので、早く外へ行かせてほしいなと。やっぱり1人だけじゃできない。県庁の皆さんも頑張ってやってくれていますし、同時に外から見て「徳島はこうした方がいいんじゃない」というような、そういうアドバイスが一番です。やっぱり今までの徳島は内に、内にというか、知らしむべからずというか、外との比較をしない。こういうのが私は、ちょっと課題だったのかなと。やっぱり改めて外と比べる、そして自分の立ち位置を直視する、それは恥ずかしくても、遅れていてもそれが大事ですよ。それを言ってくれる人というのは、やっぱり徳島を愛してくれている人だと思っています。県出身の、県外で活躍して、もどかしいなと思っている人たちに素直に「わからないんだ、教えてくれ」と、「知恵を、また経験を授けてください」、私はそういうふうに、県民の皆さんのためには何ぼでも頭を下げます。自分のために下げるのはあまり好きじゃないんですけどね。県民のためと、徳島のためと思えば何ぼでも頭を下げられます。そういう活動をこれからはしていきたい。
(NHK)
ちなみに100点満点で採点するとすれば、この3か月は何点で、その点数の根拠を教えてください。
(知事)
いや、私は自分で自分に点数をつけるほど、まだまだそんな立場にはありません。おこがましいです。それはもう県民の皆さんに判断していただきたいし、また、その3か月で全て判断すること自体がおかしいと思っています。今、種まきをしていますので。その種にどんな花が咲いているかとかはわからないわけですから。これからどうやって皆でその種に水を撒いていくか、栄養を与えていくか、光を与えていくか、こういうことですし。やっぱり根っこをどんどん深く、長く掘りたいですね。やっぱり根っこが強くて、根っこが太い木というのは立派な木を、そして立派な花を咲かせると思っていますので。今は種を撒いて、根っこが下へ、下へ根を生やすと、そういう時期だと思っています。
(読売新聞社)
読売ですけれども、2点、阿波おどりのところで確認したいんですけれども。阿波おどりは最後、県で独自にやられたというので、逆に市とか実行委員から「いや、中止って言ったのに」というハレーションとか、そういうのは特になかった。
(知事)
いや、それは全くないですし、それをおっしゃる、その根拠もないですし、そもそも、さっき言ったように、阿波おどりをするとか踊るというのは、それはもうもともと、これは皆さん、自然発生的に、阿波おどりという歴史を振り返れば、皆、楽しむためにやっていたものでありますが、何でそんな。もちろん、その阿波おどりを楽しむ方の一つの、一部だと私は思っていますよね、そういった方々というのは。だから、そこに制約されるということはあり得ないと思いますし。今後、公共の道路というものを使う限りは公平に、皆が踊る、差別なく、そういう体制ということも大事だと思うし、それをもう1回、考え直す時がきているのではないかなと、こう思っています。
(読売新聞社)
あと、ホールに関して、見直しパターンを4案出されていると思うんですけれども、一応、知事の意向というか、案としては、この前、議会でおっしゃられたようなこのパターン3、大ホール縮小で小ホールは取りやめるというのが一応、意向としてはお変わりないという理解でいいのでしょうか。
(知事)
それに近いですよね。そこはさっきも丁寧にご説明させていただきましたが、やっぱり機能が大事だと、失敗は許されない。造ったけど音が最悪だなんてことは絶対にあってはいけないし、そのリスクを私は負うつもりはない、200億(円)くらいの税金を使って。さらには、前も言ったとおり、各市町村が自腹でお造りになっている300(席)から500(席)の規模、それをなぜ徳島市だけ県が造るのかと。これはなかなか市町村にも、県民にも説明できない。こういう役割り分担の考え方。今後はやっぱり私の中心的な思い。ただ、だからと言って、県、さっきも言ったように、徳島市全体の県都としての魅力発信についてはあらゆる協力は惜しまないと、こういう考え方です。
(徳島新聞社)
ホールに関してなんですが、電話アンケートと書面アンケートで質問する項目がウェブサイトで公表されていまして、ちょっとこれを拝見していましたら、いくつか、ちょっと誘導的かなと感じるような質問の仕方がありまして。例えば「ホールの工事費について、当初の194億(円)を超え、今後もさらに増額する恐れがありますがどのように受け止めますか」という質問で、選択肢として二つあって、一つは「現計画をベースに進めるべき」、二つ目が「できるだけ削減して他の県民ニーズに応えるべき」。今の計画をそのまま進めたら増額する恐れがあるけれども、縮小したらオープン時期が遅れますよね、県が出している試算によると。
(知事)
いや、それは必ずしもそうじゃありませんね。
(徳島新聞社)
そうなんですか。
(知事)
ええ。
(徳島新聞社)
4パターンが出してあって、縮小する場合は、工事費は削減されるけれどもオープン時期が遅れるというデメリットもあると思うんですけれども、そういうデメリットを開示せずにこういう質問の仕方をしたら、それは「できるだけ削減した方がいいですよね」と答える人が多いのではないかと思いますが。
(知事)
それは予算的な話ですよね、その項目は。
(徳島新聞社)
そうですね。
(知事)
予算について聞いているわけですよね。それは、一つの質問で予算と工期の質問はなかなか難しいし、電話アンケートというのは皆さん、選挙でも電話アンケートでご承知のとおり、それは難しいんですよ、聞き方というのは、非常に。何なら私どもは、本当は数字まで出そうと思ったけど、それをすると逆に誘導的になるかなと思って、実は、数字はすごく抑えたつもりなんですよ。そういった背景もご理解いただいたらありがたいし、あくまで、さっき言ったように、機能の問題と、財政の問題と、そして工期の問題と、そして役割り分担の問題。こういったことについて情報として発信していく。そして、それでご判断というか、意見を聞いていく。逆に言うと、皆さんにそれをお願いしたいですね、そういうことを普段から。皆さんがそういうファクトを県民に知らせていっていただいていないものですから、こうやって私どもが4パターンも示しているんですよ。今までの県政に対してそれを、あまり質問されてこなかったですよね。ですからそこを、私どもはもう、一方的な案を出した県政から、もう4案も出している。なおかつ質問まで、電話もやってこっちもやって、そして、何か僕らが批判を浴びる、私は、あれはないと思っています。
(共同通信社)
共同通信ですが、先ほど阿波おどりのところで「行政の長として安全性について心配」というところがあったと思うんですが、これは、要は、意味合いとしては、台風が近づく中、開催したということについて、そういう心配もあったという、そういう理解でよろしいでしょうか。
(知事)
そうです。もちろん、それは桟敷席が、これは風で、風圧で壊れた場合にその下敷きになったりとか、そういういろいろな危険性は、皆さん、普通に考えてありますよね、それは。それはあらゆる祭で、過去に、本当に悲惨な事例があるわけですから、そこは本当に、それこそ、またしっかりそこも皆さんが報道すべき話で、誰々が言ったとか、私が言ったとかじゃなくて、皆さんがしっかり調査して報道していただきたいと思います。
(関西テレビ)
関西テレビと申しますが、このあと知事公舎のあり方の有識者会議が行われると思います。
(知事)
そうですね、もうすぐですね。
(関西テレビ)
知事も出席されると思いますが、改めて今のお考えと、あと一つ、気になったのが、有識者会議を行うことで、予算が新たにどれぐらい掛かるのか。
(知事)
やっぱり私自身、まず、何も不自由はないということです、知事になって。そして、県の仕事も不自由がないということです。加えて、やはり広大な土地、そして税金、これが今まで使われてきたということです。広いおうち、お屋敷に、そして維持管理で200万(円)以上掛かるとか、これはやっぱり県民からするとあまり理解されないのではないかなと思っておりますし、今、他県もそういった流れでありますので、私も、それはやっぱりそうだろうなと思っています。ただ、私だけの意見ではなかなか、これを判断するのもあれなので、第三者の方々がそれぞれの、不動産の専門家だとか、安全、治安の専門家だとか、そういう方に議論をしていただくということでございますので、そんなに、それによってコストが掛かるというのは、それはもう微々たるものでありますので。そこについては、じゃあ、議論しないのかという方がよっぽどおかしいわけでございますので。それと比べると天と地の差があります。
(幹事社・朝日新聞社)
特になければこの辺で。
(知事)
じゃあ、どうもありがとうございました。