〒770-8570
徳島県徳島市万代町1丁目1番地
- 電話番号:
- 088-621-2500(代表)
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(幹事社・読売新聞社)
幹事社の読売新聞ですけれども、そもそもなぜ、徳島でキャンプをすることに、徳島が選ばれたのかというところを、その経緯を知りたいんですけれども。
(知事)
これはいろんなご縁がございまして、もちろん秦さんも昔から、私もよく存じ上げておりますが、やはり「スポーツ立県」ということで、バスケのみならず、いろんなスポーツを経験されている秦GMをはじめ、そういった方々とのご縁もあって、そういう形でこういった打診をさせていただき、そしてこのような結果になったということでございます。
(幹事社・読売新聞社)
細かい話なんですが、この協定の具体例で、公式戦会場で徳島の特設ブースがあるという話でしたけど、これは公式戦、ホーム戦で1年間にわたってやるという感じなんですか。どういうあれなんでしょう。
(知事)
それはどうなの、課長。
(県担当者)
これにつきましては、今、ずっとというわけではなくて、日にちを特定して実施させていただこうということで考えております。
(幹事社・読売新聞社)
じゃあ、何日か、今日はやる日というのはあるという。
(県担当者)
今、12月、1月の土日あたりで三遠(ネオフェニックス)様の方と調整をさせていただいているというところでございます。
(知事)
ちょっと盛り上げるために言いますが、先ほども徳島、先に泊まるところとか、そういったところも見ていただいて、それについての感想とか、秦さん。こういう明るい話を、皆さん、質問に困っちゃうかもしれないから、一応、話題を提供しましょう、こちらが。
(秦氏)
やっぱり我々、普段から接点が比較的少ない立場で来たりしますと、まず、橋から入ってきて鳴門側に入った瞬間のダイナミックさだったり、今回、使用させていただいたホテルの整備の内容だったり、体育館の施設も見させていただいて、やっぱり徳島県のよさだったりというのは一つの入り口だと思うんですね。知事の部屋にもいろんな名産があって見させていただいたんですけれども、我々も、実は普段から一緒で、やっぱりその地域のよさをどうやって伝えていくかというのはものすごく大事にしていまして、それが、かと言って、じゃあ、いる地域だけの枠組みで押さえるのではなく、やっぱりより多くの人に知ってもらう。知ってもらうためにはどうするべきかというのは、我々の場合は、じゃあ、普段の選手たちに体験してもらって発信してもらう立場だったり、こうやってチームの関係者にも我々側から発信する立場だったり、こうやって受けていただく方々も発信するという、この交錯をより加速させることによって、知らないことを知っていただくということの大事さというのは普段、感じていますので。このブースも、本当にこれからアイデア次第ですので、どの日が開いているかとか、どういったコンセプトがあるかというのをいろんな世代のメンバーが集まって会話することによって、ただブースを置くというよりは本気で伝え合おうじゃないかとか、本気で、やっぱりこうやって、じゃあ、合宿の時に来て、本当に試合を見て、肌で感じることによってまた違う感性が生まれるので、それをすごく大事にしたいなというのは、今回の中でも大事にしている要素の一つですね。
(幹事社・読売新聞社)
決めるまでに何回か来られた、1回、視察に来られたという感じですか。今おっしゃったような、入ってくるまでの、キャンプって決めるまでの視察みたいなのは何回か来られたんですか。
(秦氏)
実際に来たのは今回が初めてなんですけれども、事前からいろいろお話を聞かせていただいたり、個人的にはサッカーの仕事も過去にしていて、何度もサッカーで来ていますので、いろんな背景は知っていましたので。ただポイントは、物理的な施設の充実感という、我々、プロとしての充実感が一つ。二つ目は、やっぱりやることによって交流の貢献になるような仕組みができるようであれば、それはすごく、同じように重要ですので、それがすごくかみ合ったというのが今回の大きな要素ですね。
(知事)
是非、皆さんもスポーツを通じていかに地方が活性化しているかという例、これを機会に皆さんも是非、本物を見ていただくと分かると思います。特に秦さんの場合はアメリカでお育ちになって、ご自分でアメフトもやって、アメリカのスポーツのダイナミズムも大変ご存知でございます。また一方で、藤田さんのところのチームも、あそこにおられますが、ザックさんが、まさにアメリカでしっかりとそこの、本場の生のものを見ていますので、そういう立場で今回、県民の皆様に世界レベル、そしてスポーツのダイナミズムを伝えていただくという、こういう記者会見ですので、是非、その趣旨を汲み取っていただきたいと思います。
(秦氏)
ちょっと補足しますと、三遠ネオフェニックスも去年から体制を大幅に変えて、例えば千葉ジェッツでもう長年、史上最多勝利の監督をされた大野ヘッドコーチをはじめ、スタッフ陣が三遠(ネオフェニックス)に移って、違う地域から違う地域に移って、そのバスケットボールノウハウを入れ込むことによって、一つの地域だけが潤うのではなく、やっぱり新しい地域にそういったバスケットボール熱が普及する軸ができる。そういったものが2年目に入っていくんですね。例えばそういったノウハウを、こうやって提携させていただくことによって、またさらなる違う形かもしれませんけど、刺激し合うことによってそういったノウハウとか経験値が広がるという。今はバスケットが軸ですけれども、そういった文化軸でも、地域軸でも、何か同じような発想につながっていけばいいかなというのは、すごく大事にしているところです。
(徳島新聞社)
徳島新聞と申します。秦GMにちょっとお聞きしたいんですけれども、先ほど、施設の物理的充実というお話を、徳島のアミノバリューホール、施設が充実しているところでお使いになると思うんですけど、そこのどんなところがお気に入りになりましたでしょうか。
(秦氏)
まず、宿泊面に関しましては、やはり我々が大事にしますのは、合宿中ですので寝室の、ベッドルームの充実感とか、あとは選手たちが、オンとオフ両方ありますので、その使い方。例えばプール一つ取っても、練習後のクールダウンとしてプールがそもそも存在するかとか、オフの時に、ちょっと気分転換にビーチを歩いたり、プールを入ってもいいんですけれども、そういった充実感。あとは、ウエイトは、常設はないんですけれども、それを入れる空間もあったり、やっぱりそういった、臨機応変に対応していただける施設はプロの団体としてはすごく大事ですので、それを一つ、条件としてはしっかり見ていきます。よって、来る、来ないというよりは、そこは実は、事前調べとして何回もうちのスタッフとホテル側は、選定基準の時にやらせていただいたというのは一つあります。
(徳島新聞社)
ホテルというのは公にはなっていないんですか。
(秦氏)
はい。
(徳島新聞社)
それはしないということですね。
(秦氏)
ちょっと、違う人が集まってしまうことが。
(徳島新聞社)
1回、すみません。知事に、今度はお聞きしたいんですが、これは、今年の夏、まず提携をして、今年キャンプをするということで、まだ来年以降とかは決まって、とりあえず、まず、今年はしっかりやるというふうな趣旨でよろしいんでしょうか。
(知事)
はい、もちろんです。もうそういう、やっぱりまず、さっきも秦さんがおっしゃったように、まず1歩を踏み出すということなんですよ。これを今までしてこなかった。スガシカオでしたっけ、「Progress」。「あと1歩だけ前に」ですよ、「進もう」っていうね。この1歩だということを前向きに、是非、皆さん、しっかり捉えていただきたいなと、こう思います。何よりもB1のチームの皆さんが初めて徳島に来てくださるというこの価値と、そして地元のB3になったガンバロウズさんがこれからまた成長していくという、この大変ありがたい機会に、県民の皆様とこの瞬間が共有されるということが大変ありがたい、うれしく思っています。
(秦氏)
もう一つの質問の答えは、体育館の充実感も、メインの施設然り、あとサブアリーナ然り、あとウエイトルームも同じように整っているかというのがありましたので、そこは、今日も来ているうちのスタッフの側が来る前から、いくつか、実は候補地はある中でも、やっぱりどういったフィットがあるかというのは、プロチームの運営上の基準としてはしっかりと見合っているかというのは、厳しく見させていただいたというのははっきりあります。
(徳島新聞社)
そういうのがきっちり整った施設。
(秦氏)
我々としては、やっぱりそこはすごく。
(徳島新聞社)
そういうことで合致しているという、ありがとうございます。
(秦氏)
その中でしっかり選んで、徐々に絞り込んでいくというのが毎年、我々がやるプロセスであります。
(四国放送)
四国放送ですけど。特設ブースを、今度、10月から試合会場でということなんですけど、これはどれぐらいの頻度ですか。毎回、毎試合。
(知事)
先ほど答えたとおりです。
(県担当者)
先ほど、今のところは12月、1月の土日に、多分、最初ですのでそれほど、1回程度になるかなと。今回は徳島県の日ということで設けていただいて、その日程等について今現在、調整しているところでございます。
(知事)
やっぱり何事もこうやって、いろんな出会いとか、1歩前に進むということによって開かれた徳島、こういったものの一つの、本当にありがたい一つの事例になりましたので、またこういった事例をいろんなスポーツにも活かして参りたいなと、こう思っていますので。今日はありがとうございました。よろしいですか。
(NHK)
NHKと申します。この度は協定の調印、締結おめでとうございます。私の方から三つほどお伺いさせてください。まず、藤田代表。今回、三遠(ネオフェニックス)さんとエキシビションマッチを開催されるということなんですが、これは(徳島)ガンバロウズにとっての初めての練習試合というか、試合になるんでしょうか。
(藤田氏)
おっしゃるとおりです。今回、三遠ネオフェニックス様と徳島ガンバロウズとの初めての試合と、練習試合という形になります。エキシビションマッチとなります。
(NHK)
チームとしての初めての練習試合。
(藤田氏)
はい。チームとして初の、第1回目の試合となります。
(NHK)
応援しております。
(藤田氏)
ありがとうございます。
(NHK)
あと、三遠(ネオフェニックス)さん、ちょっと細かいところで申し訳ないんですが、ホームタウンが豊橋市とご紹介だったんですけど、浜松は特には。
(秦氏)
もう一緒です。三遠地域、三遠ネオフェニックスという名なので、三遠一帯を一緒にやって、やっております。
(NHK)
ご紹介する時はどちらをホームタウンというふうにご紹介したらよろしいでしょうか。
(秦氏)
ホームタウンは一応、ベースは豊橋となっているんですけれども、名前が一応、「三遠」なので、三遠地区でいいと思います。
(知事)
三河と遠州。
(秦氏)
三河遠州が、それぞれですので。アリーナの拠点とホームタウンの比率がいろいろ、ちょっと混じってはいるんですけど。三遠にはなりますね。
(NHK)
わかりました。是非、エキシビションマッチを含めて取材にお伺いさせていただきたいと、よろしくお願いします。ちなみに余談ですが、私の息子が去年、アミノバリューホールで、四国大会でバスケットボールをやって、私も現地に行ったんですけど、すばらしい施設なので、大変期待しております。今後ともよろしくお願いします。
(知事)
ありがとうございます。
(藤田氏)
ありがとうございます。うれしいです。
(知事)
スポーツ、お詳しい。
(秦氏)
あと、こういう機会に、結構、外国人がやっぱり絡んでくる話なので、今、B1からB3に来ている外国人のレベルって実はものすごく上がってきまして、すごい選手が来ているんですね。やっぱり、そういった方々にも名産だったり、こういう体験を、彼らの目線から広げることによって日本国自体がバスケの目線から通じて広がるというチャンスなので。我々も、こっちに来た時にはもう皆さんに紹介しますし、いい選手が来ていますので、(徳島)ガンバロウズさんも一緒で、何かそういう新しい発想で、日本という枠、徳島、三遠という枠だけじゃなく、やっぱりグローバルに広げていくというのは、すごく今、必要かなと思っていますので。
(NHK)
そうですね。やっぱり、先ほど知事もおっしゃったんですけれども、スポーツをもとにして両者の思惑が一致して、今回の協定に至ったと、地域振興ですね、ということは、やっぱり今回のすばらしいところだと思いますので、また、今後の発展も期待しております。よろしくお願いします。
(知事)
ありがとうございます。
(四国放送)
先ほど、アミノバリューの施設が非常に充実していたということをおっしゃいました。後藤田知事、スポーツの施設、徳島県の充実をいろいろテーマに挙げていらっしゃいますけれども、ちょっと割と充実しているとは意外だったんですけど。割と、やっぱり意外、充実しているんでしょうか、徳島の。
(秦氏)
恐らく後藤田知事の目線からしますと、アリーナという、いわゆる開催する興行としての場所の基点と、あと、我々、今回はあくまでも夏合宿の基点としての、ガイドラインがありますので、そこの、ちょっと違いはあるかなとは思うんですけれども。夏合宿の施設としても本当に申し分ない、世界に誇っても、あれだけのクーラー施設で3面取れるほどの広さというのはすごく大事だと思いますし。ウエイトの分も、先ほど見させてもらいましたけど、あれだけの器具が、一般向けとはいえ、あれだけそろっているというのはプロを、どこを入れても恥ずかしくないんじゃないかなというのは、競技を問わず、そこはやっぱり大事なバロメーターになるかなという。ただ、興行になると、またちょっと、全然、軸が変わってきちゃうという。
(四国放送)
これからという。
(秦氏)
そこはどこも抱えている課題は、どの都市もあるかなと思いますね。
(知事)
これ、議論を活性化するために言いますと、今、三遠(ネオフェニックス)さんは豊橋に今、PFIのアリーナを建設予定なんですね。そこについても是非、若干、もしふれられることがあったら、我々もこれからアリーナというものも非常に、造る上でいろんな研究をしているところで、それについてもまた先輩に当たるんですが、今、どんな計画か何かもちょっと、言える範囲で結構ですが。
(秦氏)
今、やはり、新しく2026年に新リーグができるにあたって、まずチームとして重要ですのはそこに向かっていくのかどうかという。そこの姿勢に関しては「(新B1に)行きたい」というのは意思統一されていますと。そこの条件として、売上と観客数とともに、それをまかなうアリーナが必要になってきますので、それをまかなうために今、愛知県知事をはじめ、豊橋市長と組んで、一緒になってできる限りのことを今、やって。その中の一つのスキームとしてはPFIをやろうというのも、昨年、室伏長官も実際、豊橋に来ていただいて、市長とも手を組んで発表していますので、そこは今、進んでいる最中であります。
(四国放送)
どれくらいの規模のものが。
(秦氏)
やっぱり5,000(席)から8,000(席)ぐらいのものにはなると思うんですけど、そこはあくまでPFIって、いずれは入札になってきますので、業者自体が最終的には決めていく範疇なんですけれども。よく言われますのは、やっぱり地域人口に対する比率であったり、あまり大きく箱を造るのもどうかという目線もありますので、そこはちょっと、実際の需要とバランスを見ながら企画するのが大事なのかなという。アリーナの建設に関しましては、一つのポジティブな要素としては体験軸ですね。よく、海外のスポーツビジネスが何で発展しているかといったら、やっぱり、その競技をまかなうためのインフラであったり、そのおもてなしをするための施設の設計が、目的があって造られているケースが多いんですね。さらに、それに加えて、収益性を高めるためのPFIを受けて、例えばオーナー会社、クラブ側がそれを指定管理と受けた場合、収益につながりますので、非常に好循環につながるという。ただ造って終わりではなく、造ったことによって、収益性が上がることによって、収益が上がったらそれを次なるものに投資する。投資する先がいわゆるチーム強化であったり、体験強化につながりますので。これがいわゆる欧米型の事業成功循環というんですかね。アリーナがもたらす、スタジアムもそうなんですけれども、そういったものを今回のB1は一つのきっかけとなりますので。あとは、Bリーグは全てじゃないので、それ以外の日にコンサートなり、違う競技なりがまかなえる箱にはなりますので、そういったものを運用できていきますと、地域にはすごく還元できるきっかけになるのが、一番大きなメリットだと思います。
(四国放送)
場所は豊橋市のどの辺なんですか。
(秦氏)
今の市役所のすぐ近く。
(四国放送)
割と中心に。
(秦氏)
はい。
(知事)
こういった知見も今後、さっき秦さんにおっしゃっていただいたような経験も、我々もアリーナのいろんなことをこれからも教えていただける関係になったらありがたいと思いますし、今、まさにおっしゃっていただいた、私もずっと言っていますが、やっぱりコストセンターという感覚だったんですね、今まで日本の施設とかというのは。そうじゃなくて、オペレーション側に立った、要はベネフィットセンター、これにするというのはもう、欧米ではこれが当たり前になっているんですよね。そこに、やっぱりキャッチアップしていく。我々もいろんな経験を、これからまた教えていただける関係を築かせていただきたいなと、こう思っております。
(藤田氏)
是非、お願いします。
(秦氏)
そういった意味では本当、クラブ運営もそうですし、我々としてもこれから取組むアリーナ建設の課題もそうだったり、普段、いろんなことを蓄積している中で、そういった会話も是非できればなという思いはありますので、先ほどおっしゃったように、一つのきっかけがあることによって次につながる。チーム作りも実は一緒で、やっぱり去年やってきたことを「はい、終わり」というよりは、学んだことを次につなげていく。これをつなげるほど、チームの蓄積価値って上回りますので、そこは我々としてもすごく大事にしていきたいなというのは、もう皆でも普段から話していますね。
(NHK)
今月末にはワールドカップもあるので、バスケットボール、もあると思うので、是非、アリーナに向けて、皆さん、建設をお願いします。
(藤田氏)
はい。
(知事)
頑張ります。
(藤田氏)
よろしくお願いします。
(秦氏)
あと、自分が言うあれじゃないかもしれないですけど、B3、B1は正直、本当にレベルはすごい離れているというよりは、ちょっとしたきっかけで変わりますので、やっぱりこういったダイナミックさも、お互い切磋琢磨しながら。(エキシビションマッチの)ティップオフが始まった瞬間、険しい顔をしているかもしれないですけども、本心は、やっぱりそうやって、お互いがいい取組みをして、その結果、また次につながればいいかなと思うので、そこはきれいごとではなく勝負事だからこそ芽生える価値というのは是非、共有していきたいなというのはあります。
(知事)
ありがとうございます。
(幹事社・読売新聞社)
では、ありがとうございました。