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令和5年6月9日 定例記者会見 フルテキスト版

県民目安箱「今これ!とくしまボックス」の設置について(説明)

(知事)
 では、皆さん、おはようございます。今日で議会前の会見は最後だったかな。そういうことで、またよろしくお願いします。私からは4点ほどご報告させていただければと思います。
 1点目は、県民目安箱「今これ!とくしまボックス」というのを、今、ご覧になっているように、これを設置させていただきたいと思います。公約にも、やはり県民目線、現場主義、これを掲げる中で、県民の意見が必ずしも県の方に届いていなかったのではないかと。ただ、私が就任して確認しましたら、一応、こういう制度自体はあるんですね。制度自身、今ある制度を肉づけしていくと、こういう考え方であります。一般的な、広く県民の課題を聞くという考え方に加えて、「今、これはどうなっていますか」と、「今、これをちょっと何とかしなければならないのではないか」と、こういう喫緊の課題についても、一つ枠を加えるということで、これも現場の、県庁の方々が名前も考えて「今これ、どうなっているの」、「今これ」という、こういう「今これ!とくしまボックス」、こういったものを新たに設置したいと思います。これは、中身については今、精査しておりますが、例えば「この問題について1か月聞かせてください」とか、こっち側から提案するのもあるし、もちろん県民の皆さん側からもう喫緊に、緊急的に「これ、何とかならないか」という、そういう形でより受け皿を広くしていく。そしてSNS、もしくはSNSがなかなか苦手な方々、こういう方々にも広くオープンにしていくと。SNSの手段も今、もう私ども県も、ホームページのみならず、ツイッター、インスタ、フェイスブック、これも発信しております。そういった、またさまざまなツールからもご意見をいただこうと、こういうことであります。ただ、これはまたこれで、県の業務量も大変増えます、これは、ただでさえ。今まで諦めというか、「言ってもしょうがない」みたいな、そんなところもあったかと思いますが、もう開かれた県政だと、こういう中で「じゃあ、言ってみよう」ということで、多分、膨大な。私自身ですらフェイスブックでたくさんくるくらいですから。だから、これも働き方改革を進める中での両立をどういう形でできるか。こういうのも工夫をしていきたいなと、このように思っております。いずれにしましても、幅広くウィングを広げてこれを伺うと、こういうことです。今も丁寧に、1件1件答えているんですね、県の方からは。これもこれで相当膨大な、大変なお仕事をなさってきた県庁の皆さんですね。だから、ここもやり方というのかな。私だって例えば、もう全員に返せませんよ。僕は国会議員時代も、全部のいろんなあれになかなか答えられないところがあったので。そこもちょっと工夫をする。そして、お答えするタイミングとか、回答期限とか、そんなものも考えながらやっていきたいと思います。

徳島県「新キャッチフレーズ」の公募について(説明)

 それと2点目は、既に皆さんからもご報道いただいているように、徳島県の新たな新時代ということで、キャッチフレーズを作ろうと、こういうことでございます。これは公募をしたい。大人から子どもまで幅広く声を聞かせていただいて、それを、また県の中で、特に徳島の未来を担っていく若い県民の皆さん、そして県庁のそういった方々にいろんな形で選んでいただいて、以下のように、資料にありますとおり応募方法を決めさせていただきました、ということです。

2025年宇宙技術及び科学の国際シンポジウム(ISTS)の徳島県開催決定について(説明)

 3番目でございます。これは「大阪・関西万博」2025年であります。この前も、四国知事会にも大阪の副知事さんがお越しになって、そして万博担当、政府の方々もお越しになってPRをされて、全国的な関心を高めていこうということを今、やっております。我が県も、それはもちろん協力させていただいておりますが。その中で、第35回の宇宙、いわゆる国際的な宇宙シンポジウムというものが、第35回、これが開かれるそのタイミングが「大阪(・関西)万博」の2025年になりましたと。これは徳島で開催するということが決定いたしました。昨日、その歓迎のメッセージ動画を英語で録画させていただきまして、それをこれから発信していくということでございます。徳島のいわゆるサステナビリティ、こういったものも宇宙のスペースデブリ、宇宙ごみですね。これとの親和性もございますし、宇宙の中でいろんなものが、技術革新が生まれる。こういったことも我が県の徳島大学、またさまざまな大学、また我が県は医薬、そしてまたケミカルの会社が、世界を牽引する会社がございます。そういったところとも宇宙技術というものを地球に生かしていく。こんな取組みも発信していければなと思います。私も実は副大臣時代、宇宙担当をしておりましたものですから、非常に、いろんな意味で関心も高いし、当時は大塚製薬さんがポカリスエットを宇宙でみたいな、こういうPRを以前されていましたね。こんなことで、我が県の企業も先進的に宇宙というものをとらえていただいているということなので、ここは本当に、徳島で万博の年にこういった宇宙シンポジウムができるというのは非常にありがたいことだなと、そう思っています。

一般県道宮川内牛島停車場線「吉野工区」の開通について(説明)

 最後は、地元の社会基盤整備でございます。これは西条大橋の北にある道路が、この度、完成をいたします。開通が7月29日ですね、宮川内牛島停車場線。全長1キロ弱ということでございますので、これによって幹線道路ネットワークの利便性、また災害時、危機対応、救急車を含めたすれ違い等々の解消、こういったことにも資するということでございまして、地域の方も大変喜んでいただいておりますが、その開通式を7月29日にやらせていただきたいと思います。私からは以上であります。
 それと国、この1週間ぐらい、日帰りであったり、泊まりであったり、東京の方でまたトップセールスをはじめ、国への要請活動もさせていただきました。当初、報道でもありましたが、岸田総理への訪問、その時には「異次元の子ども対策」、これについて地元、現場の声をしっかり聞いていただきました。そしてまた、当時、徳島も台風、豪雨災害が大変な状況ではありましたけれども、国土強靭化についてもお願いをさせていただきました。もうその時には「岸田総理が在任中に南海トラフ地震が起きるんだ」と、「こういう気持ちでお願いしたい」と、実はこれ、記者会見では言っていませんでしたけど、そういうお話もさせていただきました。そのあとは、地元の災害がございましたので早めに切り上げまして、徳島に帰って参りました。その後、また上京し、国の国交省事務次官、技監はじめ、農林水産省、いくつかお邪魔させていただきました。加えて国会の与野党の議員の方々にもご挨拶させていただきました。あと韓国大使館、中国大使館、タイ、台湾、いずれも大使にお時間をいただきまして、直接面談もさせていただきました。
 また、民間で言えば、私ども県庁で皆が頑張られて、講談社さんの「FRaU」という雑誌で1冊まるごと徳島、こういったことに対して、講談社さんにも御礼並びに「今後もお願いします」ということで。もうたくさん、10人以上関係者を呼んでいただいて歓迎をいただきました。そのあとは「家庭画報」をやっている世界文化社さんにも、これから徳島のPRのお願いに行って参りまして、鈴木会長に自らお出ましをいただいて、ホールディングスの会長ですけれども、いろいろと、またお願いもさせていただいたところです。そして、2回目になりますが、吉本興業の岡本社長さんのところにもお邪魔させていただきまして、既に、具体的に地方創生で吉本(興業)さんがいろいろやられている事業のご説明、徳島バージョンで資料まで作っていただいて。あと徳島も、いくつかやはり吉本(興業)さんにいろんな事業をやっていただいております、既に。さらに、またほかの県でいい有効事例、よい事例があれば、それを原局にも学んでもらって、それをどんどん取り入れていくとか。やっぱり我々のイベントだとか徳島のプロモーション、こういったものを、特に国内向けに、さらに発信していくお力をいただくと。アソビシステムという会社さんにもお邪魔しました。最近話題になっている新しい学校のリーダーズという、これのレーベルをやっている会社です。きゃりーぱみゅぱみゅさんとか、中田ヤスタカさんとか、そういう楽曲の会社です。私が副大臣時代、クールジャパン担当の時に知り合って、その中川社長さんの紹介でジャパンエキスポにも私、お邪魔しまして、そうしたら、これまた徳島のいろんな発信を、当時してくださっていました。ジャパンエキスポというのはアニメとか漫画、日本文化を発信するという、パリで行われているすごく大きなイベントでございまして、今後、またそういったところとも、もう1回、つなげていただいて、ヨーロッパ発信、こんなこともさせていただきたいなと、このように思っております。特に印象的だったのは、韓国大使が新しいユンさんという大使、代わったばかりなんですけれども、「徳島にまた是非」という話をしたら、「実は私、徳島に行きました」と言うんですね。「どうしてですか」という話をしたら、「いや、仙谷由人さんのお墓参りに行ってきました」と、こういう話をされました。仙谷先生もやっぱりアジア、いろんな形で外交関係をしっかりやってくださっていたのは、私は党派を超えて存じ上げておりました。もちろん政権、官房長官というお立場で頑張られたことも存じ上げていまして、改めて徳島県民にそのこともご報告したいし、そして改めて仙谷先生に敬意を表したいと、こういうことで徳島と韓国をつなげてくださったんだなということで、心から感謝を申し上げたいと、このように思います。タイの大使とも非常に有意義なお話をさせていただきました。タイと徳島、タイと日本で言えば、九州はつながっていたりもしますが、もちろん羽田、関空。「四国はつながっていませんね」と、こういう形で、また是非、徳島のこれから、また優位性。四国の中でも徳島は淡路ともつながっています。高松とも近いです。何なら兵庫、大阪圏も含めて、徳島がそのハブになれるのではないかと、こういうことも含めてお願いをしておりますし。同時にタイの地元とも、民間企業の方とも粛々と、いろいろと交渉を続けさせていただいておりまして、この秋、JNTOが主催しています、JNTOというのは観光庁の外郭団体でありますけれども、そこのイベントに徳島から参加するということは、もう予定にしております。そのこともお伝えをいたしまして。ただ、その大使が9月までの任期らしいので、また今度とも。結局、我々、徳島は大阪が担当らしいので、タイの。それはもう事前に部長理事が訪問したうえで、私が大使にお会いしたという、そこは人間関係を今、しっかり作っております。やっぱり今まで大使と県がつながるということはなかったと思うんですが、これは是非、やっぱり開かれた県政、民主主義という意味でもそうだけれども、やっぱり世界とつながる、全国とつながるというオープン徳島、開かれた徳島の一つの象徴事例として、これは県民の皆さん、そして県庁の皆さんとそういうマインドを形成していきたいなと、こう思っております。以上です。

発表事項について(質疑)

(幹事社・毎日新聞社)
 幹事社の毎日新聞です。まず、発表事項の中で、新しいキャッチフレーズについてお伺いします。これは、先日「vs東京」に変わるものと理解していますけれども、このタイミングで「vs東京」をやめて新しいキャッチフレーズを募集して作ろうというその思いをちょっと教えていただきたい。というのは、県政が変わるタイミングでとなると、それは徳島県のキャッチフレーズというよりは後藤田知事、後藤田県政のキャッチフレーズに取られかねないかなと。近隣県を見ると、例えば香川県の「うどん県」とか、高知県の「リョーマの休日」とか、これは県政が変わっても引き続き、ずっと継続的に使われていて、それぞれの県を代表するキャッチフレーズになっています。何か、県政が変わるたびにキャッチフレーズを変えられると、逆に言うと後藤田知事は2期8年ないし3期12年で結果を出すとおっしゃっていますが、そのタイミングでまたキャッチフレーズが変わるということになりかねない。メリットとデメリット、体制が変わって一新して新しいキャッチフレーズっていうメリットがあると思うんですけど、デメリットも生まれかねないかなと思うんですが、その辺はいかがお考えでしょうか。

(知事)
 やはり徳島も行政も進化しているということを示すことが、私は大事だと思っています。やっぱり変えてはならないものと変えなければならないもの、これは両方あると思います。そして、それを見極める分別というのが一番大事だと思っていまして、20年というのはやっぱり長いですよね。じゃあ、20年間それがユニバーサルバリュー、つまり普遍的価値であったのかといったら、私はそうではないと思います。本当に憲法みたいな、本当に歴史的、文化的にも「これは」という伝統的なもの、これは変えてはならないものに属するんだと思いますが、今あるキャッチフレーズというのは必ずしも普遍的とは私は思わないので、ここは、新たに進化している徳島というもの、私個人云々ということではなくて、新時代ということで、県民の皆様にたくさんのご理解をいただいたわけでありますので、新時代にふさわしい新たな方向性、徳島が何をやりたいのかと、こういうことを県内外に知らせるものを作るということは非常に大事だと思っています。別に私は、過去のものをこの場で批判したりするつもりは毛頭ございません。それはキャッチーな、そして一瞬目を引く、こういう効果というのもこれはあったのかと思いますが。やはり20年というもので、もうやはり車だってモデルチェンジする、またフルモデルチェンジするということで、やっぱり進化する徳島、そして未来に打って出る徳島、そして僕は「都会に憧れるのはやめましょう」と申し上げて参りました。徳島のよさを今一度、見直しましょう、ディスカバリー徳島。そして、それを改めて全国、世界にオープンに発信していきましょうと、オープン徳島。こういう発信をしたいと思っています。そういう私の思いに共鳴するようなキャッチフレーズが、県民の方から出てきていただいたらありがたいと、こう思います。

(幹事社・毎日新聞社)
 今、繰り返し20年とおっしゃった。20年というのはつまり飯泉県政ということですか。

(知事)
 県政という意味でですね。

(幹事社・毎日新聞社)
 キャッチフレーズでいうとまだ、そんな20年たっていないと思うんですけど。

(知事)
 それは継続性という意味で20年と申し上げました、一つの政治というものとの関係性を問われたものですから。ですから、そういう意味で、キャッチフレーズということになると、さらにもっと、やっぱり変化して当然だと思っています。

(朝日新聞社)
 朝日新聞です。キャッチフレーズのことについてお伺いします。「vs東京」に代わるものということで言えば、例えば以前だと封筒に貼ったり、もしくは県庁職員の名刺の裏にということがありましたけど、決まったキャッチフレーズを、今、どう、決まったあと利用するかというのがもし決まっていたら教えてください。

(知事)
 そこも含めてまたこれから議論したいと思います。それはそれで、また何かコストがかかるという、変にそういった面もありますから、これはいわゆる県民の皆様、議会の皆様に説明できるような形は、そこは考えていきたいと思います。ただ、先ほども申し上げたように、やはり県民を一つにする。そして県内外に発信するという、やっぱり一つの考え方というのは、折にふれて、例えばこういう記者会見でもそうですよね。こういうバックにそういったものを発信するとか。こういったことはやっぱり皆さん、県政の皆さんもそうですが、是非、徳島をどう発信するか、いかにYahoo!ニュースに載るか。こういったこともあざとく、したたかにお願いしたいなと、こう思っていますね。皆さんの作品が全国に発信されるという、こういうものであるということは、同じ、共有できる。私は思います。

(読売新聞社)
 読売新聞です。この万博のシンポジウムに関連して、万博のこれまでの計画を何か変えるようにとか、何かご自身の思うように指示を出したようなところが、パビリオンだったり、そういうのがあるでしょうか。

(知事)
 万博の。

(読売新聞社)
 万博の。

(知事)
 宇宙との関係ですか。

(読売新聞社)
 宇宙もそうですけど、万博全体の話で。

(知事)
 パビリオンの話。

(読売新聞社)
 とか、徳島「まるごと(パビリオン)」とかありますけど、あの辺りで指示を出されたようなこととか。

(知事)
 いや、これはもう現場の積み上げでいろんなアイデアを、改めて各種団体やいろんな市町村、これは広域的な、徳島というものと同時に、これは四国全体、そしてまた関西圏、例えば観光で回遊させましょうということもこの前、関西広域連合でも「連携していきましょう」という話もございましたので、その話はもう、これを決めるとか、どうするとかっていうことよりも積み上げていくものだと思っていますので、それはもういいアイデアがあればどんどん入れていったらいいと思います。ただ、時間とスペースに限りがございますので、それはその範囲内で頑張っていきたいと思います。

(朝日新聞社)
 以前から目安箱があまり活用されていないよねっていうのをおっしゃっていたと思うんですけど、「今これ!(とくしま)ボックス」なんですけど、これ、形式としては今あるものと形は変わらないんだけれども、テーマ設定が違うんだという先ほどの説明だったと思うんですけど、同じようなもののようには見えるんですけど、それをテーマ設定の違いでどう投稿しやすくする思いがあったのかなと思うんですけど、どんな思い、さらにお伺いできればと思うんですが。

(知事)
 これまではもうフリーのご意見、幅広く何でもご意見、ご提言というものをいただいた目安箱なんですね。それに合わせて「今、やりましょう」と、「このテーマについてやりましょう」とか、「すぐにでも大事なテーマなんだ」とか、こういったものを我々もキャッチしながら、それを逆に「じゃあ、今月はこのテーマについて集中的に、皆さん、意見をくださいと」か、よりコミュニケーションを深めていくというのかな。今まではいただいた意見に対して、それは皆、一生懸命、県庁も考えて、打ち返してはいたんですけれども、これはこれで大事なことだと思いますが、さらに、それをなくすのではなくて、変更させて、ピンポイントでいろんなものを解決していこうと。もちろん、今までもそれをお返しして、成果というものも県として発表していたと思うんだけれども、もうちょっとさらに、皆さんも含めて県民に何かが変わったと、何かが動いたんだと、県民目線なんだと、こういうことが結果として、今までも頑張ってきているんですよ。それをより、さらに進化させたいと、こういうことです。

(朝日新聞社)
 今後、だったら具体的な、例えば子育てだったり、何だ、観光だったりというテーマ設定が、今、今日はないですけど、今後、目安箱を開いたら、「今これ!(とくしま)ボックスで、「今月は」なのか、「この2、3か月は」なのかわかりませんけど、テーマ設定をする予定という理解で。

(知事)
 あり得ますね。

(朝日新聞社)
 あり得る。

(知事)
 ええ、あり得ます。それも含めてやり方を議論したいと思います。それがピンポイントで上手くいけば、もうそういう形に移行するということも当然あり得るし。今はやっぱり五月雨式にいろんなものがくるというところで、それを返しているということで、本当にそれでいいのかなと、お互い充実しているのかな、お互い。

(朝日新聞社)
 これって入れた方がやっぱり意見交換しやすいという。

(知事)
 そうですね。「今月は、教育体制について2か月ください」とか、こういう方が、受ける側も発信する側も明確なのかな、こう思っています。

(幹事社・毎日新聞社)
 毎日新聞です。今の関連で、確か当選してからSNSで教育改革について意見を募っていらっしゃったと思うんですけど、あのイメージなんでしょうか。

(知事)
 そうですね。イメージはああいう感じですね。もう既にあの、僕にもらったやつは全部、担当部局に共有していますけどね。あのイメージであればいいし。これもやっぱり、でも現場の、県庁の皆さんとも相談しながらやっていきたい。さっき言ったように、やっぱり、本当にこれは、恐らく膨大になってくると思うんですよ。ただでさえ、本当に今、秘書課も多分、スケジュール、いろんな面会や面談、大変、調整に、もう忙殺されていますけれども、それは私が聞くというか、フラットだということで、何か変わりそうだと思って、皆、やっぱり期待感の表れだと思っていますので。今までも、もう800(件)ぐらい来ていたんだっけ。

(県担当者)
 はい。

(知事)
 800(件)というのは月。

(県担当者)
 いえ、令和4年度は年間800(件)。

(知事)
 年間800(件)とかですけれども。

(県担当者)
 令和3年度は1,000(件)を超えるような。

(知事)
 1,000(件)を超えるというかね。もちろんその時々のテーマとか、コロナとかあったからそういう数字にもなったのかもしれませんが。いや、僕のところはもっと、僕だけで来ているからね、結構ね。だから、そこは、僕はちょっと慎重に申し上げたいのは、私どもの方だってやっぱり限界がありますから、そういう意味で、お互いがいい形で進められるやり方を模索したいなと思っています。

発表事項以外について(質疑)

(幹事社・毎日新聞社)
 じゃあ、発表事項以外で。

(徳島新聞社)
 四国新幹線なんですけれども、先日の四国知事会で、岡山ルートでまとまったところだと思いますが、県議会ではこれまで紀淡ルートを求めるような動きもあったかと思います。近く始まる6月定例会でどういった見解等、議論の説明なりをされていくおつもりなのかお聞かせいただけますでしょうか。

(知事)
 これはもう、今おっしゃったように、議会でしっかりご答弁をさせていただきますので、またそれをご期待いただきたいと思います。その前に私がこの場で言うと、議会軽視といってまたメディアに怒られちゃうし、何か歯切れが悪くなったって怒られてしまうので、どっちなのかなと思ってしまうんですが。もうそういうことではなくて、やっぱり是非、皆さんも一緒になって四国新幹線、いわゆる高速鉄道網というものの夢、そして今あるJR四国の存続。今日も報道されていますとおり、やっぱり鉄道の存廃問題というのは非常に、これは四国の中で大きな問題であります。私は九州新幹線、北陸新幹線を国会議員時代に視察して、やっぱり皆おっしゃるのは、特に九州なんかはやっぱり在来線をどう維持するか。そのためにどういう収益源を増やすのか。税金だけに頼れないと、こういう努力をしたところと、税金に甘んじているところがあります。ですから、我々も努力しなきゃいけないということを申し上げたいです。一つだけ、根本的な考え方を申し上げますが、国としても、皆さんご承知のとおり大臣告示ではありますが、いわゆる淡路・大分ルートと、いわゆる岡山ルートというのを二つ、掲げております。ですから、私は、それは二つ存続していいと思います。ただ、今申し上げたように、喫緊の課題として、この、じゃあ10年間でJR四国がどうなってしまうのか。赤字が大変な額ですよね。JR四国の在来線が大変なことになっているという。この現状で手をこまねいて、国に、じゃあ、要請だけしていて1ミリも前に進まないことでいいのかということだと思っています。ですから、やっぱり四国で力を合わせて、二つあるうちの一つをまず進めていくということは、これは当たり前のことであって、それを徳島1県が邪魔することではないと思っています。まずは、やっぱりそれは四国4県で岡山ルート、もちろん新幹線という言葉を使うかどうか、別ですよね。高速鉄道という新しいそのスキーム。やっぱり整備新幹線という中の枠組みでやるとどうしても、いや、北陸のあとだよとか、北海道のあとだよみたいな話になってしまいます。ですから、そうじゃない枠組の在り方。また、大臣告示も含めて、今、国会の先生方、また経済界も、この前も佐伯会長と国会の先生が岸田総理のところまでも行って、四国新幹線の要望をされております。やっぱりそういう歩調を私どもは乱す立場にはないと思っております。ですから、やっぱり岡山ルートであれ、どっちであれ、動き出したということが大事ですね、今回。いわゆる夢というのは、見ることも大事だけど、描いて実行する、実現することが大事だと思っていますので。それも、長い時間かけるものではないと思っています。私の考えはそういうことです。やっぱり国の予算もいろいろ、私もちゃんと国交省とも協議していますけれども、いろんな、ほかの地域の予算が大体落ち着いてくる頃に、私どもの、この四国というのは、非常にまた、国としても注目される対象になってくると思いますので。下手したら、それは財政当局、財務省からすると、もうほか、もう大体決まったんだからもういいよねって話にはなるから、やっぱり鉄道局としても、国交省としても、それは私どもと考え方を一緒にやっていくという方向は、これはもう相当練れてきていると思います。これは私が国会議員時代の経験から申し上げていることであります。それと、やっぱり交渉というのは、やっぱりもうちょっとあざとくしたたかにやらなければいけないと思っています。やっぱり4県がまとまるということは、やっぱり国に対する大きなメッセージなんですね。同時に、その新幹線というものがどうなのかということの議論をもちろんしながら、やっぱりちゃんと右手でそういう話をしながら、左手では「JR四国をしっかり守れ」ということを国に話ができるということが、これは大事ですよ。やっぱりそこが政治だと思っています。ただそういった、今言ったような、本当に戦略的にしたたかに県民、四国の人たちを守るためいろんなやり方を、今、私が申し上げたことではなくて、ただ「淡路だ」とシンポジウムをやって、こういうことでは私は違うと思っています、政治というのは。

(徳島新聞社)
 紀淡ルートを否定するのではなくて、進めるために優先順位を変えるというお考え。

(知事)
 そうですね。

(徳島新聞社)
 このタイミングで四国新幹線を進めていかなければいけないとお考えになった理由。

(知事)
 今、さっき申し上げたとおりです。在来線の、もうこれは危機的状況ですから。そして今、さっき言ったように財政当局と国交省、鉄道局の関係も含めて、これはもう是非、皆さん、調査していただきたいと思いますが、今こそ交渉するタイミングだと思っています。

(四国放送)
 四国放送です。新幹線の話なんですけれども、知事、近畿ブロックと四国知事会の中で出てくる高速鉄道という表現も割と出てきますけど、そのイメージとしては、山形とかのフリーゲージとか、そういう既存の路線を使いつつも高速化ということをイメージされているとのことですか。

(知事)
 これは極めて技術的な、また構造的な問題でありますので、これも、私も国会議員時代、そういう議論を鉄道局として参りました。ただ、やっぱり話が現実的なものにならないと、もうそこまで踏み込んだ議論にすらならなかったんですよ。だから、やっぱりこれから皆、まとまって「これからやるぞ」と言って、国ももう本気になって交渉の場に臨んできて、初めてそういうようになってくると思っていて。また、もう一つの、僕のその言葉遣いの意味というのは、新幹線というイメージが、もう何か皆さん、東海道とかのようにもう何分に1回走っているような、こういうイメージだと、「そんなものを作ってどうするんだ」みたいな人たちも、一方でいると思うんですよ。だけどそうじゃなくて、やっぱりより早くて、より、本数だってまたどんどん違ってくると思いますし、今おっしゃったように、鉄道の構造的な問題もそうですよね。この点でこれから、それをちゃんと議論できる環境を作らなければいけない。だから、4県がまずまとまって、岡山と。例えば「鳴門大橋が構造的に実は大変だ」、「新幹線は無理よ」っていう、実は議論があったんですけど、これはもっとファクトチェックすると、いわゆるすれ違った時に二つ乗っかったら、もう自重に耐えられないんですよ、鳴門大橋、実は。だから構造的にやばいんですよね。だけどそんなに、じゃあ、東海道みたいにびゅんびゅん走ってすれ違うことがあるのかという。でも、これ、どんどん、もし「いいね」ってなって増えてきたら、そういう可能性だって出てくるわけですよね。だから、それは車体の重さとかの問題。だから、そこを僕は言っているわけですね、そこを見越して。どういうものがいいのかというのはこれから頑張っていかなきゃいけない。そして今、もう一つ言うと、徳島は今まで、そうは言いながら鳴門の、これは私も進めるつもりですけれども、サイクリングロード。これをやると言っていて、新幹線もやるって、これ、矛盾しているんですよね、言っていることが。「いや、新幹線ができたら壊します」っていう話をしているように聞いていますけど。それを是非、皆さんが聞いてもらいたいくらいですよ。だからあれは、僕は進めたいと思っています、鳴門のサイクリングロード。今度、淡路ともいろいろやりますけれども。だから、そういう構造的な問題と、その他の諸施策の問題というものをちゃんと精査すると、やっぱりまず岡山ルートをやるというのは現実的だということに、やっぱり最終的には落ち着くんだと思います。

(徳島新聞社)
 徳島新聞です。四国新幹線の話なんですけれども、四国はまとまって要望していくということですけれども、対岸の岡山というのも重要な、協力を得られないといけないと思いますけれども、知事も国会議員時代に岡山の方にも要望には行かれていると思いますけれども、現状、岡山の方の反応ってどういうふうにお考えですか。

(知事)
 当時、大森市長のところにも、国会議員で皆、頭を下げに行ったり、岡山選出の国会議員といろいろ会合も重ねました。いや、結構、だからそこまでやってきたんですよ、僕らは、はっきり言って。それは淡路ルートでそういうのを聞いたこともない、見かけたこともないですけど。やっぱりそういうことを実際、私どもは進めてやってきました。直近、私の発言を受けて岡山選出の国会議員さんが大変歓迎をいただいていたりしています。私も関西広域連合でも、これは鳥取さんも参加されていますので、その時申し上げたのは、やっぱり九州が今、すごいですよ。1,200万(人)の九州が、新幹線はあるわ、JR九州は上場するわ、長崎の駅の開発はすごいわ。九州新幹線というのは鹿児島中央から始めたんですよ。普通、北から行くじゃないですか。断念したら終わりだけど、僕、南からということは「やるぞ」ということなんですよね。「必ずやり遂げるぞ」ということなんですよね。そういうのも、僕も現場で全部、その当時やられた方のお話も聞いてきました。やっぱり私どもは、先ほどの「vs東京」じゃないけれども、九州にはもう追いつけないくらい、もう離されているんですよ。福岡市に至っては土地の上昇率が東京を抜いて日本一ですよ。2026年には70棟の建物が建て替わります、民間で。ですから、私は中四国だけじゃなくて、中四国・関西の経済圏を作るべきだという主張をしました。中四国でも1,100万人です。やっぱり関西を入れると3,000万人構想になります。その時に岡山、あなたはど真ん中なんですよということで、私は彼らも歓迎すると思います。我々もそのメリットを享受すると思います。岡山ルートでも大阪まで、できれば1時間ちょっとでいけるわけですよ、徳島から。ですから岡山は、私は歓迎していただいている方が何人かいます。ただ、これも、しっかり皆、4県がまとまらないと交渉にも行けませんよね。さっき言った西九州新幹線も佐賀が反対して、いろいろ議論されているようですよね。リニアも静岡が、県がいろいろやっていますよね。だから、四国は我々が淡路だと、1人抵抗して何も得がないんですよ。もちろんそのルートは、それは希望としてはあるけれども、我々は実現する夢としてやっていく。その先にはさっき言った四国在来線を守ることと同時に、中四国・関西経済圏を作るんだという、こういう大きなビジョンを私は掲げていきたいと思います。それが後世の子どもたち、未来のためだと思っています。

(徳島新聞社)
 じゃあ、これからも、岡山にも機を見て働きかけを。

(知事)
 もちろんです。

(朝日新聞社)
 ちょっと毛色の違う質問をさせてください。コロナ禍に起こった事案について訴訟が、一つあると思うんですけど、県に、感染者が立ち寄ったとして名前を公表された王王軒が県を訴えている話ですけれども、その判決が7月に、もう結審して高松高裁で言い渡されます。それについては、前県政時代の判断が妥当だったかどうかというのが問われているんですけれども、地裁の時は、原告が賠償を放棄する代わりに県が遺憾の意を示すという形での和解案が裁判所から示されて、県が応じなかったという経緯がありました。県政も代わったということですので、高裁でも和解はせずに判決でという方針なのか、それとも何か方針の転換があるのかどうか。現段階で教えてください。

(知事)
 この問題については、やっぱりその時点で行政の判断、これは継続すべきだと思っております。やっぱりそれなりに、両方聞きましたけれども、県としても現場は誠実に対応した職員の方々、その方々の思いも尊重したいと思っておりますし、その裁判を粛々と、私どもは進めていくと。その結果を受けて、そのあとどうするかという話はまた今後、考えていきたいと思っています。今の時点ではもちろんそのまま。

(朝日新聞社)
 判決でということですね。

(知事)
 はい。

(幹事社・毎日新聞社)
 毎日新聞です。先ほどの四国新幹線の件なんですけど、高速鉄道のイメージについてお話されたんですけど、それは、そもそも路線として整備されることが現実的にもうならないと、そういう構造とかの議論が進まないというお話はなかなか、わかるんですけど、一方で、もし格上げされて整備新幹線という形になれば、各地でやっぱり問題になっているのは並行在来線の問題であって、中には、例えば北海道新幹線の札幌延伸に伴って在来線ネットワークがもうなくなる、途切れるというような問題も起こっています。そうすると、例えば在来線というのは、従来の整備新幹線の枠組でいうと、多分、JRの本体の経営から切り離される可能性がありますけど、各地ではそれを三セクという形で受け入れていますが、多分、北海道新幹線はそれを地元自治体がもう受け入れなかったということなんですけど。四国新幹線が進んだ場合、整備新幹線という手法になるのかわかりませんけど、その場合、在来線のネットワークがなくなることはないという理解でいいんでしょうか。

(知事)
 今、まさに議論が4県一致して前に進もうというところで、そこまで、ちょっとまだ先の細かな議論というのはもう、これこそやっぱりいろんな経営戦略、JRさんも含めて4県市町村に、これはやっぱりステークホルダーがたくさんいますので、ここで私が軽率なことを言うつもりはございません。ただ、先ほど来、言っているように、やはり高速鉄道というものによって地域を守るんだという、こういう大きなビジョン、その中には在来線を守るんだ、交通弱者を守るんだという議論と同時に、さっき言った中四国・関西経済圏のような形で未来に向けて、観光を含めて、経済も含めて、何なら通勤できるようになる。こういった移動というものをすごく簡単にしていく、短時間にしていく。こういうことのビジョン、これが私ども政治の仕事であります。じゃあ、それを実現するために、技術的に専門家と、今後、協議していきたいと思います。

(幹事社・毎日新聞社)
 毎日新聞ですけど。おっしゃることはわかるんですけど、例えば北海道新幹線ですが、多分、北海道新幹線は札幌延伸を具体化する前の時点で、多分、地域の方は在来線ネットワークがなくなるというのは発想がなかったと思うんですけれども。今、実際、在来線がなくなるとなって、「じゃあ、やっぱり北海道新幹線の延伸はやめてくれ」という話にはならないと思うんです。そういう意味で言うと、もちろんすごく先のことではあるけど、今、知事がおっしゃった地域を守る、それから在来線を守る、それから地域の足を守るというのがまず第一にあるんだという理解。それを、その路線を逸脱しない形で四国新幹線を進めるという理解でよろしいですか。

(知事)
 よろしいですよ。ただ、今、新幹線の議論すらできていない中でも、在来線がいろんな形で廃止されようとしていますから、今、現時点でも。ですから、その議論というのは大事ですが、そのために私は、さっき言ったように、新幹線という刀を持ちながら、国に「四国、JR四国を守る、あなたには国として、鉄業事業法も含めて守る責任があるんですよ」ということを、4県が束になって交渉していくことが必要だということを申し上げたいんですよ。

(朝日新聞社)
 元国会議員であって、今、現在、県知事という立場から、現在、東京、国会近辺では解散風が非常に強くなっていると言われておりますし、社内の取材網からもそういうものが挙がってきております。任期を2年以上残しての、この時期での解散が検討されているということについて、県知事として、元国会議員として何かおっしゃりたいことがあれば教えてください。受け止め。

(知事)
 特にはございません。国政は国政で国民のために頑張ってもらいたいし、同時に我々県民も国民でありますが、一緒になって、先ほども申し上げました、岸田総理にもお願いしたとおり、本当に、今、現場で困っている方々、これをどう救っていくか。そして、未来に向けてどういうビジョンのもとで仕込みをしていくか。これを進めていくだけです。

(徳島新聞社)
 知事、公約でLCCの誘致というのを掲げられていましたが、大使館にいろいろ行かれたりして、トップセールスをされていると思うんですけれども、今の現状、国際、国内、現状ってどういうような状況でしょうか。

(知事)
 これは相手があることなので、ちょっと控えさせていただきます。水面下でいろいろやっております。

(徳島新聞社)
 とにかく進めていると。

(知事)
 相手というのは、ほかの県も含めてということですよ。やっぱりほかの県との戦いなんですよ、これ。前も、これは公開情報で言ったけど、会いに行った時にはもう新潟も来ています。仙台市も来ています。こういうことです。あと、成田にしても、これは本当に、CIQも含めてやっぱり人材不足なんですね。コロナで相当、そこから人がいなくなってしまった。また、急激なV字回復をして人が足りなくなっている。こういったところで、じゃあ、どこを優先するんだということになると、もうこれは都道府県同士の戦いなんですよ、これ。ご理解ください。

(徳島新聞社)
 徳島新聞です。ホールと新駅について伺います。就任会見の時に、就任されてから、県庁内の現場の職員の方であるとか、さまざまなステークホルダーの方とホール、新駅について意見交換をされるとおっしゃっておられましたが、これまで意見交換をする中で得られた新たなインサイトであるとか、新たな後藤田さん自身の発想であるとか、何かお考えが変わったようなところがもしあるのであれば教えてください。

(知事)
 いや、まだまだこれから、もういろんな、やっぱりさらに情報を。課題が多ございますものですから、そればっかりに取り掛かっているわけにはいかないんですね。これはもう、アリーナも含めてですが、やっぱり私が前から言っているように既存施設というものをもっと使えないかと。もしくは現状、じゃあ、本当に小さいホールはないのかとか。大ホールと小ホールを造れという話ですが、そこの稼働率、これは皆さんにもお願いしたと思います。「記者さんも調査してくださいよ」と。それをしたうえで、逆に「いやいや、こんなにホールがあるけど稼働率はこんなんですよ」という記事があったっていいと思うんですよ。だから、私はそれをもう1回、ちょっと調べましょうと。昨日も、先週も大学の学長さんたち、私学、国立含めて。じゃあ、「国立、私学の体育館、もしくはホール、こういったものって使えないんですか」という話をしたら、それはやっぱりお互いに、「老朽化しているところを国と県で一緒に、じゃあ、あれしてくれたらいいんじゃないか」みたいな、そういうアイデアがどんどん、どんどん出てくるんですよね。前から言っているように、例えば八戸に造ったアリーナなんかは音楽もできる、スケートリンクもできる、バスケットもできる。だけど、これは民間が民設民営にした。土地は貸したと、市が。だけど「市民に100日間貸してください」と、「その代わり1億円払います」と、こういう上手な契約をしたわけですよね。だからこれはもう、そういう好事例というのは日本中、どこにでもあるわけ。これをやっぱり、ちゃんと勉強するということが大事。それをせずに、ただ箱物を建てましたと、オペレーションのことは全然知りませんと。僕はだから、一つ言うと、アスティ、これ米津さんが来たじゃないですか。「あれ、アスティ、コンサート使えるじゃないか」みたいな。でも、じゃあ、それがもう満杯で足りないのかどうか。じゃあ、本当に足りないのか。稼働率をもっと上げるために、今度は逆にどうするか。稼働率が低いところじゃなくて、今度は、本当に稼働率低いの、もっと上げられないのかとか。駐車場問題どうするのかとか。じゃあ、交響楽団が難しかったら、さっき言ったように、じゃあ、ほかのところを、既存の施設を使わせてもらったらどうかとか。多分、そういう努力ってやっていなかったと思うんです。ですから、私は、それはお金がある、お金持ち、ドバイや東京だったらいいよ、もう大盤振る舞いで。我々8,000億円の借金があるわけですよ、5,000億(円)に対して。ですから、いろんな方々、町村長と最近、よく来られますけれども、やることはたくさんある、ほかにも。ハードからソフトから。そこはちゃんと精査するのがやっぱり行政の責任だと思います。これからしっかり、また鋭意やっていきます。もちろん時間をかけるつもりはありません。

(徳島新聞社)
 あと、先週も伺ったんですけれども、ホールの現計画の再検証の結果というのはいつ発表される予定ですか。

(知事)
 これはまだ、あれかな。もうそろそろできるかな。また、できるだけ速やかにやろうと思っています。もう今、積み上げていますから。本来はもっと早くしたかったんですけどね。そのタイミングも含めて、皆さんに発表する前に、皆さんというか、やっぱり議会に発表する前に皆さんに発表すると、また皆さんに、また怒られちゃうから。

(徳島新聞社)
 いや、別に怒らない。

(知事)
 大丈夫ですか。現時点ではまだ発表する段階には至っておりませんが、粛々と調査はしております。

(徳島新聞社)
 関連で、ホール。

(知事)
 時間、大丈夫ですか。もう同じ社だから、まとめていただいた方が。

(徳島新聞社)
 1点だけ、すみません。見直し中止というのはすぐに打ち出さずに、現在の、検証とか、現場の意見を聞くとかいうステップを踏むというご判断された理由といいますか、ご判断の背景みたいなものってありますでしょうか。

(知事)
 どういうことですか。

(徳島新聞社)
 まず、検証とか、現場の声を聞くというステップを踏むことにした理由というんですか。

(知事)
 いやいや、だって、別にその話を聞かずにやめるというのは余りに乱暴ですよね。それが、歯切れが悪いとかって皆さんに言われてしまっているけど、そうじゃなくて、それは私にとっては説明責任がありますから。行政は継続ですから。継続するという意味で、この引き継いだ、じゃあ、今までの計画がどうであったのか。これを現場に聞いて、それを県民の皆さんに説明するのは、これは当たり前の話で。その理由も何もないと思います。当たり前のことをやっているだけです。説明責任です。

(幹事社・毎日新聞社)
 じゃあ、ありがとうございました。

(知事)
 ありがとうございました。

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