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令和5年6月12日 臨時記者会見 フルテキスト版

令和5年度6月補正予算(案)の概要について(説明)

(幹事社・毎日新聞社)
 おはようございます。幹事社の毎日新聞です。そうしましたら、補正予算の概要について知事から。

(知事)
 わかりました。本日は令和5年度6月補正予算(案)の内容について説明をいたします。基本的な線は、コロナ禍で影響を受けた経済、暮らし、そしてまた、ウクライナをはじめ国際情勢の変化、燃油高、物価高騰、これに対する企業をはじめとする、また農林水産業をはじめとする経済対策。さらには公約でもお示ししたとおり、そしてまた、こども未来局新設にあたっての、芽出しとしての子ども対策。さらには、これからの魅力度向上に向けた導線確保、いわゆる成田便をはじめ、世界、アジアと徳島の連結。これに向けたさまざまなコストをしっかり見込みながら魅力度アップに努めていくと、こういった大きな内容でございます。
 それでは、お配りした資料をもとにご説明をしていきたいと思います。県政運営の基本は県民目線、現場主義というものでございます。今、申し上げたように、コロナ、物価高の影響を受ける県民の皆さん、そして事業者の方々への対策。また、経済団体、農林水産業団体に属していない中小零細企業の方々にもきめ細かく対策を講じていく、現場の声を聞いていくということでございます。また、子ども、子育てにつきましても、先ほど申し上げましたが、さらに声を出せない、そういった方々をいかに拾っていくか。いかにしっかりつながっていくか。こういったこともさらに充実させたいと、このように思っております。そして、今、申し上げたとおり、このような考え方に基づいて予算編成をいたしました。補正予算の規模は総額130億円としたところでございます。
 一つ目の「安心度アップ」でございます。これは先ほども申し上げたとおり、県民の安心、安全の確保として、誰も孤独にしない社会づくり、そして、災害から県民を守る取組などに総額57億円。そして、物価高克服に向けた対応として、国の対策を補完して、県民や事業者の声を踏まえ、ピンポイントに支援すること。そして、事業者の前向きな取組の支援などに総額27億円といたしました。そして、新型コロナ対応として、5類への移行とはなりましたけれども、さらに危機管理として、重症化リスクの高い方への重点的な支援などに総額30億円を計上させていただきました。
 そして2番目でございますが、「魅力度アップ」でございます。これにつきましては、徳島の魅力の最大化としまして、徳島観光復活への始動、始める、の始動ですね、や、トップセールスの強化などに総額16億円を計上いたしました。こういうことが大体、大きな流れでございます。
 次に、ちょっと細かくいきますが、6月補正(案)の主な新規事業としまして、その中で「子どもの居場所づくり支援」というものをやらせていただきます。これは、子どもの居場所として重要な役割を担っている「子ども食堂」などの新規開設支援に加えまして、中間支援団体に新たな寄り添い支援員、こういったものを配置しまして、運営者に対するきめ細かな伴走型支援を行って参ります。
 そして、もう一つ新規案件として「観光復活プロモーション」ということでございます。インバウンド誘客、これはもう全国的に進んでおります。その中で遅れを取らないように、今まで導線がなかったものに対して迅速に対応していきたいと思います。さらに、旅行割終了後の観光需要の喚起というものを図りたいと思います。具体的には、タイをはじめとする東南アジアをターゲットとした国際線というものに挑戦していきたいと思います。もちろん世界中から来ていただいておりますが、今、日本は、ですね。特に、やっぱり近いところからまずやっていこうと、こういうことでございます。そして、徳島阿波おどり空港発の国内LCC路線の誘致活動ということもやらせていただきたいと思います。4県の中で徳島だけが成田便がないと、こういう状況から脱却しなくてはいけない。具体的に、既に国内のLCC企業にも接触し、交渉を始めているところでございます。それで、さらに旅行事業、こういったものが落ち込む下半期には戦略的な観光プロモーションに取り組みますとともに、大手旅行会社、そしてまたOTA、いわゆるオンラインの旅行会社ですね、これが結構、台頭してきておりますから、これは国内外ですね。そういった方々とも連携した国内誘客キャンペーンを実施して参りたいと思います。と、いうことですかね。これは新規について今、細かく説明させていただきました。
 4枚目以降のスライドにつきましては、事前に財政課の方から説明させていただいているとは思いますが、もし、この場でご質問などがありましたら、担当課からも含めて回答させていただきたいと思います。以上です。

令和5年度6月補正予算(案)の概要について(質疑)

(幹事社・毎日新聞社)
 幹事社の毎日新聞から。後藤田知事は当選以来、現場主義であったり、県民のため息を聞きもらさないということを庁内に呼び掛けていらっしゃったと思うんです。その分、そういう現場の声とか県の職員の方に聞いたため息がきっかけになって、今回、予算化したような事業というのはありますでしょうか。

(知事)
 これは全てそういうものだと思います。予算編成前に私が指示を出しましたのも「各種団体、そして市町村に寄り添って、今一度、現場の声を聞いてきてください」ということは、もう就任後すぐにそういう指示を出させていただきました。さらには、先ほども申し上げましたが、やはり声を出せない方々もたくさんおられるわけでございます。声の出し方がわからない。こういう方々はいわゆる伴走型、もしくはプッシュ型でこちらから出向いてお話を聞くと、こういうことをするように指示しておりました。加えて、いわゆる団体の声というのもよく、これが、じゃあ全てを補足しているとは限らないんですね。農業、林業、漁業、経済、いわゆる団体に入っていない方もたくさんおられるわけであります。そういった方々にも届くように、例えば制度融資、果たしてこの制度を知っているんですかと、そもそも論からして。そういったことも、実は担当部局との会合でも、いわゆる経済4団体以外にもしっかり伝えるように、この制度を伝えるということ、聞くということもそうですけれども、伝えるようにと、こういう話もさせていただいています。

(幹事社・毎日新聞社)
 そうしますと、今、出たお話でいうと、子どもの居場所づくりで伴走支援、寄り添い支援員を配置というのはその代表的なものという理解でよろしいですか。

(知事)
 はい、そうです。

(NHK)
 NHKです。よろしくお願いします。今回、知事として初めての予算編成だったと思うんですけれども、どんな思いで編成に臨みましたか。

(知事)
 先ほども申し上げたとおりですが、改めて繰り返して申し上げますが、これはコロナで大変な被害を受けた事業者の方や、また生活者、暮らし、こういったものに、今、5類になってコロナというものが落ち着いてはいるものの、その影響を受けた方々の後遺症、こういったものにしっかり寄り添っていく。これが一番大事だと思っております。加えて物価高、燃油高、さまざまな生活インフラ経費の上昇、これに対して国と一緒に、県も率先してそこに対する支援をしていくと、こういうことが基本でございます。その中でも、先ほど来、申し上げているとおり、子どもさん、そしてまた、例えばひとり親の方とか、やはりその環境が厳しいそういった方々に対して、新しくできたこども未来局というものが最前線に立ちながら、そしてこの予算を活用しながら現場で対応していくと、こういうことでございます。こういう安心度を高めることに加えて魅力度を上げていく。海外とつながる、全国とつながる。いわゆる開かれた徳島県、未来に向けた新時代へと、こういったものに向けてのさまざまな仕込みをしていくための経費を計上して、今、実際、現場で一生懸命、それに向けてミッション、その成果を出すべく頑張っていただいております。

(NHK)
 そのうえで、(6月)16日から議会が開会しますけれども、どういった議論をしたいかとか、あとは意気込みがあれば教えてください。

(知事)
 いや、これはやっぱり県民目線、県民主役、そういった基本的な考え方というのは車の両輪である議会も同じだと思っていますので、県民目線、県民主役、現場主義、それに基づいて未来に引き継げる徳島をつくっていく。そして、地方創生戦国時代、申し上げておりましたが、そこに徳島が勝ちにいくと、こういう考え方でいい議論ができると期待をしております。

(朝日新聞社)
 朝日新聞です。まさに知事がよくおっしゃる「徳島勝ちにいく」というものを具現化した、予算化したものというのが「観光復活プロモーション」という理解でよろしいでしょうか。

(知事)
 そうですね。魅力度アップということはそういうことですね。これは補正予算ですからね。それは骨格を肉づけするもの、そして、さらに国とともに一緒にやっていくというものですから、こういう規模、中身になりますが、さらに、もちろん来年に向けても、私の公約や思いは、ちょっと芽出しする部分は、先ほど申し上げた魅力度、安心度には入っております。

(読売新聞社)
 読売新聞です。選挙に出る時に訴えられていたアリーナの整備だったりホールの見直しだったり、そういうものに関する費用というのは盛り込まれていないと思うんですけれども、それはそういう段階まで至っていないという、そういうことですか。

(知事)
 そうですね。これはもう慎重かつ大胆にこれから、今も内部では議論を重ねておりますから、まだ発表するには至っていないということだと思います。

(徳島新聞社)
 関連なんですけれども、ホールとか見直し方針を公約で掲げられて、例えば、他県であれば予算の一部執行停止とか予算組み替えを打ち出す知事もいらっしゃいますけれども、今回、後藤田知事はそういうことはされていないですが、その理由といいますか、何かありますでしょうか。

(知事)
 これはやはり、行政というものは継続であると、こういう大前提は皆さんもご承知のとおりであると思います。そして、何よりも県民の皆様に対する説明責任、こういったものが果たされていなかったのではないかなと。これはもう、そこについては皆さんと一緒に、しっかりそこを果たしていきたいなと、こう思っています。

(徳島新聞社)
 まずはそこ。

(知事)
 議論が拡散してしまうので、今日は補正予算ということで申し上げますが、その点についてはまた、しっかり大事な議論でありますので、これは議会も含めてそういう場で議論ができることを楽しみにしております。

(幹事社・毎日新聞社)
 なければもうここまでになりますが、よろしいですか。ありがとうございました。

(知事)
 ありがとうございました。よろしくお願いします。

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