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令和5年6月1日 定例記者会見 フルテキスト版

知事コメント

(幹事社・毎日新聞社)
 幹事社の毎日新聞です。おはようございます。今日から新体制になりましたので、そちらの方の所感をお願いします。

(知事)
 皆さん、お疲れ様です。今日、6月1日からいよいよ新時代、新体制が始まりました。私自身も本当にわくわくしておりますが、5月18日から今日に至るまで、県庁の皆さんと一緒に仕事をしてきて間違いなく言えることは、県庁の皆さんも県民の皆さんの生活向上、そして県民のために意志を持ってこの職に就き、頑張っている。そして能力、経験もあること、これを改めて認識いたしました。やっぱり、その力や経験や思いを最大化できていなかったところもあったかと思います。それが私の一番大事な仕事だなと、この2週間で思いました。素晴らしい能力があることが改めてわかった。そして、それを最大化する必要性があることもわかったと。これが今までの2週間弱だったと思います。
 新たな体制、やはり行政の継続性を考えたり、そしてまた、適材適所を考えたり、また女性の活躍、こういったものも考えたり、また能力主義、これからでありますが、今日も庁議で申し上げたとおり、現場主義、県民主役、これを貫いていただきたいと、こういうお願いをしたのと同時に、特に部長という立場で、県知事や部下の方にも「部長や課長、そういう立場の人たちの顔色を見るのではなく、県民の皆さんの顔色を見てくれ」と、「県民の皆さんの溜息を聞いてください」、「県民の皆さんの表情の変化を見過ごさないでください」と、こういうお願いをいたしました。そして、部長さんたちにも「県民のみならず、県の職員の方々の、若い方々の顔色を見てくれ」と、「私の顔色じゃなくていい」と。「一緒に働いている仲間、そういった方々の力を最大化する、このために努力をしていただきたい」と、こういうお話をさせていただきました。
 そうすることによって県民の力が最大化して、皆が幸福になる。そして皆のストレスがなくなる。そして皆がわくわくする。そして「シビックプライド」という言葉をある部長さんがおっしゃっていましたが、まさに県民の誇り、自信につながっていく、こういう新体制、新時代にしていきたいと、こういう思いでございます。まずはそこまででいいですか。

質疑

(幹事社・毎日新聞社)
 じゃあ、幹事社の方から。今おっしゃった所感の中で、職員の方、5月18日以降、いろいろやり取りをされた中で、力が最大化できていなかったところもあったということをおっしゃいました。知事の受け止め方かもしれませんけど、2、3、もし具体的な例を挙げていただくことが可能でしたらお話いただけますでしょうか。

(知事)
 そこは、いや、改めて細かく掘り下げる必要はないと思いますので、未来に向けて、これから発信したいと思っています。

(幹事社・共同通信社)
 6月16日から県議会が開会することに向けて、抱負というか、どう運営していきたいか。

(知事)
 そうですね。県議会の皆さんとも、本当に県民目線、そして全国大会、皆で他の県といわゆる政策、いろんないいビジョンと政策実行というものを一緒に成し遂げたいなということで楽しみにしていますし、私どもで気づかないいろんな現場の声、先ほど申し上げました県民主役、現場主義。こういった声も議員の先生からいただけるものと思っていますので、非常に楽しみに、わくわくしております。

(朝日新聞社)
 朝日新聞です。県民目線、上司の顔色ではなく県民の顔色を見るということで、一つ、象徴的だなと思ったのは、以前の県政だと、知事が来る時に必ず秘書課の全員が起立するというのがあったんですけど、何かそれがなくなっているように思うんですけど、知事の方から具体的に指示をされたのか。可能であれば、その指示されたお言葉とか意味をご説明いただければと思います。

(知事)
 さっきの毎日(新聞)さんの質問、私があえて掘り下げて答えるというのは良くないので。今、皆さんが気づいたことについて、じゃあ、答えるならば、合理的に仕事をしようと、効率的に生産性を持って。つまり私が来た、出たり入ったりするたびに起立するって、これ、全く合理性がないですよね。意味がない。「もう、そういうのはやめましょう」と。書類にしても、いろんなQ&Aとかたくさん作られていたようですが、「こういったものも必要最低限で結構だ」と、こういう話をさせていただいて。要は「対話をしよう」と、もっと。いろいろ聞こえてくるのは、今までよりも部長の口数が多くなったというんですね。そうなると課長も口数が多くなる、室長も口数が多くなると。そうすると現場も口数が多くなる。口数が多いということは、やっぱり現場主義で議論をしているということにつながっているわけなので、私に対する資料よりも、私と対話、口数を増やそうよと。こういう形だし、庁議をはじめ、いろんな会議でも、もう皆、ラフな格好でいいし、自分でマイボトルを持ってきたらいいし、終わったら三々五々でいいし、忙しかったら遅れて来てもいいし、代理でもいいし。やっぱりそれがもう合理的な考え方であるし、同時に、これは私も国会の中でずっと働き方改革ということで雇用問題調査会を立ち上げた張本人ですけれども。やっぱり時間の中で戦う仕事もあるんですが、やっぱり成果主義というのをもうちょっと取り入れていって、やっぱりあるプロジェクトを皆で遂行しようと。それによって皆が達成感、こういったものが出てくる。それも「俺が、俺が」じゃなくて「おかげ、おかげ」。皆で「おかげさまだ」という、そういうこと。
 先ほど庁議で申し上げましたが、よくいろんな場面でいろんな方が言います。「土の時代から風の時代である」と。土の時代というのは、いわゆる所有だとか固定だとかモノだとか、こういうものが、所有からいわゆるシェアリングという時代に変わっていくとかですね。モノからコトの時代に変わっていくとか、固定というものから流動という時代に変わっていくとかですね。つまり、そこから生み出されるのは固定観念ではなくて、現場に対応して流動的に頭も切り替えていきましょうと、こういうことの基本的な理念、考え方だと思っています。そして、その延長線上に私は「俺が、俺が」っていう時代、これは土の時代だったと思いますね。でも風の時代は「おかげ、おかげ」の時代でいこうと。やっぱり僕らもまだこの年代で、先輩方に対する経験、知識、たくさんありますよね。そういうものも大事だし、僕らの年代、50代でやっぱり子育てや親の、高齢な年、年齢の親を抱えている。それはそれなりに我々の考えもある。若い人だって我々にない情報や人脈もある。だから、そこはもう全部フラットだと。だから、やっぱりそれが現場主義なんじゃないかと。若い人じゃなきゃ、じゃあ、例えば今日できた「未来局」、子育てにしても、若い人じゃなきゃわからないこともたくさんあるね。じゃあ、もう子育てが終わった、私なんかももう18歳になっちゃって、じゃあ、本当に最近の子育て事情なんていうのはわかりませんよ、これ。そういうのもやっぱり聞いていくという。そのためにはやっぱりフラットじゃなきゃいけないねっていう。

(四国放送)
 四国放送です。就任からですね2週間がたたれまして、現場の声を聞くということでさまざまな現場の声を聞かれた中で、選挙公約にもありました新駅でありますとか、新ホール計画なんですけれども、何か進捗はありましたでしょうか。

(知事)
 ここは、やはりこれから議会とも、いろいろとやはり、ともに、一緒になって作り上げていくものでございます。ただ、公約に沿って現場には説明を一緒に、説明責任を果たしていく、理解を広めていく。こういうことは準備をしております。

(四国放送)
 特に今のところは、何か指示をするであるとかのような進捗はないという。

(知事)
 いや、ですから、説明責任、理解を深める活動準備はしています。

(読売新聞社)
 読売新聞です。この前、関西広域連合とか、近畿、行かれたと思うんですけど、その辺りでこういう連携ができそうだなとか、そういうものが見えましたら。

(知事)
 初めて関西広域連合と近畿知事会に出させていただきました。思ったのは、私、新参者が言うのもあれですが、やっぱりどこと戦うのかと。ここを、やっぱりより明確にしたらもっといいなと思いました。私が再三申し上げたのは、九州が、やっぱり今すごいんですよ。1,200万人口の九州が、いわゆる昔、1985年の国鉄民営化で、三島が赤字だから三島特会で、金利で支援しようと言っていた。今、見ると、九州新幹線はもう自立して上場までしている。北海道、徳島は大赤字だ。四国に、北海道よりも赤字額は少ないけれども、100億(円)を超えた赤字ですね、JR四国。この差は何なんだと、こういうことだし、福岡の、この前、高島市長とも選挙前に会ってきましたけれども、2026年だったかな。「天神ビックバン」といって、70棟の建物が民間投資で建て替わります。私が去年お会いした時に高島市長が言っていたのが「東京を追い越して、全国で地価上昇率日本一になった」と。もっと言えば、我々国会議員時代、四国国会議員の新幹線部会で、もういろんな活動をしているんですよ、我々は。岡山に行ったり、北陸に行ったり。九州新幹線も2回目に行った時が長崎の西九州新幹線の試乗も行ってきまして、長崎県知事や長崎駅のいろんな再開発、ジャパネットたかたさんと一緒にやっている700億円を超える都市計画、これも全部説明を聞いてきましたが、本当にすごいですよ。だから、私が言ったのは「中四国だけでも1,100万人だから弱い。だから、中四国・関西でいろんなことをやりませんか」と、こういうご提案もさせていただきました。もちろん「関西万博」といういい機会も利用して、いわゆる観光の回遊ですね、こういったものを関西、四国、中国地方でやっていくという、こういうことですが、やっぱり意外に、当面、敵は九州じゃないかなと。福岡便、福岡と韓国なんかもう1日20便ぐらい出ているんですよね。すごいですよ。あともう一つ、ちょっと細かいことかもしれませんが、鳥取の(鳥取砂丘)コナン空港と、和歌山の知事と平井知事と話をしたら、「うちの空港は駐車場がタダだ」って言うんですよね。南紀白浜(空港)もただ、鳥取もただ。あれって、徳島はって思ったら、帰ってきて調べたら、四国の中では安い方らしいんですが四国は取っていますと。何でなんだろうなと。こういったこともやっぱり、これはもう各部局に言っています。「まずは全国の中で徳島の位置をもう1回認識しよう」と。恥ずかしいことでもなんでもない。「1回、直視しよう」と。徳島ができていて他ができていないこともたくさんある。でも、他ができていて徳島ができていない、これをどんどん埋めていこう。もう勉強と一緒ですよ。不得意分野を得意にしていくという。こういうことをやらなければいけないというのを、改めて認識しました。やっぱり他の県に行っていろんな話を聞くと、そういう勉強になりますよね。でも、こういうものは、実はネットでもわかるんですよ、わざわざ行かなくても。だから、やっぱり他の県のベストプラクティスをしっかり勉強するように、改めて指示したいなと思います。

(読売新聞社)
 今、新幹線の話がありましたけど、四国新幹線に言及されていましたけれども、改めて、その意図というか、趣旨というか。

(知事)
 これも、これから議会や、また経済界、しっかり説明責任を果たしていく、理解増進に努めたいと思っておりますが、あの場で私がなぜああいう発言をしたかというと、今、申し上げたとおり、いわゆる関西広域連合、近畿知事会、合同の会だったんですけどね。なぜか福井県の知事が来られて、北陸新幹線の話をされたんですよ。「ちょっと待ってくれ」と。いわゆる、向こうが敦賀、富山間の開通から、そこから京都に入ってきて関西という話で、それはそれで応援しましょうという話ですけど、「ちょっと待ってくれ」と。「四国新幹線どうなったんだ」と。僕は今までの経緯がわからないから、「それも頼むね」という話で、それで私が手を挙げたわけです。私は国会議員時代、ずっと感じていたのは、もうこれはファクトとして、事実として申し上げますが、今、昭和47、8年だったかな。これ、大臣告示で四国新幹線と四国横断新幹線というのが二つあるんだけれども、ぶっちゃけ、なぜ国交省も国会議員も、いわゆる第2国土軸の淡路、大分ルートを誰も語らないかと言えば、実現性が低いからなんですよ。「そんなものできっこないよね」と。だから、国も相手にしていないというのは、私の、もう感じたこと、国会議員時代。そりゃ、夢を語るのはいいですよ。だけど、政治は結果責任ですよ。結果責任ということは、やっぱり、やるかやらないかということだと思います。ほかの3県は、実現可能性が高いものについてずっと動いてきました。私も国会議員として一緒に、さっき言った長崎の西九州新幹線も、四国の国会議員と商工会議所の会長と、皆、言っていました。岡山も、市長のところに行ってやってきました。北陸の視察も行きました。さっき言ったように、その前にも九州新幹線、鹿児島中央に行ってきました。九州新幹線というのは不思議ですよね。鹿児島中央っていう南からスタートしたんですよね。普通、北から南下するじゃないですか。だから、そういうものを見てきて、やっぱりこれ、新幹線みたいな大物というのは、やっぱり国と国会と、そういったものの、あと4県のやっぱり同意、協力、これが大事だと。金額的にも、ご承知のとおり半額以下ですよね。瀬戸大橋というのは構造的にも大丈夫だと。それを考えたら、より現実的な案を訴えるのが、県民に対しても県議会に対しても誠意がある話だと思います。できないことを言う方がよっぽど誠意がないと思っていますので。これはやっぱり説明をしっかり、これから果たしていきたいと思います。

(朝日新聞社)
 関連で。(6月)6日に四国知事会議がありますけれども、そこの方でも当然、その新幹線の話をさらに、4知事そろってお話されることになるんでしょうか。

(知事)
 もう既に四経連の会長からも、JR四国の社長からも、非常に四国が一つにまとまることはいいことだと、こういう歓迎の意をいただいております。先日もちょっと愛媛の知事と、別件でいろいろ、いつもいろんな情報交換、ご指導を賜っているわけですが、「それはもう皆でやっていこう」と、こういうお話でしたが、ここは主催県である愛媛に任せたいと思っています。しかし、歓迎の意をいただきました。

(朝日新聞社)
 JRに絡んで2点ほどお伺いしたいんですけど。JR四国が存廃を議論する赤字路線として、牟岐線の阿南以南を挙げているんですけれども、これら存廃を議論する赤字路線を挙げたことについて、愛媛や高知からは反発する知事もいらっしゃったりするんですけれども、現状、後藤田知事としてどう捉えていらっしゃるか。あと、さらにもう1点。JRは法に基づく協議会の設置も念頭に置いているように見受けられるんですけれども、県として、JRからそれに関する議論の呼びかけがあったら応じるお考えはあるかどうか。そこの2点をお伺いしたいんですが。

(知事)
 今の、まさに在来線の存廃問題というのは、まさにさっき言った新幹線の話とやっぱり非常に関係が深くて、私どもが九州新幹線に最初に、5、6年前ですかね、行った時に、まず最初に言われたのは、なぜ新幹線をやるかというのは在来線の維持のためなんですね。在来線を放っておくと、もう赤字がどんどん多くなるというのはもう当たり前の話で、これは皆さんだって、そういう方向で是非報道していただきたい。何か順番がどうだみたいな話で、対立軸を煽るみたいなので、一部、表現もあるけれどもそうじゃなくて、何度も言っているように、やっぱりこのままだとJR四国が本当に大変なことになるんですよ。在来線の存廃問題、そして交通弱者が一番困るんですよ。だから、新幹線で利益を増やして、そして国にも関与させて、そして経済も、そして関西が通勤圏になったり、そういったいろんなことを僕ら勉強してきたのに、そういうことを勉強せずに何かただ対立軸をあおって、残念な、一部そういった報道もありましたけれども。是非、皆さんもそういう前向きな形でお願いしたいし。私は、それは交通弱者に対するJRの対応に対しては、それは毅然として、県民の立場に立って戦っていくつもりでありますし。同時に、私も国会議員時代に申し上げていたのは、国交省、鉄道局に。鉄道事業法には、ちゃんと1条1項に、ちゃんと県民のナショナルサービス、それをしっかり守るんだと、こういう記載もございますし、昔の全総ですよね。今で言う、名前が変わりましたよね。いわゆる全国のいろんな、道路も含めた整備計画の中で、ナショナルミニマムは何なんだと、こういった、やっぱり議論をもう1回すべきだと思うし。もちろん、私が言うべきことではありませんが、国会の皆さんでも一部、「それはもう、もう1回国有化に戻せ」と、こんな議論だってありましたよ、当時は。もしくはJR西日本と、ただ他の、本島はもう上場していますから、それはステークホルダーがたくさんいますから、なかなかそういう議論にはなりにくいと思いますが。やっぱり今まで、JR四国と4県知事、市町村の対話がなかったと思いますね。皆さんも、報道したことがありますか、それ。逆に聞きたいですよ。私はもっとそういうことを、情報交換を密にしていきたいと思います。やっぱりどんどん悪化してきているわけですから、今。今日、ちょっと記者会見で、ちょっと個別案件で、もうちょっと時間も限られていますので、他の、幅広く。

(朝日新聞社)
 協議の提案があれば、当然、情報交換を密にしたいので応じる考えもあるという理解で。

(知事)
 応じるに決まっているじゃないですか、そんなの。応じるどころか、こっち側からも説明を求めたいし、そんなものは、県民の皆さんに。大事なインフラですから。

(徳島新聞社)
 徳島新聞です。四国新幹線の、ちょっと関連なんですけれども、県がこれまで紀淡ルートを目指してきた部分があるかと思いますが、この紀淡ルートの扱いといいますか、もう、これを求めていくということも取り下げるというお考えでしょうか。

(知事)
 逆に、その紀淡ルートを求めていたのは徳島だけなんですよ。ですから、私からすると、四国新幹線じゃなくて徳島新幹線だと思いますが、それこそ皆さんがそれを、客観的に認識するべきだと思いますが。

(徳島新聞社)
 もう県としては、もう求めていかないということになりますか。

(知事)
 四国新幹線というその建前はそうであっても、誰も動いてこなかったものが、果たしてそれが政策なのかという疑問があります。

(徳島新聞社)
 可能性が低いからもう求めていかないのか、優先順位を変えるだけなのか、どっち。

(知事)
 それは皆さんがしっかり調査したらわかるとおり、どのように動いてきたかという形跡がないですよね。形跡はありますか、国に対して。

(徳島新聞社)
 実現に向けてということですか。

(知事)
 ええ。私は国会議員時代、その形跡すら感じておりません。それを報道していただきたいと思いますね、皆さんには。

(NHK)
 NHKです。よろしくお願いします。四国電力が、今日から電気料金を2,000円余り値上げするということになりまして、県民の方も、ひょっとしたら生活費に圧迫がくるかなと思っていて、その値上げしたことについて、何か言える範囲で対策があれば教えてください。

(知事)
 実は、この件については先日、四国電力の幹部と意見交換を、もう既にいたしました。その時に私から申し上げたのは、もちろん値上げということではあるんですけど、実は今までの値段も若干、消費者にとってどうだったのか。この連続性だと思っていまして、そこはやっぱり「ちゃんと県民の皆様にも説明責任を果たしていただきたい」と、こういう話をちょうど先々週ぐらいですかね、させていただいたところであります。局所的に見たらそうかもしれませんが、じゃあ、連続的に見たらどうなのか。ここももう1回、ちょっとしっかり精査したいと思いますし。国の政策の中で、物価高騰対策、電気代についての支援もございます。我々はそれに漏れた、例えばプロパンだとか、そういったものを県単で今、支援をしているところでありますけれども、ここは6月補正、しっかりそこも注視しながらやっていきたいと思います。

(NHK)
 別件なんですけど、マイナンバーカードのトラブルが相次ぎまして、先日、全国知事会が河野大臣と面会して要望、要請をしているんですけれども、チェック体制の構築。この一連のトラブルについてどのようにお考えで、何か求めたいことがあれば教えてください。

(知事)
 これはこの前も、関西広域連合でも皆さん、知事さんたちとまさにその話もして、平井知事さん、全国知事会長という立場で、ちゃんとこれは言っていこうということになったのは、国の政策として、利便性というものを求めると最初は、そういういろんなリスクというのは、これは仕方ない部分もあるんですが、ただ、それに対する相談体制、相談窓口、こういったものはやっぱり、結局、基礎自治体が負わされるわけであります。これについてはやっぱり国として、そういったものに対しての支援、こういったものを要望していこうと、こういうお願いはしております。議論はしております。私どもも、全国知事会とともにそういった財政支援も含めて求めていきたい。やっぱり現場の市町村が一番大変になるわけですね、仕事が増えてしまいますから。

(徳島新聞社)
 徳島新聞です。ホールに関してなんですが、先ほど「公約に沿って説明責任を果たしていく、理解を広めていく」というご発言がありました。就任会見の時に、ホールに関しては現計画の、リアルにいくらかかるかというのと、あと完成時期の目処、これを再検証して公表していくというようなお話があったかと思うんですけれども、この検証結果というのはいつ出ますか。例えば6月議会の委員会とかで出てきたりしますか。

(知事)
 本来はもうちょっと早く、スピード感を持ってとは思っていましたが、ちょっとそこは、まだ明確には申し上げられませんが、速やかにやると、こういうことでしか今のところは申し上げられない。
 あと、こちら側から言うと、今日、多分、皆さん、ニュースも盛りだくさんだから消化不良になってはいけないと思いますが、(6月)2日には国への、表敬だけじゃなくて重要要望の依頼も、要望もして参りたい。政府と党幹部の方にも早速、就任後2週間ぐらいでありますが、新体制発足後、速やかに、今日、明日で、あと2日、5日、7日ぐらいかな。三つに分けて、トップセールスも含めて早速やっていきたいと思います。そして、やっぱり最近、地震の頻発化を見ていたり、また、先日も北朝鮮のミサイル、こういったこともありました。早くやりたいと思っていたんですが、新体制でやらないと価値が低いと思っておりました。早速6月9日に危機管理の総合調整会議をします。これはもう事が起こったということを想定して、いわゆる関係者に1回、一堂に集まっていただいて、要は顔も知らない人と危機管理はできませんから。それは自衛隊の方だとか、また生活インフラ、NTTさん、ガス、電気、そういった方も含めて。もちろん関係部署で1回、やっぱり顔合わせをすると。そして、いろんな課題もそこで、キックオフとしてやっていきたいなと、こう思っています。私がかねてから、あともう一つ、教育問題についてですが、本当に、私が申し上げている中でも、もう、つい最近でもまた「ツーブロックがいかん」と言って説教されたという、そんな話もよく聞きますが、よくと言うか、リアルに聞きました。いろんな校則について、これはやはり、教育委員会ともこれからいろいろ議論したいなと。6月下旬に総合教育会議を早速開きたいと思います。そこでやはり、私からは子どもさんたち、学生たちが自ら、今の校則について議論していただく。そして、それを自分たちでセルフディティジョンする。こういったこともご提案させていただきたいなと思っています。やっぱり教育委員会に聞くと、そういったことはもう促しているらしいんですよ、既に。だけど、やっていないところがあるということだったんですね、私が聞いたら。「なるほど」と。「じゃあ、それをやっていないところは公表しよう」と、そういうことも含めて早めに総合教育会議を開いて。今日も「こども未来局」ができました。これ、教育問題とこども家庭庁というのは文科省と家庭庁で、若干、それは縦割りですが、やっぱり関係するものであります。子どものストレスにもなるし。また、学校の先生も、それは決まりだからやっていると、いやいややっている人もいるかと思いますよ、これは。皆さん、記者さんが考えて、ツーブロック禁止って、これ、日本でいまだにやっているって信じられますか、これ。それが今、我々の徳島で行われているんですよ。あり得ない。そういったことで、こういうのも早急にやりましょうということで会議を開きます。あと「県民目安箱」ということで、僕も選挙中いろいろと申し上げてきていますが、実は既存の目安箱的なものがありました。ただ、今800件ぐらいに留まっているらしくて、私のSNSですらそれを超えますから。今度、やり方を、例えば「この2か月は教育問題についてどうぞ」とか、「ここの2か月については」とか、何かそういうやり方を上手く考えて、いろんな意見を吸い上げたいなと、このように思っております。

(四国放送)
 四国放送です。危機管理に関連しまして、今日から明日にかけて大雨が予想されていますけれども、危機管理関連で何か指示されたということがありましたら教えてください。

(知事)
 これについても、これは今年、温暖化も含めて今年の熱中症、そして豪雨、これについては以前の体制からも「ちゃんとしなきゃいけないな」という話はしていましたので、これについては新体制になって、そしてまさにこの危機管理会議に向けて、もちろんしっかり指示する、議論する中身の一つだと思っています。現下も、勝浦の沼江の地滑り、これについても1回、原因究明も含めて、今、応急措置をやらせていただいています。また、那賀町の方の道路の崩落がございました。これについても6月5日にですね、国に依頼をしていました。県のものだとちょっと規模が小さかったので、国の大きな、いわゆる仮橋ですね。これをお借りすることが決まりまして、6月5日にそれが前に進むと。私自身は、あれ、6月3日かな、4日かな。4日に、現地に改めて行って、そういうご説明をしたいなと。もちろん生活道路としてお困りになっているのと同時に、実は木頭の方の杉とか木材の搬送で、やっぱり実質的な被害が出ております。これについて、やっぱり早急に対策をということで今までやってきまして、つい先日、国から仮橋をお借りすることが決まりまして、先日の西部の防災の時に藤井事務次官、また四国整備局長の荒瀬さんに御礼を申し上げたところでございます。

(四国放送)
 今夜の大雨の危険性に関しては、何か指示はされたんですか。

(知事)
 今日。

(四国放送)
 今日。

(知事)
 これはまた、ちょっと後ほど危機管理の方と相談したいなと思っています。まだちょっと、情報をもうちょっと得なければいけない。もちろん危機管理にはやり過ぎることはないと思っていますので。

(徳島新聞社)
 先ほど、校則に触れていましたけれども、校則のどういったところに問題意識を持っていらっしゃいますか。

(知事)
 今、申し上げたように、まずは、日本の校則ってこういうものだから守りなさいというものがあるんですよね。じゃあ、それこそ皆さんに是非そういったもの、NHKさんなんかはちゃんと報道して、調査報道、特集を組んだりされていますけどもね、いじめの問題とか。ですからそこは、やっぱり大事なことは、もう意思表示ができる、情報もしっかり取得できる。小学校の低学年はなかなか難しいかもしれませんがね。高学年、中高、ここの年代は自ら考えて、その校則がどうなのか、正しいのか。さっき言ったように、私は「土の時代から風の時代」と申し上げました。「固定から流動です」と。固定観念、今までのものが本当に正しいのかどうか、これを議論することは子どもの教育にとってもプラスであるし、同時に主権者教育にも、僕はつながると思っております。ですので、私がそれを「やめろ」とか、「いい」とか、こういうことは感想としては申し上げますが、しかし、決めるのは現場です。現場に決めてもらいたい。高校生に議論してもらいたい。中学生に議論してもらいたい。そして教育委員会、そして学校長さんはその場を与えてほしいと、こういうことを私は申し上げたいなと思います。

(読売新聞社)
 コロナのワクチンについて、この前、徳島大の教授の人が、因果関係があるというようなことを出されていて、今後、やっぱりワクチン接種はある程度、県も進めていくんだと思うんですけれども、WHOは余り頻回接種は意味がないというようなこと、意味がないというか、必要ないというようなことも出したりして、その辺の、ワクチンで調子が悪くなった人のケアとか、今後、その辺の考えとかがもしあれば。

(知事)
 これについてはやっぱり、まずはそのワクチンと、その亡くなった方との因果関係、これを評価するのは国ということになっていますよね。やっぱりこの点はしっかり様子を見ていただきたいなと思っております。その他、個人的な情報等については、我々は何か言う建て付けにはなっておりませんし、やはり今のところは公衆衛生上、やはりワクチンというものの効果というもの、これを国及び世界が一定程度の評価をしている中で、そこに我々は準拠していくと、こういうことだと思っています。あと、その論文を書いた方の話を聞くと、その公衆衛生上のワクチン接種を否定するものではないということも、確か書いていましたよね。ご覧になりましたか。

(読売新聞社)
 はい。

(知事)
 そこも、やっぱり合わせて報道しないと、ここはやっぱり、そこはちょっと皆さんの責任にとして大事だと思っています。皆さんというか、報道全般としてですね。そこをちゃんと表現されているということもちゃんと書いておかないと、やっぱり県民、国民に不安を煽るだけですよね。

(徳島新聞社)
 徳島新聞です。副知事人事についてなんですが、就任会見の際に6月議会で提案されるというお話がありましたが、これは予定どおり、その方向でしょうか。

(知事)
 一応、予定は予定です。

(徳島新聞社)
 お2人。

(知事)
 それも予定しながら考えたいなと思います。まだ何とも言えません。それはやっぱり議会同意人事なので、皆さんに具体的な話をすることは適切ではないと思います。

(朝日新聞社)
 朝日新聞です。就任会見の時に、自分は知事公舎に住まないという一つの、やはり問題提起にもなる話をしていただいたと思うんですけど、ちょっとすみません。「マンションの方が防災も簡単だ」とおっしゃったと思うんですけど、不特定多数も入れるというデメリットもあるかと思うんですが、その辺、もう少しご説明いただけるとありがたいんですけど。

(知事)
 これについては、先日も関西広域(連合)で福井県知事さんとも話をしたり、福井県知事さんも入ってらっしゃらない。それは知事さんによって入っている、入っていないはある。それは場所の問題に起因しているようでしたね。平井さんのところはもう県庁のすぐ隣とか、そんな話だったり。だから、そこら辺を含めて、石川県もそのようですが、ちょっと第三者委員会というか、そういったところで1回、ちょっと議論していただこうかなと、こう思っています。今、住んでいるところで何か危機管理上、問題があるとは思ってはおりません。早速、危機管理の、例えば携帯がつながらなくなった時のレシーブするものももう、私の今、住んでいるところは設置しております。そういう意味では、今のところはもう万全を期しておりますので。よろしいですか。

(毎日新聞社)
 毎日新聞ですけど。就任されてほぼ2週間たって、就任会見の時もちょっとお伺いしたんですけど、つるぎ町とか、三つの町と訴訟に発展する特別交付税の、これについては終結させるような趣旨のことをおっしゃっていたと思うんですけど。ただ、訴訟というのは議会の議決を経て、徳島県として争っていらっしゃるので、なかなか、まず議会の議決なりが必要、和解するにせよ、取り下げにせよ必要と思うんですが、その辺について何か、6月議会を前にお考えってあるんでしょうか。

(知事)
 これは、通り一遍の答えで申し訳ありませんが、今、やっぱり係争中の案件ということもあります。もちろん私がいろいろ、選挙中に申し上げたことも、しっかり踏まえなきゃいけないこともそうだと思います。ですので、双方、お互いにしっかり議論ができるような形になれば、誰もが損するような話ではなくて、皆が未来に向かって得をする、新しい新時代に向けて行く、そういった方向になればいいなとは思っています。ただ、今、現在は係争中の案件なので、具体的なコメントは差し控えたいと思います。

(四国放送)
 四国放送です。明日、東京の方に行かれる中で、先ほどおっしゃる、国とか党の方に重要事項を要望したいと言うんですけれども、今、差し支えのない範囲で、どういったものを要望したいとお考えでしょうか。

(知事)
 一つはこども家庭庁発足に伴い、私どもも「こども未来局」を作りました。これは全国もそういう体制だと思います。やはり「異次元の少子化対策、子ども対策をするんだ」と、こう政府もおっしゃっています。我々現場からすれば、市町村とともに、やっぱり学校給食の無償化だとか、18歳までの医療費無償化だとか、じゃあ、0、2歳児の保育の無償化だとか、こういったさまざまなテーマがございまして。これについて、なかなか地方財源では厳しい中、国としてしっかり、財源確保も含めて、もちろん国に全部ということではないにせよ、国、県、市町村でしっかり支える仕組みを作っていきたいということを、47人の内の1知事ではありますが、その話を政府、与党には伝えていきたいと思います。
 もう一つはやっぱり、先ほど来の国土強靭化。南海トラフ地震、そしてまた地球温暖化に伴う災害の頻発、こういったものに対してしっかりと。今も国土強靭化の予算を国も確保してくださっておりますが、引き続き、お願いしていきたいと。
 もう一つ、三つ目はやはり、これからコロナが、「ポストコロナ」、また、まだやっぱりウクライナをはじめとした、世界的ないろんな、国際情勢だとか、サプライチェーンの問題だとか、物価高騰とかございますが、やはり我々としては内需拡大、特にインバウンドを増やしていく。もしくは国内の移動を増やしていく。これが、やはり経済を動かす大きな一つであると。今回「GoTo(トラベル)キャンペーン」とか、我々、県も、徳島県の県単として、県割も含めてやってきました。それで、やっぱりわかったと思うんですよね。いかに移動させることが大事かっていう。やっぱり、例えば地方から、これはもう平井知事やいろんな地方の知事と話したんですけど、「片道3万円とかあり得ないね」と、飛行機代が。「これはやっぱり先進国としておかしくないか」と。私はこれ、ずっと国会議員時代も言っていたんですよね。「ぶっちゃけ、往復1万円ぐらいにしたっていいぐらいだ」と。そうしたら、どれだけ人が移動するんだろう、どれだけ経済が回るんだろう、私はそう思っていまして。だから、やっぱり一つの政策って、もちろんワンポイントでやる政策もあるんですが、いいなと思ったらそれをレガシーにすべき。いいレガシー。つまり、これは恒常的な予算として、地方活性化のために続けていただきたいなと、こう思っていて、そういう話も合わせてしたいなと思います。だから、具体的にはもう、向こう3年は往復1万円だと、どこへ行っても。それぐらいでもうどかんと政策を打たないとあきませんでと、こんな話もちょっとしていきたいなと思っています。

(徳島新聞社)
 徳島新聞です。前の県政の時に徳島記念オーケストラ問題があって、それに関して説明をもっとしてほしいという県議の方もいらっしゃると思います。ご自身で何か、新たに検証していくようなことは考えられておりますでしょうか。

(知事)
 議会のご質問には誠実に答えていきたいと、こう思っております。そしてまた、それは記念オケに限らず、今までのいわゆる行政、私は今回も透明性、公平性、公正性、いわゆる透明度アップということで、「魅力度アップ、安心度アップ、透明度アップ」、こういう公約を掲げております。ここも公約に則って、透明性が求められるものは可能な範囲で開示していきたいと、このように思います。

(徳島新聞社)
 もう1点なんですけれども、魅力度というのもご自身の公約の中に掲げておられますけれども、県が今、東京の方にTurn Tableという施設もあると思いますけれども、それに関してご自身は、十分に機能しているのかどうかとか、どういうふうに思われるでしょうか。

(知事)
 今までのご質問全てそうですが、これは今まで国会の立場で申し上げてきたことは、私は変わりはありません。ただ、こういう知事という立場になった限りは、やっぱり行政の継続性もございます。できたものをぶっ壊して、それでいいのかといったらそういうわけではありませんので、できてしまったもの、もしくはそういったものをより最大化する、こういう努力をしていきたいと思います。

(徳島新聞社)
 先ほど、特別交付税問題のところでお話があったかと思うんですが、以前、当選後の会見で黒塗り部分を開示するというお話があったかと思います。そういう開示の予定というのはいかがでしょうか。

(知事)
 それについても、今、係争中という立場に、私自身が知事としてなっておりますので、ちょっとコメントは差し控えたいと思います。その時の立場とはちょっと違うものですから。

(県担当者)
 先ほど、ちょっと、視察(6月)3日でございました、申し訳ございません。

(知事)
 (6月)3日に行くんですか。

(県担当者)
 (6月)4日と申し上げ。

(知事)
 那賀川、那賀町の。仮橋の話ね、(6月)3日ですね。

(四国放送)
 仮橋は(6月)5日からということですね。

(知事)
 そうなります。

(朝日新聞社)
 視察に行かれるのが(6月)3日。

(知事)
 はい。

(幹事社・毎日新聞社)
 他になければ。

(知事)
 じゃあ、どうもありがとうございました。

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