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令和5年3月17日 定例記者会見 フルテキスト版

「森林土木工事」魅力発信PR・4K動画の公開について(説明)

(知事)
 それでは、今日はまず私の方から2点、発表をさせていただきます。
 まず1点目は、「森林土木工事」魅力発信PR・4K動画の公開についてであります。この度、「森林土木工事」の魅力を発信し、そしてPRする4K動画を公開する運びとなりましたので、発表いたします。まず森林基盤につきましては、土砂の流出防止、あるいは水源の涵養になっているところであり、県全域で県民の皆様方の安全、安心な暮らしを支えるかけがえのないインフラであります。そのような森林基盤整備を持続可能なものにするためには、過疎化と高齢化が急速に進行している中山間地域におきまして、地域の建設業界における担い手育成など、ソフトパワーの強化、こちらが大変重要となって参ります。そのため、新たな担い手育成対策として、子どもさんのうちから土にふれ、森林土木の魅力を体感し、そして学べる新たな森林環境教育、まさしく、土を通じて人を育てる、「土育(つちいく)」とも呼ぶわけでありますが、「土育」を推進いたして参ります。「土育」推進の新たなツールの一つが、この度、作成した動画であります。何と、子どもの時代しか知らない、大人になったチャーミングな金太郎、こちらが仲間と森林土木で働き、力強いBGMにのってその魅力を伝えてくれます。具体的なストーリーを少し申し上げて参りますと、日本人になじみの深い童話の主人公であり、山で生まれ育った金太郎、こちらが大人になり、マサカリ建設という架空の会社、こちらに就職し、県内各地の森林土木の現場で活躍する姿、これを通じまして、子どもさんから大人まで、広く県民の皆様方に森林土木という仕事を身近に感じていただくとともに、豊かな自然環境のもとで働くことの楽しさや森林の大切さを知ってもらう内容となっております。また、動画で使用するBGM、ここが実は、少し思いのこもったところでありまして、「森林土木はあなたを守る」とのテーマのもと、森林整備課職員が作詞をし、作曲、歌唱については課長自らが行うなど、森林整備課職員の皆さん方の、まさに思いが詰まった、思い満載の作品となっております。森林土木という仕事にイメージがない若者の皆さん方にも、こんな仕事があるんだと関心を持っていただくこと、こちらを強く期待するところであります。本編は約4分30秒となっていますが、記者の皆さん方には1分間に編集し直した動画をご紹介したいと思いますので、こちらをご覧いただきたいと思います。
 
(動画「森林土木の魅力発信動画」放映)
 
 という具合ですね。本日3月17日金曜日からYouTube徳島チャンネル、また、徳島県の公式SNS、Facebook、Twitter、そしてインスタ、LINE、広く配信を開始いたしますので、県内外を問わず、幅広い皆様方にまずはご覧いただきたい。よろしくお願いしたいと思います。

南海フェリー(株)と連携した水温情報の配信について(説明)

 次に2番目、南海フェリー株式会社と連携いたしました水温情報の配信についてであります。瀬戸内海から太平洋まで、三つの海を持つという徳島。多種多様な漁業が営まれ、3月、まさにワカメやノリ、そうした収穫の最盛期となります。昨今、地球温暖化に伴います海水温の上昇による影響が本県の漁業者にも及ぶ中、県では、現場の皆様方から「ワカメやノリなどの養殖開始の時期が、この水温が変わってくるということでなかなか読めない」、こうした声を受け、平成29年から沿岸に水温観測ブイ、こちらを設置し、現在、鳴門から海陽町までの15地点において、水温情報、こちらを観測し、そしてリアルタイムで配信を行っているところでありまして、沿岸の養殖漁業者から大変好評をいただいているところであります。一方、沖合いの漁業では底引き網、あるいは、はえ縄などで、ハモ、あるいはアシアカエビなどが漁獲されているところであり、沖合いで操業する漁業者の皆さん方からも「最近、海の状況が大きく変化している」、「これまでの経験や勘が当たらない」、「沖合の情報も是非充実してもらいたい」、こうした声が寄せられているところであります。そこで、日々の操業判断に活用していただくことのできる水温情報として、フェリーのように毎日決まった航路を行き来する船、その実測値が大変有効であると、これに着眼し、この度、南海フェリー株式会社の皆様方に水温情報の提供を依頼したところご快諾をいただき、同社の協力のもと、徳島港と和歌山港を結ぶフェリーの定期航路から得られる沖合いの水温情報を配信する運びとなりました。ということで、では、どの船か。
 
(パネル「フェリーあい」掲示)
 
 こちらです。南海フェリーの「あい」。新造船、令和に入って建造されました。この南海フェリー「あい」につきましては、今、新造船と申し上げましたが、令和元年の12月に就航いたしまして、関西からの物流、そして旅客を支える重要な公共交通機関であり、その名前の由来の一つは、船体、今、これ、カラーでしたよね。ちゃんと船体の色を見たら藍色になってますでしょう。これでわかるように、わざわざ徳島の色、県の色にしてくれたんですよね。ということで、その由来の一つは船体、これを見ていただいたらおわかりのように、徳島県の色、藍色。また、本県の特産は藍ということで、県民になじみの、大変深いフェリーでもあります。そして徳島ー和歌山港間、1日4往復しているこの本船は、航行中にエンジンの冷却用の海水温度、実は測定しているんですね。県の方でフェリー「あい」の機関制御システムからこの水温データ、これを出力し、携帯電話通信を使用した通信機をブリッジに設置させていただくことで、県の水産研究課ホームページ上でこの水温情報をリアルタイムに配信、ポイントはここなんですね、リアルタイム。リアルタイムに配信するという、実は全国初の取組み、こちらが可能となったところであります。では、どんなポイントに取るのか。ずっと取るわけじゃないんですね。和歌山港から徳島港までの間、55キロほどあるんですが、これを10のプロットを落として定点観測的に取るということになります。
 
(パネル「『フェリーあい』水温情報配信の概略」掲示)
 
 今、ご覧いただいたところが配信するホームページ画面ということで、出漁前の大変慌ただしい、そうした時にも漁業者の皆様方が素早く、しかも直感的に確認できるよう、航路上に設定した10定点、10プロットですね。その最新の水温情報、こちらを一覧表とさせていただきます。また、各定点ごとの過去のデータについてもグラフ化したものを閲覧できるようにする。つまり過去との水温対比、これをたちどころにすることができるということになります。今回の取組みによりまして、最適な出漁判断、あるいは燃料使用による操業の効率化、今、油が非常に高いということがあります。データの見える化、これによる新規就業者、早期自立の支援、どうしても、どんな水温で、どんな潮目で、出漁の時期を、これはベテラン漁師の勘なんですよね。徳島ではそうした勘といったもの、これをAI解析する。そうした意味で超ベテランの技といったものを新規就労の皆さん方へという「スマート水産業」、こうしたものにも取組んでいるわけでもありますが、そうした意味での具体化、データの見える化。また、CO2排出量の削減によります地球環境への負荷の低減。ビックデータ、その活用による水温予測技術の向上と、さまざまな効果が期待されているところでありまして、今後とも現場目線、また生産者目線に立って、「スマート水産業」をさらに、さらに進化をさせていただきます。ということで、ご協力をいただきました南海フェリー株式会社の皆様方には、心から感謝申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。
 ということで、発表事項は以上2点ということですが、続いて1点、報告をさせていただきます。新型コロナウイルス感染症についてであります。少しこちら、ご覧をいただきます。
 
(パネル「県内の感染状況の推移(第6波~第8波)」掲示)
 
 県内の感染状況の推移。特に「第6波」から「第8波」、「オミクロン株」ですね。こちらの状況、三つの山がきれいにできているところであります。ということで、これを前提にお考えいただきたいと思います。本県では、令和2年2月の初の陽性者確認以降、全国的な感染の波の影響を受け、感染拡大と小康状態、これを繰り返して参りました。令和4年に入ると、今、グラフを見ていただいた「オミクロン株」への置き換わりによりまして、これまでとは桁違いの規模での感染急拡大、こちらに見舞われ、特に「第6波」から「第8波」まで、今年にかけ、1年以上にわたり、なかなか収束を見ることができず、感染が続く状況となりました。こうした中にありましても、医療従事者の皆様方をはじめ、関係者の皆様方にはそのご協力のもと、常に先手、先手の対策、こちらを講じて参りました結果、全国の状況と比較いたしますと、本県では終始、感染拡大を比較的緩やかに抑えることができているところであり、去る2月7日には「とくしまアラート」を、全国で2番目に早く最も低い段階のレベル1、感染小康期にまで引き下げることができました。
 
(パネル「陽性者数・最大確保病床使用率」掲示)
 
 ということで少し、こちらは陽性者数と病床の最大確保病床使用率、これを見ていただくと、もう一目瞭然ですね。とうとう、ちょうどマスク解禁、3月13日、17名、何と昨年の1月12日以来、20人を下回ることになりました。また、最大確保の病床使用率、ずっと20パーセントは割っていたんですが、とんとんと落ちて、とうとう10パーセントも一旦割ると。この10パーセントを割った1桁台というのは、昨年の10月27日以来ということになります。ということでこちらもテイクノートしていただきたいと思います。ということで、病床使用率、今、申し上げたとおりでありますが、昨年の10月27日公表以来の1桁ということで、日にちに直すと139日ぶりということになります。これもひとえに、医療関係の皆様方、多くの関係者の皆様方、また、県民の皆さん方のご理解、ご協力の賜物と、全ての皆様方に感謝申し上げたいと思います。もちろん、感染拡大減少期といっても波があるところでありまして、県の「保健製薬環境センター」に加え、民間検査機関におきましても実施し、早期探知に努めている「変異株」のゲノム解析の結果によりますと、県内では従来の「オミクロン株」のほか、感染力がさらに強い、このように言われている、例えば「BQ.1.1」系統株、「ケルベロス」ですね。地獄の門を守る犬ですね。あるいは「BA.2.75」、こちらの系統株、こちらは「ケンタウロス」、馬と人間の合わせ業みたいな。また「XBB.1.5」、こちらの系統株、今度は「クラーケン」ですね、による感染が確認されているとともに、年度末、そして新年度、こちらを控え、転勤、ご入学など、さまざまな場面で人流の増加、毎年のようにこの時期は予想されるところでありますから、引き続き警戒を緩めることはできない状況であります。こうしたことから、先週、10日の定例会見でも発表させていただきましたように、高齢者施設をはじめ、医療関係機関、児童等利用施設などで実施している戦略的な検査、週3回の検査ですね、こちらに加えまして、現在、3月末までとしている、感染不安を感じられる無症状の県民の皆様方を対象とした薬局などでの一般検査を、5月7日日曜日まで延長することといたします。5月8日からは、言うまでもなく、現在の2類相当からコロナは5類移行。つまり季節性のインフルエンザと同じとされることになりますが、本県におきましては、5類移行前となる5月7日、直前ですね、まで相談から検査、診療、そして療養体制や高齢者施設をはじめとする施設などの感染拡大防止対策など、現在の対策をしっかりと継続し、県民の皆様方の命と健康をしっかりと守り抜いて参ります。ということで、現在、感染状況は確かに落ち着きを見せているところでもありますが、この流れをやはり確実なものにしていくために、基本的な感染対策の徹底、こうした点を県民の皆様方にはお願いしたいと思います。ということで、こちら。
 
(パネル「相談・検査・診療・療養体制等について」掲示)
 
 今、申し上げた5月7日、5類移行前まで今の対策を継続させていただくということで、相談体制、あるいは検査体制、医療提供体制、宿泊療養、自宅療養、また、施設などの感染拡大防止対策、こうしたものを一覧にまとめさせていただきましたので、是非、県民の皆さん、事業者の皆さん方も参考にしていただければと思います。
 ということで、私の方からは以上となります。どうぞよろしくお願いをいたします。

発表事項について(質疑)

(幹事社・NHK)
 では、各社さんいかがでしょうか。

(四国放送)
 四国放送です。森林組合の4K動画なんですけれども。

(知事)
 森林土木ね。

(四国放送)
 森林土木工事の、中の映像をちょっと拝見しましたら、ある建設会社の名前がヘルメットについていますけれども、こういう公的な映像で特定の建設会社の名前が入っているのはいかがお考えでしょうか。

(知事)
 本来でしたら、そうしたところをマスキングしたり、こうするところですが、今回はそうした建設会社のPRということが主眼というよりも、金太郎を主眼にして、いわゆるそうした建設会社の方に勤めてもらおうと。あるいは、そうした仕事があるというのをほとんどの若い人が知らないので、そうしたところは少し大目に見ていただいて、そして、そうした仕事を是非、この機会に目指していただこうと。決して、その会社をPRすると、そういう、例えば会社の建物が出てくるとか、そんな形ではありませんので、少しその点は。

(四国放送)
 それはわかるんですけど、それはマスキングすれば済む話なので。

(知事)
 はい、そうですね。場合によってはその辺り、また映像を。

(四国放送)
 選挙も近いので。

(知事)
 なるほどね。

(四国放送)
 可能性もありますので。

(知事)
 そうですね。またその辺りは善処させてもらえればと思います。

発表事項以外について(質疑)

(幹事社・NHK)
 そうしたら、発表項目以外の質問、各社さん、いかがでしょうか。

(毎日新聞社)
 毎日(新聞社)です。先日、県議会で成立した新年度の予算についてなんですけれども、その中で新ホール、新駅の関連予算も提案どおり認められたわけですが、来週、告示される知事選、今現在、名乗りを上げていらっしゃる方の間でいうと、若干、その新ホールとか新駅に対する主張がちょっと違っているように感じているんですけれども。それで、その関連で、実際、その4月1日、新年度を迎えた時に、新ホールであるとか新駅について、(4月)1日から執行する予算であるとか、あるいは契約行為とか、そういったものというのは何かあるんでしょうか。具体的に言うと、知事選の投開票、民意が出る上旬というんでしょうか、上旬の間に何か執行する予算であるとか、そういう契約行為というのは何か予定されているんでしょうか

(知事)
 というか、県議会の質疑の中にあったように、特に新駅の分ですね。こちらはいわゆるJR四国、こうしたところに設計の方を委託していくという中で、継続費を組んでいると。どうも、ちょっとご質問に誤解があったようなんですが、それを乗せるのはおかしいじゃないかという、逆に継続費で、しかも年度をまたがって通年かかってしまうと、その事業が、ですね。ということで、もう頭から継続費を組んでいた。それの、実際の執行する分が乗ったということで、いわゆるこれは継続的な経費になるんですね。だから、逆に言うと、それを乗せないということになると、前の年にその継続費を組んだということ、このことが問われてしまうということになるので、継続費を組むということは、当然、その次年度に向けてはその金額、こちら、残金の部分についてはきっちり予算化をするのがルールだと。このこと、少し誤解があったようだと思うんですね。ですから、あとはそれぞれ、設計や何かですから、別に契約って、新年度に入って、何も4月1日にするとか、そんな形にはなっていないと。恐らくあそこで質疑があったのが駅の話だったですよね。

(毎日新聞社)
 基本的には、もう継続費はあるという。

(知事)
 というか、もう前から、それはもうその時点での話なので。今回、予算を乗せるというのは義務なんですね。

(毎日新聞社)
 じゃあ、4月の上旬に、何か新たに。

(知事)
 もうやっている話。

(毎日新聞社)
 今年度になくて支出した。

(知事)
 そうです。もうずっとやっているものということなんです。だから、それを切るということは逆に不義になっちゃうんですね、約束違反に逆になる。

(幹事社・NHK)
 そうしたら、ちょっと早いですけど、ありがとうございました。

(知事)
 それでは、ありがとうございました。

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