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令和5年1月6日 年頭(臨時)記者会見 フルテキスト版

新年のはじめに(説明)

(知事)
 それでは、新年明けましておめでとうございます。働き方改革、この一環として、本来でしたら御用始、(1月)4日というのが普通は多いんですけどね。今日ということにさせていただいております。3年目ということであります。また、皆様方には年末年始、お健やかにお過ごしのことと、このように思っているところであります。さあ、それでは恒例となりました、まずは今年の干支占いから入っていきたいと思います。今年の干支、よく卯、このように言いますが、ただの卯じゃないんですね。「癸卯の年」となっております。癸、こちらはさまざまなもの、これを測る基準を表しているところでありまして、万事、筋道を立てて、そして計画的に行っていけば吉、もし、それを怠ると凶、このような暗示と言われています。では卯、これはちょうどこういう形の字になっていますので、門が開くという、その象形文字でもあります。また、さらに意味を追求する場合には草冠、これをつけますと植物の茆、非常に繁茂しやすい、でも、見ようによってはぐちゃぐちゃという感じですよね。茆に通ずるということでありまして、こちらにつきましても、良いと繁栄、悪いと混乱、その象徴と。では、「癸卯の年」、どんな年といわれるのかということなんですが、万事、物事について計画を立て、そしてそれを着実に進めていく。こうした場合には繁栄が約束される。しかし、これに対して手を抜く、あるいは怠るということになった場合には、まさに紛糾し、混乱へと向かう。まさに白と黒、良いか悪いかどちらかの年と、このようにいわれているところであります。
 では今年、どんなことが予測されていくのか、振り返っていきたいと思います。まずは「ウィズコロナ」が3年続いているところでありまして、これが、やはり「アフターコロナ」へと脱皮をしていく。さらにはその先に、未来に向けての夢と希望を乗せる「ポストコロナ新時代」、その幕開けの年とすべきと。これはさまざまなところで、経済団体の皆様方の互例会、これは徳島も全国もそうでありますが、こうしたところで異口同音に皆様方がいわれている言葉。まさにこれから、「ウィズ」から「アフター」、そして「ポストコロナ新時代」へ、これに向けて、是非前進をしていきたいんだと。いわば、もうこれまでの3年こりごりだ。そうした意味がそこに込められているのではないか、このように思うところであります。ということで、県におきましては、何とかこの「ウィズ」から「アフター」へ、そして「ポストコロナ新時代」の幕開け、これを迎えるためのやはり弾込め、予算が要るであろうと。11月につきましては438億円、過去最大の11月補正予算、こちらを編成させていただきました。そして、特にこのうち追加でお願いをいたしました328億円分、ここからスタートを切って、そして今後、例えば2月の補正予算、あるいは骨格とはなるわけでありますが、令和5年度当初予算、これらを一気通貫で対策を練っていく16か月予算、これを視野に入れて、「ウィズ」から「アフター」へ、そして「ポストコロナ新時代」の幕開け、これを迎えられるようにしていこうではないか、このように、今、進めているところであります。では、それぞれ個別に、少し見ていきたいと思います。
 まずは「ポストコロナ新時代」の幕開けに向けてということでありますが、やはり足元を固める必要があるであろうと。それは何か。やはりインフルエンザとコロナとの同時流行、これをとにかく流行させない。これが一番大きなポイントとなるところでありまして、高齢者施設、あるいは児童等利用施設、小中高、特別支援学校、こうしたところにおける戦略的な検査の実施を1月15日まで続けさせていただいております。そして、特にインフルエンザを持ち込んでしまうと大変なことになる、これは高齢者施設、入所施設であります。ということで、もし季節性インフルエンザの集団発生などが見られる、お医者さんがそのように判断された場合に即刻対応できるようにということで、抗インフル薬、こちらを無償で提供していこうと。職員の皆さんに、あるいは入所者の皆さん方へと、こうした体制も予防的投与の体制を組んでいるところであります。また、「ポストコロナ新時代」として多くの経済界の皆さん方が県内外で言われておりますのが、「大阪・関西万博」、ここ、いよいよあと800日余りとなったところでありまして、徳島としては関西広域連合の一員としてパビリオンを組んで、そして対応していく「徳島『まるごとパビリオン』基本計画(案)」を、1月下旬、今の予定では挙県一致協議会、こちらを開催させていただきまして決めていきたいと考えております。また、関西では割と盛り上がっているんですが、東日本、特に東京を中心とする首都圏、こちらではまだまだ「(大阪・)関西万博」の認知度が低い、これが言われているんですね。そこで、じゃあ、逆に認知度が低いのであれば、その中核が徳島だということを知っていただく絶好の機会じゃないかということで、SDGs先進地域は徳島と、調査をし、そして発信をしていただいた講談社の皆さん方、「FRaU S-TRIP」、こちらと再び組ませていただきまして、「FRaU S-TRIP『徳島万博期待号』」、こちらを、3月の予定でありますが、発刊をさせていただく。それとともに、東京を中心とする地域の放送テレビでありますTOKYO MX、こちらと提携をさせていただきまして特別番組を作り、こちらも3月を予定しているところでありますが、放送をしていただこうと。そして、放送していただくだけだと一過性になりますので、こちらも当初から、これを二次利用させていただきまして、世界に向けてSNS、動画、YouTubeなどですね、これで発信をしていこう。そして「大阪・関西万博」、その中心として活躍する徳島だ、こうした印象を、世界中の皆さん方に逆に持っていただくチャンスではないのかな、このようにも思い、実行を今、しているところであります。
 次に「ポストコロナ」の実現に向けていくということになりますと、よく「ニューノーマル」、こうした言葉があらゆる業界でいわれています。この「ニューノーマル」のイベント、もう既に徳島では、例えば「徳島国際映画祭」、こうしたものについても、いわゆるスマホ時代でありますので、映画の画面っていうのは横長ですよね。それをスマホの画面と同じ縦長で、こうしたものも実施したところ、全国の皆さん方が「ニューノーマル」といえば徳島だ、こうした放送もキー局でしていただいたところであります。ということで、こうしたさまざまなイベント、こうしたものを「ニューノーマル」仕様にしていこうということで、4年ぶりに開催となる「とくしまマラソン2023」、これまでは15,000人大会として、コロナ前は行ってきたところでありますが、やはり感染対策、これも考えまして、半分の7,500(人)で開催をいたします。しかし「ニューノーマル」、進化する大会としていくために、まずは、これまでも行ってきたところではありますが、車椅子マラソン、車椅子ロードレースとして、またファンランは前日に行ってきたんですね。それで、子どもさん方。でも多くの声は「とくしまマラソンのコースをできれば当日に走りたい」。でもこれがなかなか難しかったんですね。しかし、これを実行しようではないか。子どもさんたちに「いずれはフルマラソンにチャレンジをしていくんだ」、その思いを、一部コースを使わせていただきまして実施をさせていただく。また競技力向上、こうした点を考えますと、やはりオリンピック代表選手の選考レース、チャレンジをするマラソンチャンピオンシップですね。JMC、チャレンジですね。こちらのほうに登録することのできる、そうした、「ジャパンマラソンチャンピオンシップシリーズ」、こちらへの参画、これらも今回、成し遂げたところでありまして、多くの競技力、こちらを示していく、そうした皆さん方にチャレンジしていただこうではないか、このように考えております。また、今、サイクリングが非常に人気と、世界中がなっているところ、これもコロナ時代の一つの大きな特徴ではないかと思うわけでありますが、今、日本の中でサイクリングコース、サイクリストに非常に人気が高いというのが二つ、大きくあるんですね。一つは「ビワイチ」、「琵琶湖1周」。そしてもう一つが「アワイチ」、「徳島1周か」と思うとちょっと違うんですね。「淡路島1周」と。これにさらに追いつけ、追い越せ、「しまなみ海道」など、チャレンジが多く全国でなされているところでありますが、じゃあ、こうしたものを四国とつなげていったらどうだろうか。その大きなネックは大鳴門橋なんですね。ということで、大鳴門橋、ちょうど高速道路の下の部分、本当は新幹線を将来走らせる部分なんですがね。ここを一時的に転用いたしまして、こちらに自転車道、これを作っていこうではないかと。いよいよ、この世界中のサイクリストの皆様方のまさに夢、これを夢の架け橋としてつないでいく。大鳴門橋自転車道、こちらについての設置、これがスタートを迎える令和5年度となってくることとなります。
 また、「ダイバーシティ」、これはSDGs10番目の目標と。年齢、性別、あるいは障がいの有無、国籍を問わず自己実現ということになるわけでありますが、その象徴として、国が支援学校の設置基準をようやく作られたんですね。で、あれば、それをしっかりと、当初からこれにあった基準、その基幹校として「国府支援学校」、こちらを「ダイバーシティ」モデルとしていこう。新校舎等、その工事の着工ということで、これも今、進めていこうとしているところであります。さらにはコロナ禍からの反転攻勢ということで、「日本の食べ物を食べたい」、あるいは「是非愛でてみたい」、こうしたお声にしっかりとお応えをしていく。そうした意味では輸出戦略、その意味では絶好の機会が訪れようとしているんですね。フランスのリヨンで行われます「SIRHA2023」、1月19日から23日。また、ハラール、イスラム圏ですね。UAEドバイで行われる「Gulfood2023」、こちらは2月20日から24日。こうしたところに徳島ブースを作り、積極的に徳島のものをPR、世界にしていこうと。また、旅行といった観点でも、今、世界中のさまざまな旅行誌、日本を、四国を、徳島を、注目していただいているんですね。特にアメリカの皆さん方は二刀流がキーワード。「ショータイム」、大谷翔平さんだけではなくて、多くのマスメディアの皆さん方が海外に発信していただいた。これも大きいわけでありますが、DMV、鉄路と道路、両方を走ることのできる二刀流、ということで、アメリカ最大の旅行博である「LATAS」、こちらはロサンゼルスで2月18、19日、開催されるわけでありますが、まさに四国へおいでよ、四国へ、徳島へ、カモンという感じでPRをしていきたいと思っております。
 次に、今度は災害列島への対応となります。やはりこの県東部エリア、北島町に県立の防災館、こちらがあるわけでありますが、しかし、徳島市内に中核的な防災拠点、これがいまだなかった。そして、高速道路がどんどん、徳島南部自動車道、マリンピア徳島沖洲インターチェンジ、徳島津田インターチェンジ。そして、そこからさらに南へ延びる「命の道」。さらには、ちょうどマリンピアには耐震強化岸壁、今、オーシャントランス、こちらが東京、徳島、北九州を結んでフェリー、いざ発災となると海の救援の道となるわけでありまして、その結節点も実はマリンピア。そして、この道路というのは、徳島ジャンクションから松茂スマートインターチェンジを経て「徳島阿波おどり空港」と、空港、西延伸と、空港線の西延伸ですね。それで結節点となるんですね。つまり、マリンピア沖洲が陸海空、徳島の、場合によっては四国の玄関口と、今、なったところでありまして、このことは決して私が手前味噌でいっているだけ、仲人口でいっているだけではないんですね。つまり地価がこれを表しています。つまり工業地価、工業地のいわゆる価格ですね。何と24年ぶりに徳島としても上昇し、全国平均が1.7パーセント増。しかしマリンピア沖洲は何と4.4パーセント増になっているんですね。ということでこうした流れ、しっかりとこれを捉える必要があるということで、こちらに「東部防災館」、いよいよオープンをしていこうということで、まさに陸海空の結節点、徳島沖洲インターチェンジ間近ということもありますので、広域物資の輸送拠点機能も運用も、今、できれば4月から開始していこうと考えています。さらにリバーシブルに使っていく。いざ発災といった場合の防災拠点として、さらには、平時においてはさまざまなスポーツ施設、あるいは子育て拠点施設。こうした新たな機能を作り上げていこうと。去る、先般の「東京オリンピック」で新たな競技種目となったスケートボード。しかし、なかなか徳島、この市内にそうした拠点が無いんですよね。県内には、実は鳴門、あるいは阿南、こうしたところにスケートボードができる拠点が、例えば鳴門の「ウチノ海総合公園」ですね。あるわけなんですが、確かに「徳島市内、交通至便な場所にあったらいいよな」、高校生の皆さん方からも直接、お話をいただいたこともありました。そこでこの「東部防災館」、屋上の機能、こちらを使いまして、スケートボードをはじめとするさまざまなスポーツ、これを行える。もちろん屋内のほうではインドア、そして子育て支援施設、青少年センターが新たに「アミコ東館」、特に屋上を「スポーツパーク」とさせていただいたり、eスポーツの常設のスタジオ、こちらも用意をさせていただいておりますので、青少年センターのほうとこのスポーツ種別の役割分担をする中で、しっかりと、こうした若い皆さん方、あるいはニュースポーツを愛でていきたい、こうした皆さん方のニーズにお応えをしたいと、このように考えているところであります。ということで、今、お話を申し上げたのがこういう形。
 
(パネル「東部防災館」掲示)
 
 こちらが「東部防災館」ですね。屋上を活用して、屋上のスケートボード場。今年の夏、オープンを予定しています。また、先ほど屋内もということを申し上げました。こちらですね。県内初となる人工のスケートリンク。こちらもご用意させていただきます。そして、こちらが役割分担をしようといった県の青少年センター。屋上のスポーツコート。フットサルをはじめとしてさまざまなものを行うことができるようになっています。そして、9階部分にありますeスポーツデジタルスタジオ。既にこれらはオープンをしているところであります。

 次に人口減少対策に移っていきたいと思います。こちらにつきましては、やはりさまざまなワクワク感、こうしたものがなければ、やはり人はどんどん、どんどん出て行ってしまうということになります。そこで、今、高校生の間での例えば調査、一番人気があるのは、全国的には確かにサッカー。しかし、徳島はやはり野球王国なんですね。野球のほうが多いんです。ということがあって、その伝道である「鳴門・大塚スポーツパーク」にあります「オロナミンC球場」、こちらを、内野部分についての改修ではなくて改築、その基本設計、こちらをいよいよ作り上げていこうということでありまして、ワクワク、ドキドキ、そして昭和50年からNPBの公式戦が一度も行われていない徳島に、再びこのNPB、こうした公式戦をしっかりと見ていただける、こうした態勢を整える。また、いざ発災となった場合の避難機能、こうしたものを。既に「ポカリスエットスタジアム」、これをJ1仕様にする時に、屋根を作ったり、バックスタンドを改修しましたが、ここも大規模な避難施設、このようにし、必ずリバーシブルな対応というものを心がけているところであります。ということで、動画で「オロナミンC球場」、ご覧をいただきたいと思います。一足先の未来のとなります。
 
(動画「オロナミンC球場」放映)
 
 となります。次に、今度も動画でご覧いただくこととなりますが、「awaもくよんプロジェクト」。建築基準法が改正となりまして、木造で4階建ての建物、これを造ることができるようになりました。その、日本でも最初のチャレンジ、これが「awaもくよんプロジェクト」ということで、県営住宅、こちらを木造であらわし4階建ての住宅。少しご覧をいただきたいと思います。
 
(動画「awaもくよんプロジェクト」放映)
 
 いよいよ2月完成ということであります。次に、今度は総合寄宿舎、高校生の皆様方をしっかりと受け入れようと、できれば全国からということでありまして、阿南寮、そして三好寮、こちらをいよいよ整備していく。ここでも当然、阿南寮では構造用木材50パーセント、県産杉を活用していく。そして、屋根には太陽光パネルを整備する。こうした形で、まさに2050年「カーボンニュートラル」、これを先取りする形で、そして高校生の皆さん方にしっかりと、学び舎としてご活用いただこうというものであります。ということで、阿南寮のほうご覧いただきます、と、私からこちら。
 
(パネル「総合寄宿舎(阿南寮)」掲示)
 
 今、申し上げたように省エネ対策、屋根には太陽光パネル。また、地産地消として、構造用の木材、こちらを50パーセント、県産杉を使わせていただきます。そして、こちらは「アフターコロナ」ということで、これからの感染症対策、1人1部屋、個室仕様とさせていただくとともに、当然「DX」、Wi-Fi完備とさせていただいております。
 さらには、文化芸術の拠点となります「徳島文化芸術ホール」、こちらにつきましても、今、令和8年度中の開館を目指して着々と進めているところであります。まず、当面の目標としては、3月、こちらがターゲットとなりまして、管理運営計画の策定に向け、今、パブリックコメントを実施中。(1月)16日までとなっております。また、さらには新たな武道館、既に5年前から三道会、柔道、剣道、そして弓道、この皆さん方からこれからの武道館の在り方、確かに柔道場、剣道場、そして弓道場、今まではそうした感覚だったんですね。それがあるだけではなくて、その上にアリーナ機能があって、大武道場と、こう呼ぶんですけどね。そして全国大会、あるいは国際大会ができる、こうしたものが今後の在り方なんだということで、今の、この4年間の間のマニフェスト、この中に、実は位置づけをさせていただきました。そして、なかなか、コロナ禍ということでその具現化も難しかったわけではありますが、ここへBリーグ、徳島ガンバロウズ、いよいよ今年10月にはB3参戦。島田チェアマンも来て「ほぼ確実だ」、こうした点も、私も参加させていただいた会合の中でも述べられたわけですよね。ということで、そのアリーナ、しかもBリーグはJリーグと違って、B1、B2、B3、今は力での入れ替え戦ということになっておりますが、「そうではなくて、集客動員であるとか経済効果、こうしたものでB1、B2、B3、これを分けていくんだ」、「Jリーグとは違った基準で、そして地域とともに」、こうしたお話をされていかれたんですね。ということで、新たな5,000人以上のアリーナがなければB1にいることができない。「こうした基準もいよいよ、2026、27シーズンから適用」と、こうしたお話もいただいたところであります。こうしたことで、アリーナとしてBリーグ、あるいは三道会の皆様方のご要望にお応えをしていく新たな武道館、こちらにつきましても、今後、進めていく形を取らせていただければということであります。
 そして、さらには成長に応じたきめ細やかな対応が求められて参ります「徳島県医療的ケア児支援センター」、こちらがいよいよ(1月)10日、開設となります。国が新たなそうした制度をようやく作り上げていただいたということで、その徳島県としてのセンター機能、これを持っていただこうと。そして、公募をさせていただいた結果、「徳島赤十字ひのみね総合療育センター」、こちらがその拠点となる運びとなりまして、相談支援、また情報提供、さらには連携調整などの総合支援拠点へと、大きくその機能を広げていくこととなります。
 次に、今度は二つの「X」、まずは「DX」についてであります。「県立中央病院」、ずっと建設を行ってきております「ER棟」、令和4年度、今年度末完成を、今、目指しているところであります。救急、そして新たな機能である感染症外来、さらには災害対応機能、そして人材育成機能、「5G」などを活用した遠隔医療支援機能、常設の「5G」オンライン診療室を設けることとなります。こちら、ご覧をいただきます。
 
(パネル「県立中央病院ER棟」掲示)
 
 ということで、既存の「県立中央病院」真横、そして、ここを連絡橋、こちらでもって結び、一体化を図っていく。そして、もう一度、本館との再編整備も行っていく、5階建ての建物となります。こちらも「アフターコロナ」、そして「ポストコロナ」の新たな拠点、こちらがいよいよ完成ということになります。また、人材育成としては、林業の「人材DXセンター」が今春、オープン予定となっております。今、「林業アカデミー」第8期生を募集し、10名から始めたこの「林業アカデミー」、毎期、有効求人倍率、何と3倍以上になっておりまして、毎年、その人数を増やし、既に第7期生、今、学んでいただいておりますが、20名を超えております。ということで今回は、各林業業界、森林木材産業の皆さん方のお声、これを受けて30名、定員をご用意させていただいておりまして、その新たな学び舎、こちらを今春オープンとなるところであります。こちらにはいうまでもなく「VRシミュレーター」をはじめ、最新の「DX」機器、こちらを配備し、まさに「DX」時代、それにふさわしい林業人材の育成、これを図っていきたいと考えております。
 そして最後、「GX」ということで、こちらは「徳島県みどりの食料システム戦略基本計画」、いよいよ農林水産省が国を挙げて「みどりの食料システム戦略」、これを構築していく。で、あれば、関西の台所、そして日本の台所を期待される、また、世界市場からも期待される徳島として、しっかりと徳島ならではの「みどりの食料システム戦略」を作り上げていく必要があるであろうということで、まずは基本計画、3月末までにこちらを、そして基本計画はそうなんですが、もう実際には農業が動いているわけでありますので、本格展開、これを行っていくことができればと。まさに化学肥料であるとか、あるいは化学農薬、こうしたものの使用、極力、これを抑えていく。クリーンな栽培体系への転換。そして、さらにはこれを学校給食、有機農産品、これをしっかりと活用していく。こうした戦略を強力に進めて参ります。
 ということで、記者の皆さん方にもお気づき、お感じをいただいたと思いますが、「ウィズコロナ」、長らく、3年かかったわけでありますが、この「ウィズコロナ」から「アフター」、そしてさらには、2025年「大阪・関西万博」を一つのターゲットとし、2030年SDGs、そして、2050年「カーボンニュートラル」、こうしたマイルストーンを着実に達成し、1年でも早く目標を手繰り寄せることのできる、そうした「ポストコロナ新時代」、その幕開けに向けてしっかりと礎を作り上げていくことができればと、このように考えております。どうぞ、よろしくお願いをいたします。私のほうからは以上です。

発表事項について(質疑)

(幹事社・時事通信社)
 幹事社の時事通信社から質問をさせていただきます。(大阪・)関西万博につきまして、残り800日となりましたが、今年の徳島県の目標として、「FRaU」や基本計画の策定以外に何か県民が参加できるような、そういったバーチャルパビリオンを活用した事業だとか、そういったものを現時点で考えられているものがあれば、教えていただきたいです。

(知事)
 既に、今年というか今年度、昨年ですけどね。阿波おどり、これを活用して、夏の阿波おどり第2弾、「パリピ孔明」との連携とか、ここも阿波おどり、バーチャルとリアルとの融合と、さまざまな形で行ってきているところでありますので。今年においても、年度がちょうどまたがるわけでありますが、まずは今年度、つまり3月末までという中では、「FRaU」との連携だけではなく、先ほど申し上げた、やはり首都圏をターゲットとして、「大阪・関西万博」のPRだけではなく、その中核を徳島が担っているんだよと、徳島、是非いらっしゃいというようなMXテレビとの連携、そして、それを二次利用して世界に。これは当然、世界に発信するわけですから、YouTubeなどでね。県民の皆様方にも見ていただける。確かにMXテレビって東京しか見れないわけですからね。それを全国の皆さん方に見ていただく。こうしたことも、その機運醸成と。そして、参画機運を上げていく。こうしたことにもつながる。さらに、今度は年度を超えていけばさまざまなイベント、これぞというところと連携していくと。こうしたことは当然、考えられると考えております。

(幹事社・時事通信社)
 ありがとうございます。あともう1点なんですが、「(徳島)まるごとパビリオン」の基本計画の中間案というものが県のほうで発表されていると思いますが、その中で、誘客目標の指標として宿泊者230万人プラスアルファ、海外から10万人プラスアルファというのが掲げられています。それで、やはり徳島県に実際に来て、パビリオンだとか、徳島の魅力を味わってもらうためには、やっぱり交通手段の確保というのが重要な課題になっていると考えていて、知事は今、四国新幹線実現に向けて精力的に動かれていると思いますが、やはり2025年というものを一つの目処として、そういった誘致というか、開設というものを実現していきたいという考えなのでしょうか。

(知事)
 もちろん新幹線は一度、例えば整備計画、今は基本計画なんですけどね。「整備新幹線」という言葉があるみたいに、整備計画ができて20年、30年、これまでがかかってきたということはあるんですね。だから2025年に、例えば横軸の四国新幹線が通る、これはなかなか無理な話なんですが、しかし、今、我々として大いに実現可能であると思っている、その大きな要因というのが、北陸新幹線の大阪乗り入れが決まったと。実は、日本の大きな国家戦略として、例えば海外に行かれた方はもう既にお気づきだと思うんですが、イギリスに行きましたと。ロンドンの「ヒースロー空港」、当然、ここに新幹線がつながっているんですね。パリ、いよいよ次のオリンピックですが、「シャルルドゴール空港」、ここもTGVがつながっている。また、先般、ドイツに向けて徳島から15周年の訪問団、ここは必ず「フランクフルト(空港)」に降りるんですね。ここは新幹線、こちらもつながるということで、それぞれ世界の国際空港、そのメインのところは高速鉄道とつながる。これが大体、基準になっている。しかし、残念ながら、じゃあ、日本を振り返ってみた場合、かつて計画があったんです。「成田(空港)」にリニアを結ぼうという。でも、これも計画だけで終わっている。それから次に、「成田(空港)」がなかなか、3番目の滑走路が難しいということがあって、次に今度、「羽田空港」の国際化をどんどん進めていく。で、新たな、海の上に浮かぶ滑走路ができましたよね。しかし、「羽田空港」と新幹線、つながってないですよね。じゃあ、札幌、福岡、中部国際、ここもどこもつながっていない。ということで、今、大いに期待がされているのが「関西国際空港」ですね。ということで、この「関西国際空港」に北陸新幹線を、大阪から伸ばそうではないか。いや、あれだけの住宅密集街どうするんだ。大深度地下を使ってやろうと。シールドで抜けばあっという間にできてしまう部分がありますので、あとは予算、国の決定というだけですね。しかし、「関西国際空港」がターミナル駅、終着駅って、ちょっと変ですよね。やっぱりそうなると、そこからさらに延ばす。というのが、今、ご質問のあった「大阪・関西万博」の会場が夢洲、隣の島ですよね。それで、これが終わったあとに大阪府、大阪市は何を考えているかというと、国家的戦略である「IR」、こちらをやるんだと。当初、3か所といわれていたもので、四つ、手が上がったんですね。そして有力だといわれていた和歌山と、そして、何と横浜が離脱してしまった。ということで、今、手が上がってほぼ確定というのが大阪と長崎ということで、大阪にはほぼ決まり。となると、その後、「IR」の拠点になって、多くの世界から観光客が来られる拠点だと。でも、夢洲が終着駅というのも、これはないだろうと。となってくれば、あとは一番近い島、淡路島があるわけですから、そこへ渡ってしまえば、我々としてはチェックメイト。つまり、淡路島と徳島の間は、先ほど自転車道のお話を申し上げた、「一時的に転用しますよ」と申し上げたように、本来は新幹線を通す、これができるわけでありますので、新幹線併用橋でありますので、ここを通してしまえば、まずは鳴門へ。鳴門が十分、終着駅になる。そして、さらにこれは国家的にメリットがある。何か。鳴門と「徳島阿波おどり空港」は至近の距離にある。当然、その新幹線ができる時にはDMV、これはどこでも走れるようになるわけですから、DMVでつないでしまったっていいわけです。となると、同じ制空域、大阪ベイエリアにある阿波おどり空港と関空、もう本当に空から見れば同じ、一体なんです。となると、関空に今、第3番目の滑走路、そしてジャッキアップしないといけないんです、関空というのは。沈む空港なんです。それは維持管理がものすごく大変。だったら、阿波おどり空港第3滑走路、しかも2,500メーター、海に向いて、もうせり出しているわけですから。そして新幹線で結ぶ。これは、国家戦略としては非常にメリットもある。つまり、第3滑走路を作らなくていいわけでありますので。こうしたことがありますから、確かに敦賀以西への着工というのがどうも遅れるということがあって、少し騒ぎになっているところではありますが、確実に、長い目で見た場合には、これは実現可能性が高くなっていくということでありますので。我々としてはそこへ向けて、その意味で、先ほどから申し上げている、首都圏の皆さん方に「大阪・関西万博」、そして、この関西の地の利、徳島、これをしっかりと知っていただいて、「そうだ、あそこに新幹線を通せば、この五つ、大阪湾にある空港を一体化していくことができる」。「その中でも一番、親和性が高いのが阿波おどり空港と関空だ」と、こうしたことを知っていただく絶好の機会、このように思っておりますので、当然のことながら、MXテレビ、この制作に向けて、しかも、そのプロデューサーの方は徳島出身の方でもありますのでね。しっかりと、そうしたものを訴えかけていくことができればと、このように考えています。

(NHK)
 NHKです。よろしくお願いします。年明けからコロナの感染者数が増えているんですけれども、この感染状況、今、どのように受け止められてらっしゃいますか。

(知事)
 年末年始のコロナの感染状況ということで、どうしても年末年始になりますと「発熱外来」、お医者さんがお休みになる。こうしたことがありまして、その受入、これが危惧されるということで、年末の会見でも申し上げたかと思うんですが、まずは医師会の皆様方にお願いをさせていただいて、「発熱外来」、これを、その前の年と比べると全体での6割、そして4.4倍、これに開いていただいたんですね。しかし、6割ちょっとですから、当然のことながら減るわけですよね。そこで「沖洲マリンターミナル」、こちらに検査、診療、調剤まで一気通貫でできるドライブスルー方式の、臨時の「発熱外来」、定数100(人)でありますけど、こちらをまず、テストパターンとして12月25日、そして、12月30日から(1月)3日までの間、これを開かせていただきました。ほぼ満杯、使っていただいたわけなんですけどね。こうしたさまざまな対策を行ったということもありまして。ただ、どうしても「発熱外来」、ここが少なくなるとか、ちょっとお医者さんに行くのをやめようかなという方々もおられることがあって、もうご存知のように、発表しておりますが、大体400(人)台、そして600(人)までという数だったんですね。しかし当然、1月4日からお医者さんが開いてくるわけでありますので、昨日、発表した数字、1日遅れで出していますから2,100人になりました。ただこれは、当然のことながら、これまでの積み残しの部分、お医者さんが開いたから行こうと、ちょっと体調が悪いから行こうと、で、陽性、こうした人が多いということですから、当然、恐らく今日発表、つまり昨日の数字が出て参りますが、今日も多いであろうということですが、こうしたものがそのうち、なだらかにはなってくるであろうというふうには考えています。ただ、全国的な傾向を見ていると、確かに、全体的に上がってきているということは間違いない。そして、インフルエンザについても、全国では流行期に入った、3年ぶりの話ですけどね、このようにいわれています。つまり、各医療機関当たり、押し並べて1、これを超えると流行期に入ったというんですが、まだまだ、本県の場合は0.11、そういった意味では流行期には全然、まだ入っていないところなんですけどね。しかし、既に牟岐で、学校で学年閉鎖、1校で出て。ただ6名の患者さんだったんですけどね。こうしたことはあったわけでありますので、当然、警戒の手を緩めることはなく、しっかりと。ということで、先ほども申し上げたように、さまざまな戦略的な検査、高齢者施設で、児童等利用施設で、あるいは小中高、特別支援学校で、こうしたところで、今まで週2回だったものを週3回の検査、これを(1月)15日まで行って、この、恐らく拡大しているであろうという、このダブル流行ですね。これをしっかりと迎え撃っていく。こうした体制を、今、取っているところであります。以上です。

(NHK)
 今、全体的に拡大傾向にあるとおっしゃっていましたが、今は「第8波」に入っているという考え。

(知事)
 はい。それはもう全国的にその認識だと思います。私も申し上げている。

(NHK)
 すると今は、「第8波」のかなり、もうピークにきているのか、どのような状況、波でいうと。

(知事)
 この感染症ということを考えると、この冬の時期というのは、インフルエンザがその典型ですけど、一番流行期になるわけですから、今、1月上旬ということですから、これから2月に向けて、やはりこれは拡大期に入ってくる。というのは、感染の波というと、この棒グラフを見ると明らかですね。「第7波」のほうがまだ高いんですけどね。ただ、期間は割と短くて高い。ところが、今の「第8波」といわれるものは、割とこの幅が広いんです。しかし、だんだん、だんだんピークが「第7波」に近づいてきているというのは棒グラフで明らか。だから、今、ほぼピークに差し掛かりつつあるといっていいかもしれません。ただ、「第7波」、「第6波」の時も同じだったんですけどね。「今がピークに差し掛かっている」、あるいは「ピークだ」といった途端にそれが横スライドしていくという、これは苦い経験もありますので、差し掛かるという言葉のほうがいいかもしれません。決してピークになっているとか、ピークアウトしているとは言えない、このように思っています。

(徳島新聞社)
 徳島新聞です。先ほど、関西空港の第3滑走路として阿波おどり空港というお話もあったと思うんですけれども、今、各地方空港で国際線の受入というのが始まって、こういった関西空港の第3滑走路としてアピールしていくためには、そういった国際線受入の実績等というのはどんどん作っていかないといけないと思うんですけれども、現状は、ちょっと今、国際線、阿波おどり空港は入っていない状況ですけれども、今、これからどうなっていくのかといいますか、国際線再開とか、どういう状況なのか教えてください。

(知事)
 今、地方空港としては、例えば広島がこの間も、ようやく台北との間でと、やっていましたね。だから、地方でも大きいところがようやく、ぼちぼち始まるということですから、そうした傾向をしっかり見るのは当然なんですが、我々としても手をこまねいているわけではなく。我々の場合にはただ、飛んでいたのが香港、「キャセイドラゴン」だったわけですので。香港自身が、その後、実は大きく政治行政体制といったものが様変わりをしたことも、これ、あり、そういったところを慎重に見極めていく。それから、別途、台湾との関係とかもいろいろ探っていったりしているところでありますので、当然、我々としても次なる、このインバウントの流れというか、何というか、これに乗り遅れることなく。先ほどの関空の第3滑走路というのは、まだすぐの話では、毛頭ない。ただ、国家戦略として位置づけていただくということだけでも全然違う。となると、国が何かインバウンドで、新しい就航路線をどこにしようかな、なんていうことを考える時があれば、じゃあ、阿波おどり空港を入れよう、やっぱりそういう流れに持っていくことができればと。これは別途、中長期対策。当面の対策としては、やはり香港を中心として、香港、台湾、こうしたところをもう一度、しっかりとつなぎとめていく。あるいは新たにということがあるかもしれませんけどね。対応していく、こうした流れを進めていければと思っています。

(徳島新聞社)
 具体的には、まだ、どうなるかというのはまだ。

(知事)
 そうですね。さまざまな形で現地、香港との意見交換というは、やっているのはもう昨年からやっていますので。ただ、まだ情勢がどうなるか。中国のコロナ対策がいろいろ。例えば「ゼロコロナ」であったり、今は開放した。で、入ってきていただいたら9割が陽性だったり、日本国としての水際対策を、非常に、ジェットコースターのように変わりますから、これをしっかりと見極めて対応しないといけないという、ちょっと、そこのところのプラスアルファで大変な部分がありますけどね。しっかり見極めていければと考えています。

発表事項以外について(質疑)

(徳島新聞社)
 知事選についてお聞きしたいんですけれども。年末の会見では、経済情勢ですとかコロナの状況など、この年末年始の状況を見極めたうえでご自身の進退について考えたいということでしたけれども、年が明けて、今、どういったご心境でしょうか。

(知事)
 これはもう年末と全く変わることなく。ようやく昨日、経済5団体の新年互礼会、記者の皆さん方も大勢来られていましたし、インタビューをされていまして、今日、そうした報道、昨日、今日と拝見もさせていただきました。皆さん方、冒頭で私からも申し上げたように、もうこの3年、こりごりだと。やはり「アフター」、さらには「ポストコロナ新時代」、多くの皆さん方が「大阪・関西万博」、これを奇貨としてと。さらに「DX」、「GX」、これを進めたいと、こうしたお話をおっしゃっておられました。そして、年末の会見でも申し上げたように、さらにこれから、(1月)5日の経済5団体、互礼会を皮切りとして、さまざまな互礼会が始まっていきますので、今度はそれぞれブロックメッシュといったものがより、きめ細やかになってくる。そうした皆さん方のお声、しっかりとこれを引き寄せる。また、昨日は連合徳島の旗開き、当然、私も行かせていただいておりましたが、こうした中で、今度は労働組合サイド、こうした皆さん方のご意見というものも、かなり寄せられる。例えば、さまざまな貧困対策であったり、あるいは労働者の皆様方の困り事相談であったり、こうしたお声もしっかりと。連合徳島の旗開きを、こちらもスタートして、その傘下のさまざまな労働福祉団体、そうした会合が開かれていますので、そうした雇用情勢であったり、現場の雇用がどのような形で課題があるのか、ないのか。あるいは「子ども食堂」、「フードバンク」、そうしたものの支援、在り方。昨日もだいぶ、こうした点もお聞きすることができたところでありますが、これをしっかりとお聞きをし、咀嚼をする中で、先ほどから申し上げている16か月予算、これをどのように対応していくのか。そして、もし仮に、先ほどコロナの感染状況のご質問もいただきましたが、この「第8波」、今、ピークに差し掛かっていると感想を申し上げたところなんですが、これが、例えばここから爆発的なことが起こるなどということになれば、たちどころに次なる手を打たなければならないと。また、経済についても、全体的には夢、希望が語られたわけなんですが現状は厳しい。昨年以上に厳しいという声がこれから、よりメッシュが細かくなってきた互礼会の中で語られるということになってくれば、これはもう待ったなし、対応しなければいけないということになり、そうした場合であれば、私が知事を預からせていただいて、二度行った1月の補正予算、こうしたものも視野に入れる中で対応する。これはもう選択肢としてはしっかりと持った中で、この経済界、労働界、そうしたところの互礼会のご意見、こうしたものをしっかりと咀嚼する。それと、もう一つはコロナ、あるいは季節性インフルエンザのダブル流行。確かに「全国では季節性インフルエンザが流行期に入った」と、国はもうこのように述べているところでありますので、徳島が今、大丈夫だから大丈夫だということには、決してならないことになりますから、この両方をしっかりと見極めながら、そして社会経済活動、これを上げ、「アフターコロナ」、そして「ポストコロナ新時代」、その幕開けに向けての礎を作ると、今はその段階かと思っています。

(徳島新聞社)
 いつ頃までに判断するという、そういうタイミングのようなものはどうお考えですか。

(知事)
 これも年末、ご質問があったところですけど、やはりこの互礼会であるとか、あるいは、先ほどダブル感染の流行がどうなるか。例えば国が「ピークアウトした」と、「国立感染症研究所」が言っていただくとか、ということになれば当然、コロナ対策も見直しかなということになるんですが、まだまだ今のところ、恐らくコロナだけとってもピークに差し掛かりつつある。そして、季節性インフルエンザについては流行期に入ったということになっていますので、まだまだその渦中であると、こう考えています。

(四国放送)
 四国放送です。ちょっと知事選の話なんですけども、今、三木亨さん、そして後藤田正純さんが次々と声を上げている中で、県民の声から、多分、知事もお聞きになっていると思いますが、「じゃあ、現職の知事はどうされるんですか」と、やっぱりどうしても皆さん、知りたいと思うんですよね。もし、そうやって県民の方に聞かれた場合、どのようにお答えになりますか。

(知事)
 これも年末から、あるいは、ちょうど県議会が閉会の時にぶら下がりさせていただいたあの通りということで、やはり現職というのは、今、この知事職としてやるべきこと、今、申し上げた大きくいうと二つですよね。一つはコロナと、新たに加わった季節性インフルエンザとのダブル流行、これをいかに迎え撃つか。そして、もしダブル流行だということになった場合の対応ですよね。あるいはピークだ、爆発だとなった時の対応。これをすぐさまに行う。当然、空手ではできない。予算が要りますので、常にその予算をどう編成していくのか。そこで、先ほど、ちょうど令和3年、あるいは平成21年に、実は1月補正を組んだことがあるんですけどね。そうした時のこともしっかりと踏まえながら考える。そこをスルーして、じゃあ、2月の補正というのがありますから、その同時流行といったものがどんな形でピークアウトしていくのか。それから、もう一つはやはり、皆さんが夢、希望を持ちたいという社会経済活動ですよね。ここのところをしっかりということで、その目処をしっかりつけていく。今、まさにその真っ最中ですよと、是非、ご理解をいただきたい。それよりも、何かそうした点でお困りの点があったらどんどん、マスメディアの皆さん方もそうですし、さまざまな団体が相談窓口、県もそうです。市町村もご用意しているので、是非、どしどしとおっしゃっていただきたい。速やかにやって「安全、安心」と、昔はいっていたんですが、年末の会見で、国も、我々も言葉を変えましたよと。「安心、安全」に切り替えた。その安心といったものをしっかりと持っていただくと。そのためにはまず全力を尽くすと。そして、「もう安心、ある程度できたよ」とおっしゃっていただける声になれば、ようやく自分のことが考えられるかな。まずは皆様方の安心を、しっかりと思っていただけるような、そうした対応をスピーディにさせていただく、今、その段階ですと、このようにおっしゃっていただければありがたいと思います。

(四国放送)
 将来的な展望としては、知事職というものと、それと、あと国政というのも一時、おっしゃられていました。それは両方、頭の中にはあるということですか。

(知事)
 国政があるということではないんですけどね。つまり、今やっている施策といったもの、必ず、最近申し上げるのは、全国知事会を通して国にということをよく言いますよね。徳島県が1県だけでいってもパワー不足の部分が多々ある。しかし、全国知事会という47都道府県、私が会長の時代にしっかり、このコロナの最初の段階で対応であるとか、「防災・減災、国土強靭化」、国でなかなか次の、後継が3年計画、できなかった。しかし、地方の声として「要るんだ」と、総理に直接言えると。そこで5か年ができあがった。そして、さらにその後継が今回の予算の中で、見通しの中で次を作るんだという方向も出た。こういう形が、これ、ありますので、どういう形で、今、徳島でやっていること、これを国に波及させていくのか。その手段といったものが、それはいろいろあるよねと。ただ、何よりも重要なのは、常に徳島がまずはよくなければ全国に「これをやるべきだ」ということはいえない。「あなた、何をいっているんですか」と、「足元の徳島、ご自分の徳島がその状況で、何でジャパンスタンダードなんですか」といわれてしまう。徳島がやっていること、あれを是非、例えばDMVだったらどの地方鉄道も、どの自治体も是非、うちを走ってもらいたいと、これが一つの例なんですけどね。そうした形になる。そのフィールドの問題ということで申し上げたところです。

(毎日新聞社)
 今の、すみません。知事選に関連で。昨日、奈良県の荒井知事が出馬表明されました。

(知事)
 されましたね。

(毎日新聞社)
 知事、先ほどおっしゃった、現職としてやるべきことがたくさんあると。コロナとか、季節性インフルのダブル流行というのは、そういうことが発生すれば、すぐさま対応しないといけない。これ、多分、奈良県も同じであって、そういう、奈良県と徳島県を比べた場合に、徳島県はまだ、近隣の愛媛県とか香川県からちょっとコロナの流行が遅れているというか、ちょっと、そこまでに至っていないという状況だと思うんですけど、じゃあ、例えば、奈良県の知事は同じようなリスク、経済的なものも含めて抱えている、表明するのに、徳島県の知事がなぜできないんだっていう、一般の人から聞かれたらどういうふうにお答えされるんでしょうか。

(知事)
 それはでも、今、ご質問の中にもあったように、それぞれの置かれた状況。例えば奈良の荒井知事さんが常に、例えば何かのところで「まん延防止等重点措置」、これをやろうといった時にも、荒井知事さんは常に「うちはやらない」と。じゃあ、なぜやらないのか。「ほとんどの人が感染源、これは大阪に勤めに行って、そして、大阪の影響を受けるんだ」。「だから、奈良の飲食店を閉めたって何の意味もない」、例えばですよ。そういうことを常におっしゃられたわけなんですよね。だから、奈良の置かれた状況と、徳島は決してそうじゃない。勤めている人も皆、徳島ということになっているということですから、大阪の状況と連動してくるというのが、常に荒井知事さん、あるいは奈良の、大体、置かれた位置関係ということで、大阪に非常に影響を受ける。大阪の吉村知事が表明された、ようやくね。そして、今回はとなると、そういう連動だということもあります。じゃあ、同じ位置にあるものとして、うちと鳥取、平井知事はまだ表明をされていないということがあって、やはり、その置かれたところ、北海道の鈴木知事も、表明の目処というものは先般言われて、(1月)15日の日に後援会のほうで言うのではないかと言われていますけどね。やはり、北海道もどちらかというと独立したエリアということがありますので、やはり、それぞれの置かれた状況といったもの、こうしたものが、当然、知事ですから、ご自分のところの置かれた状況というものをご判断されて、そして対応なさっていくということかと思います。

(徳島新聞社)
 関連で。昨日、後藤田正純衆院議員が、知事選出馬を見据えて議員辞職されました。このことの受け止めをお聞きしてもいいですか。

(知事)
 これはもう何度も、もうその前から、もう意欲を示されて、報道の中でも「出るんだ」ということを言われ、あるいは年末の時、これは三木議員が出馬会見した翌日の記事などでは一緒に書かれていて、そして、「年を明けたら辞職するんだ」というお話も出ていましたので、そうした流れなのかなと、まずは思っているところと、そして、さまざまな点でこれも異口同音に皆さん方が言われているように、政治家の出処進退というのは、やはりご自分がしっかりと考えられるということで、他人がどうこういうお話ではありませんのでね。ご本人としてのお考えなのかなということです。

(幹事社・時事通信社)
 他に質問はないでしょうか。では、以上で終わります。ありがとうございました。

(知事)
 それでは、今年、どうぞよろしくお願いをいたします。

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