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令和4年10月21日 定例記者会見 フルテキスト版

令和4年度「徳島県文化賞」及び「阿波文化創造賞」の受賞者決定について(説明)

(知事)
 まず今日は、定刻に大幅に遅れまして大変失礼しました。実は、次世代光徳島の関係で「地方大学・地域産業創生(事業)交付金事業」の次の展開枠、この、国のヒアリングがちょうどその時間に定められて、委員の皆さん方からの質疑が非常に長くなりました。今、徳島大学から戻ってきたところであります。
 それでは、私の方から今日は3点、発表をさせていただきます。
 まず第1点目、令和4年度「徳島県文化賞」及び「阿波文化創造賞」の受賞者の決定についてであります。「徳島県文化賞」は県版文化勲章とも呼ばれておりまして、本県の芸術文化の向上、発展に関し、特に功績の顕著な方、団体を顕彰するものとして、昭和50年の創設以来、昨年度までの47年間、45名と3団体の皆様方に贈呈させていただきました。また「阿波文化創造賞」、こちらにつきましては、平成17年度の「徳島県文化振興条例」の制定を契機といたしまして、今後のご活躍と本県の文化振興への貢献が期待される方、特に若手の方を顕彰するものとして、昨年度までの17年間で16名と1団体の皆様にお贈りさせていただいております。この度、この2つの賞の本年度受賞者について、徳島県文化賞選考委員会で選考した結果、まず「徳島県文化賞」につきましては、彫刻の分野においてご活躍されておられます「徳島彫刻集団」の皆様に、また「阿波文化創造賞」につきましては、本県における音楽の分野でご活躍されておられます山本貴子様に、それぞれ決定させていただきました。
 まず「徳島彫刻集団」の皆様につきましては、昭和38年、徳島中央公園にて「第1回野外彫刻展」、こちらを開催して以降、60年もの長きの間、毎年欠かすことなく、「野外彫刻展」を開催されるとともに、徳島県立鳴門運動公園に制作、設置されました第48回国民体育大会記念巨大シンボルモニュメントをはじめ、県内のポイントとなる施設に、会員各人が作品を提供されるなど、永年にわたり本県の彫刻文化の普及、啓発に尽力されており、この度、「徳島県文化賞」を贈呈させていただくこととなりました。
 次に、山本貴子様につきましては、ハンガリー国立リスト音楽院で10年間にわたりピアノの研鑚を積まれ、平成13年に、母校である小松島市新開小学校で開催されました「第1回学校コンサート」を皮切りに、現在まで20年以上、なんと231回にわたるアウトリーチ活動を行われるとともに、平成10年から始めた「ハンガリティックコンサート」と名づけたソロリサイタルは今年で第21回目となるなど、本県の音楽文化の振興に大きく貢献されておられ、今後、一層のご活躍も期待させていただき、「阿波文化創造賞」を贈呈させていただくこととなりました。
 なお、受賞者の皆様方への贈呈式についてでありますが、「徳島県文化賞」については11月8日火曜日に、「阿波文化創造賞」につきましては11月11日金曜日を予定いたしております。今後とも、「徳島県文化賞」及び「阿波文化創造賞」を通じて、県民の皆様の文化活動を奨励し、徳島における文化芸術のさらなる振興を図って参ります。

大阪・関西万博に向けた取組みについて(説明)

 次に2番目、「大阪・関西万博」に向けた取組みについてであります。「大阪・関西万博」、2025年4月13日開幕まで900日余りとなりまして、去る(10月)15日には、大阪夢洲の会場に建設する「関西パビリオン」の建築計画が公開されたところであります。ということで、まずはこちらということですね。
 
(パネル「関西パビリオンについて」掲示)
 
 全体の、昼間と夜の鳥瞰図であったり、あるいは遠景、膜式会場ですね。そして入り口、エントランス、また、その内部のレイアウト。それぞれ地政学的に、関西広域連合メンバー、こちらを配置したということになります。ということで、少しご説明を申し上げて参ります。この、何となく灯籠のような、明かりをつけますと灯籠に見えるんですけど、をイメージした六角形の建物に9府県、「あれ」と思われる方もおられますが、2府6県といいますからね、「何で9府県なの」って。しかも大阪府は大阪府としてのパビリオンを建てますのでね。実は、ここに今回、関西広域連合のメンバーに加えて、その準構成員である福井県、あるいは三重県も「参画したい」と、それぞれの知事さん方から要請があって、そのような数となったことをまず申し上げたいと思います。ということで、この六角形の建物、「関西パビリオン」の中、こちらに9府県が出展し、それぞれがパビリオンを作ると。「いのち輝く関西悠久の歴史と現在」、これをテーマといたしまして、関西全体を表現する展示、また、出展参加府県の独自展示、Webパビリオンを基本構成要素として、関西各地へのゲートウェイ機能を担うことといたしました。内部レイアウトにつきましては、今申し上げたように、参加する府県の地政学的な位置関係、また隣接関係を表現した配置とさせていただきまして、徳島県につきましては、エントランス通路から中央部に出て右側、約130平米の展示スペース、こちらを設けることとなります。これまで本県では、「産学官金労言」、各界各層の皆様方にご参画いただいた「『大阪・関西万博』とくしま挙県一致協議会」のもとに、「産業・未来技術」、「誘客」、「機運醸成・魅力発信」という三つの検討部会を設置したところであります。この度は、各部会における議論、検討状況を取りまとめた基本計画の中間案を公表させていただきますとともに、10月21日金曜日から31日月曜日までの間、県民の皆様からの意見募集をさせていただきたいと思います。ということで、少し見づらいかもしれませんが。
 
(パネル「徳島『まるごとパビリオン』基本計画中間案概要」掲示)
 
 こちらが今、申し上げた基本計画の中間案、「徳島『まるごとパビリオン』基本計画中間案の概要」ということになります。こちら、少しリード的に目次が入っていて、序章から第1章、2章、3章、4章、こうした形で章立て、そしてこちら、ちょっと下で見づらいですけど、第5章、6章という形で、章立てでまとめさせていただいております。この中間案では「関西パビリオン」、こちらを設ける「徳島パビリオン出展計画」をはじめ、徳島への「誘客計画」、「機運醸成・魅力発信計画」という三つの計画を柱といたしまして、未来技術と伝統文化を掛け合わせた会場の展示、また、SDGsが息づく徳島ならではのコンテンツによる誘客の全県展開、さらにはアニメを活用し、リアルとバーチャルを連動させたメタバース上でのイベントの実施など、「徳島の強み」、こちらを盛り込んだ内容といたしております。県民の皆様とともに創る万博に向けまして、今回の意見募集を通じ、いただいたご提案や、検討部会の皆様方による様々な知見を基といたしまして、「徳島の魅力」を世界にしっかりと発信することのできる「徳島『まるごとパビリオン』基本計画」を取りまとめていきたいと考えておりますので、是非、積極的な意見を賜りますよう、よろしくお願い申し上げたいと思います。また、会期中に展開する様々なコンテンツについて情報を一元化させていただき、国内外の皆様方に発信するため、「徳島『まるごとパビリオン』ポータルサイト」を、今日(10月21日)の午後1時、プレオープンすることといたします。プレオープンに際し、まずは先ほども申し上げた、基本計画の中間案に関する意見募集をはじめとする、徳島の万博関連コンテンツを積極的に発信いたして参ります。今後は機運の醸成の取組みや、「徳島の魅力」を発信するコンテンツをさらに追加させていただきまして、年度内にはグランドオープンする運びといたします。国内外の方々を徳島へ誘うインターネット上のゲートウェイとして、多くの皆様方にご活用していただくことができますよう、しっかりと取組みを進めて参ります。今後とも「大阪・関西万博」で「徳島の存在感」を世界に向けて発信し、「徳島『まるごとパビリオン』」に、国内外の皆様方に多数お越しいただくことができるよう、積極果敢に取り組んで参りますので、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

「とくしまバーチャルパビリオン」と「秋の阿波おどり」とのコラボイベントについて(説明)

 次に3番目、「とくしまバーチャルパビリオン」と「秋の阿波おどり」とのコラボイベントについてであります。本県では3次元仮想交流空間、いわゆる「メタバース」を活用した「とくしまバーチャルパビリオン」を去る5月にプレオープンいたしまして、万博の開幕に先行し、徳島の魅力発信に取組んでいるところであります。そして、8月の夏の阿波おどり期間には、講談社の人気アニメ「パリピ孔明」とのコラボによりまして、リアルとバーチャルを連動させたイベントを展開し、SNS上の反響とともに、アミコドームにも県内外から多数ご来場いただくなど、ご好評をいただいたところであります。そこで、アニメ「パリピ孔明」とのコラボレーション第2弾を、来月の「秋の阿波おどり」に合わせて実施することといたしました。今回も、バーチャルイベントのデモ映像をご用意しておりますので、記者の皆様方には少しご覧をいただきたいと思います。
 
(「デモ映像」放映)
 
 今、ご覧いただきましたように、今回の特色は、英子だけではなく孔明も阿波おどりに参加していただき、またさらにはアニメの主題歌である「チキチキバンバン」のダンスに加え、エイベックス株式会社様にご協力いただきまして、英子によるバーチャルライブ、英子は、実は歌手を目指すという設定になっているんですね。英子によるバーチャルライブとして、アニメに登場する人気曲を披露させていただきます。また、今回はすだちくんと私も、アバターとなってバーチャルイベント、こちらに参加させていただきます。一方、リアルのイベントといたしましては、11月5日土曜日、6日日曜日の「秋の阿波おどり」において、オープニングセレモニーの中で「万博すだちくん」、先ほど少し、シルエットで出てきましたよね。「万博すだちくん」をお披露目いたしますとともに、「万博特別ステージ」として、バーチャルパビリオンでの英子や孔明のステージをライブ中継させていただきます。そして「未来社会の実験場」である万博ならではの新たなチャレンジといたしまして、複製不可のデジタルデータ「NFT(非代替性トークン)」化した「万博すだちくん」、こちらを制作し、リアル、バーチャル、それぞれの会場にお越しいただいた皆様方に限定配布させていただきます。この度のイベントの詳細につきまして、皆様にご紹介する特設サイトにつきましては、週明けの10月26日水曜日に公開させていただきます。最新技術と伝統文化を掛け合わせ、徳島の魅力を世界に発信するバーチャルパビリオンに、是非多くの皆様方にご来場いただきますように、よろしくお願いを申し上げます。
 続いて1点、報告をさせていただきます。
 令和4年度「中国・四国ブロック緊急消防援助隊合同訓練」の実施についてであります。近年、全国各地で大規模自然災害の発生があとを絶たない。わが国はまさに「災害列島」の様相を示しているところであります。切迫する南海トラフ巨大地震への備えが待ったなしの本県におきましては、被災地市町村の消防力だけでは対処できない事態が生じた際に、県内の消防本部はもとよりのこと、県外からの広域応援がまさに必要となります。そこで、来る10月29日土曜日、30日日曜日、緊急消防援助隊の技術及び連携活動能力の向上を図るために、9年ぶりとなる「中国・四国ブロック緊急消防援助隊合同訓練」を実施いたします。四国沖を震源とする大規模地震、震度6弱による建物の倒壊や土砂崩れなどの被害を想定いたしまして、緊急消防援助隊、自衛隊、警察、海上保安庁など78機関、672名が結集し、車両は143台、ヘリが7機、船を1隻投入した大規模な訓練となります。ということで、こちらがその全体図ということになります。
 
(パネル「中国・四国ブロック緊急消防援助隊合同訓練」掲示)
 
 県南を中心に行っていく。メイン会場は阿南市橘港小勝緑地、こちらをメイン会場といたします。少し内容を具体的に申し上げて参ります。10月29日土曜日、図上訓練では、災害対策本部などの「設置運営訓練」、ドローンやヘリサットを活用した「映像伝送訓練」、中国・四国ブロックでは初めてとなります、航空指揮支援隊がヘリベースに実際に出動する「航空指揮本部設置訓練」などを行います。こうした図上訓練に加え、(10月)29、30日の両実動訓練におきましては、今も申し上げた、メイン会場を阿南市橘港小勝緑地におきまして、崩壊したビルから航空隊や地上隊が要救助者を救出する「座屈中高層建物救助訓練」、土砂に埋没した要救助者を救出する「大規模土砂災害救助訓練」、徳島DMAT、日本赤十字社徳島県支部などとともに傷病者の救護活動、こちらを展開する「多数傷病者対応訓練」。また、「Jパワー&よんでんWaンダーランド」におきましては、除染対策を講じた宿営地での「後方支援活動訓練」。さらには辰巳工業団地におきましては、災害現場までの陸路封鎖を想定した、自衛隊ヘリコプター、海上保安庁巡視船による「部隊輸送訓練」などを行います。これらの訓練を通しまして、中国・四国における相互応援体制及び災害対応力の一層の強化を図り、当面の危機であります南海トラフ巨大地震をはじめ、大規模災害発生時の死者ゼロを、しっかりと目指して参ります。
 私の方からは以上です。よろしくお願いいたします。

発表事項について(質疑)

(幹事社・四国放送)
 幹事社、四国放送です。発表事項の中で、確認ですけれども、「(徳島県)文化賞」と「(阿波文化)創造賞」、何か紙のもの、今日はないんですか。

(知事)
 今日のところはちょっとご用意(がない)、またご提供させていただきます。

(幹事社・四国放送)
 あと、バーチャルパビリオンの「パリピ孔明」ですけれども、夏にもされていましたけれども、どういった層の方にこういう、「パリピ孔明」を使って阿波おどりの魅力を伝えていきたいとお考えでしょうか。

(知事)
 まずはこれ、アニメとのコラボでもありますので、アニメ世代の皆さん。ただ、私もアニメ世代最初ですから、もう今では60(歳)に差し掛かる皆さん方までもその世代。また当然、この登場人物に阿波おどり、伝統文化をと、先ほど申し上げたこの阿波おどりを演じてもらうと。つまり、それを3次元仮想空間、あるいはリアル会場へということですので、当然、阿波おどりを愛好する皆様方にもという形で、そうした意味ではコラボと。そして、「大阪・関西万博」に向けての機運醸成ということですから、「大阪・関西万博」に期待する皆さん、あるいは「ここを契機としてさらに事業発展をしよう」とか、あるいは「『大阪・関西万博』、是非行ってみたい」、こうした皆さん方。あるいは、これをきっかけとして大きな旅行商品、これはインバウンドにもつながってきますので、こうした皆さん方にも、これは「徳島『まるごとパビリオン』」、これを徐々に見ていっていただいているということですので、期待度をより膨らますことができるように、いわばあらゆる世代の皆さん方に、そして国内外に、このように考えています。

発表事項以外について(質疑)

(幹事社・四国放送)
 次に、一般質問をさせてもらいます。四国放送ですけれども、DMVを運行する阿佐海岸鉄道の専務が逮捕されるという事件がありましたけれども、この件について知事はどのようにお考えか教えてください。

(知事)
 10月19日、我々も驚いたわけなんですが、阿佐海岸鉄道株式会社の南代表取締役専務、こちらが逮捕され、しかもその容疑、こちらが採用前に自身で営んでいた広告会社の業務、こちらに絡み、偽造有印公文書行使、そして詐欺容疑ということで、そして10月20日ですから昨日ですね、徳島地裁に送検されたと。ちょうど今、DMVが運航開始をして、そして国内外から大変注目をされる。そして、10月11日からは水際対策が大いに緩和、「全国旅行割」スタート。国内外から多くの皆さん方が、是非、二刀流、「DMVに乗ってみたい、見てみたい」、絶好の機会、そこに大きく水を差す事件ということでありまして、こうしたことになりまして、大変遺憾に思うと、まずはこのようにとらえております。

(幹事社・四国放送)
 その南専務の採用の過程ですね。県の幹部の方も採用に立ち会っていらしたと思うんです。知事も承認されたと思うんですけれども、その辺のことについてはどうお考えでしょうか。

(知事)
 あくまでも、阿佐海岸鉄道株式会社、この専務が欠けるということで、実はその当時の専務さんも関わっていただいて、社長、専務、そして取締役、県と、というのは、県が一番の大株主でもありますので、県の県土整備部の幹部がいわゆる取締役になっておりますので、この3名がその採用面接、これに当たったということになります。そして、特にこれは全国公募させていただきましたので、さまざまな民間の人材紹介事業者の皆さん方を通じて、実は24名の対象があった。それぞれの皆さん方に、阿佐海岸鉄道の方から「面接をやりますよ」と言った結果、4名の皆さん方が応じて面接が行われたということになります。この時、当然、阿佐海岸鉄道としてはDMV、これをしっかりと運営していかなければならない。そして、当然のことながら、条件、これをいうわけですね。その条件というのが、社長は非常勤であるということですから、会社経営、こちらをする、いわゆる統括、全体責任者であるということ。またDMV、この営業運行を契機とした新たなビジネス展開、これを行う企画力であるとか実行力、これをしっかりと持った会社マネジメント全般、これを業務として行うんですよ、このような形で面接、相手方にもいい、そしてさせていただいて、そしてこの南氏を選んだということになります。

(幹事社・四国放送)
 結果としてそういう方が専務になっていたという部分に関して、面接における責任とか、そういうことはどうでしょうか。

(知事)
 例えば、当然、面談と履歴書、この両方で行うわけなんですが、この履歴書、この中には、確かに、例えば同じ仕事で何か支障があるとか、あるいは、今回のところで自分が社長をやっていたとか、そういうところが実は書かれていなかったところなんですね。あと、このDMV、あるいはビジョン、こうした点についての今度はヒアリング、こうした点についても特に疑わしい点はなかったと聞いているんですね。ただ、今回の事件が発覚して、改めて会社において、面接に提出をされた履歴書を再度、確認いたしたところでありまして、その時に、報道で既になされているデザイン会社、本来はこれを経営していたわけなんですが、入社、あるいは一身上の都合で退職と、このようにのみ記載されていたと。あるいは、面接の際についても、その会社が破産手続き、その事実があったといった点についても申し出がなかったと、このように聞いています。

(幹事社・四国放送)
 ということは、一部、履歴書に虚偽の可能性があるようなことが書かれていたということでしょうか。

(知事)
 マスコミの皆さんですから正確に申し上げた方がいいかと思うんですが、その、今の関係する会社との関わりの記述の部分、これを申し上げますと、「平成21年3月、株式会社南プランニングに入社」と、こう書いていますね。そして「令和3年10月」、今申し上げた「一身上の都合により、株式会社南プランニング退職」と、このように書かれていて、特にこれに関しての特記事項、例えばこの会社が破産というか、そういう清算状態にあるんだとか、だから辞めたとか、そういった事情というのは書かれていないということです。

(幹事社・四国放送)
 南プランニングと書かれている点でいいましたら、南さんという方なので「ご自身がやっていたのではないですか」というようなことは確認されていないんでしょうか。

(知事)
 これは確認を、そんなところまではちょっと私も聞いてはないですが、恐らく最初の時にはこの会社、つまり会社をやっていたらまずいですからね。そこのところは、入社して退社したと。経営者だということになると、例えばその会社がどうだとか、いうことは当然あり得るんですけど、そこのところには、その経営者だということは一つも書かれていなくて、入社、そして一身上の都合で退職と、そういう書き方をされてしまったので、採用面接の時には、そうしたところについての深堀というのはなかったのではないかと聞いています。

(幹事社・四国放送)
 経営者であるということを隠していたという。

(知事)
 書いていない。特に申し出もなかった。

(朝日新聞社)
 関連でよろしいでしょうか。朝日新聞です。書いていなかったという、相手がそういう対応をしたということをどう受け止めていらっしゃるのか。あと、阿佐海岸鉄道が主体的に考える部分もあるんでしょうけれども、同鉄道の最大の出資者であって、採用にも関わった県として、そこに甘さがあった、反省点というのはないんでしょうか。

(知事)
 まず、こうした履歴書、正確ではないわけですね。あるいは、本来は経営者だったわけですから。そして、その後の破産手続き中であるとか、本来は、告知としてはそうしたこと、ただ、本人としては当然、それは不利益情報になるわけなので、あえて一般的な書き方をしたんだろうと。ただ、今回のこうしたことが起こるということであれば、当然そうしたものは告知していただく必要があるし、場合によっては、そうしたものに対しての、これは勘になるんでしょうけどね、今、ご質問があったように「南、南で一緒だから、何かそこに関わりがあるんじゃないか」とか、そうした深堀ですよね。こうしたものは、当然、できていれば防ぐことができたかもしれない。ただ、ここはあくまでもればたらの話になってしまいますので、まずはそのように、もう少し誠意を持った履歴書を出すべきであったのではないかと。それから、今度は出資者、最大の株主が徳島県ということで、非常勤ではありますが取締役を出している。そして、県の県土整備部の現職の幹部ということですから、当然、その面接の時、当然、社長さん、それから前の専務ですね。3名で面接をしたわけでありますので、4名の方々それぞれの、例えば履歴書を見てヒアリングをするということであれば、その適正であったり、あるいはどんな、特にその適正の中でどんな仕事と、前の仕事とか、それまでの経歴ですよね。こうした点は、逆にプラスの意味でも、よくよく聞いたうえで、そして判断をしていく。場合によっては、そうしたいい点、これは別に、セールスポイントのところを履歴書に書かれたり、ヒアリングしていますので。それで、先ほど申し上げたように、単なる運行というだけではなくて、さらに経営であるとか、あるいは広報、宣伝であるとか、こうしたことも、是非、その仕事の一つとして具体的な条件がつけてありますので、そういった能力の部分について中心的にヒアリングを行ったのではないのかな。あるいは、行った、こうしたふうに聞いているところなんですけどね。

(朝日新聞社)
 甘い部分というか、反省すべき部分はあったというふうにお考えなんでしょうか。

(知事)
 結果として見れば、先ほどご質問があったように、南さんという名字で入社し、退職したのが南プランニングということであれば、「これはご親族の会社ですか」、あるいは「どういう関わりですか」というのは、確かに聞くということはあり得たのかなと。

(朝日新聞社)
 そういうことを、そしたら深堀すべきだった。

(知事)
 ただ、そこのところをその時点で深堀すべきだったというよりは、どちらかというと、次の専務として、今、世界初の営業運行、これを初、スタートした。そうした意味では、それをどう盛り上げていくか、そうした能力のところに少し重点を置く、置かざるを得ないというか、そうした形であったんであろうと思いますけどね。

(朝日新聞社)
 今後、当面、担当者は置かないというような話もあったように聞いているんですけど、今後の類似事案と、この阿佐海岸鉄道の今後の状況について、人をまた新たに採用するという時に今後は何を、今回のあれは、採用に生かしていく部分はあるんでしょうか。

(知事)
 そういうよりも、今回のようなことというのは、いわゆる詐欺事件、あるいは刑法、それに抵触するようなことを行うという、本来はあってはならないことでありますので、採用に当たって、普通だったら賞罰調べたり、書いてもらったりというところがあるんですけど、そういうコンプライアンス、こうした点についてはより慎重に選んでいく必要があるということになると思います。それから今後、この阿佐東線、阿佐海岸鉄道株式会社としてどうなってくるかということなんですが、当面の間については、運行ということであれば、これ、実は二つの免許が必要になって、いわゆる「鉄道事業法」と「道路運送法」と。しかし、それぞれに責任者、これは法律上、置かなきゃいけないと。これらの人たちのラインには影響がないところとなりますので、運行についてはしっかりとさせていただくと。ただ、一番のポイントになるのは会社のマネジメントであったり、あるいは今回、こういう人を求めたいという条件提示であった新たな企画であるとか、あるいは広報、宣伝能力であるとか、こうしたところを担う人が今、欠けてしまったということになりますので、これは会社全体でバックアップ、県としてもバックアップして対応していくということになるかと思います。

(朝日新聞社)
 今後、すぐに別の人を、ということにはならないわけですか。

(知事)
 本来だったらそうした人を求めていくということになるかと思いますけど。まず当面、「今、どうですか」という、例えばご質問であればそのような、運行に直ちに影響があるということではないということ。でも、全くないのかというと、今申し上げた点に影響が出ると。それは、多くの皆さん方、県も含めてなんですが、当面はバックアップをすると。そして、当然のことながら、いわゆる常勤である専務でありますので、そうした人をしっかりと選び直していくということが必要になります。

(朝日新聞社)
 DMVのような、本当、全国ニュースにもなるような珍しいものであって、明るい話のところにこういうことが起こってしまうと、本当に、逆に悪目立ちになってしまう。どうやったらこれを防げる、もしくは、これは何が欠けていたんですかね。

(知事)
 やはり、今までのベテランの専務、長年、DMVに向けてやってきていただいた専務が、この世界初の営業運行、これを契機に引かれると。そうなると当然、その後継の専務というのはかなりの手腕、これが期待される。ということで、先ほど申し上げたように、やはり今後のその手腕というところに主眼が、例えば面接の時、24名の中から4名を実際、面接したわけですけど、そこに主眼を置いてしまう。そうなると、皆さん方からもご質問があったように、1番のコンプライアンスの分ですね。そもそもどうなんだと。そうした刑法犯を犯すような人、普通であれば、これは最初のスクリーニングでちゃんとチェックしなきゃいけないところなんですが、そうはいっても、履歴書の中からぱっと見ると、なかなか一見では分からなかった。当然、ヒアリングということをするわけですから。そうしたところが、場合によっては、そういったことはあり得ないだろうという、大体そう思ってしまう。こうした点があったんではないか。営業運行を今、して、これだけの人気を博していると。だからそれを、偉大なる前の専務の、そのあとを引き継げると、そこのところにどうしても重点が行ってしまった。あえていえばそういった点かな、こう思います。

(朝日新聞社)
 今後、そうしたら資産系とか、関係する会社が、正直にいってもらえないと、警察組織で調べるわけでもないので、県としてどうされますか。

(知事)
 当然のことながら、全国公募という形は取らせていただく。ただ、今回のこうした事件ということで、当然、その身上書のところには、前にどんな職をやっていたのかとか、そうしたところをやはりきっちりと、最初に書いてくれということは提示をしていくことは、当然のことながら行っていくべきと思いますね。

(朝日新聞社)
 今後、公募の仕方、また改めて募集の仕方を変えるのではなくて、また改めて全国公募することになりそう。

(知事)
 というのは、これは今後の話ではあるんですけど、やはり今、もう実際に動いている。そして「大阪・関西万博」、ここに向けてであるとか、あるいは10月11日からインバウンド、水際対策が全面解禁。こういうことであれば、世界中の皆さん方が実はDMVに乗りたい、見たい、このニーズはもう全国発信されていますので、そうした人たちにどうPRしていくか。あるいは、来ていただいてどう満足いただけるか。まさに企画立案、あるいは広報宣伝、こうした能力が必要であるというのは、先ほど、会社が提示をしたように、その通りなんですよね。だから、そうした人材をどう求めていくか。こうなると、やはりこれは全国公募で、人材派遣会社などにも協力をいただく形を取っていくと。そうした中で、先ほどの、やはりコンプライアンス、こうしたことですね。ただ、このコンプライアンスというのは、今回の場合、前職のところのコンプライアンスというところですから、当然、履歴書を出していただく時に、さまざまな職務、経歴がおありだと思うので、そこをやっぱりしっかりと確認していくということが必要になるかと。もちろんこうした事件が起こらなければ、そこは信頼関係ということになるわけなんですけどね。しかし、でも、起こってしまった以上はそれをやらざるを得ない。

(朝日新聞社)
 次はいつ頃、公募するというのはまだ。

(知事)
 そうですね、まだ当面は。運行も、何せ毎日動いていますからね。当然、それを安全に運行しなければいけない。当然、会社に動揺が走る、職員に動揺が走るということがありますので。

(朝日新聞社)
 当面は専務抜きで運用して、県としてもサポートしていくと。

(知事)
 もちろんです。というのは、非常勤ですけど取締役を出していますから。

(毎日新聞社)
 毎日です。関連ですけど、確かに今、知事がおっしゃった前職のコンプライアンスの問題であって、ご本人が正直に、正直といっていいのかどうかわかりませんけど、そういうことをやっているということ、申し出がなかったという、ちょっとそういう特殊な事情があると思うんですけど、仮に前職でそういう、法令に反するようなことをやっていなかったとしても、さっき知事がおっしゃったように、今回はベテランの専務がもう引退されると。それに伴って後任の方を選ぶ人選だったと思うんですけど。それで、先ほど知事もおっしゃったように、かなりの手腕が必要であると。そうすると、前職で何かそういう法令に反することをやっている、やっていないというのもさることながら、前職でどういうことをやっているか。特に、今回求められる、そういう企画とか、そういうことをやっているかというのを聞かないといけないと思うんですけど、その点で、履歴書に少なくとも南プランニングというのが書かれていたら、「じゃあ、そこでどんな仕事をしていたか」というのを詰めていけば、必然的にどういうことをやっていた会社か。あるいは、もっというと、そこでどういう立場の方だったかというのがわかったのではないかと思うんですけど、その辺についてはどうですか。ちょっとつっこみが、まして、新卒の社員を取るなら分かるんですけど、例えばどこの学校とか、わかるんですけど、そういう経験者、ある程度ベテランの方を取られる。しかも、県を含めた、会社が求めている人材というのはかなりの手腕、そういう活力を求めている人材であるかってなると、どう盛り上げていくかというのを本人が語られても、多分、じゃあ、実際、年齢的にそれをやってきた方なのか、実績はどうなのか。あるいはその南プランニングでどういうことをやってきたかというのは、多分、調べる、一般的にいうと、この年代の方を採用する場合は常道だと思うんですけど、その辺を面談の時に聞かずに、ご本人の夢ばかりを一方的に聞かれていたということなんですか。ちょっと、その辺どうなんでしょうか。

(知事)
 実は、履歴の中に、当然、そういう採用条件ということが提示をされているので、それに合う形で履歴書にも、自分が例えば企画立案であるとか、広報宣伝というのは得意なんだということを、これは書かれているんですね、特記事項の中で。当然そうなると、その採用条件というものを提示しているわけなので、それに沿った部分をずっと聞いていくと。確かに、おっしゃるように「前職で何をやっていて、その経験、どんな成果を挙げましたか」と、それも確かにそのパーツの一つにはなると思うんですね。ただ、その面談をした時に、どちらかというと、もう目の前で事業が動いている。「じゃあ、それに合わせて、あなただったらどういうことをしますか」、あるいは「こういうことをしますか」。こうした話がまず優先的になってくるのではないのか。というのは、その前職の、まだ、当時は前の方が専務ですから、おられますから、当然、今、やった仕事をそのまま引き継げるか。できれば、引き継ぐだけじゃなくて、より発展をしてもらうということからいくと、具体的な事案、「今、こんなのが動いているんだけど、あなただったらどうしますか」とか、ケースメソッド的に、恐らく、そういったところを詰めていく。当然、それに対してよどみなく答えてくるということが、それぞれの経歴の中で、「なるほど、そういうことをこうこうやってきたんだな」、あるいは「マネジメント力があるんだな」というふうに、今回はもう具体的なものが動いているだけに、具体的な事例に沿う形で、当然、ヒアリングをして、その対処能力はどうなるのか。いきなり最初、専務になるわけではないですけどね。統括部長ということで入って、株主総会を経て専務になったわけなんですけど、当然、ヒアリングの時にはそこがポイント。実際に、今いるベテランの専務がおられなくなるということになりますから。当然、今、動いているものがどうなるか。あるいは、次、これからやろうとするものがどうなるか。もう具体的な課題が目白押しですので、当然、それに対しての対処能力、こうしたものを恐らくきっちりと聞いていった。それが結局、履歴にある部分で、それなりの実績があったからそうなったんだろうな。こういった形ではなかったかと思います。

(毎日新聞社)
 1点、確認なんですけど、昨年の株主総会では、南さんを取締役に選任するというのについては満場一致ということでいいんでしょうか。あともう1点は、そのあと、取締役会で南さんを専務に起用するということについては満場一致ということでよかったでしょうか。

(知事)
 それは、ちょっとまた確認を。私の方にデータがありませんので。

(幹事社・四国放送)
 四国放送です。確認なんですが、南プランニングと県との間で、例えば入札であったりとか、随意契約とか、その辺りの取引はあったんでしょうか。

(知事)
 実は、直接というよりも、あるグループ企業体の中の構成メンバーという形で入ったことがございます。

(幹事社・四国放送)
 それはどういったグループというか、取引だったんでしょうか。

(知事)
 これは令和2年の事業ということなんですけど。この時に、南プランニングが参加するいわゆる共同企業体、ここが令和2年度の「とくしま再発見事業」、県からの委託事業なんですが、これをそのグループが受けた。その構成メンバーの一つに入っていたということがございます。

(幹事社・四国放送)
 どういった事業か、詳しいところはまた担当課に聞こうと思うんですけれども、それに入っていたから県と面識があったとか、そういうことはあるんでしょうか、採用に際して。

(知事)
 それは役所の、何というか、縦割りということで、これ(は)商工労働観光(部)の事業。阿佐東線のこうした事業については県土整備(部)の関連ということになっていますので、特にそれが入っていたからと、また、逆に履歴書の中に普通だったら書きますよね。それは書かれていないということなんです。

(幹事社・四国放送)
 県との事業も書いてなかった。

(知事)
 履歴書の中には書いてないです。

(幹事社・四国放送)
 その事業に関しては特に問題はなく進んだんでしょうか。

(知事)
 これは令和2年度の委託事業ということですから、当然、その成果物、こうしたものが納められなければ、当然、県としては「どうなっているんだ」という形になるわけなんですが、これは、その委託契約の趣旨に沿った成果品がその年度中に納入されているということです。

(幹事社・四国放送)
 問題なく進んだということですか。

(知事)
 そういうことです。

(幹事社・四国放送)
 その1件だけでしょうか。

(知事)
 今、私の手元に上がってきているのはその1件だけ、というのは一番直近という、令和2年度ですから。

(幹事社・四国放送)
 直近という。

(知事)
 はい。

(徳島新聞社)
 先ほど、阿佐海岸鉄道の、南専務の採用のところなんですけど、履歴書に書かれていないことがあったということなんですが、もし今後の採用、また新たに採用していく中でそういったことが発覚した場合というのは、何か対応を取る予定はあるんでしょうか。

(知事)
 発覚というよりも、発覚しないように先にやる必要があるというのが、今、記者の皆さん方からの。だから逆に、そうした履歴があった場合に、今回、こうしたことが起きたという前提のもとで、普通はそういったところ、根掘り葉掘りというよりは「今後、新しい職でどうしますか」というのが、例えば面接の時のヒアリングでは主眼になるんですが、やはりコンプライアンスとして、それぞれ職歴が書かれていれば、そこでどんな仕事をして、その結果、例えば「コンプライアンス上、問題はありましたか」とか、「なかった」とか、あるいは逆に「成果として、どんな成果が出ましたか」というのは、当然、聞く前提ということになるのではないかと思います。

(徳島新聞社)
 旧統一教会の関係の話なんですが、旧統一教会の関連団体が、国政選挙の際に、自民党の国会議員に対して教団側が掲げる政策を推進するような推薦確認書を提示して署名を求めていたというようなことが報道されているんですけれども、知事の過去の選挙でこういった推薦確認書を提示されたりとか、署名を求められたりというようなことはなかったんでしょうか。

(知事)
 というか、接触がなかったですからね。全くありません。

(NHK)
 今、インフルエンザと新型コロナウイルスの同時流行が懸念されていて、東京都内でも、1週間の感染者数、新型コロナなんですけど、ちょっと増加に転じた。今後、どうなるかわからないんですけれども、現状での、インフルとコロナの同時流行の対策についてどのようにお考えでしょうか。

(知事)
 前回の記者会見でも、この点、私の方から触れさせていただいたんですが、実はこの2年、インフルエンザがほとんど流行しなかった。これは、感染症の基本的な防止対策として県が、あるいは国が広報してきた。それに国民、県民の皆さんが従ってくれたということで、これは別に、コロナだけじゃなくてインフルエンザも感染症ですから、皆に効くんですね。ということで、ほとんど出なかった。ところが今回、世界ではちょっと状況が変わったんですね。オーストラリアで大流行した。ということになると、当然、そうしたものが持ち込まれてくるということは、当然、考えられるし、オーストラリアで大流行したのであれば、日本で流行する可能性もあるということがありますので、われわれとしてもこうしたものの広報と、あとはワクチンですね。当然、インフルエンザについてはワクチンもあり、あるいはタミフルという特効薬もあるわけですので、こうした点についてしっかりと。これは、実はかかりつけ医さんたちも、コロナのワクチン、これを打ちに行くと「一緒に打ちませんか」ということも言っていただいたりしておりますので、特にインフルエンザにかかって重篤化する高齢者の皆さんですね。こうした皆さんにはかかりつけ医の皆さん方からもいろいろお声掛けをしていただいておりますので、われわれとしてはしっかり、県の医師会であったり、あるいは国の方とも、これからどんな形でやっていくのかと。もう目の前になってきますので、しっかりと対応させていただきます。

(共同通信社)
 共同通信です。先日、県が推進する「デュアルスクール」が、日本デザイン振興会の、本年度、グッドデザイン賞の金賞を受賞されたということで、その受け止めと、あと、県として「デュアルスクール」を今後、拡大させていく、拡充させていくといった方針があれば教えてください。

(知事)
 今、徳島から「サテライトオフィス」、そして、その親御さんたちが、自分たちだけが徳島に来て、非常にいい環境で快適に仕事ができる。是非、子どもを連れて行きたい。しかし、転校させるのは大変だということが、これ、あって、なかなか子どもさんを連れて来られない。夏休みとか、あるいは春休みとか、ここだけだった。そこで、県の方からそうしたお声をいただいたものですから、いろいろ、文部科学省の制度、これをひも解く中で、「区域外就学制度」、これを使おうという形で、引っ越しすることなく、例えば東京渋谷区の小学校と美波町の小学校、美波町の「サテライトオフィス」にお父様、お母様が勤務されると。その場合に、両校を行き来することができる、こうした制度、これをまず作り上げたんですね。そしてこれが、全国知事会の政策大賞、こちらをまず取りました。そして、文科省は、これが地方創生の大いなる一環になるということで、これを全国の小中学校に推奨をしていただきました。そして今では、コロナ禍もあって「サテライトオフィス」を国が推奨する。さらに「サテライトオフィス」をよい環境のもとでやろうと、「ワーケーション」、徳島は発祥の地なので、阿波を兼ねて「アワーケーション」と呼ばせていただいておりますが、こうした中で、この「デュアルスクール」についても、各、全国の「サテライトオフィス」で「実は子どもたちを連れて行きたいんだけど」ということで、今、全国がそうしたものに取組もうと。徳島発の政策なんですが、「サテライトオフィス」同様、「デュアルスクール」も、まさに全国ジャパンスタンダードになってくる、その発祥の地ということで、さらに「デュアルスクール」が進化を遂げていくということで、この度、2022年のグッドデザイン、その、まず100に選ばれた。そして金賞10の中に選ばれると、大変栄誉な賞をいただいたところでありまして、是非、これを契機として、全国の皆さん方に、是非「デュアルスクール」、決して徳島で囲い込みをしようなんていう気はもうさらさらありませんので、「サテライトオフィス」とともに快適に、そして地方で夢の実現を、子どもさんとともにしていただければと思います。大変栄誉な賞をいただいたと、心から関係者の皆さん方にも御礼を申し上げたいと思います。

(朝日新聞社)
 1点だけ、DMVの関係で確認させてください。私自身が聞いていなくて、協力者が聞いたんですけれども、それによると、公募で彼が選ばれた一つの理由としては、広告、企画、デザインなどを手がける会社経営の実績を評価されたというふうに聞いたということなんですけど、その会社というのは南プランニングとはまた違う会社というんですかね。

(知事)
 これは、履歴書の中には、会社の名前は書いていないんですが、そうしたところが自分は得意であるということは、確かに履歴で書かれている。

(朝日新聞社)
 ただ、経営していたというのは書いていない。

(知事)
 書いていないです。

(朝日新聞社)
 それは、このプランニング以外も含めて、会社経営というのは入っていない。

(知事)
 ないです。さっき申し上げたように具体的な、入社、一身上の都合で退職は書いてあります。

(朝日新聞社)
 プランニングに入社して、プランニングを退職した。

(知事)
 はい。記者の皆さんということで、そこは正確に申し上げました。

(朝日新聞社)
 わかりました。

(県担当者)
 よろしいでしょうか。

(幹事社・四国放送)
 大丈夫ですか。

(知事)
 それでは、よろしくお願いします。

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FAX番号:088-621-2820
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