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令和4年8月17日 臨時記者会見 フルテキスト版

第81回「徳島県新型コロナウイルス感染症対策本部会議」の開催結果について(説明)

(知事)
 それでは、第81回「徳島県新型コロナウイルス感染症対策本部会議」を開催いたしましたので、その状況についてご説明申し上げたいと思います。まず「BA.5対策強化宣言」発出に向けての内閣官房との協議の開始についてであります。「オミクロン株」、BA.2よりも感染力1.27倍強い、このように言われるBA.5、この系統によりまして、全国的には「第7波」が続いているところでありまして、本県におきましても、昨日、発表させていただいたゲノム解析の結果、BA.5系統が79.2パーセント、もう約8割が置き換わった。あと、これは2週間前のデータということですから、恐らく、想定ですが、今の状況では9割ぐらいはきているのではないか。つまり、全国からトレンドで見ると、少し遅れてBA.5、こちらが広がってきているということになります。そうした意味では、これは、新規感染者数にもその状況が表れてくるんですね。去る8月10日、過去最多となります1,454名が確認されたわけでありますが、本日、発表分につきましてはこれに迫る、過去2番目となる1,451名となるなど、まさに高止まりといっていいのか、これから感染拡大につながっていく、このように見るのか、そうした状況になっているところであります。では、アラートの指標、二つあるわけですが、こちらはどうなっているのか。まずは最大確保病床使用率、こちらは49.0パーセント。また、重症者用病床使用率については16.0パーセントということで、この両方が、原則はアンドの関係で、そしてそれぞれのレベルを超える、ここがポイントになるわけですが、特に重症者用病床使用率についてはレベル2、感染警戒「後期」の発動基準が30パーセント以上ということですので、ここにはまだ達してきていないということでありまして、これから見た場合、客観的には「とくしまアラート」を次へ進める状況になってはいないということになります。じゃあ、何も手を打たなくていいのか。そこが大きなポイントとなります。先ほど申し上げたようにBA.5への置き換わり、これがほとんど置き換わっているのではないか。そして、その予兆として今日のこの数字ということになります。こうなって参りますと、もう一つ気になるものが、実は、入院をされている皆さん方のうち、じゃあ、その中身がどうなっているのか。何と重症化リスクが高いといわれる高齢者の占める割合が約8割。今日の数字でいきますと129分の103、79.8パーセントという数字になっています。また、さらに県内の医療機関の状況を見てみますと、多くの医療機関におきまして、感染をした、あるいは濃厚接触者となったという、そうした医療従事者の皆様方が非常に増えてきているんですね。こうなってくると、コロナ対応をしていただいている「入院受入医療機関」、あるいは有症状の方々の検査、診療を行っていただく「診療検査協力医療機関」、いわゆる「発熱外来」、こちらのマンパワーが急速に不足し、県内の医療体制の負荷が急激に高まる、こうした状況も見て取れることとなります。そうなって参りますと、やはりアラートを出す前に、県民、事業者の皆さん方に協力を要請する趣旨で、全国知事会が提言をし、出来上がった「BA.5対策強化宣言」、こちらを発出させていただきまして、リスクがあるという高齢者の皆様方の命を守っていく。また、何といっても医療機関の負荷、これを軽減していく。そのためには県民の皆様方、また事業者の皆様方、それぞれにより責任を、しっかりと認識していただいて、そして感染しない、させない行動を取っていただく。これをただ単に要請をするというだけではなく、「特措法」の第24条第9項に基づく法律をバックとした要請を行うことといたします。
 そこで、この宣言についての可能性も、記者の皆様方からもこれまでお問い合わせがあったわけでありますが、その意味では、先にこのBA.5が広がったいわば先発地域、こうしたところが今、25道府県が「BA.5対策強化宣言」を行っているわけでありますが、どのような中身を出しているのか。実は、各都道府県の状況に応じて、知事がフリーハンドで、「特措法」の第24条第9項に基づいて対策を打つということになっているので、どんなものが効果的であるのか。また、もう一つは、いざ出さなければならないとなった時に速やかに出していく。そのためには、やはりこちらも事前の準備が要るんですね。「まん延防止等重点措置」の時にはもうご説明したとおりでありますが、内閣官房と事務的な情報共有、これを既に行わせていただいております。ということで、直ちに内閣官房と、今日をもって正式協議に移りたいと考えております。
 次に、県民の皆さん方に対する感染対策、ご協力についてであります。今、申し上げたように、やはり一番重要なのは医療機関の業務継続、これをしっかりとバックアップしていく。そのためには、先ほど申し上げたように、より感染しない、させない行動と。つまり、基本的な感染防止対策の再徹底、それを強化していただきたいということになります。ということで。
 
(パネル「とくしまアラート感染警戒・前期」掲示)
 
 「とくしまアラート」のレベルを上げるわけではないですが、先ほども申し上げた、このBA.5系統への置き換わり、これがほぼ行われたと、こうしたものを前提として、お一人お一人が感染しない、させない行動、これをお願いしていきたいと考えております。そして、具体的な内容として、換気しながらの空調であるとか。やはりスポーツ施設で感染拡大が多く起こる場、これが更衣室、そうしたものの利用について。あるいは症状がある場合への対応といったもの。また不安解消、これも重要なんですね。やはり不安がストレスとなり、免疫力を落とし感染する、この負の連鎖、これを解消していこうと。是非、検査制度を活用していただくということで、8月末までとなっていた薬局などでの一般検査、徳島独自の対応である帰省前等のPCR検査、こうしたものについて9月末まで延長をさせていただきます。また、さらにワクチンの追加接種、例えば高齢者の皆様方などは4度目の接種、また、若い皆さん方を中心に3度目の接種が受けやすいように、平日、夜間、そして休日に、そして、特に若い皆様方の分については予約なしでの接種、こうしたものを県主導の大規模集団接種会場で行わせていただく。こうしたものについての注意喚起を行わせていただきたいと思います。また、特に昨今、家庭内感染が凄い猛威をふるっているんですね。是非、ご本人だけということではなく、同居のご家族、その健康状態についても是非、思いを馳せていただく。そして、早め早めでの医療機関などへの相談、検査、こうしたものを受けていただく。そして医療施設、高齢者施設、児童等利用施設、学校、こうしたところでの「クラスター」、これを防いでいただきたいと思います。是非、現在、医療機関の皆様方、本当に必死で対応をしていただいているところでありまして、何とかその維持継続、これをしていただくためのご協力、是非よろしくお願いを申し上げたいと思います。
 次に3番目、医療機関、高齢者施設などへの検査キットの配布についてであります。特に濃厚接触者、あるいは陽性者が多発をしているこれらの機関、しかし、業務継続がなければコロナとの戦い厳しいものがあります。ということでこちら。
 
(パネル「医療機関、高齢者施設等への検査キットの配布」掲示)
 
 医療機関、高齢者施設などへの検査キットの配布、目的は業務継続への支援、また、その施設へのコロナの持ち込み防止ということでありまして、従来もこうした対応は行わせていただいたんですが、特に今回、変えたところがあります。今までは有床診療所のみであったものが、今回は無床診療所もこの対象に加えるということでありました。やはり「発熱外来」に、無床診療所が多く加わっていただいておりますので、こうしたところの機能、これが麻痺してしまうということになりますと、これはやはり県民の皆さん方の不安を招いてくる、より感染拡大を招いてしまうということがありますので、今回、8月17日から1週間、23日まで申し込みを受け付けさせていただきたいと思います。
 次に4番目、今度は新学期における教職員の皆様方の集中検査の実施についてであります。いよいよお盆が終わり、夏休みももう間もなく終了ということになりまして、夏休み終了後の新たな対策、これを速やかに打たなければ、今度は学校現場、感染拡大を招くこととなります。そこで明日、8月18日から8月末までの間、希望する幼稚園から小中高、そして特別支援学校まで、教職員の皆さん方の集中検査、実施をさせていただきます。もう少し、対象を具体的に申し上げて参りますと、夏期休業を実施している公立の幼稚園、また、小中高、特別支援学校の教職員とさせていただきまして、既に本日、教育委員会から県立学校及び市町村教育委員会を対象としたオンライン会議、こちらを開催させていただきまして、新学期前までに原則1回、あるいは2回の集中検査を実施するよう要請をさせていただきました。是非、教職員の皆様方には夏休み明け、学校で直ちに「クラスター」が出るなんていうことがないように、ご協力をよろしくお願い申し上げたいと思います。
 そして最後、5番目、ワクチン接種の促進についてであります。先ほど、少し概要を申し上げました。4回目、あるいは3回目接種を希望される県民の皆様方に接種機会を、また、なるべく打ちやすい、そうしたタイミング、環境を作ろうということで、9月に県主導の大規模集団接種、こちらを実施する運びといたしました。ということでこちら、ご覧をいただきます。
 
(パネル「県主導の大規模集団接種(9月の予定)」掲示)
 
 接種会場については「アミコ東館」、こちらをご用意させていただいております。モデルナ、あるいはノババックス、これらを活用して、若い世代の皆さん方を中心とする3回目の接種、また、高齢者の皆様方を中心とする4回目接種、こちらについて対応をさせていただくこととしております。ということで、この接種日、金曜日の夜間であるとか、あるいは土曜日、祝日、こうした受けやすい時間帯、環境といったものを今回、作らせていただいておりますので、積極的な対応を、こちらもお願い申し上げたいと思います。私の方からは以上です。どうぞよろしくお願いを申し上げます。

第81回「徳島県新型コロナウイルス感染症対策本部会議」の開催結果について(質疑)

(幹事社・徳島新聞社)
 幹事社の徳島新聞から質問させていただきます。「BA.5対策強化宣言」の正式協議を決めたということですが、見方によれば、阿波おどりが終わるのを待っていたかのようにも取れるんですけれども、このタイミングの判断になった理由を。

(知事)
 というのはもう、実は事務的な協議は進めてきたということを申し上げたんですが、8月1日からもう、内閣官房とは事務的な協議、あるいはその情報交換、これはずっとさせていただいているんですね。そうした中で、これまでの新規感染者数、こうしたものの推移、これも見ながらの形ということで、実は昨日、発表の数字、これは全国でも少ない数字でありましたし、このお盆の期間中でも全国で一番少ない数字、これもあったわけでありまして、何とかもっていくのかなというのもあったんですが、同時に今日、昨日の話としてのいわゆるゲノム解析、その結果で79.2パーセント、これが大体2週間前の結果が出て参りますので、8割、ということは、今はもう9割ぐらいになっていてもおかしくないな。で、それが出た、今日発表が1,451名、2番目に多い。だから、このゲノム解析との、毎回申し上げているように、その結果を見ながら、大体2週間後を想定して対応していくと。ですから、決して阿波おどりを待っていたとか、お盆を待っていたとか、そんなことではない。昨日発表の、その前の数字はまだ低かった。でありますので、ずっと、8月の段階から、つまりBA.5が徳島でもどのぐらい広がってくるのかということで、このゲノム解析の結果も横で見ながらの対応。そして今回、やはり前回と比べるとかなり上がったところでありますので、前よりそうしたものを傾向として見ながら、しかし、そうしたこともあり得るということで、既に8月1日から内閣官房との事務的な情報交換、協議といいますか、事務的な対応というものはもうなされた。スムーズに、いつでも正式協議に移れる、そうした体制を取っていたということになります。

(幹事社・徳島新聞社)
 宣言の目安が50パーセント超ということになっていますが、それが8月8日に、既に50パーセントを超えていますので、そのタイミングの判断もあったかと思いますが、そこはなぜ見送ったんでしょうか。

(知事)
 というか、それは一つの目安であって、1回行ったからそうだというものではない。しかも、もう一ついわれているのは、多くが中等症患者、ここの点ですよね。うちの場合は、そこはそうではないということ、やっぱり50パーセント前後、結構あると。それから、あともう一つはゲノム解析の結果、これは国の基準にはないんですが、やはりBA.5への置き換わりが、全国に比べると徳島はかなり遅かった。これはもう客観的なデータで明らかなところですので、そうしたものを見ながら、しかしいつでも対応ができるように、もう8月1日から準備は進めてきていたということです。

(幹事社・徳島新聞社)
 医療機関のマンパワー不足を課題に挙げられていますが、現状をご説明ください。

(知事)
 これはもう「クラスター」の発生が、「第6波」の時は児童等利用施設がかなり多かった。しかし、今では逆に医療機関、そして高齢者施設、こうしたところにかなり「クラスター」が発生をしてきている。こうしたことで、新規感染者、あるいは濃厚接触者になられる医療従事者の皆様方がかなり増えてきている。こうしたことから、当然のことながら、これはマンパワー不足につながっていく、その傾向。今、もう完全になっているということではなくて、そういう傾向がもう見られてくる。そしてBA.5がどんどん置き換わることを考えると、より多くの皆さん方が新規感染者、あるいは濃厚接触者になる、これは想像に難くないということですから、それを、やはり何とか抑えていかなければならない。ぎりぎりのところから一歩踏み越えることのないようにしていこうと、こうしたことでの話になります。

(幹事社・徳島新聞社)
 具体的にどれだけの人が感染したり、濃厚接触者になっているかはわかりますか。

(知事)
 というよりも、数というよりも「クラスター」の方でわれわれは見ているところですので、先ほどの対策会議のように、これまでの傾向と全く違う、今では医療機関、あるいは高齢者施設、こうしたところの「クラスター」が非常に多いということ。

(幹事社・NHK)
 NHKです。今回、宣言に向けて協議を始めたということですが、早ければ、宣言はいつ出す。

(知事)
 われわれとしては、できれば今週中を目処としています。だから、土曜日までの間ということですね。

(幹事社・NHK)
 ちなみに、その宣言を出したうえで、いつ頃まで宣言を、終わりですよと、そういった想定。

(知事)
 まずはトレンドがどうなってくるのか、それを見ていかないといけない。もうゲノム解析では、もうほぼ置き換わったといって過言でないところになりますので。あとは「クラスター」の部分、今、申し上げたような。例えば医療機関であるとか、高齢者施設での「クラスター」というものが、かなり収まってくるとか、そうしたところへいかないと、先ほどのマンパワー不足から今度は医療崩壊につながってしまう。そうならないようにということですので、今度は、そこのトレンドをしっかりと見ながら運用していくということになります。

(幹事社・NHK)
 最後に、今、感染が再拡大しているんですが、一番、県民に訴えたいことというのがあればお願いします。

(知事)
 やはりこれだけ感染が拡大する。そして、トレンドもはっきりしているんですね。つまり家庭内感染ということですので、やはり、前から申し上げているように、家庭内に体調がどうも優れない、あるいはリスク、これを考えると、高齢者の方々、あるいは既往症を持たれた方々、こうした人たちと会う時、あるいは友人、親戚が県外から来られてと、できれば検査を受けていただきたいなと。つまり、検温だけだと、無症状の人が結構いるんです。だから全然、自覚がない中でうつしてしまう。それは直接、高齢者、あるいは既往症のある方に。もう一つまずいのは、そのご家族の中に医療従事者、あるいは高齢者施設従事者の方がおられると、そのまま施設に持ち込んでしまう。それが、さっき申し上げている医療機関、あるいは高齢者施設、こうしたところで多くの皆さん方が感染し始め、「クラスター」が出てくる。これを防がなければならないということですので、一番のポイントは、実は今回そこなんです、われわれが求めるのは。ですから、徳島は、恐らくかなりの人たちに、ご本人に注意していただいているので、だから、これまでの感染状況。しかし、これだけ家庭内感染、これを何とか防がないことには、マンパワー不足から医療崩壊につながってしまうということになりますので、是非、よりご本人はもとより、同居の皆さん方の健康状態もよくよく観察をいただいて、そして基本的な感染防止対策、再徹底と申し上げておりましたが、再徹底の強化を是非お願いをしたい。着眼点は今いったような、リスクのある人と会う時にはなるべく検査を受けていただく。あるいは、誰かをお招きする時にもそうした点、大丈夫ですかと。それから医療従事者、あるいは高齢者施設の従事者がご家族の中にいる場合には、より注意をしていただきたい。そうした方々に感染を持っていくことがないようにしていただきたい。それは、ご本人たちはもう十分、気をつけておられるんですよね。ところが、どうしてもご家族だとか、あるいはご友人、親戚が来たということでうつってしまうということがあるので、周りの人がその方々に、やはりもっともっと守ってあげるといいますか、対策を考えていただく。そうしなければ、医療従事者の皆さん方も、高齢者施設の従事者の皆さん方も、もうこれ以上頑張れないというぐらい頑張っていただいているし、ものすごく自己犠牲をされていて、ストレスももうかなりなものですね。ですから、そうしたところ、周りが守っていただきたいということです。

(幹事社・徳島新聞社)
 もし、宣言を発出すれば、どういった中身になるか、今、どういったことを想定していますか。

(知事)
 まだ全部がフィックスになったわけではないんですが、われわれとしては大きく三つを考えています。全体の、まず総論して、例えば外出の自粛を求めるとか、あるいは会食、イベントの人数制限を考える、こうした点は考えていません。ただ、まず三つとしては、県民の皆さん方へのお願い、これは今、申し上げたような点ですね。基本的な感染防止対策、再徹底をより強化していただきたい。その意味では、やはりご自分がかからない、持ち込ませない、こうした点をということで、ワクチン接種、まだの方は是非お願いをしたいということです。また、例えば医療機関、ここを守らなければということも申し上げましたので、医療機関への負荷、こうした点についても軽減していこうということで、特に、全国的に今、負荷が掛かっているのが救急外来、こうした点について、あるいは救急車の利用。徳島ではそこまできていないんですが、全国的には救急車に乗って、途中で陽性がわかって、でも症状が軽い、また元に戻っていただくとか、あるいは病院が見つからないで30時間、ずっと止まっていたとか。こうした事例が、関東の方では多く見られるんですね。ですから、そうした場合にも、例えば徳島の場合には救急医療の電話相談、これは「#7119」というものであったり、子どもが夜間に発熱をする。「不安だ」、すぐ小児救急外来に来られたりするんですが、この前も「徳島こども医療電話相談」、「#8000」ですね。こうしたものもご用意をして、ベテランの看護師であるとか、場合によってはドクターが対応いたしますので、是非こうしたものを、まずは利用していただいて、その指示に従っていただく。それから、あとはもう先ほど申し上げたような、高齢者の方々であるとか、既往症のある方々と、例えば会食をする、あるいは歓談するといった場合には、なるべく、少し検査をお受けいただくとより安心かな。二つ目としては、やはりこの事業者の皆さん方への要請、お願いということになります。ここの場合にはやはり、経済活動が今、どんどん進んでいますので、県外出張をされる。例えば東京に行った、大阪に行った。こうした場合の帰県前の検査、こうしたものもしていただくと、会社の中に持ち込んで「クラスター」、実は会社のクラスターも「第6波」に比べると非常に増えているところなんですね。また、県として実施していかなければならないこと、こうした点について、よりその機関に要請させていただくものとしては、入院受け入れの医療機関、コロナ対応病床ですね。こうしたところ、今、12病院になっているわけですが、これの拡大であったり、あるいは宿泊療養、今、ホテル、あるいは旧海部病院など5施設あるわけなんですが、この宿泊療養施設、これらも拡充を考えています。こうした形で、あとは検査の点であるとか、あるいはなるべく自宅療養の皆さん方が不安を抱かないような、ファーストタッチをより迅速に、電話であったりSMSの拡充であったりとか、こうしたもの、これはもう一応、視野に入っているところですので、大きくこの三つ、県民の皆さん方へのお願い、また、事業者の皆さん方へのお願い、そして県が実施する取組みに対して、それぞれの相手方が必ずありますので、そうした皆様方への協力、これらを法律に基づいてさせていただくということになります。大体、今、考えている方向はそういうことになります。

(幹事社・NHK)
 NHKです。内閣との宣言に向けての協議というのはこれから始めていくということでいいんでしょうか。

(知事)
 今日です。

(幹事社・NHK)
 もう今日始めた。

(知事)
 もう発出させていただいておりまして、正式協議の。

(幹事社・NHK)
 もう正式協議が始まったということですね。

(知事)
 先ほどの本部会議をもって。内閣というか、内閣官房です。

(幹事社・NHK)
 失礼しました。内閣官房。

(知事)
 先ほどの本部会議をもってと思ってください。

(幹事社・NHK)
 わかりました。あと、アラートに関しては引き上げの状況ではないとおっしゃっていたんですが、ということは、行動制限は特にかける方針はないということでしょうか。

(知事)
 そういうことです。これは例えば、先ほど申し上げた、既に「BA.5対策強化宣言」を25道府県が行っているんですが、これらのところで、ほとんどのところで行動制限をかけていないということ。また、国の方針、これらを見た場合、ということで、先ほど、どんなことを今後、考えているんですかというご質問の冒頭で、例えば外出の自粛とか、こうしたものは考えていない。あるいは会食、イベント、人数制限、これは今の段階としては考えていないということを、まず冒頭で申し上げて、あと、対象という形で申し上げました。

(幹事社・徳島新聞社)
 徳島新聞です。先ほど、コロナの受け入れ病院の拡大ということをおっしゃっていましたが、12病院の拡大ということをおっしゃっていましたが、12病院の中で病床数を増やすのか。

(知事)
 いや、病院を増やします。増やせないかということで、今、対応しているところで、特に今、12病院というのは全部、公的公立病院なんです。民間病院が一つもないので、でき得れば、民間病院を入れることができればということで、ここはやはり、ただお願いというと難しい部分がありますから、法律に基づいてお願いをしたいということです。そこが今までハードル、非常に高かった部分がありますので、そこはチャレンジさせていただきます。それと、宿泊療養施設が今、ホテルが四つ、それから旧海部病院、五つあるんですが、やはりこれらも今、徳島市内と、それから牟岐町だけなんです。もう少し、今、全県的に患者が増えていますから。今まではどちらかというと徳島市内が非常に多い。こうした地域バランス、こうしたものもなるべく考えることができれば、こう考えています。だから、ただ単に増やすというよりも、地域のことも少し考えて、そして宿泊療養施設、これを増やすことができればと。これもなかなか難しい話なものですから、法律に基づいてさせていただければと。ということで、今回の「BA.5対策強化宣言」の、これに基づいてさせていただければということです。

(幹事社・徳島新聞社)
 今のお話の中で、病院の拡大というところで、民間病院にも協力を要請するということですが、大体、今、12ですけど、何病院ぐらいまで広げたいとか、そういうのはありますか。

(知事)
 これはなるべく、一つでも二つでも増やしていこうと、こうしたことですので。全病院、病棟というわけには、これはなかなか、通常の医療の方を受けていただいていますので、そうはなかなかいかないものですから、さあ、二つになるのか三つになるのか。相手方がある話ですから。しかも、公的公立病院ではない世界にチャレンジしようということですから、一つでも二つでも増やすことができればと、こう考えています。

(幹事社・徳島新聞社)
 関連で。法律に基づいてというのは「感染症法」ですか、「特措法」に準ずる。

(知事)
 「特措法」です。つまり、今回は「BA.5対策強化宣言」、これに基づいてということですから、「特措法」の第24条第9項、つまりお願いということです。ただ、今までは、ただ単にお願い。「いや、難しいですよ」っていうのを、今度はそのお願いが法律に基づくお願いになるということに変わるということです。

(幹事社・徳島新聞社)
 強制力はないわけですか。

(知事)
 強制力はありません。

(幹事社・徳島新聞社)
 ほか、ありませんか。なければ以上で。

(知事)
 それでは、よろしくお願いいたします。

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