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令和4年7月21日 臨時記者会見 フルテキスト版

新型コロナウイルス陽性者の確認について(説明)

(知事)
 それでは、新型コロナウイルス陽性者の確認につきまして、発表させていただきます。まず、全国の感染状況でありますが、昨日、全国の新規陽性者数、過去最多であった今月16日の11万660人をはるかに上回る15万2,536人、過去最多を更新いたしました。
 初めて2万人を超えた大阪府、また、兵庫県をはじめ、本県を除く四国3県、愛媛県1,964人、また香川県987人、高知県704人、30府県において過去最多を更新する、まさに全国において感染が急拡大をしているところであります。本県におきましても、昨日、739人、新型コロナウイルス陽性者の確認をされました。1日に公表する陽性者数、2月23日が過去最多402名、これを大幅に上回ることとなり、過去最多、こちらを更新することとなりました。本県におきましては、ゲノム解析上では、いまだBA.5への本格的な置き換わりは確認されていないところではありますが、7月5日以降100人以上、三桁台の陽性者の確認が続いており、最大確保病床使用率につきましては31.6パーセント、2日連続で30パーセント台となっているところであります。一方で、重症者用病床使用率は8パーセント、「とくしまアラート」レベル2、感染警戒「前期」の基準をまだ下回っているところではあるものの、全体的に見た場合、本県におきましても、感染拡大局面にあることは、まず間違いのないところであります。また、「クラスター」の発生傾向を見てまいりますと、4月から6月にかけては児童等利用施設と小学校、合わせて4割程度であったものが、7月は何と5割を超え、そこから親御さんなどご家族を通じまして、高齢者施設、あるいは医療機関に拡大しているものと考えられます。なお、4月から6月にかけては、児童等利用施設での発生割合が3割程度であったものが、7月は3分の2、2割程度へと低下をし、逆に小学校は3倍となっているところでありまして、先行して7月11日から児童等利用施設で行ってきた頻回検査、こうしたものが一定の効果を挙げているものと考えられまして、少し遅れて、7月16日に開始をいたしました小学校、中学校、高等学校、特別支援学校など、学校の教職員の皆様方に対する頻回検査、こちらを着実に進めることによって、感染の早期発見、早期封じ込めに努めて参ります。今月の15日、第80回徳島県新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催し、注意喚起を行う予防的な措置といたしまして、アラートを1段階引き上げさせていただき、レベル2、感染警戒「前期」へと移行したところでありますが、民間や事業者の皆様方に基本的な感染防止対策再徹底をお願いするものの、政府、あるいは政府分科会はじめ、多くの専門家の皆様方からは、現時点では行動制限は必要がないとの見解が示されておりますことから、本県におきましても、感染拡大防止と社会経済活動の両立を図るため、飲食やイベントの開催、県をまたぐ移動などにつきましては特段の行動制限、こちらをお願いする、その状況ではございません。
 
(パネル「とくしまアラート感染警戒・前期」掲示)
 
 ということで、これを第80回の(徳島県新型コロナウイルス感染症)対策本部(会議)で決めて示させていただいたものということですね。引き続き、基本的な感染防止対策の徹底をお願いしたいと。特にこの中では、夏の換気ということで、これまではこまめに換気をしてください、つまり、逆にいうと、窓を閉じて一定期間は空調をかけている。こうなりますとエアロゾル感染がどんどん広がって、瞬く間にその部屋にいる人が全滅をする、こうしたことが昨今、全国で見られるところでありますので、窓を開けながらの空調、こうした形で、常にエアロゾル感染、これを防ぐ、ここがポイントとなって参ります。またワクチン、こちらの追加接種、特に若い皆さん方にも使いやすいように、平日、夜間、また休日、予約なしで、こうした形でお受けをいただく。またどうしても、2度目、その時にモデルナで多く熱が出た、「もう嫌だ」、こうした声も、実は若い皆さん方を中心によく聞かれるんですね。ということで今回、ファイザーを集めさせていただきまして、特に県内在住の中高生の皆様方、そしてポイントは同居のご家族の皆様方につきましても、7月24日日曜日となりますが、県の大規模集団接種、「アミコ東館」4階で対応をさせていただきます。予約は不要でございます。買い物がてらでも結構ですが、是非、お寄りをいただければと思います。ただ、接種券はお持ちいただくこととなります。
 次に、各種制度ご活用を是非、ということで、薬局等で無症状の皆さん方が一般検査をお受けいただくことができます。当初は7月末までとしておりましたが、1か月延ばさせていただいて、8月末までとしているとともに、帰省前の、県独自のPCR検査、こちらも1か月延ばさせていただいているところであります。ということで今、対策の概略をお話を申し上げさせていただきました。そして、感染対策をなされていても、仮に陽性になられた場合、ご本人への最初の連絡、ファーストタッチを速やかに行わせていただきまして、そして症状や、また、基礎疾患の有無などをお聞きしたうえで、ドクターの判断によりまして入院、宿泊療養、あるいは自宅療養から療養方法を決定させていただきまして、県入院調整本部から陽性となった方にご連絡を差し上げることとなっております。「オミクロン株」の流行下では軽症、無症状の皆様方が多く、自宅療養となる方が増えておりますが、自宅療養となった場合であっても、例えば体温や症状の変化などを聞き取る毎日の健康観察、必要に応じて「サポート医師」からの電話による診察、また、食料品や衛生用品、この送付を行っておりまして、安心して療養していただける環境を整えているところであります。一方、高齢者の皆さん方を対象とした4回目のワクチン接種につきましては、新型コロナウイルスに感染した場合の重症化、入院予防効果が高く認められておりまして、また、3回目の接種が感染予防、発症予防効果も認められるところであります。県主導の大規模集団接種会場では4回目、3回目、どちらも予約なし接種を実施させていただいております。また、先ほど、少しふれさせていただきましたが、7月24日日曜日となりますが、ファイザー社によるワクチン、中高生の皆様方及び同居のご家族対象として、3回目の接種実施いたしますので、是非、接種券を持って、そして気軽にお越しいただければと思います。
 そして、最後に2点、ご報告をさせていただきます。まずはインターハイにおける感染対策についてでありまして、2年前の北関東インターハイは史上初の中止。そして昨年、北信越インターハイは無観客。四国インターハイは3年ぶりの有観客大会の準備を進めて参りました。今、「とくしまアラート」レベル2、感染警戒「前期」への引き上げを受けまして、会場地市町実行委員会及び全国高体連は、競技特性や会場、施設の状況などを踏まえまして、バレーボール、徳島では女子、及び弓道については一般観客は不可とするなど、新たな入場制限を行うことといたしました。なお、「アスティとくしま」で開催されます総合開会式、前回も、記者の皆さん方からご質問をいただきましたが、当初から参加者数、こちらを収容率の50パーセント未満と定めております。選手団の縮小や各種ガイドラインの順守などの対策を既に講じていることから、新たな入場制限を行う予定はございません。また、各競技会場では、検温、手指消毒など、基本的な感染対策を徹底するほか、2週間の健康観察や健康チェックシートの提出、また選手、監督と観客の皆さん方の動線の分離、各競技会場への医師、看護師の配置などを行い、さらに熱中症対策にも十分、配慮をさせていただき、高校生トップアスリートに最高の舞台を、何とか提供できるように、万全の体制で臨んで参れればと思います。
 次に二つ目、学校におきまして、本日から夏休みに入りました。しかし、教育委員会におきましてはアラートの引き上げ、これを受けまして、一昨日、19日、県立学校及び市町村教育委員会とオンライン会議を開催し、チェックリストによる夏休み前、夏休み中の感染対策の徹底、インターハイ直前の注意喚起、合宿や県外校との練習試合の禁止など、アラート引き上げに伴う学校活動の制限などを要請したと伺っているところであります。県内の感染急拡大と併せ、学校関係者の感染、特に、先ほど申し上げました小学校での感染急増していることから、夏休み中でも家庭での感染防止対策の徹底にご協力、またご注意いただくよう、是非、よろしくお願いを申し上げたいと存じます。私の方からは以上です。どうぞよろしくお願いいたします。

新型コロナウイルス陽性者の確認について(質疑)

(幹事社・日本経済新聞社)
 各社さん、どうぞ。

(徳島新聞社)
 徳島新聞です。今回、昨日の約300人から740人ほど急激に増えたわけですけれども、急増した要因としてどんなことが考えられるかお伺いできますか。

(知事)
 実は、これは最初から危惧をしていたんですね。それは何か。3連休です。3連休があると何が起こるか、二つ。一つは、当然のことながら多くの人たちが行き交うという、感染拡大、そうした意味での危惧と、もう一つは日曜日、祝日が連続してくるんですね。実は、全国の場合には土、日、祝日となると、ほとんどの医療機関がお休みに入る。つまり、検査を受けたくても受けられない。その皆さん方が待って、月曜日にどっと押し寄せてくる。なかなか、検査が全部スムーズにできない、じゃあ、火曜日にと、2日に分かれてくるということで、いわゆる積残し分が出てきて、それが次に反映される。つまりオンされるということなんですね。ただ、徳島の医療機関の皆さん方は非常によく頑張っていただいていて、実は土曜日、ほとんど(検査を)やってくれているんです。ですから、ほかのところのように3連休が丸々オンするという形にはならない。しかし、日曜日だけじゃなくて月曜日が祝日でしたので、この2日分が実はオンしていると。これはわれわれ、常に検査で陽性になった分について、県主導の検査と民間医療機関などからの陽性と、二つに分けてその合計で出しているんですね。大抵、県主導を、例えば1とすると、昨今の民間、例えばこの2週間ほどでは大体5倍から6倍弱、5.7倍ぐらいですが、大体、この範囲内。
 ところが、この日曜日検査分、あるいは月曜日検査分、祝日ですね。ここが非常に少ない。これらが大体、もし仮に、普通にやっていったとすると約500人。だから、通常のベースに500人乗る。ですから、先ほどご質問いただいたように、たまたま昨日発表297人、300人ですね。それに500人乗せると800人、単順に計算をすると。だから、実際のところは800人を覚悟していたんです。でも、結果は739人。しかし当然、これは次に、明日発表分に乗っている可能性があるんです。ということですから、恐らくお聞きになりたい部分で、徳島「第7波」、当然、真っ只中ですよね。ここについては少しお待ちをいただきたい。二つ。
 一つは、明日、発表の数字が一体どうなるのか、ここを見たいということ。それとゲノム解析、これが大体、火曜日発表させていただいています。これまで3週間分行った。2週間のタイムラグ、これがあるんですが、まだBA.5が3例しかない。しかし、今度の発表の分については、24分の例えば10とか、あるいは20とか、こうした可能性も無きにしも非ずということですから、明日発表の分と、そして火曜日に発表するゲノム解析、これらを併せ見て、「第7波」に徳島はもろ入っているのか、あるいは入る入り口に差し掛かっているのか。こうしたところを判断したい、こう考えています。

(徳島新聞社)
 あと、先ほど小学校で感染者が多いというお話もありましたが、そういったことが、現在の感染拡大局面、特徴といえるのでしょうか。

(知事)
 この「第6波」の時から様相が変わったということはずっと申し上げて参りました。今まで児童等利用施設、いわゆる保育所、幼稚園、認定こども園、あるいは学童、こうしたところの人はうつらないと思われていたんですね。しかし、逆にここで発生が広がって、そのまま、場合によっては無症状、あるいは軽症のまま家庭に持ち込んで、同居のお父様、お母様、おじい様、おばあ様にそれが感染をする。そして、そのお父様、お母様が、場合によっては無症状で医療機関、あるいは高齢者施設、ここへ持ち込んでしまう。普通は、例えば熱を測るんですが、無症状ですから熱がないんですね。そのまま入って拡げてしまう。実はもう最近、ほとんど、感染経路をみると子どもからうつっている。当初は、児童等利用施設、先ほど、4月から6月はメインだったんです。それが今や、学年進行といいますか、やはりご兄弟ということがありますので、今、「クラスター」の発生が小学校だけで3割超えています。つまり、4月から6月の約倍、3倍弱という感じだったんですね。ということで、感染局面が小学校に非常に拡がっているということで、実は、4月11日から児童等利用施設、あるいは高齢者施設の職員の皆さん方に、週2回の頻回検査、これをお願いしました。しかし、そうした傾向が如実に表れて参りましたので、小学校だけいくかなというのもあったんですが、やはりご兄弟、これが多くありますので、小学校、中学校、そして高等学校、特別支援学校、その教職員の皆さん方を対象として、少し、先ほど遅れてということですが、今、週2回の頻回検査、これを行わせていただいています。しかし、ちょうど今日から学校が夏休みに入りましたので、あとは主戦場がご家庭の方に移って参ります。つまり、学校で広がるという可能性は少なくなってくるということでもありますので、そこのところはご家庭での感染防止対策、ここを主眼にということで、昨日もそうした対策会議、一昨日ですか、させていただいたということで、夏休み中であっても登校することもありますし、あるいは部活で出てくるということもありますので、そうしたところで、やはり感染拡大、こうしたことが起こらないように、ここはしっかりと、各先生方にもご理解をいただくという形で今、進めています。

(NHK)
 何点かちょっとお伺いしたいんですが、まず、先ほど、感染拡大の局面に入ったというのは、いいかえれば「第7波」に県内が入ったという考えでよろしいですか。

(知事)
 ここは先ほど、2点のところで「もうしばらくお待ちをいただきたい」と申し上げました。一つは、今回、3連休を控えたということで、実は検査が積残されてきて、それが結果として火曜日発表分、あるいは水曜日発表分、そして一番ポイントは今日発表分ですね。火曜日発表は積残しになりますから、昨日、今日。ところが、昨日が大体300人、297人でありましたので、徳島の場合には土曜日、こちらが割と民間医療機関、やっていただいておりますので、要は日曜日と月曜日、祝日分が、民間のものが実は非常に少ない。大抵、県で検査の部分と、それから民間医療機関などでの検査、この2週間見てみますと、5倍から5.7倍、実は民間検査が多いですね。ところが、この日曜日、あるいは月曜日発症分ですが、報告は1日ずれますが、その分のところでやはりかなり少ない。じゃあ、それを仮に5倍から5.7倍に補正をし直すと約500人、これがいわゆる昨日の数字の、約300人に乗ると800人。つまり、800人はきてもおかしくない。それを考えると739人、それをかなり下回っていると。だから、問題は明日です。明日発表の数字がもし、例えば600人とか700人といったら、これはBA.5への置き換わりのゲノム解析の結果を見るまでもなく、これはやはりきたかと。一部、ですから、仮定の話ですが、800人引く739人、つまり61人分は積残しがある可能性もある。こうしたものを考えてみて、まずどうなるか。それともう一つは、火曜日にゲノム解析4週目、こちらが出て参ります。BA.5への置き換わり。今までは毎週1検体しか出ていない。24分の1だったものが、さあ、例えば10検体になるとか、つまり5割を超えてくるかどうか、一つのメルクマールになりますが、鳥取、島根があの急拡大をした。あれだけ少なかった島根が1,600人とか、鳥取が500人を突破するとか、こうしたものも、BA.5への置き換わりが6割といわれているんですね。ですから、そうした点、5割になるのか6割になるのか、こうした点もしっかり見て、もしそういうことがあるということであれば、これはもうまさに、徳島は「第7波」に突入していると、このようにいえるということですので、まず最初の端緒は、明日発表分が一体いくらになるのか。そして、火曜日に発表させていただくゲノム解析の数字が一体どうなるのか。これらを総合的に見て判断をさせていただければと、こう考えています。

(NHK)
 続けて、あと二つなんですが、現在、確保病床使用率が3割を超えている、現在の医療の現状をどう見ていらっしゃるのかというのと、あとは、これだけ、今日1日、最大の患者者数が出た中で、県民に対して、改めて注意喚起を呼びかけていただきたいと思います。

(知事)
 まず、病床の確保、2日連続で30パーセントを超えて、今日が31.6パーセントということになります。例えば、今日発表で739人、どのくらいの方がドクターの判断で入院をされたのか。実は10人です。確かに、これまでで10人は割と多い。ですが、かつての「第5波」までから考えると、かなり、異次元に少ないという形なんですね。しかし、どうして3割まできているのかというと、実は退院もされているんですが、宿泊療養などから回ってくるという方々も、実はおられるということがあって、結果、じわりじわりと、実は(最大確保病床使用)率が上がってきている。しかし、そうした出入りがある中で、今、2日連続で、ようやく30パーセントの一番少ないところ、昨日が30.0パーセントということですので、もうしばらく、ここの部分は若干の余裕があるのではないかと、このように思います。そして、もう一つ重要なのが、やはり重症者をいかにケアしていくのか。2日連続で8.0パーセント、お二人が入られています。ただ、実際にはその方、お二人の症状を見てまいりますと、別の、いわゆる基礎疾患が非常に重い。その方が、たまたまコロナにもかかった、こうしたパターンがありますので、もう少し冷静に見ていく必要はあるのかな、こう考えています。

(NHK)
 あと、県民に呼びかけをして。

(知事)
 そして、県民の皆様方におかれましても、確かに739人、衝撃的な数字だとお思いかもしれませんが、今、申し上げたように、3連休を経て検査の積残し、こうした点もあって、当然のことながらそれは増えてくると。そういう中で、やはり基本的な感染防止対策、これをしっかり行っていただく。そうする中で、社会経済活動といったもの、これをやはり着実に上げていく。これが今の日本の置かれた状況でありますので、確かに暑い中、これからまた、8月を控えてもっともっと暑くなる。空調を、締め切ってではなく窓を少し開けながらの空調、ご家庭でも職場でも、あるいはさまざまなイベント会場、あるいは飲食の場などにおいてもエアロゾル感染を防いでいく、これが一番のポイントとなりますので、是非、こうした点について。また、マスクを上手く使えるのであれば、そこのところをうまく活用をしていただく。というのは、やはり子どもたち、注意しないと熱中症にかかってしまいますので、実は熱中症になる場合の方が、今のこのコロナの状況を見ると重症化してしまうということになりますから、ここのところのマスクの使い方といったものも、上手に対応していただければと思っています。

(幹事社・読売新聞社)
 読売新聞です。明日も、仮に感染者が多かった場合、そういう時に、現時点では県民や事業者への特段の行動制限は設けていらっしゃらないですが、感染者数が多くなった場合はご検討されるんでしょうか。

(知事)
 これは、先ほどのご質問は、行動制限をするのかしないのかというご質問ではなくて、徳島が「第7波」に入ったか入っていないのか、こういうご質問だったんですね。多くのところは確かに置き換わりが、ゲノム解析でも出ているということ。それから、感染者が爆発的に増えているということから「第7波」に入っている。しかし、政府、あるいは政府分科会からは、現段階として行動制限を求めるものではない、こういった状況ということですので、うちの場合はその一歩手前、よそとちょっと違っているんですね、全国とは。果たして「第7波」に入っているのか、入っていないのか、そうした点、これを明らかにしたい、こういうことになりますので、当然、行動制限、冒頭にも申し上げたように、今の段階でそれを行うという基準には、国から見ると、恐らく徳島の場合には、ほかの地域よりも少し、さらに行動制限しないエリアということになるかと思います。

(徳島新聞社)
 徳島新聞です。最近、感染者が増えて、自宅療養者というのもかなり増えてきていると思いますが、ここへの対応、保健所からの健康観察であったり、食料品とかを送られていると思いますが、そこら辺の対応は十分、できている。

(知事)
 これも実は、冒頭に申し上げました。当然のことながら、数が増えてくれば、まずはファーストコンタクト、これが遅れてくるということがあるんですが、まずはここを着実に行う。そして、健康観察を行う。もし、体調が思わしくないというリターンがあるのであれば、これはドクター、「かかりつけ医」で、あるいは医師会が対応してくれている「サポート医」、こうした皆さん方が対応を、今もしていただいております。そして、やはり生活必要物資、食べ物であるとか生理用品、そうしたものについても直ちに、それを発送している。当然、そこの部分について、これだけ療養者が増えてくるわけですから、サポートの県の職員、こうしたものも増強していくという形で、今の対応については、十分に対応できているということになります。

(幹事社・日本経済新聞社)
 日経、管野です。しつこいんですが、数字に絡んだ話をもう一度伺いたい。先ほど、「第7波」に絡んで二つのポイント、明日の数字、それから、来週火曜日のゲノム解析、BA.5の比率が5割を超えるかどうか、注目点だと。もう一つの数字で伺いたいのが「とくしまアラート」に関してですけれども、感染警戒の、今、「前期」となりましたけれども、「後期」の基準として最大確保病床の35パーセントという数字があります。そこも近づいていると思われますが、35パーセントを超えた時点で「とくしまアラート」を見直すという動きに、県として直結するのかどうか。そのあたりの見通しを。

(知事)
 これまでも申し上げているように、今、アラートはもうシンプルに二つの指標ということになっています。一つが今、ご質問のあった最大確保病床の使用率、そしてもう一つ、実は、これが多いんですね。つまり重症者用病床の使用率、ここが急増して、例えば今の感染警戒レベル2ですが、「前期」指定をさせていただいておりますが、重症者用の、いわゆる使用率については15パーセント以上が「前期」なんですね。ですから、この二つが普通はアンドになるというのが、実は発動要因。しかし、実はまだ「前期」に達していないということで、本来だったらまだ「前期」を指定しなくてもいいんですが、徳島県の専門家会議の皆さん方にお諮りをしたところ、前回、「第6波」の時もそうだったんですが、県民の皆様方、あるいは事業者の皆様方への予防的な措置として、早めに、ここはやはりアラートレベル2、「前期」を出すべきだということで今、出していると。ですから、まだレベル2の要件を満たしているわけではない。ということですから、確かに最大確保病床レベル2「後期」は35パーセント以上なんですが、重症者用の病床については、実は(レベル2「前期」の15パーセントに対して)その倍の30パーセント。ですから、こうした点を考えると、「後期」発動ということは、まだまだないのではないか、こう考えます。

(幹事社・日本経済新聞社)
 最大確保病床の35パーセントを超えた時点で、単純に引き上げるということにはならない。

(知事)
 そうです。もともとそれが発動要件ではありませんので。もし、これがアンドできた場合ですね。35パーセント、最大確保病床がきて、重症者用の病床使用率が30パーセント以上、そうした場合であれば、総合的判断という言葉を常に使いますが、当然、自動的に、これは「後期」発動ということになります。

(徳島新聞社)
 感染者数の増加に伴って、県庁内の業務も多忙化しているかと思いますが、職員体制の強化というか、増強についてはどのような対応をしていますか。

(知事)
 これについてはもう既に「第6波」、「第5波」、さまざまな経験を積んできておりますので、先ほどもご質問もあった、まず、一番重要なのが自宅療養、この皆さん方へのファーストコンタクト、あるいは健康観察、そして必要物資の配送、こうしたことが大変重要になって参りますので、それに合う形で今、対応をさせていただいておりまして、お答えしたように、今のところ十分対応はできている、こういう状況です。

(幹事社・読売新聞社)
 ございませんか。では、これで。

(知事)
 それでは、よろしくお願いいたします。

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徳島県 知事戦略公室
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