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令和4年5月22日 臨時記者会見 フルテキスト版

第79回「徳島県新型コロナウイルス感染症対策本部会議」の開催結果について(説明)

(知事)
 それでは、第79回「徳島県新型コロナウイルス感染症対策本部会議」を今日、開催いたしましたので、その結果などについて発表させていただきます。
 今年のゴールデンウイーク後は、全国同様、本県におきましても感染の再拡大の傾向が見られたところでありまして、本日、(5月)22日、日曜日の新規感染者数は133名でありまして、直近1週間の新規感染者数の今週と先週との比、1.07と、5月13日の金曜日には、この数字が2.64、ピークになったわけでありますが、その後、減少傾向が続いており、感染拡大については収束に向かいつつあるといっても過言でないところであります。また、最大確保病床使用率につきましても、(5月)17日の火曜日、17.5パーセントとなったのち、本日は13.3パーセント、5日連続で15パーセントを下回っているところでありますが、一方でクラスターにつきましては、昨日、21日まで7日連続で、合計17件が新規認定なされており、しかも、その内容が、児童等利用施設、学校、高齢者施設、これらに関連したものでありまして、大型連休後に感染が家庭内から広がっている状況が、見て取ることができます。
 本県では本日までを「大型連休明け・感染拡大抑止期間」として、早め、早めの対策を講じてきた結果、全国的に見ても感染拡大は比較的ゆるやかでありますが、今後とも、気を緩めることなく対策を講じていく必要があります。しかし、その一方で、政府は来月から入国者数の上限を引き上げるなど、水際対策を段階的に緩和していくとしておりまして、そうした意味では、本県におきましても感染の再拡大を警戒しつつも、社会経済活動の回復、こちらへ重点を移していくべき時期に差し掛かったのではないか、このように考えております。こうしたことを踏まえまして、本日、第79回「徳島県新型コロナウイルス感染症対策本部会議」を開催させていただきました。そこで、まず1番目、県民の皆さんに対する感染対策などへのご協力のお願いについてであります。
 
(パネル「とくしまアラート・感染観察」掲示)
 
 こちらにありますように、県民の皆さんには、まずは基本的な感染防止対策再確認を、是非、よろしくお願い申し上げます。「アフターコロナ」、しっかりと俯瞰していただきまして、社会経済活動の回復を目指していただければと思います。ここで1点、マスクの着用について、政府の方から、必ずしも着用を必要としない場合と着用を奨励する場合、この二つが、屋外、屋内ともに示されているところでありますので、こうした新たな観点につきましても、是非、ご確認をよろしくお願い申し上げたいと思います。
 そして、大きな2番目としては「うつさない」、「うつらない」行動を、是非取っていただきたいということで、徳島県独自の、移動前など、PCRの無料での検査、こちらを推奨させていただいておりまして、例えば、これは全国的な制度でありますが、薬局等での一般検査、無料のもの。もちろん、これは無症状の人たちだけということですが。また、徳島独自の帰省前のPCR検査、これも無料でありますが、5月末までとしていたものを、6月末まで延長いたしましたので、是非、積極的にご活用いただきたいと思います。
 また、学校に、あるいは児童等利用施設に行かれる場合、あるいは外出の場合もそうでありますが、ご本人の体調、ここに主眼を置く、当然のことですが、しかし、先ほども申し上げたように、家庭内感染からそれぞれの施設に持ち込まれているということが、非常に顕著に出ておりますので、そうしたことを考えると、ご本人が、例えば体調に異変がない、熱がないといっても、同居のご家族が、どうも体調おかしい、すぐれないといった場合には、やはり一定の感染を疑う必要があるわけでありますので、ご本人はもとよりのこと、家庭内で少しでも体調の悪い方がおられる場合についても、是非ご注意をいただきたいと思います。
 また、ワクチン接種、こちらも、特に若い世代の皆さん、あるいは現役世代の皆さん方、比較的低い傾向があります。そこで、この皆さん方が受けやすくするために、県主導の大規模集団接種、アスティなどで行っているものでありますが、平日夜間、あるいは休日に実施をしておりますが、平日の夜間を増やしていければと。また、予約なしでの接種、こうした点についても、意を用いているところであります。
 また、感染リスクを回避しながらも社会経済活動を回復していく。そのためには、飲食、宿泊などにつきましては、感染対策にご協力をいただいている「コロナ対策三ッ星店」、このマークですね、すだちをすぱっと割ったマークですが、こうしたところ、是非積極的に。また、イベントにつきましても、「ワクチン検査パッケージ」という言葉がありますが、こうした対応をしっかりと行っていただきたいと思います。
 次に、2番目として高齢者施設などにおける集中的な検査についてであります。重症化リスクの高い方が入所をされる高齢者施設などでは、5月9日から本日までの2週間、抗原検査キットによる週2回の頻回検査を職員の皆様方にさせていただきました。そして、この検査によって7施設7名の陽性者を確認し、結果として、感染拡大を防ぐことができることとなりました。ということで、こちらにありますように、今後の対策であります。
 
(パネル「高齢者施設等における集中的な検査」掲示)
 
 ゴールデンウイーク後、やはり、先ほど申し上げたように、小学校以下の児童の皆さん方の感染が増加をすることから、家庭内からこれらの施設内に持ち込まれている例が非常に高いということで、5月23日月曜日から、6月5日日曜日までの2週間、感染が増加をしている、この小学校6年生以下の子どもさんを養育されている職員の皆様方に対し、週2回の頻回検査、こちらを、希望の皆様方に実施をしていただくことといたします。次に、今度は児童等利用施設、こちらに移って参ります。
 
(パネル「児童等利用施設・感染防止対策の強化」掲示)
 
 この児童等利用施設、こちらにもありますように、幼稚園、保育所、認定こども園、放課後児童クラブ、障がい児通所施設などでありますが、こちらにつきましても、今、感染全体が、低年齢の児童の感染が増加している、こうした点から、希望される児童等利用施設の皆様方に、抗原定性検査キット配布をさせていただきまして、こちらも、小学生以下の子どもさんを養育される職員の皆さん方への頻回検査、やはり5月23日から6月5日までの2週間、対応させていただくとともに、今回の期間中に、各施設の方からクラスターが多く出たわけでありますが、「チェックリストがあるとありがたいな」、このようなご要請をいただきました。そこで、「(新型コロナウイルス)感染症対策ガイドライン」に基づくチェックリスト、こちらを新たに作成させていただきまして、施設の方に配布させていただきたいと考えております。次に、今度は学校における感染防止対策についてであります。こちらを少しご覧いただきたいと思います。
 
(パネル「学校や家庭での感染防止対策をお願いします」掲示)
 
 これは、保護者の皆様方にもお配りしようというものでありますので、少し細かい形となっております。こちらにもありますように、先ほど、学校でもクラスターがたくさん出たと、こうした点を申し上げました。ここにありますように、実は小学校、中学校、高等学校の陽性者数、ゴールデンウイーク前、4月15日から27日の2週間と比較して、今、1日当たりおよそ2倍となっているんですね。ということで、本人、あるいは同居のご家族に症状がある場合の登校を控えていただく。また、引き続きの基本的な感染防止対策、これらをお願いしようというものでありまして、こちらが、ゴールデンウイーク後の小、中高生の陽性者数、その推移であります。そして、できる限り、「動画がわかりやすい」というお声をいただいておりますので、動画を参考に、家庭内で感染対策をお願いするために、二次元コードをご用意させていただいておりますので、是非、ご活用をよろしくお願い申し上げたいと思います。ということで、今、学校関係の点に(ついて)申し上げたところでありますが、特にこの中でも1点、運動部の活動に起因するクラスターが、やはりこれも多く発生をしていたんですね。そこで、教育委員会におきましては、高校総体前の感染対策の徹底といたしまして、5月16日から18日までの間、県総体出場予定校を対象といたしまして、学校訪問チーム、こちらを巡回訪問、実施をいたしました。その際、学校から強い希望がございました検査キットのさらなる活用に向けまして、今回の5月補正予算を活用して、この検査キットの追加配布を行わせていただきたいと思います。
 次に、今度はワクチン接種の促進についてであります。4回目の接種、あるいは3回目接種を希望する県民の皆様方に、接種機会を幅広く提供するため、県主導の大規模集団接種を、6月も実施させていただきます。その日程を、こちら。
 
(パネル「県主導の大規模集団接種」掲示)
 
 とりまとめさせていただいております。今回の部分については、全ての会場で3回目接種、4回目接種が可能となります。なお、もし接種券がお手元にあれば、予約なしでの接種可能となります。ということで、県央部については「アスティとくしま」となりまして、先ほども申し上げた若い世代、現役世代の皆様方にもどんどん受けていただくために、夜間の部分をかなり増やさせていただいています。また、お休みの日としても、土曜日、日曜日、こちらも十分ご用意をさせていただいております。また、県南部におきましては、「小松島ショッピングプラザルピア」、あるいは「阿南市スポーツ総合センター」を土日に。また、県西部においては「県立西部防災館」、こちらは土曜日にということでご用意をしておりまして、ただ、それぞれどこでもお受けいただくことが可能となっております。
 次に「アフターコロナ」に向けた取組みの加速についてであります。本県では、国の「(原油価格・物価高騰等)総合緊急対策」に即応して、6月の定例県議会、こちらを待つことなく、県議会にご理解をいただき、5月の臨時会開催いただきまして、緊急の対策として、総額36億円、5月の補正予算編成をいたしたところであります。この中で、まず経済活動の回復を目指していく取組みということで、まずは「経済変動対策資金・物価高騰緊急対策枠」の新設についてであります。ということで、こちら。
 
(パネル「経済変動対策資金・物価高騰緊急対策枠の新設」掲示)
 
 これまでの経済変動対策、例えばウクライナ情勢対応というものもご用意させていただきましたが、大きなポイントとしては、保証料率を一気に、年0.2パーセントと引き下げさせていただくとともに、既往の県の制度融資、それを借り換え可能とさせていただきます。実施の時期については、6月1日からということになりますので、どうぞご活用を、よろしくお願い申し上げたいと思います。また、次に「徳島県事業継続応援金」についてであります。
 
(パネル「徳島県事業継続応援金」掲示)
 
 こちらにつきましても、非常に多くの皆様方にご応募いただき、特に、全国知事会から繰り返しの提言で実現いたしました国の「事業復活支援金」、徳島の場合には併給可とさせていただいております。ということで、昨日、5月21日の土曜日時点で申請をいただいておりますのは1万2,526件。金額に直しますと、32憶9,562万円。今回、5月の補正で10億を追加させていただきました。それでも現在、予算全体の84.1パーセントの申請をいただいております。なお、大体、審査を終えて全体で10日でお出しをするということで、既に審査を終え、支給をさせていただいた分については、1万1,215件、29憶4,659万円となっているところであります。また、国の「事業復活支援金」との併給、こちらも95パーセント、皆様方が活用いただいて、併給も94パーセントぐらいとなっております。なお、申請期限が5月31日までとなっておりますので、その意味ではあと10日ということですから、是非、まだ申請をされていない、そして要件に該当する皆様方については、ふるってご申請をいただきたい。そして、事業の継続よろしくお願い申し上げたいと思います。そして、次に、今度は旅行の関係ですね。「みんなで!とくしま応援割」、こちらについてであります。
 
(パネル「みんなで!とくしま応援割の期間延長」掲示)
 
 こちら、当初は徳島県の施設を県民の皆さんだけというものから、全国知事会が提言をし、隣接の地域、ブロックでということで、今では対象がこれだけ広がっています。この緑のところ。四国の他の3県、中国地方の山口県、岡山県、鳥取県。そして、隣接地域ということで和歌山県。5月22日現在では、これらが対象となっております。そして、この度、国の方からさらにこの期間の延長が、ということで、今までは5月31日まで、つまり6月1日チェックアウト分までなっておりましたが、今回、1か月延びて6月30日まで、つまり7月1日チェックアウト分までと。助成の内容レビューをさせていただきますと、宿泊、日帰りOKということで、旅行代金の2分の1、1泊お一人当たり5,000円を上限。さらにこれに「とくしま周遊クーポン」がつきます。旅行代金に応じて、1泊についてお一人上限2,000円ということであります。ただし、助成に要件が課されています。県民の皆さんが徳島県内を旅行される場合には、2回目までのワクチン接種証明書、または、検査証明書における陰性証明の提示。隣接県、他のブロック旅行する場合、あるいは向こうから来ていただく場合については、ワクチン接種証明書は3回目まで終えたものを、または、検査証明書における陰性証明の提示、こちらが必要となります。ということで、こちら、旅行についても「なかなかコロナで、非常に大変だよ」という皆さん方、是非、こちらをご活用いただければと思います。
 また、今回の5月の補正予算では、農林漁業者の皆様方への支援、こちらについてもご用意をさせていただいております。
 
(パネル「農林漁業者への県独自の新たな支援」掲示)
 
 こちらは大きく分けると二つに分かれます。一つは、国のセーフティネットがあって、今回、各団体の方から「もっとその充実を」という提言をいただいたものでありますので、その提言の部分を政策にして、4月13日、国に、金子農林水産大臣に申し入れをさせていただきましたが、実現をしなかったものについても、まずは当面、県が国に成り代わって、その支援を行ったものがこちら。
 例えば、施設園芸(農業)の場合の「(施設園芸)燃油(等価格高騰緊急)対策(事業)、あるいは「配合飼料価格高騰緊急対策(事業)」、また、「漁業用燃油価格高騰緊急対策(事業)」。また、「セーフティネットがないので是非作ってもらいたい」、そして、政策提言をしたもののできなかった、この点については、国に成り代わって、県の方でそのセーフティネットを作らせていただいたもの。例えば、「施設園芸(燃油等価格高騰緊急対策事業)」のLPガスを使う場合。また、林業などにつきましては、県有林はもとよりのことでありますが、民有林の主伐、これを促進していこうと。今、「ウッドショック」という言葉も聞かれたと思いますが、さらにロシア材などの禁輸、これがありましたので、国産材、こちらに今、主軸が移ってきているところでありますので、こちらをどんどん切り出していただこうというもの。また、切り出されたものを製品化するためには、中小製材工場では乾燥をする施設、これが必要となりますので、その場合に対してのご支援も用意をさせていただいております。ということで、以上、対策申し上げてきたところであります。さらに、これに加えて、もう一つは、県民の皆様方への支援ということで、生活がなかなか厳しい、こうした皆様方に対して対策、こちらもご用意させていただいておりまして。
 
(パネル「ウィズコロナからアフターコロナへ」掲示)
 
 県民生活への支援、低所得の皆様方のひとり親世帯へ「生活支援特別給付金」、児童お一人当たり5万円の給付。あるいは「生活福祉資金」、「自立支援金」、こうしたものについても、受付の期間が8月末までへと、延長となっているところでありまして、「ウィズコロナ」から「アフターコロナ」へと、県としてもしっかりと、国の対策も活用しながら、県独自でも支援策をご用意させていただいております。私の方からは以上です。どうぞよろしくお願いをいたします。

第79回「徳島県新型コロナウイルス感染症対策本部会議」の開催結果について(質疑)

(幹事社・朝日新聞社)
 幹事社、朝日新聞です。一つだけ、先に私の方から。厚生労働省のマスク着用の新しい指針について、知事自身の評価、お考えはありますか。これは妥当だと思われるのか。県民いろいろ、受け止めはあると思うんです。マスクをつけるか、つけないか。そのあたり、知事自身のご判断はありますか。

(知事)
 さすがに、今、非常に暑くなってきておりまして、そうした意味では、熱中症対策、こうした点から考えると、そろそろ、今の感染状況を考えると、あるいは強毒性から弱毒へということを考えると、転換をする時期に来ているのではないか、このように思っております。そして、先ほども少し、県民の皆様方へということで、屋内、屋外、それぞれに分ける形での対策、こちらをご用意させていただいたところでもあります。ということで、こちらの部分ですね。せっかくですので、こちら。
 
(パネル「とくしまアラート・感染観察」掲示)
 
 こうした点についても、それぞれエビデンスのある話でもありますので、できる限り、ただ、今、ここに書かれている分だけだと、ちょっと迷う部分もあるのではないかと思いますので、これからも、全国知事会においてもそうでありますが、国にしっかりと、もっとわかりやすいガイドラインであったり、あるいはそれぞれの場面、場面の様子、あるいは、その時に子どもなのか、高齢者なのか、あるいはそれ以外の一般の方なのかといった点も、やはり必要になってくるのではないかと思いますので、今は、大体こうしたマスクの着用について、転換点を今、迎えたということを、まずしっかりと国民の皆さん方にも知っていただいて、大体、屋内、屋外、こうしたものが分かれるとともに、必ずしも着用を必要としない場合と、どちらかというと着用を奨励する場合、こうした点に場合分けがなされておりますので、こうした点についても、最大の関心を持っていただければと。我々もなるべく分かりやすい形に努めていければと、このように考えています。

(幹事社・朝日新聞社)
 ありがとうございました。では、各社お願いします。では、特に追加質問がないようですので、これで。

(知事)
 それでは、よろしくお願いします。ありがとうございました。

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