文字サイズ

やさしいブラウザ・クラウド版はこちらからご利用下さい

令和4年5月13日 定例記者会見 フルテキスト版

「とくしまバーチャルパビリオン」のプレオープンについて(説明)

(知事)
 それでは、私の方から今日は3点、発表をさせていただきます。
 まず、「とくしまバーチャルパビリオン」のプレオープンについてであります。開幕まであと3年を切りました「大阪・関西万博」。1970年、あの岡本太郎さんの「太陽の塔」で有名な「大阪万博」とは異なりまして、関西広域連合あげて誘致に取り組み、実現したものでありまして、徳島県も関西広域連合のチャーターメンバーとしてドイツへの積極的なロビー活動をはじめ、誘致活動の一翼を担って参りました。万博は徳島の魅力を国内外に発信するとともに、新たな人の流れを呼び込むための千載一遇のチャンスでもあります。このため、本県では「産学官金労言」各界の参画のもと、本年1月に立ち上げました「『大阪・関西万博』とくしま挙県一致協議会」や、県議会においてご論議賜りまして、「万博は『ゲートウェイ』、徳島『まるごとパビリオン』~県民が参画し、県民が創る万博~」をコンセプトとする取組方針を策定いたしまして、県の総力を挙げた万博に向けてスタートを切ったところであります。この万博による効果を最大限に発現させ、社会経済活動の発展につなげていくためには、早い段階からの機運醸成の取組みがまさに重要となって参ります。
 本県におきましては、開幕に先行した情報発信といたしまして、最先端のAR、VR技術によるインターネット上の三次元、仮想交流空間「メタバース」を活用いたしました「とくしまバーチャルパビリオン」を構築し、本日5月13日金曜日、午後からプレオープンすることといたします。このバーチャルパビリオンにつきましては、人形浄瑠璃や襖からくりなどを上演する劇場と、阿波おどりの桟敷をイメージした仮想空間となっております。プレオープンの段階では、パビリオン内でのユーザー同士でのアバターによる交流をはじめ、大型マルチディスプレイによる徳島の魅力を伝えるPR映像の放映、世界初営業運行DMVへのバーチャル乗車体験といった機能を備えたものとなっております。今後、他のメタバースや関連サイトからの入口も増設させていただきまして、仮想空間上でのゲートウェイ機能を強化していくとともに、県民の皆様方のご意見も賜りながらコンテンツの充実を図る、いわば「進化するバーチャルパビリオン」として運用をいたして参ります。ここで、口で言っているだけではわかりませんので、「とくしまバーチャルパビリオン」を体験できるデモ映像、制作させていただいておりますので、皆様方に、少しの時間ではありますがご覧いただきたいと思います。
 
(「デモ映像」放映)
 
 と、30秒ほどですが。この「とくしまバーチャルパビリオン」につきましては、専用のアプリをダウンロードしていただきまして、スマートフォン、あるいはタブレット型端末からご覧いただけるほか、VRゴーグルを活用することで、より臨場感のある体験をお楽しみいただくことができます。また、この度、プレオープンに合わせまして、本日の午後から5月末までの間、万代庁舎1階、すだちくんテラスでVRゴーグルを使ってバーチャルパビリオンを体験できる展示を行いますとともに、県庁見学と合わせ、施策のご紹介をするミニ講座に取り入れるなど、多くの方にメタバースに触れていただけるよう取り組んで参ります。今後は、「とくしまバーチャルパビリオン」をさらに進化させ、未来技術のショーケースである「大阪・関西万博」の舞台で、リアル、バーチャル両面から、徳島の魅力を大いに発信できるよう、積極果敢にチャレンジを進めて参ります。

徳島発の政策提言(5月)について(説明)

 次に2番目、徳島発の政策提言についてであります。現在、わが国では長期化する新型コロナウイルス感染症をはじめ、人口減少、災害列島、三つの国難に加え、まさか起こるとは思っていなかったロシアのウクライナ侵攻、これによる物価高騰など、新たな課題に直面しております。こうした中、国におきましては、(新型コロナウイルス感染症)感染拡大防止の取組みに加え、「デジタル田園都市国家構想」や、「原油価格・物価高騰等総合緊急対策」の推進など、これらの課題に、積極的かつ機動的に対応をしているところであります。
 そこで、本県におきましても、県民の皆様方の暮らしと命、そして業と雇用を守る取組みを強力に推進するとともに、「アフターコロナ」はもとよりのこと、「東京オリ・パラ」後の新たなマイルストーンである2025年「大阪・関西万博」を見据え、GX、DX、二つのXの推進エンジンに、三つの国難打破へと積極果敢に挑戦を展開しているところであります。世界情勢が激変する中、持続可能な社会を実現していくためには、地方への新たな人の流れの加速、また「防災・減災、国土強靭化のための5か年加速化対策」によります安全、安心の確保など、新次元の分散型国土の創出に向け、国と地方が緊密に連携し、既成概念に捕らわれない新たな制度創造や、事業の実装化に取組んでいくことが、まさに不可欠となります。そこで、令和5年度の政府予算編成に合わせ、「知恵は地方にあり」との気概と徹底した現場主義、国民目線のもと、「ポストコロナ時代」におけるSDGs実装への処方箋として、徳島発の政策提言、取りまとめたところであります。少しその中身をご紹介いたして参ります。今回は三つの国難と二つの推進エンジン、計五つの分野にまとめているところであります。
 その項目ごと、主に申し上げて参りますと、まず1番目は、「新型コロナを乗り越え『ポストコロナ』新時代の創出」、といたしまして、「『2025年大阪・関西万博』を契機とした『未来社会』の実現について」、といった11項目。
 二つ目は、「『人口減少』の克服へ『持続可能な社会』の実現」といたしまして、「『こどもまんなか社会』の実現に向けた『こども家庭』支援の充実について」、といった18項目。
 三つ目として、「『災害列島』を迎え撃つ『国土強靭化』の更なる加速」、といたしまして、「『新次元の分散型国土』を創出する社会基盤整備のさらなる加速について」、など9項目。
 四つ目は、「推進エンジン『GX』によるカーボンニュートラルの実現」といたしまして、「『脱炭素社会』実現に向けた取組みの加速について」、など6項目。
 そして五つ目は、「推進エンジン『DX』による『「デジタル田園都市国家構想」の実現」といたしまして、「『デジタル田園都市国家構想』の推進による、誰一人取り残されない『デジタル社会』の実現について」、など8項目。
 以上、合わせて52項目、提言を行なうものであります。具体的な提言活動につきましては、まず、来る5月20日、金曜日となりますが、ここを軸として、私自身が各省庁の大臣など、いわゆる政務三役などに対しましてしっかりと提言をするとともに、政府与党に対しても提言をさせていただきます。

野生イノシシに対する「豚熱・経口ワクチン」の散布について(説明)

 次に3番目、野生イノシシに対する「豚熱・経口ワクチン」の散布についてであります。豚熱につきましては、未だ東日本中心に養豚場での発生及び感染拡大が続き、感染源の一つとして、野生イノシシの介在が疑われるところであります。本県におきましてはこれまで、県内養豚場に対しまして、防疫指導の徹底、あるいは飼育豚へのワクチン接種、県東部地域を中心とした野生イノシシ監視の強化など、防疫対策の徹底を図ってきたところであります。こうした状況の中、昨年の末、12月31日、淡路島の西端、南あわじ市まで野生イノシシの豚熱感染が拡大。本県への侵入リスク、一段と高まったことを受けまして、直ちに関係機関連携のもと、野生イノシシ対策について検討し、その結果、先手、先手の対策として、野生イノシシに対する「豚熱・経口ワクチン」の散布に取り組むことといたしました。少し具体的に申し上げて参りますと、2月28日、県、徳島県猟友会、鳴門市などを構成員とする「徳島県豚熱感染拡大防止対策協議会」を設立いたしました。その後、国が定める指針に基づき、国との協議も重ねながら、4月4日、県の実施計画を策定いたしました。この度、関係機関との間で実施への諸準備整いましたことから、5月24日より、「豚熱・経口ワクチン」の散布開始をいたします、ということで、こちら。
 
(パネル「豚熱経口ワクチン散布計画」掲示)
 
 これが散布計画ということで、これが経口ワクチン。トウモロコシなどで覆った液体ワクチン。イノシシからとってみると食べ物、えさとしか思えないですね。これを食べてもらってワクチン摂取をするということで、こちらが令和4年度の計画。第1期と第2期に分け、それぞれ2回ずつ散布をさせていただきます。そして散布エリアということになります。散布の個数につきましては、1カ所、1回当たり20個散布することといたしておりますので、本年度の総数としては1,120個。こちらにつきましては全体、14カ所、1カ所に20(個)、そして4回に分けてとご説明を申し上げましたので、20掛ける4掛ける14イコール1,120(個)、こういう計算になります。なお、経口ワクチンの安全性につきましては、国の食品安全委員会におきまして、イノシシ肉の安全性を評価されておりますので、他の動物が仮に摂取した場合も影響はございません。
 
(パネル「山林等へ入られる皆さまへ」掲示)
 
 ということで、山林などへ入られる皆様方への注意喚起ということでありまして、もしその経口ワクチンを見つけても触らないでいただきたいと。イノシシに食べてもらわないと困りますので。そして、仮に人、ペットが接触した場合にも影響があるわけではないです。イノシシに、とにかく摂取してもらうために、触らないでいただきたい、こういうことであります。それともう一つ注意していただくのは、イノシシを招いてしまうということ。これを防ぐための、野生のイノシシのえさとなる残飯、必ず放置せずにお持ち帰りいただきたい。あと、下山後、靴の底の泥、是非、落としていただければと思います。ということで、山林などに入られる皆様方にも協力をお願いいたしたいと思います。どうぞよろしくお願いをいたします。
 最後1点、こちらは報告事項となります。令和4年ゴールデンウイーク期間中の入込客などについてであります。去る5月10日、火曜日に公表させていただきましたゴールデンウイーク期間中の入込客の状況について、特に宿泊施設の稼働状況や県内公共交通の利用状況を追加してご報告をさせていただきます。コロナの会見、あるいは(徳島県新型コロナウイルス感染症)対策本部(会議)の会見の時にも、記者の皆さん方から「データを出してほしい」というお話もいただきましたので、それを受ける形でもあります。まず、本年の県内主要観光施設18施設の、4月29日から5月8日までの、10日間の入込客数27万4,281人で、1日当たりの入込客数は2万7,493人となり、特殊要因のなかった平成30年と比較いたしますと、73.5パーセントとなっております。主な施設の状況。「大塚国際美術館」が115.5パーセント。「阿波おどり会館」が97.9パーセント。「あすたむらんど徳島」が92パーセントとなり、京阪神地方から近く、また四国の玄関口となっている鳴門エリア付近を中心に、増加、あるいは横ばいとなっております。また、県内の主要宿泊施設への聞き取りによりますと、4月29日から5月5日まで、9割以上の稼働率。「県外からの来客が多く、大変にぎわっていた」とのお声も頂戴しております。
 県内の公共交通利用状況につきましては、各関係機関によりますと、まず神戸淡路鳴門自動車道では前年度比1.9倍、こちらの通行量。また、高速バス、これは徳島バスの全路線、こちらは3.8倍。航空機、東京便、JALとANAの合計で3.1倍となっておりまして、特に高速バス、飛行機といった公共交通の利用が、帰省や観光需要によりまして、昨年からは大幅に増加をいたしております。さらに、初めてのゴールデンウイークを迎えたDMVにつきましては、4月29日から5月8日までの10日間で2,425人。DMV導入前の平成30年度と比較いたしますと、同期比で2.7倍となっておりまして、わずか10日間で年間乗車数の約1割、ご利用をいただきました。また、乗車収入及びグッズ販売など収入が、運行開始後の約2ヶ月間で、導入前の年間収入を上回ったところであります。今後につきましても、団体予約、現在、順調に入っているところでありまして、地域への波及効果が期待されているところであります。
 県内の観光施設、宿泊施設、公共交通機関、いずれもコロナ禍前の水準にはまだ至っていないものの、回復傾向にある、このように思えるのではないかと思います。なお、「みんなで!とくしま応援割」につきましては、ゴールデンウイーク明け、5月9日月曜日から新たに和歌山県、鳥取県を助成対象に加え、本県を含め、7県の皆様方を対象に、5月31日火曜日まで実施をしております。
 また、明日の5月14日土曜日から6月5日日曜日までは「チャレンジ!マチ★アソビvol.3」、こちらが開催される運びとなり、これもひとえに、日頃、県民の皆様方が感染防止拡大対策にご協力いただいている賜物であり、改めてこの場で感謝を申し上げたいと思います。本当にありがとうございます。
 今後とも、感染症防止対策徹底を図りながらも、そうはいっても、社会経済活動回復に向け、しっかりと取り組みを進めて参りますので、是非、県民の皆様方におかれましても、引き続き、ご理解とご協力よろしくお願いを申し上げます。私の方からは以上、3点プラス1点の報告です。よろしくお願いをいたします。

発表事項について(質疑)

(幹事社・朝日新聞社)
 幹事社の朝日新聞です。バーチャルパビリオン、もう3年を切ったということで、機運を盛り上げる意味でも始まるということですが、これは、(午後)1時に県のホームページにアクセスする、あれが立ち上がるということですか。

(知事)
 そうです。

(幹事社・朝日新聞社)
 それを見て、もうすぐに、インストールさえすればユーザー同士の交流が可能なんでしょうか。それとも、さっきの30秒ぐらいのあれだけ。

(知事)
 これは30秒でしたね。

(幹事社・朝日新聞社)
 まだ、プレオープンになって30秒。

(知事)
 そういうことです。これはあくまでも、皆さん方に見ていただくためだけのものです。

(幹事社・朝日新聞社)
 今日の昼から県民の方が見たら、交流もできる状態になっているんでしょうか。

(知事)
 そういうことです。ただ、これからさらにいろんな交流サイト、そういったところとの関連を増やしていく。そこで「進化するバーチャルパビリオン」。

(幹事社・朝日新聞社)
 では、もう今日の段階でアバター、私もあとで見させていただきますが、このクラスターをインストールすると、アバターの自分、登録の仕方とかがあって、登録できて、交流もできるし、阿波おどりとか、もしくは人形浄瑠璃、それが。

(知事)
 あるいはDMVの乗車体験。

(幹事社・朝日新聞社)
 とかもできるということですね。わかりました。

(知事)
 それと、もう一つ、つけ加えさせていただくと、すだちくんテラスのところのゴーグルで三次元立体的にも体感していただくことができます。

(幹事社・朝日新聞社)
 最後におっしゃっていただいたゴールデンウイークの分ですが、18施設の分の資料はいただいているんですが、そのあとのつけ加えで、今日言っていただいた、聞き取りによる9割以上の利用率とか、高速バスの話とか、それも数字を間違えるといけないので、何か資料のような形で。

(知事)
 わかりました。それもまたご用意をさせていただきます。

(幹事社・朝日新聞社)
 お願いいたします。私の方からは以上です。まず、今日の会見内容についてご質問のある記者はありますか。

(徳島新聞社)
 徳島新聞です。バーチャルパビリオンについてですが、これはまだ万博まで3年ぐらいあるということで、これからどんどん、コンテンツというのは、中を充実させていくということでよろしいのでしょうか。

(知事)
 はい。コンテンツの充実と、先ほど申し上げた、いろいろな関連サイト、ここを結びつけていく。そうしていかないと、多くの皆さん方の交流ということになりせんので。その両方をさせていただきます。

(徳島新聞社)
 あと、万博に関連する府県で、こういった取組みをされているところはあるんでしょうか。

(知事)
 それはないです。というよりも、関西広域連合の中で、徳島からこういうのを提言して、徳島はこういう形でやるよという情報共有、これはさせていただいておりますし、やはり最初から、やはりこれからの時代、ただリアルに行くと、かつての、1970年の千里丘陵でやった「大阪万博」。やはり、時代がだいぶ変わる。特にDX、これを示している。
 できれば、もう一つ大きな国家戦略として、「大阪・関西万博」で「Beyond 5G」、一昨年、商用化された「5G」、日本では何となく進んだ技術が入ったと、そう言われているんですけれど、日本は世界から見ると周回遅れなんですね。今度こそ、つまり「Beyond 5G」ですから、次の「6 Genesis」、「6G」、ここでは世界の最先端、全てでは難しい。
 しかしこれを得意分野、例えば今、徳島がその最先端を担っている「遠隔医療」、あるいは「i-Construction」、また、「スマート農林水産業」。こうした日本の得意分野。こうしたところだけでも技術確立を行なって、そして、この「大阪・関西万博」、ここで示していく。
 ですから、一番のメタバースでの進化、今、そのお話もあったわけですが、一番のポイントは、今、これを「5G」でやろうとしている。あるいは「4G」で。これを「6G」にしていくと大きな進化、もっともっと大きなコンテンツを活用できる。そこで、VRの場合はバーチャルリアリティということで、だいぶ一般的になって、ゴーグルをつけて。ポイントはARですね、拡張現実。例えば初音ミクの10万人コンサートの舞台の上に、自分が初音ミクの隣にいて、それを体感できるとか、普通だったらあり得ない。アーティストの隣にいてなんていうことはね。そうしたことも可能にしていくと。これが一般にARの例え話としてよく使われるものですが、こうしたものをあらゆる分野に。しかし、そのためには「6G」を乗せていく通信媒体、世界的にはこの開発がまだできていないです。そこが、今、しのぎを削っている。今までは電波、「5G」までは。しかし「6G」、桁外れにかなりの大容量を使う、ということになると、今度は光になる。これが「テラヘルツ」。今、その最先端の研究を、国と徳島大学、徳島県で実は行なわせていただいていて、こうした国家戦略を、徳島としては担っているところでありますので、まずはこの、あくまでもデモとして。これがもう、本当に入口の入口。情報通信業界でいうとこのぐらいのもの。これを、この部屋いっぱいぐらいのものになっていくまでにどう進化させていくのか、ということで、ご意見もぜひいただきたいということであります。是非ご意見、「もっとこんなのができるんじゃないか」、「あんなのことができるんじゃないか」。今、できないものであっても「こういうふうにしてみたいな、やってみようよ」、こうした提言が実はありがたいです。そして、最終的には「6G」に乗せていく。まだないです。そういうことです。

(NHK)
 NHKです。バーチャルパビリオンですが、結構いろいろと、これからもコンテンツが増えていくと思うんですが、これってどのぐらいの規模感の予算というか、お金を使われているのか教えて下さい。

(知事)
 実は、この日を既に想定して、3D VRショールームを作っていたんです。県内の企業イベントの開催を目的として、もう既に作っていた。これをベースにして、もう既にカスタマイズ、徳島はできる。ということで、実は今回の事業費は330万(円)。びっくりするでしょう。というのは、もうそのベースができている、この時代を想定してもっと前に作ってあるんです。そうしたところから始まって。ただ、この時にはARは3DとVRのショールーム。だから、これに今度はARを加えるということで、まずカスタマイズができていて、それを活用して、さらに進化を遂げている。もちろん、これを今度「6G」に、仮にピースができあがってやっていくということになれば、当然、そこはまた変わってくるんですが、これはもう国家戦略になりますので、最終的には、そこは国とともにやっていくということになるかと思います。特にNHKさんには期待をしていて、8Kを是非よろしくお願いします。

(NHK)
 330万(円)で大丈夫ですか。

(知事)
 そうです。今回、330万(円)です。

発表事項以外について(質疑)

(幹事社・朝日新聞社)
 発表内容についての質問ございますか。無ければ、それ以外の質問をお願いします。

(四国放送)
 四国放送です。先日、5月9日の会見の際に、知事の方からもお話がありましたけども、鳴門病院の方でクラスターが発生したという話がございましたが、その際に救急患者の受け入れ体制を停止しているという話がありまして、現在もその状況は続いていると思うんですが、昨日、三好病院の方でも、また改めてクラスターが発生して、こちらは整形のみの停止という話で、あとは調整ということだったんですが、県内の救急受入体制について状況が変わってきたりとか、何かトラブルが発生したりとか、そういうことはないのでしょうか。

(知事)
 実は、今、お話をいただいたように、5月13日時点で、いわゆる救急の受入に状況変化があるもの。まず最初にお話のあった徳島県鳴門病院、こちらが今、休止。それから、県立三好病院、こちらは整形外科のみ休止。それからあと、徳島赤十字病院、こちらが三次救急患者と徳島赤十字病院で加療中の患者のみに、逆に制限をしている、こうした状況になっております。しかし、これらにつきましても、それぞれ対応をさせていただいて、今のところでご質問のあった、「何か大きな影響があるのか」といった点については、今の段階では大きな混乱は生じていない。確かに、鳴門病院の場合には全面的な休止になっているんですが、ほかはそうではないところでもありますので、それぞれ二次救急、しっかり対応していただくとか、こうしたお互いの協力関係、これによって今、対応を進めております。

(四国放送)
 今の話を伺いますと、この赤十字病院はどういう状況が発生しているんですか、もともと感染とか。

(知事)
 ここについても、やはり職員の方の感染が出たということで、今、検査を、もう進めているところでありますので、ほぼ今日中には判明をしてくるかと思っています。

(四国放送)
 何人か、医療関係者の感染、わかっているということでしょうか。

(知事)
 そういうことです。

(徳島新聞社)
 関連して。赤十字(病院)で職員の感染がわかって、一部、制限しているということですが、いつから制限しているんですか。

(知事)
 こちらにつきましては、(5月)12日、17時30分から制限ということです。

(徳島新聞社)
 違う話題になるんですが、来週の(5月)17日で、知事の任期満了まで残り1年となるわけですが、それに伴って、来年の春には知事選があるわけですけれども、これに知事自身が出馬するのかどうか、今の考えをお伺いできますか。

(知事)
 今もお話いただいたように、(5月)17日をもって丸19年、そして、18日から20年目、5期としての最終年、ここが始まるということになります。
 先ほども、今日、お話を申し上げたように、庁議も開かせていただいたように、三つの国難に二つのX、これを対応しなければいけない、その最中、まさかの戦争が起こる、戦争状態が起こるなどということは、恐らくどなたもも考えていなかったのではないか。これが経済を直撃、もちろん、日本の場合。もちろん、ウクライナの皆さん方の安全、安心、これも重要なんですが、日本として、やはりこの経済、直撃をして、そして、急激な円安、それから海外の資材が非常に高騰していると、ダブルパンチ。このままいくと、135円はもう当然のこと、下手すると150円ぐらいまで円安になる。そしてハイパーインフレ。しかし、そのインフレになっても、逆に給料が上がらないとなると、日本だけが、実は急激なデフレに転じるんですね。一度、デフレを味わって日本も大変なことになった。そして、インフレターゲットなんていう言葉も出た。今、アメリカなんて急激なハイパーインフレになって、そして金利上げていると。ますます、金利格差が広がってくるということで、この年末が本当に、日本、越せるのか。世界は対応できるのか。そして、もう一つ危惧されるのが、三つの国難のうちの災害列島。最近、やたらと地震が増える。それから、今日も気候がどうもおかしいという話があったり、地球温暖化であったり、あるいは地震の危惧、首都直下型。これは富士山の噴火が契機で引き起こされる。実は富士山、皆さん方、死火山だと思っている人が多いんですけど、休火山なんですね。そして、300年に一度、必ずといっていいほど、過去、噴火している。じゃあ、前、噴火したのはいつといえば、1707年の宝永の噴火なんですね。静岡側から見ると、ちょうど向かって右手のところに古富士というのがあるんですが、宝永の、ここが噴火口なんですね。つまり、静岡側で噴火した。もし仮に、富士山、1707年、もう310年以上経っているんですね。だから、いつ爆発してもおかしくない。その時に、静岡側で爆発して東海地震を引き起こすと、首都直下型だけではなくて、東海、東南海、南海、いわゆる南海トラフ巨大地震を誘発してしまうんですね。つまり、この巨大地震がダブルで来た時の日本の状況、本当はあまり考えたくないんですが、でも備えなきゃならない。徳島はやってきていると。
 しかし、本当にこれで大丈夫なのか。しかもこの間、東北地方であれだけ大きな、また、東北新幹線が止まってしまったわけですので、これは下手するといつ起きてもおかしくない。下手をすると5年以内に起こるのではないか、こうした話もあって、東京の企業もかなり、例えばコンピュータのフィルター、富士山が噴火しても大丈夫なような対応をしているとか。実は、わかられていないようでわかっているところで、いろんな対応が、実は全国でなされ始めてきている。つまり、これが現実のものにもうなってきている、ということになると、まず、私としてやるべきことは、任期期間、とにかく頑張って、これらの対応をしていくということが、もう全てではないかなと。その後はどうだとか、そんなことを考える余地ははっきりいってない。ということで、今回も県議会の皆さん方にご無理をお願いして、5月18日、臨時県議会、開いていただいて、国の総合緊急対策、これを今国会で補正予算を上げるという話に、急遽。最初は参議院選挙のあとでという話だったんですが、しばらく様子を見てからいけばいいのかなと思ったんですが、これは急遽、もし、それが打ち出されて使える状態になったら、直ちに事業者の皆さん、県民の皆さん方に使っていただく。あるいはそれをセーフティネットとして張る。これが急務。しかも、ここだけでは恐らく足りないだろうということで、今日の庁議でも指示をしたように、6月の補正予算とセットでしっかり考えていく。そして国も、これ、急遽作りましたので、まさかこんなに海外の資器材が急騰して、円が安くなる。これは恐らく誰も想定していなかった。ルーブルよりも円が下落するなんてことをね。そうしたことがありますので、当然、まだまだ足りない。ここは参議院選挙のあとに、また補正があるであろうということを考えると、それまでの間、じゃあ、待っていられるのかと。待っていられないから、そういう矢継ぎ早の対策になっているわけなので、これは農林水産業はもとよりのこと、製造業、みんな、今、大変な状況になってきていますので、国がまだできないもの、国がやったものをすぐ使える。でも、まだ足りないものに対して、これは県の単独としてやって、ずっと県が、それを国に成り代わってやっていくというのは大変なところがありますので、ここは国に、制度改正、あるいは予算化、この要望ということで、4月13日、これは金子農林水産大臣、そして、昨日、5月12日、こちらは経済産業省、石井副大臣。ともに、知事の仲間だった。長崎県知事と岡山県知事ですので。すぐさま会うようにいってくれたものですから、それで行って参りました。できるもの、あるいはこれからのもの、こうした点についても、ある程度、方向性いただいておりますので、当面できない、でも要るもの、こうしたものは、5月でも入れるものは極力入れる。そこで間に合わないものについては6月という形。さらに、国が参院選後にその補正を、ということであれば9月ということで、もうこれからは矢継ぎ早に。しかもあと、人数をどうとらまえていくのか。先ほど、ゴールデンウイークの入込の話も、ヒアリングもさせていただいたり、その中で、例えば県民割。国の方では4月29日から5月8日までは財源支援をしないと、5月9日からとありましたので、もし、予約状況が悪いということであれば、徳島県はあえて、県としてそこの部分を支える。こうしたことでヒアリングもさせていただいたんですが、先ほど、申し上げたとおり、多くのところでかなり、5月5日までは入っていたということもありましたので、今回は国の制度に則るという形をさせていただいていまして、もう日々刻々、さまざまな状況が本当に変わる。今日、よかったから明日いいのかというとわからない状況がありますので、今はしっかりとこれらに対処していくと。
 確かに、いよいよあと1年とか、これまで何年、そうしたことをおっしゃっていただくのはありがたい話なんですが、まずはこの対策、何とかしていかなければ、もう本当にもたない。この国がもたない状況に、今、きているところですので、まずはしっかりと、こうした対策、そしてニーズをとらまえて、そして国にも提言をする。全国知事会も動かしていく。こうした形でやっていきたい、そのように思っています。

(徳島新聞社)
 当面は経済対策であるとか災害の備えをやっていくということでしたけれども、いずれは決断をしなければならない時が来ると思うんですが、その判断の時期についてはどのようにお考えでしょうか。

(知事)
 これは私が判断するというよりも、今、おっしゃっていただいた経済の状況であるとか、あるいはその災害の状況ですよね。恐らく、気象庁をはじめ、あるいは文科省、関わってくる各大学の地震研とか、そうしたところが、恐らく、もうずっと観測をしているところですから、さまざまな予測情報、あるいは確定的な情報、こうしたものが実は刻々と近づいてくるわけですので、当然、そうしたものの状況次第ということになってくるので、いつの時期にどうとか、そのことを言っている余地はない。本当に、これから先に行けば行くほど、実は楽になるのではなくて厳しい状況があります、想定をされている。経済はより円が安くなって、そして、日本だけがハイパーインフレから一気にデフレになる。そして、災害は刻々と、首都直下、南海トラフ、これに近づいてくる。こうしたことを考えていくと、なかなかそうしたこと考えるよりも、まず今、与えられている役割をどうしっかりやっていくのか。これを、全精力をそこにかけていければと、こう考えています。

(幹事社・朝日新聞社)
 先日の励ます会の方も見せてもらっていて、支持者の中には「早く表明をしていただきたい」という方も、どういう表明になるかは別として、いらっしゃると思いますが、現状では、そうしたら、知事をお続けになる可能性もあれば、別の道も。今、どういう状況でしょうか。

(知事)
 というよりも、先ほどから申し上げているように、今、与えられているこの職務、これを全力投球していく。この一言に尽きる。それと、先ほど、どういった時期で決断が、という話があったんですが、今、大変な状況になっているこの経済と、それから災害列島、この二つは、先に行けば行くほど、今のところ予測も厳しくなっているということですので、まずはこの厳しい状況をどう迎え撃っていくのか、ここに全精力をかけるということになるだろう。

(幹事社・朝日新聞社)
 状況によっては、知事をお続けになるということもあると考えたらいいのでしょうか。

(知事)
 だから、先のことというよりも、今、考えるべきものは、今、与えられている、あるいは今、置かれている徳島、日本の状況、こうしたものに対して全精力で対応するということが全てということになります。

(幹事社・朝日新聞社)
 わかりました。

(徳島新聞社)
 徳島新聞です。話題は変わりますが、先日、吉野川市と神山町の間で整備されています、県が整備されている倉羅バイパスのところに廃車がたくさん置かれていたという問題がありました。それで、業者が鍵を開けて自由に出入りしていたということで、その鍵の開ける番号を知った経緯などがまだはっきりわからないんですが、見方によっては、県が業者に便宜を図っていたような、と見る人もいると思いますが、これに対して調査をしていくとか、徹底して調査するというような考えはあるでしょうか。

(知事)
 実は、この193号、まだ工事区間、ここには入っていただくと困るということで、柵をさせていただいて、しかもそこに鍵、これも用意をさせていただいたんですが、そこに廃車などを並べていた、こういう方々がおられたということで、直ちに、ここの部分については県の方として、当然、指導をさせていただいた。また、話も聞かせていただいたりと。そうした中、どういう形でかけていた鍵、その番号を知ったのかとか、そうした点については、「もうあまり記憶にない」という話だった。しかし、最終的には、全てその車両が撤去されたということに、まずなっています。ということで、当然のことながら、似たようなこと、こうしたものがないのかということで、既に調査、つまり、工事などを進めていて、でもまだ未供用区間ですね。そうした部分であるとか、あるいは、バイパスなどのように、ある一定の区間だけ全然違う現道拡幅、こうした部分についても全て調査をさせていただいて、そうした意味では、今の段階として、そうしたものを全部、治癒させていただいているという形になっています。ということで、既に似たような、今回の193号のようなものについても調査を終えるとともに、これに併せて、現道拡幅などの分についても再調査をさせていただいたところです。

(徳島新聞社)
 倉羅バイパスの部分に関しての原因というのは、細かくわかったんでしょうか。誰が番号を教えたのだろうかとか。

(知事)
 それは、その事業者の方にヒアリングさせていただいたんですが、「よく覚えていない」という回答をいただいただけですね。ということで、当然、このあとの再発防止、当然、鍵を変えたり、あるいはしっかりと定期的に監視をすると、こうしたこともやっていくことになったわけです。

(徳島新聞社)
 それ以上遡って調査するのは、ちょっと、今の段階では難しいという考えでしょうか。

(知事)
 そうですね。まずは治癒していただくということが一番で、全てこれをもう、その廃車撤去されておりますので、また、鍵も変えさせていただいていますので、あとはそういう監視を怠らないということが重要かと思っています。

(徳島新聞社)
 あと、よく似た場所を調査したということですが、問題はなかったでしょうか。

(知事)
 実は、2カ所ありました。全部で今、21工区、似たような場所があるんですね。その内、2工区で、いわゆる不適切な使用が見つかった。一つの工区については既に撤去が完了。それからもう一つの工区、これも、それをやった方から「撤去をさせていただく」、当然ですが、そういった回答はいただいているということになります。

(徳島新聞社)
 あと、倉羅バイパス自身、凄く長い時間、なかなか工事が進まないということで、ちょっと住民の方も、やきもきされている方もいると思いますが、ここをどう進めていくかというお考えを。

(知事)
 徳島の場合、今、そうした事業、なかなか進まない事業については、公共事業評価委員会、第三者委員会を作らせていただいて、特にそういう、大学の先生など、スペシャリストの皆さん方からご意見を、これは別にこの倉羅バイパスだけではなくて、全ての事業について行っています。そうした中で、実は1月26日、この会が行われまして、現道の拡幅区間の整備について確実に進めていくということで、まず、われわれとしては現道拡幅区間、これを着実に進めていく。そして一方でこのバイパス区間、ここについてはご意見をいただいておりまして、より効果的な事業の進め方検討するように、意見具申をいただいておりますので、今後、さまざまな、どういった手法がいいのか。つまり、バイパス区間のところのB/Cが非常に低いと、いわゆるベネフィットとコストの関係ですね。これがこの意見具申をいただいた一番の事例いうことになるわけですので、じゃあ、それに見合った形でどんな手法が。かつてに比べると今、いろんな工事手法ができてきていますので、1.5車なんていうことも今あるし、そうしたものをどう進めていくのか。そういった意味で「現道拡幅、これを進めなさい」というお話もいただいておりますので、しっかりとこうした点、進めていければと思っております。

(徳島新聞社)
 今の質問に関連して類似のケースが2カ所あったということですが、具体的な場所と状況を。

(知事)
 ここの部分について、まず、ちょっと状況からいきますと、4月26日に一斉点検を行ったところです。そして、21カ所のうち2カ所で不適切使用が見つかった。まず1カ所目、こちらは一般国道438号、上分バイパス、神山町ですね。建設の重機、あるいは砂利の仮置き、これがなされ、既に5月2日に全て撤去されています。それからもう一つは主要県道の由岐大西線、色面~北棚田工区。これは阿南市になりますが、ここに野菜の無人販売所が設置されているということで、この所有者の方に即撤去ということで、5月20日までには撤去されると回答をいただいているところです。以上、2カ所です。

(徳島新聞社)
 その2カ所はいつからそういう状態になっていたんですか。

(知事)
 いつからというところは少しわからないところですが、しかし現状がそうなっていて、その原状回復、これを進めるということになります。それと、先ほども申し上げたように、やはり一番のポイントというのは、そうしたところに目が行かない。というのは、現道拡幅のところを調査したんですが、そこは一つもないというのは当然、車などが通っていますから、変なことをしているとすぐわかってしまうんですね。だからそうした、バイパスとしてまだ供用していない未供用区間、こうしたところについてやはりきっちりとパトロールしないといけない。そうしたことが、今回の一つのテーマになったところですので、しっかりとこれも行わせていただきます。

(徳島新聞社)
 パトロールは定期的にしていっていない。

(知事)
 今も道路パトロールってやっているんですが、大抵は供用されているところ、ここを中心にやっていましたので、そうした供用していない部分についても、やはり、ある一定の定期的な、普通は入れない、入るというか、行くには行けますが、そういう区間でありますので、普通は入らないし、何かやることはないわけですが、そうしたことが起こった、また、起こっているということであれば、やはりそういったところもパトロールを定期的にしなければいけないということになります。

(徳島新聞社)
 未供用区間については、これまではパトロールしていなかったということですか。

(知事)
 全くしていないわけではもちろんないですが、しかし、現道やっている、供用をしているところに比べるとほとんど、やはりないといえばないという。だから、こういったものができるわけですから。パトロールしていれば即刻わかります。

(徳島新聞社)
 倉羅バイパスのところは、かなり長期間だったと思いますが、その間、ずっと行っていなかったということですか。

(知事)
 ほぼそういうことでしょうね。行っていれば当然、指摘をしていると。

(幹事社・朝日新聞社)
 朝日新聞です。ちょっと話を戻しますが、バーチャルパビリオン、これ、プレオープンという言い方ですがどういう意味なのか。本格オープンでこういうことをいつ頃するというのはあるのでしょうか。

(知事)
 あくまでも、これ「進化するパビリオン」ということですから、実際にそれができあがっていくというのはまだまだこれから時間が必要ということになってきますので、とりあえず、まずプレオープンという形にさせていただいた。そして、先ほど申し上げたように、いろんな人に、例えば、やっていただいて、ここをこう変えた方がいいんじゃないかと、多くの皆さん方のご意見をいただきながら改良を加える。あるいは、さまざまなところから、今度は交流が増えてくると。こうしたものをやって、最終的にはこれを本格オープン。一番の部分については、当然、今後の「大阪・関西万博」、徳島パビリオン、こうしたところが本当の意味でのオープンということになります。

(幹事社・朝日新聞社)
 特に、いつグランドオープンするというのが、スケジュールとしてグランドオープンでこれをするというのではなくて、関連サイトとか結びつけていきます、これから進歩していきます、という意味ですか、プレオープンというのは。

(知事)
 というのは、グランドオープンというのはもちろん「大阪・関西万博」。

(幹事社・朝日新聞社)
 リアルの。

(知事)
 そうです。(リアル)の時ですから。そこが、バーチャルパビリオンというコンセプトなので、リアルだけではない。それはどういうことといったものを、早い段階で知っていただこうと。
 今、例えば徳島としてのコンセプト、「徳島『まるごとパビリオン』」であるとか、リアルとバーチャルを合わせてと。「それはどういうこと」、皆、イメージはわいても具体的にこういうことってわからないですから。それを早く知っていただくことが「大阪・関西万博」全体に関心を持っていただくとともに「徳島パビリオン」、あるいは「関西パビリオン」、こちらに関心を持っていただく。そして、これは世界につながって行きますので、世界中の皆さん方に徳島が、日本がこうしたことをやって、ゆくゆくは「Beyond 5G」、「本当にできるんだな、やるんだな」と、こうしたもののいわば予告編、そういうことになります。

(幹事社・朝日新聞社)
 本物のパビリオンの予告編としてのプレオープンですね。

(知事)
 そうです。

(幹事社・朝日新聞社)
 了解しました。ほか、会見内容、会見以外で。

(徳島新聞社)
 徳島新聞です。今、おっしゃっていたパビリオンについて1点ですが、意見をいただくと何度かおっしゃっていましたが、これは誰から、どのような意見を集めるように決まっていますか。

(知事)
 先ほど、会見で申し上げたのは、広く県民の皆様方にということで、例えばダウンロードしていただく。あるいは、県庁見学来ていただいた方に組込みます、ということを申し上げましたので、いろんな形で体感をしていただいて、そして、もっとこんなこと、つまり、ここはいいだ、悪いだというのも当然ありますが、「今ない技術でもっとこんなことができないだろうか」、こうしたことを、実は一番ほしいんですね。「こんなことできたらいいのに」、「あんなことできたらいいのに」。というのは、今、やっているのは所詮「5G」の技術。日本では最先端と思われていますが、世界から見たらもう当たり前の技術なんですよね。それで、今、しのぎを削っているのは、世界中は「Beyond 5G」、「6G」をどこが一番最初に出すのか。何の分野で出すのか。となると、周回遅れの日本が勝負をかけるのは、この2025年、「未来社会の実験場」というコンセプトは「大阪・関西万博」しかないわけだし、逆に絶好の機会。だからここで出す。当初の国策は、「6G」は2030年。これ、総務大臣の諮問機関があって、私もメンバーですが、当時の東大総長、五神総長が座長。最初の時に「2030年」といったから、私が「違う」、これは2020年ぐらいの時でしたから。「2025年、絶好の機会があるでしょ」。だから「大阪・関西万博」で日本は、全てじゃなく、それはなかなか難しい。得意分野だけ。「6G、これを世界に発信しよう」と提言をして、そう今、国策としてなっている。だから、この空飛ぶクルマもそうですが、「大阪・関西万博」にはさまざまな未来技術、これは日本の国運をかけて、まさにチャレンジをしていることなので、今、できていない技術であっても、ニーズがあれば、じゃあ、そういったことをやるにはどの技術をより進化させればいいか。そして、われわれとしては「6G」を前提として作っていこうと考えているので、あくまでも今回出したのは所詮プレ、もっと、私としてはプレプレっていいたいところですが、序の口という形で。そこからどう進化させるか。
 一番重要なのはニーズなんです。皆さん方は、割と一般的には、技術があって、その技術にニーズを合わせようとするんですが、そうじゃない。例えば「月に行きたい」とか、もう普通に行きますけど。「火星行きたい」、もう行っているでしょう。そういった「ムーンショット」という、昔だと「とてつもないことを言って」というものをどんどんいってもらう。それのうち、何ができるか。そして、それに合わせて逆に技術を開発していく。その叩き台にしていこうと。所詮、叩き台。ただ、それをみんながやろうとしない。これが今の日本の一番のまずいところ。OECD諸国で最下位なんですから。
 ようやく「GIGAスクール(構想)」も、あれも私が(全国)知事会長として安倍総理に、その後、菅総理がより予算をつけて、コロナ対策ということにも、「学びの保障」になりましたけど。OECD諸国はもう1人1台になっている。ところが日本は3人に1台。ただ、全国はまだ小中学校、徳島は直ちに、その時に高校までやりましたけどね、特別支援学校を含め。ようやく日本中がそれに追いついてきた。でもこれじゃだめ。徳島が世界最先端いいんだけど、ようやくOECD(諸国)並みなんです。それを超えないと。だから、そのためにはもっともっとニーズが要るし、それに対してあくなき挑戦をする技術者の皆さん方の熱い気持ちが要る。でも、そのためには、「いや、そんなことできないよ」といわれるようなニーズがほしいんです。だから私もこの情報通信、ITという言葉を作るところからはじまり、ずっとやってきましたけど、やはり、何でもいいです。「途方もないこと、皆、言ってごらん」っていって部下たち、あるいは後輩たちにもいって、それを実現してきた。ただ今、日本、本当にそういった意味で止まってしまっている。場合によってはバックギア。もっとチャレンジする。こうした点が必要になりますので、是非、ご意見を、「こんなのできたらいいな」とおっしゃっていただけるとありがたいですけどね。

(徳島新聞社)
 もう1点。応援割について一点、お伺いしたいんですけれども。先ほども、ゴールデンウイーク期間中は比較的、予約状況が埋まっていたということだったので、県の方からの補助ということはせずに除外したと思いますが、ゴールデンウイーク前までの、4月28日ぐらいまでの期間でどれぐらい予約が埋まったのかということだったり、その集計をいつ出すのかということ、もし決まっていれば。

(知事)
 また、これはもちろん決まり次第、お出し。例えば、入込だとかそういったもの、あるいはまた、応援割の利用状況とか、まとまり次第、当然お出しをする。特に今回は、5月31日まで新たな応援割スタート。そして対象も鳥取、和歌山、こちらが入ってきました。ただ、まだこれ、足りないんですよね。一応、制度としてはこれに岡山、広島、島根、そして兵庫、ここが加えることが可能。今、徳島を入れて七つなんですよね。そうなるとフルセット。そしてそれがうまくいけば、今度は日本全体でのいわゆる「Go To トラベル」へ移行していく。これ全国知事会が、まず各都道府県単位、それからブロック単位、そして全国と。提言をして、それを国が受け入れてくれて、財源も支援をしてくれているんですけど。まだまだ、実は足りないんですよ。というのは、広島、岡山の感染状況、島根も感染急拡大、200(名)を突破した時に丸山知事がちょっと止め、入らないということになった。兵庫も今、なかなか厳しい状況なものですから。しかし、和歌山、鳥取が入ってきた。そして、四国の三県、そして山口。まあまあ、広がってきてはいますので、そうした、この制度がかなり入り組んできていますので、そうしたものをしっかりと見ながら、でもデータというものはデータとして取りまとめて、出次第、もちろん発表させていただきます。

(徳島新聞社)
 現状、決まっている、岡山、広島、島根、兵庫以外の県、連休明けてからかなり感染者数増えているところも多いと思いますが、その状況次第では、感染拡大したら制限を、また5月31日までの間に加えるという可能性もあり得るのでしょうか。

(知事)
 これはルールが定められていて、いわゆるレベル3、これ以上になったら自動的に止まる。あるいは、「まん延防止等重点措置」、これをその県が、例えばかけるということになった時点でそこが外れる。新規予約、その時点から。直ちに全部やめてしまうと予約キャンセルになってしまうので、そうではなくて、新規予約がそこで止まるということになります。

(幹事社・朝日新聞社)
 ほか。質問がなければこの辺で、よろしいですか。ありがとうございました。

(知事)
 それでは、よろしくお願いします。

このページに関するお問い合わせ
徳島県 知事戦略公室
電話番号:088-621-2015
FAX番号:088-621-2820
メールアドレス:chijisenryakukoushitsu@pref.tokushima.lg.jp
 
知事からのご挨拶
知事の活動記録
写真で見る知事の動き
知事発言集
交際費執行状況
記者会見・庁議