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令和4年5月9日 臨時記者会見 フルテキスト版

新型コロナウイルス感染症の発生について(説明)

(知事)
 それでは、ゴールデンウイークも明けましたので、久方ぶりではありますが、新型コロナウイルス感染症の関係について発表させていただきます。
 まず昨日、5月8日、県内におきましては110名の新型コロナウイルス感染者、発生が確認されました。公衆衛生上の観点から感染された方がお住まいの市町村名及び都道府県名の内訳を公表させていただきます。徳島市51名、鳴門市10名、小松島市7名、阿南市8名、吉野川市4名、阿波市1名、美馬市2名、佐那河内村2名、石井町9名、牟岐町1名、松茂町3名、藍住町4名、東みよし町4名、茨城県1名、大阪府1名、兵庫県1名、香川県1名となります。また、主な感染経路につきましては、濃厚接触者または接触者が50名、クラスター関連が15名、県外4名となります。その他、感染者の年代や症状の程度など、詳細につきましては、記者の皆様方のお手元に配布の資料をご参照願います。
 また、これを受けまして、「とくしまアラート」に係る指標について発表させていただきます。指標は二つ。まず最大確保病床の使用率263分の33、12.5パーセントとなります。二つ目、重症者用病床の使用率25分の0、0(パーセント)となります。
 続いて、この度、新たに発生が確認されました2件のクラスターについてご説明を申し上げます。まず、218例目のクラスターについてでありますが、本日発表の7名を含む8名の感染者が、徳島県鳴門病院において確認され、病院内で感染が拡大した可能性が高いことがわかりましたので、二次感染2名を含めた計10名の関連クラスターとして、本日、認定することといたします。次に219例目のクラスターについてでありますが、本日発表の2名を含む7名の感染者が、一つの小学校において確認され、この学校において感染が拡大した可能性が高いことがわかりましたので、二次感染3名を含めた計10名の関連クラスターとして、本日、認定をする運びとなりました。ということで、過去に発生したクラスターも含めてこちら、ご覧をいただきます。
 
(パネル「クラスターの状況」掲示)
 
 ということで、「218例目医療機関関連クラスター」、患者が5名、職員が3名、そして二次感染が2名、合わせて10名となります。また、「219例目小学校関連クラスター」、こちらは生徒が6名、教職員が1名、二次感染が3名、合わせて10名の関連クラスターとなります。
 また、既に発生しているクラスターでも一つ拡がりがあり、「216例目高等学校関連クラスター」、こちらは生徒1名を加え、12名の関連クラスター。ちなみに、こちらにある新たなクラスターの二次感染、合わせて5名は全て同居のご家族ということになります。
 さて、本日、公表の新規感染者数110(名)となり、これで県内の新規感染者数については、3日連続で100名を上回ることとなりました。ということで、こちらをご覧いただきます。
 
(パネル「直近2週間の新規感染者数」掲示)
 
 ちょうど、先々週と先週の対比、そして、先週と今週の対比ということで、同じ曜日帯でいくと、今回、月曜日ですから(5月)2日、この日は52(名)でしたので、今回は110(名)と、増えてきていると。3日連続で100(名)を超えると。当然、先週に比べると1.28増える。昨日も、全国で発表されておりましたが、茨城県を除いて46都道府県で先週比を上回ると、いわば拡大傾向が見え始めているといって過言ではないと思います。ということで、全国の状況を少し分析してみたいと思います。
 昨日公表の新規感染者数、前週比の曜日、こちら、同じ曜日と比べて1万5,583名上回る4万2,538名、10日ぶりに4万人を超える状況となりました。これはいうまでもなく、ゴールデンウイーク、人の増加、交流の増、このことが絡んでいる。このことからも、本格的な増加傾向に至ることがないように、本県としても危機感を持って対策を進めているところであります。
 まず本日、県内の経済団体に対しまして、基本的な感染対策を徹底していただくことに加えまして、もし体調にご不安を感じた場合には、早め早めに医療機関、電話でまずはご相談をいただくとともに、出張や旅行で県をまたぐ移動を行う場合、また、感染の不安を感じる場合には、積極的に無料検査、こちらの制度をご活用いただくよう、要請を行わせていただきました。
 また、一度施設内に感染者が発生すると感染拡大する可能性が高い、例えば高齢者施設、療養病床を有する病院、あるいは有床診療所、また、精神科病院及び障がい者・児入所施設におきましては、常に感染拡大を防止するため、各施設の職員の皆様方に、定期的な抗原定性検査を実施していただいておりますが、今回、新たに児童等利用施設などの入所施設につきましても、ゴールデンウイーク期間の終了直後、つまり本日、5月9日から5月22日までの2週間、これを「集中検査期間」、このように位置づけをいたしまして、全ての施設職員を対象とした抗原定性検査キットによる週2回の頻回検査を実施いたします。特に、潜伏期間が3日ということでありますので、週1回だと無症状の人は潜り抜けてしまう。しかし、週2回検査を行っていただくと、ほぼこれを見つけ出すことができるということであります。なお、高齢者施設、あるいは療養病床を有する病院、有床診療所、精神科病院及び障がい者、児入所施設におきましては、全ての職員を対象に検査の申し込みを受け付けましたところ、420施設から1万3,795名の申し込みがございました。今後も各施設、また、医療機関と緊密に連携を図りながら、施設内に持ち込ませない、持ち込まれた場合にはこれ以上拡大をさせない取組みを徹底し、感染対策の継続をいたしてまいります。
 続けて、県内の大学をはじめとした高等教育機関、あるいは専修学校、各種学校においては、帰省先などから戻られ、大学の授業等が再開される本日以降、学内で感染が拡大をすることが懸念されております。このため、先に発表いたしておりました「GW明け!大学等感染拡大防止支援期間」を、本日、5月9日から開始いたしまして、感染拡大防止の取組みを強化いたしてまいります。少し具体的に申し上げてまいりますと、こちら、ボードをご覧いただきます。
 
(パネル「GW明け!『大学等感染拡大防止支援期間』について」掲示)
 
 「GW明け!大学等感染拡大防止支援期間」、5月9日から5月22日までの2週間。対象は県内の大学、短期大学、高等専門学校、専修学校、各種学校となります。帰省、あるいはサークル活動による移動、交流が活発化するゴールデンウイーク期間終了後、つまり5月9日の感染拡大防止取組みを支援いたします。
 取組み内容は三つです。一つ、帰省先などから戻る際の事前のPCR検査。また、感染を心配される方の、薬局などにおける一般検査を奨励させていただきます。ということで、5月末まで、今、期間を延長させていただいております。二つ目、学内において感染拡大兆候が見られる際、大学などからの要請に基づき抗原定性検査キットを配布させていただきます。3番目、大学などの職域接種、また、県の大規模集団接種、さらには「武田/モデルナ社ワクチン接種センター」によるワクチン接種を奨励させていただきます。
 次に、ワクチン接種の状況についてであります。本県では、5月5日時点での3回目接種、つまり追加接種ですね。全年代では全国平均が53.6パーセント、これを上回る56.9パーセントとなっておりますし、特にこの中でも65歳以上では87.6パーセントと、非常に高い水準で進んでおります。ということで、こちらがその一覧表ということになります。
 
(パネル「ワクチン接種状況」掲示)
 
 しかし、12歳から29歳、27.4パーセント。また、30代、40代は45.5パーセント。50代から64歳までも66.6(パーセント)ということで、まだまだ、少し低いのではないか、こうした印象がぬぐえないわけであります。そこで、県におきましては、どうしても現役世代の方々が今、低いのではないかといったところでありますので、忙しくて接種の予定を立てづらい若者の皆様方、また、現役世代の皆様方にも気軽に接種を受けていただけるように、3回目接種につきまして、予約なし接種を県内全ての大規模集団接種会場において実施させていただきます。接種券をお持ちであれば、18歳以上、どなたでも、どの会場でも3回目接種を受けることができますので、是非とも早期の接種をお願いいたしたいと思います。また1回目、あるいは2回目、接種を受けておられない県民の皆様方に、より接種をしやすい機会を提供するため、県内は21医療機関、「徳島県武田/モデルナ社ワクチン接種センター」として、認証を新たにさせていただきましたので、ご報告を申し上げたいと思います。接種券をお持ちであれば、12歳以上、どの方でも、また、どの医療機関でも、1回目、2回目の接種を受けていただけます、ということで、こちら。
 
(パネル「接種センター認証について」掲示)
 
 県東部は17医療機関、また、県南部では2医療機関、県西部も2医療機関でお受けいただけます。接種の開始日は5月9日、月曜日から順次開始。また、予約の方法については県のコールセンター、0120-567-571、朝8時半から夜の20時までということで。
 
(パネル「予約受付コールセンター」掲示)
 
 こちら、インターネットでも2次元、こちらは24時間、いつでも大丈夫ですが、予約受付コールセンターを是非、ご活用いただければと思います。最後に1点、事業継続応援金について申し上げたいと思います。
 
(パネル「徳島県事業継続応援金」掲示)
 
 既に今、多くの事業者の皆様方、個人事業者の皆さん、あるいは法人の皆さん方にご活用いただいておりますし、全国知事会から何度も提唱して、持続化給付金の後継を早く作るべきだ、これも1月31日から事業復活支援金、これらが制度化され、徳島県では、徳島県事業継続応援金との併給を可能とさせていただいておりますので、併せて、個人でしたら70(万円)、法人だと最大140万(円)、こちらをゲットしていただくことが、もちろん条件に合えばということになるわけですが、ちょうど国の方も、県の方も、5月31日が締め切りとなっておりますので、是非この点、まずはお忘れなくといった点。そして今、どのように利用いただいているか、その状況も申し上げて、そして多くの皆様方に、よりご活用いただければということであります。
 昨日、(5月)8日、日曜日の時点で申請をいただいておりますのは1万40件、26億894万9,133円。何と予算額の9割の申請を、既にいただいているところでありまして、審査を既に終えた9,420件、24億5,440万2,555円を、本日までに、既に給付させていただきました。予算総額に占める割合は84.1パーセントとなります。また、国の事業復活支援金との併給、本県は認めさせていただいておりますので、約95パーセントの申請者の皆様方にご活用をいただいております。ともに、申請期限が5月31日までとなっておりますので、是非、早めの申請をよろしくお願い申し上げたいと存じます。
 私の方からは以上です。どうぞよろしくお願いいたします。

新型コロナウイルス感染症の発生について(質疑)

(幹事社・朝日新聞社)
 幹事社、朝日新聞から一つです。「218例目医療機関関連クラスター」についてですが、県の鳴門病院ということですが、特に診療状況等に影響は出ているのでしょうか。あと、他の関係検査等の進捗状況を教えていただければと思います。

(知事)
 それでは、先に検査の状況から申し上げたいと思います。検査につきましては、職員、入院患者、合わせて95名を対象として行いまして、既に全て検査終了ということになっております。
 そして、診療の状況ということでありますが、こちらにつきましては、現在のところ、少し経緯から申し上げたいと思います。実は、看護師1名の陽性の判明を受けまして、5月7日、土曜日の20時頃から救急の受入を原則休止させていただきました。そして、今も申し上げた病院職員、あるいは入院患者の皆さんの検査の結果を踏まえまして、5月8日、日曜日の19時からは、クラスターに至った整形外科以外の診療科につきましては、救急の受入を既に再開しております。当然のことながら、一旦は全部止めましたので、ここについては鳴門市消防本部をはじめ、関係の消防機関へ連絡をさせていただくとともに、県といたしましても、救急搬送を行うその他の消防機関、あるいは救急搬送を受け入れていただく二次救急医療機関にも連携確保の協力、文書で要請をさせていただいております。ということで、これまでの間に大きな混乱が生じているということはお聞きをしておりません。そして、今、申し上げた整形外科の外来診療及び入退院につきましても、当面の間は休止させていただいております。今後とも、速やかにこれらが再開できるように、病院の方でもしっかりと取組みを進めていく、この状況となります。以上です。

(毎日新聞社)
 毎日です。大規模接種会場での予約なしの接種の件ですが、これは先ほど知事がおっしゃった若年世代、現役世代の接種率が低いということに対する対策かと思いますが、ここで対象者が18歳以上になっていて、12歳から17歳までが除外されているのはなぜでしょう。もし、理由がわかれば。

(知事)
 まず最初に、3回目の接種を進めているのが18歳以上、のちに12歳以上と、あとで加わったと。だから、比率が低いのは当然のことなんですね。そこに時差があるということですね。

(毎日新聞社)
 それだけなんですか。

(知事)
 はい。

(毎日新聞社)
 でも、実際、12歳以上17歳までのところにも3回目の接種券が来ていて、だけど、一方で予約が取りづらい状況があるわけですから、ここだけ除外するのがよくわからないんですが。

(県担当者)
 県の大規模集団接種会場はモデルナを扱っておりまして、12歳から17歳が3回目の接種で認められているのはファイザーでございますので、こちらについては、市町村の指定医療機関で受けてくださいというのが前提でありまして。

(知事)
 県の会場の方ではモデルナしかない、打たないということで、混在させると混乱が生じると、それも大きな要因と。それと、さっきいった時差の話と、三度目の分は市町村で打っていただくファイザーと、こういった形で、ということです。

(読売新聞社)
 読売新聞です。先ほどの県の鳴門病院の対応の関係ですが、今、現在、救急整形外科については救急も、外来も、両方とも回っているということですか。

(知事)
 そうです。

(読売新聞社)
 これはいつから止まっているという状況。

(知事)
 先ほど、少しふれさせていただきましたが、まずは整形だけというのではなくて原則、5月7日、土曜日の20時から救急の受入を原則休止とした。そして、5月8日、19時からは、クラスターに至った整形外科以外の診療科は救急の受入を再開した、こういうことになります。

(読売新聞社)
 外来については、5月7日からということですか。

(知事)
 ここは救急ですね。

(読売新聞社)
 5月8日から、ということですか。

(県担当者)
 外来は土曜日、日曜日は休診ですので、今日からということです。

(読売新聞社)
 大学についての対策の関係で、このPCR検査は推奨ということなんですが、これはいわゆる学生、生徒に検査を積極的に受けるようにということで、学校の方から呼びかけるという理解でよろしいでしょうか。

(知事)
 二つあります。先ほど少し、冒頭、見ていただいたところですが。
 
(パネル「GW明け!大学等感染拡大防止支援期間」掲示)
 
 全部で対策は三つありまして、まず、既にある制度である、徳島県独自ですが、帰省先でPCR検査を受けて、これは無料ですが、それで帰ってきていただく。もし、そこで陽性になったらそこで。もう一つは、これは全国で今、行われている、無症状の人たちが薬局などで、無料で検査を受けられると。こうしたものは大学から生徒に、特に推奨していただいている。もちろん、われわれもホームページでやらせていただいて。これがまず一つということ。もう一つは、大学で感染拡大の兆候、どうも出ているなといった場合には、大学が率先して、そしてキットを要請いただければそれをお配りして、クラスターに、大きくなる前にぱっとたたく。こうした、大きく二つ。あとは予防接種ですね。予防接種においても大学が職域接種を行う大学と、そして、岸田総理が都道府県の大規模集団接種会場を活用してもらいたい、というのもありますので、例えば徳島文理大学のように県の大規模集団接種、ご要請いただいて、そこで受けていただく、そうしたところもあるということになります。

(徳島新聞社)
 徳島新聞です。このゴールデンウイークの人流がかなり増えたということが、感染者の増加に影響してくるかどうかというのは、今、見方としてはどのように考えて。まだ、県のホームページではゴールデンウイーク前半の来県者の数字、多い時で去年の2倍ぐらいまで増えているということですが、これは、まだ影響は出ていないということですか。

(知事)
 いや、もう影響が出てきているというのが、この3日連続で三桁、100(名)を超えているということで、もう明らかですね。ということもあって、今日、ゴールデンウイーク明けで、しかも集中の取組み期間を行う。例えば、先ほど申し上げた、いわゆるリスクの高いといわれる高齢者施設、あるいは療養病床を持っている病院、精神病院、あるいは障がい者・児の入所施設、こうしたところであるとか、あるいは児童等利用施設、また、今、大学、こうしたところも2週間、今日から5月22日まで、場合によっては頻回検査であるとか、あるいは検査の奨励であったり、あるいは未然防止をするための検査を要請に応じてお配りをすると。こうしたことも始めているんですが、詳細の部分は今、分析中でもありますので、近々に(新型)コロナ(ウイルス感染症)対策本部を開かせていただいて、今、ご質問いただいた、このゴールデンウイークで人流がどうだったのか、こうしたところを踏まえて、そして今後の対策、既にゴールデンウイーク前に想定されていましたので、それぞれ手挙げ方式で、既に今日からスタートしているわけですが、そうした対策であるとか。一方で、経済を回すための対策ですね。先ほど、事業継続応援金の方の話も申し上げましたが、あと、県民割の話もありますので、今日から鳥取(県)、あるいは和歌山県が四国3県、あるいは山口県に加えて、加わってきておりますので、そうした話であるとか、そうしたものを全部寄せ合って、そして今後、どうやってこの2週間、対策を進めていくのか。もう一度しっかりとまとめて、県民の皆さん方にも協力要請をお願いしていきたい、このように考えています。

(幹事社・朝日新聞社)
 ほか、特になければこの辺で。

(知事)
 それでは、また近々に(新型コロナウイルス感染症)対策本部、その時にもよろしくお願いします。

(幹事社・朝日新聞社)
 日程はもう決まっているんですか。

(知事)
 明日か明後日にはやりたいと思います。それでは、ありがとうございました。

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