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令和4年3月30日 臨時記者会見 フルテキスト版

新型コロナウイルス感染症の発生について(説明)

(知事)
 新型コロナウイルス感染症発生につきまして、発表をさせていただきます。昨日3月29日、県内におきましては100名新型コロナウイルス感染者発生が確認をされました。公衆衛生上の観点から、感染された方がお住まいの市町村名及び都道府県名の内訳を公表させていただきます。
 徳島市42名、鳴門市4名、小松島市1名、阿南市9名、吉野川市10名、阿波市9名、美馬市4名、石井町5名、神山町1名、那賀町3名、松茂町1名、北島町4名、藍住町1名、上板町3名、東みよし町1名、愛知県1名、大阪府1名となります。また、主な感染経路につきましては濃厚接触者または接触者が49名、クラスター関連が2名、県外由来7名となります。
 その他、感染者の年代や症状の程度など詳細につきましては記者の皆様方のお手元に配布させていただいている資料をご参照願います。
 それでは、これを受けまして「とくしまアラート」に関する指標について公表をさせていただきます。指標は二つ、まず最大確保病床の使用率、263分の44、16.7パーセントとなります。次に、重症者用病床の使用率、25分の1、4.0パーセントとなります。
 続きまして、過去に発生したクラスターについて感染者に動きがございましたのでお知らせをさせていただきます。こちら、一覧表に載せさせていただいております二つです。
 
(パネル「クラスターの状況」を掲示)
 
 まずは、「171例目会社関連クラスター」社員が1名これを加え、54名の関連クラスターに、次に、「181例目小学校関連クラスター」。二次感染1名、同居のご家族これを加え6名の関連クラスターという形となります。
 それでは、さて、先ほど冒頭にも申し上げたとおり、本日の新規感染者数は100名ちょうどとなります。そこで、じゃあトレンドとして減少傾向にあるのか、あるいは横ばいなのか、あるいは増えているのか、こちらをご覧をいただきます。
 
(パネル「直近2週間の新規感染者数」を掲示)
 
 先々週と先週との対比。こちらは、0.69、減少傾向明らかとなっております。そして、減少傾向が明らかとなっているその先週と今週比べると0.80ということで、より減少の傾向がはっきりした先週に比べ、また0.80ということになりました。また1週間前、ちょうど今日が30日の水曜日ですから、1週間前は23日の水曜日と比べても14名の減少という形となっておりまして、トレンドとしては安定して減少傾向と、このように呼べるのではないか、このように思います。
 じゃ、これで安心かと言うと今日少し冷や水をかぶせられることが起きました。この減少傾向、確実にしていく上で、より一層気を引き締めていかないといけない。それは何か。昨日3月29日、徳島県保健製薬環境センターの次世代シーケンサー、こちらによりますゲノム解析3月9日から14日に公表をさせていただいた陽性者から採取した24検体について、ゲノム解析を行った結果、1検体でBA.2、ヨーロッパではステルスオミクロンなどとも呼ばれておりますが、BA.2系統の「オミクロン株」が確認を初めてされました。
 なお、今回確認をされた1検体につきましては、小学校に関係をするクラスターに含まれている10歳未満、女性の陽性者から採取をされたものでありますが、当該クラスターにつきましては既に新たな感染者、確認をされなくなっていることから、既に収束をしたものとこのように考えられるところであります。なお、残り23検体につきましては全て従来より県内で確認をされている、BA.1の亜種と言われるBA.1.1系統株でありますことから現在のところ、引き続きBA.1.1系統株が県内の主流であるとこのように考えるところであります。今回県内で初めて確認をされたBA.2系統株につきましては、厚生労働省のアドバイザリーボードの資料によればBA.1.1系統と比べて感染性が高いとされているものの、入院リスクや重症化リスクについては差が見られないとされており、過剰に恐れていただく必要はございません。
 県民の皆様方におかれましては、引き続き基本的な感染防止対策徹底をしていただくとともに年度末を迎え、人の移動も多い時期となりますので、ご本人も含めご家族の方などでもし体調の悪い方、特に「オミクロン株」の場合には喉の痛み、咳、いわゆる典型的な風邪症状、あるいは花粉症の症状ですね、こうしたことが特徴として言われておりますので、もし、ご本人だけじゃなくてご家族でも、そうした症状のある方がおられる場合には是非出勤あるいは登校など外出を控えて頂きまして、早めのかかりつけの方に電話でご相談をいただき、積極的に検査をお受けいただきますようにお願いをいたします。
 このような形で、県内でもついに四国では最後なんですけどね、BA.2系統株の流入が確認をされましたことから、3月28日月曜日記者会見で発表をさせていただきました、職員への頻回検査を実施をする、春の感染拡大防止対策期間について、先に発表をさせていただいたリスクが高い、持ち込まれればという高齢者施設に加え、新たな対象施設として医療機関また障がい者支援施設、こちらを追加をさせて頂きます。ということでこちらをご覧をいただきます。
 
(パネル「医療機関及び障がい者支援施設・春の感染拡大防止対策期間」を掲示)
 
 春の感染拡大防止対策期間っていうことで、令和4年4月11日月曜日から17日の日曜日まで、検査対象施設、こちらを高齢者施設だけではなく、拡大をさせていただきました。療養病床を有する病院、有床診療所また精神科病院、さらには障がい者支援施設、特にこちらは入所施設となります。対象施設職員への定期的な抗原定性検査を実施させて頂きます。ということで希望される対象施設へ抗原検査キット配布をさせていただきまして、職員の方への頻回検査、週2回こちらを実施いただきます。受付期間については3月30日水曜日から4月7日木曜日までということで、さらに高齢者施設もそうでありましたが検査実施施設につきましては、頻回検査協力施設といたしまして入所される方、入院をされてる方に対しての安全安心をしっかりと守るために、尽力をされてる施設として県のホームページにおいて一覧を公表させていただきます。
 そして最後に1点。ご報告をさせていただきます。新型コロナウイルス感染症につきましては、治療や療養、こちらが終わり主な症状が回復をした安心と、こうなるわけなんですがしかし、新たな症状や再び生じて持続する症状など、後遺症に悩む方が少なからずおられます。
 このことから、新型コロナ後遺症の相談体制の強化を図るため、4月1日金曜日午前9時から新たに専用のコロナ後遺症相談窓口、こちらを設置をさせていただきまして、現在の新型コロナ全般に対応するコールセンターと一体的に運営をさせていただきます。ということで、こちらをご覧をいただきます。4月1日午前9時から設置ということで、コロナ後遺症相談窓口電話番号は0570‐022‐276。0570‐022‐276、24時間の受付とさせていただいております。相談の窓口におきましては、後遺症に悩む方々からの症状や体調に関するご相談、また後遺症の診療にご協力をいただくこととなりました県内116の医療機関への症状に応じた診療科の案内など速やかなご案内に努め、相談体制の強化や円滑な受診につなげて参りたいと考えております。私のほうからは以上です。どうぞ、よろしくお願いいたします。

新型コロナウイルス感染症の発生について(質疑)

(幹事社:四国放送)
 それでは各社、ご質問がありましたらお願いします。

(読売新聞社)
 読売新聞なんですけれども、BA.2の関係で、先ほど10歳未満の女性ということですが、これはいわゆる小学校の児童という、通っている生徒か児童の。

(知事)
 このクラスターの中の子どもさんということになります。

(読売新聞社)
 ありがとうございます。とりあえず児童かというか、家族と、家族というか、そういったのは特に明らかに。

(知事)
 そうですね。その全体のクラスターにまつわる、この年代の女性の方ということになります。

(徳島新聞社)
 それに関連してなんですけど、そのクラスターで感染した方も、そのBA.2の可能性があるという。

(知事)
 いや、もうほとんどその中のしっかり検査したわけではないんですよね。そういった形で取って、で、後のパターンには出ていない、24検体。そのクラスターの全部を取ったわけじゃないんですけど。その24検体の内1検体だけが出て、他はBA.1ということですから、抽出ではあるわけなんですが、大丈夫ではないかと、こう考えています。

(徳島新聞社)
 そのクラスターは、何人ぐらいの規模。

(知事)
 そこの所言ってしまうと、また全部クラスターの規模わかっちゃいますからね。どれだって。それは少し伏せさせていただきます。

(県担当者)
 そのクラスターに、一体として調べることが出来ませんので、代表として。おそらくそういうクラスター、皆さん、感染した可能性が高いのではないか、というふうなようには考えております。

(徳島新聞社)
 そのクラスターに関係する方は、BA.2系統に感染している可能性が高いと。

(県担当者)
 可能性は高い。

(知事)
 可能性ね。

(県担当者)
 しっかり全部出来ませんので。可能性です。

(読売新聞社)
 すみません。さっきの関係で、この10歳未満の女性の方なんですけど、例えば県外との行き来だったり、接点だったり、そういったあたり感染の経路というのは。

(知事)
 そこはね、残念ながらそこまで調べきれなかったです。

(徳島新聞社)
 すみません。徳島新聞です。このBA.2系統の検査というのは、どのようなプロセスでやっているのか説明してください。

(知事)
 はい。これはもう既に次世代シーケンサー、これを導入して、そして今までだと国の感染症研究所の方にまず疑い事例、それが疑い事例だと決まったら送ると、そして検査の結果、ゲノム解析をしていただいて結果をもらう、1か月かかる。
 ところが次世代シーケンサー、これを導入して「オミクロン株」、これをまずきっちりと検出していこうと発表させていただいたと思うんですが、その時、以来は同時並行でやっていきますから、1週間で結果を出していくと。こういった形をとっています。そして今回初めてBA.2、こちらが検出をされたと。

(徳島新聞社)
 全部調べているわけではなくて、抽出して調べる。

(知事)
 抽出です、もちろん。

(徳島新聞社)
 わかりました。すみません。後遺症相談窓口なんですけども、これ何人体制でどういった方が相談に聞いてくれるのか。

(知事)
 先ほども申し上げたように、今既にもうコロナの相談窓口、これらを作っていて、その一部にこれを付記するという形をとらせていただきます。
 つまり、コロナの全体の相談窓口、その一角に、あえて後遺症に特化した独自の電話番号、こちらを設けて、そして専門的に対応させていただくという形となります。

(徳島新聞社)
 すみません。そうしたら特に増員されるわけではなくて、その元々あったコロナの相談窓口の中に新たな専用の番号を設けて対応するという理解でよろしいですか。

(知事)
 はい、実は今まで、そもそもですね。今の組織の中にあえて設けます。ただ、外来だけは別途、ごっちゃにならないように。後遺症の外来、これの。相乗効果というものがあるので、全部バラバラで設けるよりは一体で設けておいた方が様々な相談事例、共有することが出来るであろうと考えています。

(徳島新聞社)
 もし、その後遺症がある人がどれくらいいるのか、もし県の方で調べていましたら教えてください。

(知事)
 そうですね、もしデータがあればまた。

(県担当者)
 1月末現在なんですけども、専用の後遺症、専用の外来を設けているのが2か所ありまして、そこでですね、100人あまり相談があるというふうに聞いております。
 症状的には、咳であったりとか倦怠感、そういうふうなもので受診される方、あとそれと、気分の落ち込み、そういうふうに受診される方多いというふうには聞いております。

(徳島新聞社)
 県が独自にというのではなくて、その専門外来のところ2か所に1月末時点で100人あまりが受診しているということを把握されていると。

(知事)
 今まではね。だからこれを今後は116機関に拡げていくということになります。

(県担当者)
 ご協力いただける、相談、今までは二つだけだったんですけど、専門の医療機関。例えば体がだるいとなったら内科の方に相談すると、そういうふうに色んな内科であったりとか、あと呼吸器科であったりとか小児科とか、そういうふうにですね、それぞれ症状に応じた対応をしてくれる医療機関、県内116医療機関はございます。そのそちらの方にご案内させていただくという形になると思います。

(徳島新聞社)
 その116医療機関は登録制かなにかですか。

(県担当者)
 こういうふうな形で後遺症相談窓口をするという時にですね、紹介させていただきまして、協力ということで、名乗りを上げていただいた、ご協力いただけるということで、116医療機関が、手を挙げていただいたという形になります。

(徳島新聞社)
 すみません。後遺症に関してなんですけど、これまでも県のコールセンターに、後遺症のことで相談というのはあったと思うんですけど、その時はどういうふうに対応された。

(知事)
 今申し上げたように、県内には後遺症外来というのが2か所あって、そちらに相談を回すと。

(徳島新聞社)
 これからは116機関に。

(知事)
 そうです。つまりなぜかというと、今、大体の症例の話が出た。例えば昨今までのでいうと倦怠感、咳というと内科の方を紹介すると。あるいは味覚、嗅覚障害、これは耳鼻咽喉科とか、それぞれの専門の所ということ、ただ、今まで2か所だったものですから、今回はよりそれを広く、116医療機関で、しかも診療とかするというと一つの病院で四つの診療科、たとえば内科、循環器、こういうのを持っていると、ということもありますので。それぞれ重複、こうあるわけですけど、かなり充実した形になります。

(徳島新聞社)
 BA.2に戻るんですけど、今回クラスター自体は収束しているということなんですけれども、今後、他県のような置き換わりということが進んでいく可能性が高いかなと思うんですが、従来より少し感染性は高いということで、感染者数の増減への影響というのはこれからどういうふうに出てくるとお考えでしょうか。

(知事)
 そうですね。先ほど、アドバイザリーボード、3月23日の資料も公表されているのですが、入院リスク、あるいは重症化リスク、ここは従来とあまり差がない。ただ、感染リスクが高い。先ほどBA.1.1、犬なのと思われるかもしれませんけど、BA.1の亜種と言うことで、実はBA1とBA.1.1と書く、ワンワンですね。これがあって、徳島の場合はほぼ100パーセントBA.1.1。BA1じゃないですね。ここもBA.1とBA.1.1ではBA1.1のほうが感染力が強いということで、一気に徳島が増えた時期があったことで、ご記憶にあるかと思われますけどね。
 ただ今回、こうしたBA.1全体と比べてBA.2のほうが更に感染力は強いんではないかと。しかし、リスクは変わらないということですから、あまり、感染者の数だけをとらまえてしまうと、いつまでたっても本当の病原といいますか、変異というものを正しく理解していただけない部分があるので、アドバイザリーボードの資料、あるいはアドバイザリーボードの方からの、決してその恐れすぎる必要はないんだと。従来と同じ対策をきっちりやっていれば、しっかりと、感染拡大を防ぐことができるということになっておりますので、我々としても、基本的な感染防止対策、これをしっかりと県民の皆さん方に求めさせていただきます。

(徳島新聞社)
 今、入院とか重症化リスクはかわらないということなんですけれども、結果的に感染性が高くて感染者が増えてしまうと、入院が結果的に増えてしまうということはないんですか。

(知事)
 それはないとは言えないですね。感染力が強いと。ただ、その分だけ注意喚起をさせていただくわけですから、より注意をしていかなければ恐れすぎることはない。正しく恐れていただきたいと、こういうことです。

(徳島新聞社)
 BA.2が確認された方なんですが、症状はどうだったのかと言うのと、もう既に回復していると考えてもいるのかどうか。

(知事)
 これは、何かあります。

(県担当者)
 これは基本的には、徳島県についてはBA、「オミクロン株」軽症、無症状ということですので、そういうふうに考えていただけたらと思いますし、このクラスター自身も既に収束されていますので、もう既に回復はされています。

(徳島新聞社)
 自身は軽症だったということでよろしいんでしょうか。

(知事)
 だから、あんまり個別のことは、ただ、軽症か無症状だったというふうにご理解いただけたらと。どっちかというとまた絞れちゃう。

(徳島新聞社)
 ようするに、この小学校クラスターに関連した方で、中等症とか重症の方は出てないという認識で。

(県担当者)
 そうです。

(幹事社:四国放送)
 何かございますでしょうか。ありがとうございました。

(知事)
 それでは、ありがとうございました。

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